現場へ! リニア工事の周りで② JRと京王線が交差する相模原市緑区の橋本駅前に、約3200平方メートルの広大な工事ヤードが広がる。リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の建設予定地だ。ここには2019年3月まで、県立相原高校があった。 「農業科の牧場や農場、演習林もあって、出入り自由。自然に触れられる憩いの場所だった」 リニア新幹線を考える相模原連絡会の代表、浅賀きみ江(71)は振り返る。今は樹齢約100年のクスノキが2本残るだけだ。 浅賀は4月、その保全を求め県を訴えた。背景には「地域の生活環境がリニアによって破壊された」との思いがあるという。 JR東海は神奈川県駅を地下30メートルにつくる計画だ。土留(どどめ)壁を打ち込み、用地を幅50メートル・長さ1キロにわたって露天掘りし、駅を造って埋め戻す。その工事の騒音や振動、残土を運び出すダンプの往来は激しい。 連絡会の桜井真理(65)は… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:950文字/全文:1354文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
71人分の署名偽造罪、事務局長ら起訴 リコール不正
2021年6月29日 16時19分 大村秀章・愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件で、名古屋地検は29日、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(60)=同県稲沢市=と、次男で塗装工の雅人容疑者(28)=名古屋市千種区=を地方自治法違反(署名偽造)の罪で起訴した。孝博容疑者から佐賀での署名偽造作業を請け負ったとして、名古屋市の広告関連会社の山口彬・元社長(38)も在宅起訴した。 起訴状によると、孝博容疑者らは共謀し、昨年10月下旬ごろ、佐賀市でアルバイト3人に指示し、愛知県内の有権者の氏名計71人分をリコール署名簿に書き写させ、偽造したとされる。 関係者によると、孝博容疑者は黙秘している。雅人容疑者は「仮提出で、いつでも署名簿を取り下げられるから罪にはならないと思った」と犯意を否認しているという。 一方、地検は同法違反容疑で逮捕された田中容疑者の妻(59)と、事務局の会計担当者(55)については処分保留で釈放した。 事件は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」がきっかけとなった。美容外科経営の高須克弥氏らが呼びかけ、名古屋市の河村たかし市長が支援した。県選挙管理委員会は今年2月、提出された約43万5千筆の約83%に無効の疑いがあるとの調査結果を発表。刑事告発を受けた県警が捜査していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
謝罪の弁なき千佐子被告の涙 アクリル板越しに見た胸中
「あの人は不動産王や。とにかくいっぱいお金を支援してくれたね」「この人も良い人。お金持ちやったわ……」 最高裁で死刑判決が確定する筧(かけひ)千佐子被告(74)は、私との面会の中で亡くなった元夫や交際相手について振り返るとき、「良い人」のことをよく覚えていた。その言葉が指す人はいずれも「お金持ち」だった。私が名字しか挙げてなくても、自ら下の名前も口にして説明した。それ以外の人は「フレンドやね」と言う程度。多くを語ることもなかった。 青酸入りカプセルの飲ませ方も説明 犯行に使った青酸入りのカプセルの飲ませ方についても語った。健康食品と称して自分も相手の前で飲んで見せるものの、誤飲を防ぐために「大きな袋と小さな袋を用意しておくの。大きな方に毒入りを入れ、自分は小さい方を飲む」。カプセルではなく、砂糖のようにコーヒーに入れて溶かす方法はどうか、と尋ねる私に「これはちょっとでも効く強い薬。口をつけた途端、味がおかしいということになるやろ」と言った。 被害者のことも犯行方法も説明できる。最も不可解だったのは、被害者への謝罪の言葉がまるで出ず、誰に対する殺害理由も決まって「差別されたから」と言うことだった。この話題のときの被告は強い怒りをにじませ、「人種差別のようだった」とまで口走るものの、具体的な内容を説明できたことはない。しかし、被告の中で怨念のような強い被害者意識を抱いていることだけは確かだった。 筧千佐子被告とアクリル板越しの面会を続けた記者は最高裁判決を控え、大阪拘置所を訪ねました。2年ぶりの再会に見たものは何だったのでしょうか。 「差別された」繰り返す 接見を重ねるうち、「差別さ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1416文字/全文:2054文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Shohei Ohtani hits 26th homer and first at Yankee Stadium
New York – Shohei Ohtani homered in his first at-bat Monday as the Los Angeles Angels beat the New York Yankees 5-3 in the opener of a four-game series at Yankee Stadium. Ohtani, who also homered against the Tampa Bay Rays on Sunday, hammered a curveball by Michael King (0-4) […]
東京五輪を「なんとなく」支持 あの空気の正体とは?
会員記事 聞き手・伊木緑2021年6月29日 12時00分 新型コロナウイルスの感染拡大で開催に逆風が吹き続けている東京オリンピック(五輪)だが、新型コロナが広がる前にも、開催費用の高騰、国立競技場やエンブレムの白紙撤回問題などさまざまな問題があったのに、反対論が大きく広がることはなかった。あの「支持」の正体はなんだったのだろう。阿部潔・関西学院大教授(社会学)に聞いた。 ――NHK放送文化研究所が2016年から5回実施した東京大会に関する世論調査では、五輪が東京で開催されることについて、いずれも8割超の人々が「よい」「まあよい」と肯定的な回答をしています。あの支持はなぜ生まれたのでしょうか。 11年に20年大会の招致を表明するにあたって、当時の石原慎太郎都知事は「復興五輪」を掲げました。あの当時、たとえ空疎でも「復興のために」と言っているものに文句は言えないという、ある種の圧力がありました。 東日本大震災以降、日本社会全体が閉塞(へいそく)感に覆われていた。現実をみれば未来に明るい展望などもてない中、たとえ根拠に乏しくても「希望がもてそうという希望」が見えた時、それにあらがったり水を差したりすることはできない。そういう空気でした。 原発事故も含め、これだけ深刻なことが起きれば、人々がこれからの社会について真剣に考えるきっかけになるのかと思ったら、違った。社会は「日常を取り戻したい」「大丈夫、何とかなる」という方向に向かった。震災が浮き彫りにした新たな課題を見つめ直すよりもむしろ目を背け、はかない希望にすがった。 招致時のキャッチコピーは「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ。」でした。「夢の力」が何なのか具体的に説明されていませんが、これがもし「経済復興」や「産業支援」など具体的なものだったら引きつけられなかったでしょう。皮肉ですが、そういう意味でよくできたコピーでした。 明確な根拠はなくても「オリンピックがあったらきっと楽しいよね、元気になれるかもね」という「なんとなく賛成」という層が多数になったのでしょう。 ――反対する声がなかったわけではありませんが、大きなうねりにはなりませんでした。なぜですか。 反対した人たちは根拠をもっ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1889文字/全文:2799文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で初のデルタ株感染疑い 札幌の男性、関西と往来
札幌市は29日、新型コロナウイルスの変異ウイルス・デルタ株への感染が疑われる事例が市内で初めて確認されたと発表した。北海道内でも初めて。PCR検査の陽性者から抽出するスクリーニング検査で判明した。今後、変異株確定のため、検体の遺伝子解析を行う。 デルタ株はインドで確認されて世界各地に広がり、感染力が強いとされる。国内でも東京などで確認され、感染再拡大を招きかねないと懸念されている。 市によると、デルタ株への感染が疑われているのは同市中央区の40代男性。19日に体調が悪化し、その後陽性が判明した。仕事で道外との往来があったといい、市は男性が訪れた関西圏で6月中旬ごろに感染した可能性があるとみている。男性は軽症で、市は入院させず自宅療養してもらう方針。 同居家族は陰性が確認されていたが、男性のデルタ株感染疑いが判明したため、再度検査するという。他の濃厚接触者は確認されていないが、市は男性と業務で接点があった2人にも検査を行う方針。 札幌市は今月7日から、デルタ株の疑いを確認するためのスクリーニング検査を開始。新規陽性者の約6割を検査している。(佐藤亜季) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北の逸品オオノガイ むき身づくりを体験
大野正美2021年6月29日 13時00分 北海道根室市の珍味オオノガイをもっと知ってもらおうと、殻むき体験の催しが26、27日に開かれた。市内の若手漁業者でつくる「ノースクルーズ」(小向純一代表)の主催。親子連れなど約20組が参加し、貝柱を切って白い貝殻を開き、むき身を天日で干すまでの工程に取り組んだ。 オオノガイは、深さ30センチほどの砂の中から3本歯のすきで手掘りされる。天日で干したむき身は、干物の逸品とされる。貝柱を切って殻を開き、身からウロや皮をとって日干しにするまでに手間がかかり、一家4人で取り組んでも、1日の漁獲分から干物は10キロ程度しかできないという。このため、流通は根室湾中部漁協を通じた日干しの製品に限られている。 オオノガイは漁獲サイズに育つのに約6年と成長が遅く、乱獲の影響を受けやすいため、漁は年に2日間に制限されている。今年は25、27日に市内の風蓮湖や隣接する温根沼などで行われた。 オオノガイ漁は縄文時代から行われたとされる。温根沼地区にある縄文時代前期の貝塚から出土される貝は長さが7~10センチと大きめで、「縄文人も成長の遅さを知って、漁を制限していた」との見方もある。 風蓮湖・温根沼でオジロワシなどを見るツアーに取り組む「ノースクルーズ」は、そんなオオノガイを観光資源に育てるため、殻むき体験会を企画した。1人千円で工程を体験でき、貝も10個まで持ち帰れる。日干しのほか、フライなどにしてもおいしいという。 殻むきを体験した根室振興局職員の三橋和晃さん(30)は、「根室にきて4年になるが、この貝は初めて知った。自分でむいた身を、どう食べるか楽しみ」。ノースクルーズの小向代表(44)は「皆さんに喜んでもらい、手応えを感じた。機会があれば、来年以降も続け、オオノガイの名を広げたい」と話した。(大野正美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Wataru Matsumoto earns win, Kaima Taira ties NPB record for Lions
Wataru Matsumoto held the Fukuoka SoftBank Hawks to a run over six innings and Kaima Taira tied a Nippon Professional Baseball record of 38 straight games without giving up a run as the Saitama Seibu Lions won 5-2 in the Pacific League on Monday. Matsumoto (7-3) surrendered an RBI single […]
信号「どっちも青」で交通事故 7760万円の賠償命令
岩本修弥2021年6月29日 9時59分 信号が変わるタイミング(周期)の設定ミスで事故が起きたとして、重傷を負った元神戸市職員の男性(54)が、信号機を管理する兵庫県や相手の運転手などに損害賠償を求めた裁判の判決が神戸地裁であった。後藤慶一郎裁判長は信号の設定ミスを認め、県などに約7760万円の支払いを命じる判決を言い渡した。25日付。 判決によると、事故は2013年7月、神戸市東灘区内の信号機のある交差点で起きた。男性はごみ収集車を運転して交差点を東から左折して進入し、南から右折してきた大型トラックと衝突。脚の骨が折れ、自力歩行が難しくなった。 判決は、この交差点では信号周期の設定などから、双方の車が交差点に入ることができる「どっちも青」の状態が7秒間あったと認定。「信号機の設置と管理に瑕疵(かし)があったと言わざるを得ない」と指摘した。 兵庫県警は、同様に「どっちも青」の状態になる交差点4カ所について、16年までにすべて解消したという。県警監察官室は「判決内容を検討し、関係機関と協議の上、今後の対応を決めたい」としている。(岩本修弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄本島に線状降水帯 気象庁、初の発生情報発表
前田健汰、棚橋咲月2021年6月29日 10時00分 停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、沖縄本島地方では29日未明、短時間で集中的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生し、気象庁は「顕著な大雨に関する情報」を運用開始後初めて発表した。 沖縄気象台によると、沖縄県粟国村では29日午前1時から4時までの3時間の降水量が155・5ミリと「50年に1度程度」(気象台)の雨が降った。また名護市では29日午前2時46分までの1時間降水量が73・5ミリを記録。6月の観測史上最大を更新した。 線状降水帯は、停滞した前線に暖かく湿った空気が流れ込み積乱雲が次々と発生し、帯状に並んで雨を降らせ続ける。顕著な大雨に関する情報は、線状降水帯の発生を伝える情報として6月17日から運用が始まった。気象庁は、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、注意を呼びかけている。(前田健汰、棚橋咲月) 【動画】線状降水帯ができる仕組み Source : 社会 – 朝日新聞デジタル