2021年6月11日 12時19分 大阪府枚方市の枚方東消防署で先月、更衣室のロッカーが焼けた火災で、大阪府警は10日、同署に勤務する男性消防士(27)を建造物等以外放火容疑で大阪地検に書類送検し、発表した。「異常に厳しい職場環境を変えたかった」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、送検容疑は5月24日午前8時半ごろ、同僚が使う更衣室のロッカー内の衣類にライターで火をつけて燃やし、煙を流出させるなどの危険を生じさせたというもの。火は別の同僚が消し止め、けが人はなかった。 男性は4月から、自らの希望で人命救助の担当になった。調べに「訓練が厳しいことは理解できるが、誰も逆らえない状態だった。訓練に身が入らずに怒られる悪循環が続いていた」などと話したという。 枚方寝屋川消防組合の総務部は「現時点ではパワハラやいじめは確認されていない。ただ、本人や上司から詳しく話を聞き、調査する必要があると考えている」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2教室行き来してリモート授業 札幌の高校の新たな手法
新型コロナウイルスの感染拡大で、学校現場でのオンライン学習の必要性が高まっている。札幌市の札幌東高校(白石区)では教員がチームを作り、「かわら版」で情報を共有、学校を挙げて取り組んでいる。当初あった機器トラブルも減り、生徒たちにも好評だ。 オンライン学習というと、まず学校と生徒の自宅を結んだ形が想定されるが、札幌東高は密を避けるために、学校にいながらオンラインで学習する方式を取る。 受験のため毎日登校する3年生を除き、1、2年生は学年ごとに登校日を分け、2週間に5回学校に来る。登校しない日は、自宅で課題に取り組む。 登校した際も、生徒同士の距離を取るため、1クラスを二つに分割。教員がいる教室とリモート授業の教室に分け、2教室をオンライン会議システム「Zoom」でつないで同時に授業を行う。 リモート授業での生徒の様子はiPadで撮影され、教員のiPad画面でも様子が分かる。さらに教員は生徒同士の話し合いや作業の合間を利用し、二つの教室を行き来しながら授業を進める。 この方式は5月下旬から採用… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:621文字/全文:1078文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
この人が電子マネー? 直感した「まさにいま、詐欺に」
大型連休明けの5月6日、東京近郊の私鉄駅前のコンビニは、帰宅時間とも重なり混雑していた。だが、茶色いウィンドブレーカーにポロシャツ姿の80代男性に気を止める人は、誰ひとりいなかった。 男性の手には携帯電話。携帯で誰かと話しながら、落ち着かない様子で入り口付近をうろうろしていた。 会社員の渋谷佑介さん(34)は駅まで友人を車で送り届けた帰りにこのコンビニに立ち寄った。駐車場に止めた車内でネットニュースを見ていると、男性の姿がふと目に入った。 このとき、男性がどんな会話をしているかまではわからなかった。だが、携帯電話とは反対の手で電子マネーカードを持っているのが見えた。高齢者と電子マネーカード。違和感のある取り合わせに、あることを直感した。 それから2分か3分、車内か… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:623文字/全文:964文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
14歳中学生とホテルで性行為 小学校助教諭を懲戒免職
2021年6月11日 9時26分 北海道教育委員会は10日、女子中学生と性行為をしたとして、標津町の小学校の男性助教諭(29)を懲戒免職処分としたと発表した。男性助教諭は昨年11月、マッチングアプリで知り合った釧路市内の14歳の女子中学生(当時)と、同市内のホテルで性行為をしたという。 道教委によると、男性助教諭は女子中学生に勉強を教えようと会う約束をしたが、連絡が取れなくなるなどしたため腹を立て、その後会った際に欲望を満たすことを考え性行為に及んだ、などと説明しているという。道教委に対しては、「先生方の信用を失わせ、子どもたちに対しても本当に申し訳ない」などと話しているという。 道教委によると、男性助教諭は4月、道青少年健全育成条例違反の疑いで釧路署に逮捕され、その後、釧路簡裁で罰金30万円の略式命令を受けたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「2時間トイレ休憩なし」 パワハラ訴え村長を提訴
大木理恵子2021年6月10日 20時11分 熊本県水上村の中嶽弘継(なかたけひろつぐ)村長からパワーハラスメントを受けてうつ病を発症したなどとして、村の男性職員(53)が10日、村と中嶽村長を相手取り、慰謝料など計約530万円の損害賠償を求める訴訟を熊本地裁人吉支部に起こした。 訴状によると、男性は2007年から村総務課に所属し、公用車の運転に従事。中嶽村長の初当選から1年余り経った16年6月ごろから、顕著なパワハラが始まった。 男性が公用車を運転する際、対向車に村民が乗っていれば深く頭を下げてあいさつするよう強要。男性があいさつをしない時には「なんで気がつかないか」「責任をどうとるか」などと複数回叱った。 2時間近くトイレ休憩を許されずに「膀胱(ぼうこう)がおかしいのか」などと言われたほか、長時間の飲み会にたびたび参加を強いられ嫌みを言われ続けたこともあった。男性が運転中にマスクを着用していることについて「お前がマスクしていることがわからん。地元でマスクしなくてもよいと思っている」などと言われた。「懲戒にする」「今度査問委員会をする」といった発言もあった、としている。 男性は2回、村総務課長にパワハラを相談したが、課長は「村長は言っても聞かない人だから」「診断書が出されたら休んでくれとしか言えない」と取り合わなかったという。 男性は昨年3月に適応障害、4月にうつ病と診断され、約1年間休職している。10日に熊本市内で記者会見し、「私のような被害者がこれ以上出ないよう、パワハラの事実を皆さんに知っていただきたく提訴を決断した」と声を詰まらせながら話した。 中嶽村長のパワハラ疑惑は、地元民放が今月報じ、中嶽村長は「パワハラを行ったという認識はない。誤解を招く言動があれば、改めるにやぶさかではない」などと記した文書を地元報道機関に送っていた。 村総務課は取材に、「訴状が届いていないのでコメントできない」と答えた。村と中嶽村長の代理人弁護士は「村長はパワハラはないと思っているが、訴状についてはきちんと対応すると言っている」とコメントした。(大木理恵子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
撮れた! クマゲラの子育て 札幌の森林でヒナすくすく
日吉健吾2021年6月10日 20時30分 【動画】札幌の森林でクマゲラが子育て=日吉健吾撮影 夏を迎える札幌市内の森林で、国の天然記念物クマゲラが繁殖の時期を迎えている。忙しく子育てに追われる姿を撮影した。 好天に恵まれた朝、午前4時半に車を駐車し、歩くこと20分。すでに野鳥や写真の愛好家6人が見守っていた。新型コロナウイルス対策で全員がマスク姿だ。巣穴が見える数十メートル離れた場所に三脚を立て、600ミリの望遠レンズを載せる。レンズの焦点距離を1・4倍に伸ばせるテレコンバーターと一眼レフカメラを装着した。 早朝の静かな森で10分ほど耳を澄ましていると「キョーン、キョーン」という鳴き声が聞こえてきた。黒い体に頭頂部の赤色が目立つオスの親鳥が巣穴に飛来した。この時は穴から顔を出すヒナにエサを与え始めたものの、自分の体で巣穴を覆い隠してしまった。 その後、約1時間おきにエサを運ぶ場面が見られたが、周辺にいるカラスに狙われるのを警戒してか、入り口を覆ったり、すぐ巣穴の中に入ってしまったりした。 「あと1回、エサやりを撮影して帰ろう」と心に決めてから、待つこと2時間半――。エサを求め競うように大きく口を開けたヒナ2羽がファインダー越しに見える。そこにオス親だけでなくメス親も加わり、1枚の写真に収めることができた。帰り道、自分の足取りが軽く感じた。 北海道と東北の一部に生息するクマゲラは全長約45センチになる国内最大のキツツキの仲間。4~6月の繁殖期が終わると、幼鳥は巣立ちの時期を迎える。(日吉健吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
帰国困難のセルビア人陶芸作家 市民が支えた14カ月
新型コロナウイルスの影響で、岐阜県多治見市に1年以上も足止めされていたセルビア人の女性陶芸作家が15日、帰国の途に就く。市内で2年間、やきものを学び、昨春には祖国に戻る予定だったが、航空便は何度もキャンセルに。滞在費も底をつきかけ、苦境に陥った彼女を支えたのは、多治見で出会った友人や知人たちだった。 セルビア中部ゴルニ・ミラノヴァツ市出身のヨバナ・チャボロビッチさん(36)は、2018年春、多治見市陶磁器意匠研究所(意匠研)のセラミックスラボに入所した。同国の大学で陶芸を学び、恩師に日本行きを勧められて来日した。ラボ在籍中の2年間に数多くの作品を制作した。 意匠研の前田剛副所長(57… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:934文字/全文:1232文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
真夏日の北海道、大雪山系には春 チシマザクラ咲く
本田大次郎2021年6月10日 21時30分 北海道内各地で30度を超える真夏日となった10日、北海道の大雪山系・黒岳の中腹で、チシマザクラが4分咲きとなり、山はやっと遅い春を迎えた。 この日正午、黒岳ロープウェイの五合目駅(標高1300メートル)での気温は18度。近くの展望台では、「日本一遅咲きの桜」をうたうチシマザクラが、7日に開花し、残雪を抱いた山々を背景に、一気に花をほころばせていた。 駅周辺では、高山植物のキバナシャクナゲも一斉に咲き始めた。黒岳ロープウェイの担当者は「鮮やかな新緑とチシマザクラを一緒に楽しめる季節」と話している。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌市の五輪PV中止を検討 五輪中の医療提供も厳しく
佐藤亜季2021年6月10日 21時30分 札幌市の秋元克広市長は10日、東京五輪・パラリンピックのパブリックビューイング(PV)の中止を検討していることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の会見で「大会組織委員会と中止を含めた検討をしていきたい」と述べた。 市はこれまで、PV会場を市中心部に設けて競技を中継するほか、スポンサーによるブース出店、ステージイベントなどを行う予定だった。しかし緊急事態宣言下で、市内のコロナ感染者は依然として1日100人を超す規模が確認され、医療提供体制も逼迫(ひっぱく)が続く。秋元市長は「(7~8月の五輪)大会期間中に感染者数が低い状況になるのは現状としては難しいのではないか。スポンサーなどとの関係もあるので組織委と協議していきたい」とした。 五輪で札幌市はサッカーやマラソンなどの競技会場となるが、会場の感染対策や関係者の医療提供体制も見通せない。秋元市長は、コロナ対応で医療提供体制は逼迫(ひっぱく)しており、「(五輪関係者への)特別な医療提供は(開催時の)7月も厳しいと想定する。市としての提供は難しい」とし、競技場や公道での感染対策について「組織委は早急に考えを示してほしい」と語った。(佐藤亜季) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高速道路で急減速か 後続車2台衝突、逮捕の男は黙秘
板倉大地2021年6月10日 22時00分 高速道路で車を急に減速し、後続車2台に衝突事故を起こさせて運転手2人に軽傷を負わせたとして、福岡県警は10日、住所、職業不詳の柴山和希容疑者(25)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)容疑で逮捕し、発表した。「何も言えません」と黙秘しているという。 県警によると、柴山容疑者は1月30日午前5時45分ごろ、北九州市門司区吉志の九州道下り線の追い越し車線で乗用車を運転中、後続の大型トラックの通行を妨害しようと急に減速し、大型トラックを急停止させ、後続の別の大型トラックと衝突する事故を起こさせた疑いがある。後続車2台をそれぞれ運転していた大分県佐伯市と福岡県春日市の男性2人(ともに40代)は首や腰に軽いけがをした。 現場は片側2車線のゆるやかな右カーブ。柴山容疑者は走り去ったが、防犯カメラの映像などから特定されたという。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル