「制服を着るのが嫌で進学先を変えた」「書類で性別に丸を付けることが嫌」――。東海地方で活動する性的少数者の当事者団体がアンケートを実施したところ、そんな切実な声が寄せられた。団体は結果と要望書を愛知県に提出し、パートナーシップ制度の早期導入を訴えている。 アンケートは、当事者団体などでつくる「愛知・岐阜にパートナーシップ制度を求める会」が3~4月に実施。愛知・岐阜両県に在住や通勤通学している人、過去にしていた人を対象にインターネットで聞いた。有効回答数は465件。 性的指向や性自認に関して必要な施策として、「パートナーシップ制度の導入」を選んだ人に、自由記述で理由を聞くと、携帯電話の家族割引や職場の福利厚生などで、制度がないと「家族」と認めてもらえない、という声が目立った。制度がない地域で就職をしたくないという若い世代の意見もあった。 当事者たちはどんな経験をしてきたのか。アンケートに寄せられた多くの声を記事後半で紹介します。 性的少数者ではないという5… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:924文字/全文:1314文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎の繁華街で男性刺され意識不明 刺した男は逃走か
2021年6月9日 1時25分 8日午後7時10分ごろ、川崎市川崎区砂子1丁目の路上で「外国人数人が殴り合いをして、血を流している者がいる」と、近くの店の店員から110番通報があった。神奈川県警によると、20~30代とみられる男性1人が胸などを刺されて病院に運ばれ、意識不明の状態という。県警は傷害事件とみて調べている。 川崎署によると、現場に居合わせた外国人とみられる数人から事情を聴いている。「刺した男は逃げた」との目撃情報もあるという。 現場はJR川崎駅東口近くの繁華街。発生当時は周辺の店は営業中で、人通りも多かったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
深夜のJR作業車、ブレーキ利かず走行 時速80キロで
会員記事 佐藤亜季、阿部浩明2021年6月8日 21時30分 北海道のJR函館線で7日深夜、保線作業用の車両がブレーキが利かない状態で下り坂を走行し、約7キロ先の平坦(へいたん)路で自然停止していたことがわかった。走行中の最大時速は80キロに達し、安全確認がされていない踏切2カ所を通過していた。このトラブルの発生は終電後で、けが人はなかった。JR北海道は「大変なご迷惑をおかけした」と謝罪するコメントを出した。 JR北の8日の発表によると、7日午後11時50分ごろ、線路の砕石を補充するため、軌道車が押す作業車が大沼駅(七飯町)を出た。約6キロ南の仁山駅(同)に向かい、急な下り坂の前の踏切で減速しようとしたところ作業車のブレーキが利かないことが判明。本来の目的地の仁山駅を通過し、新函館北斗駅(北斗市)も通過。仁山駅から約5キロ先にある七飯駅の手前の平坦路(七飯町)で自然に停車した。車両には運転士1人と作業員2人が乗っていたが、けがはなかった。 保線作業の際は、踏切に作業… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:310文字/全文:721文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
LGBT法「国会提出して」 1285人の弁護士ら声明
新屋絵理2021年6月8日 21時34分 LGBTなど性的少数者をめぐる「理解増進」法案について、自民党が今国会への提出見送りを決めたことに対し、法学者や弁護士らが8日、早急な法制化を求める緊急声明を出した。 孤立と困難のなか声あげた 1285人が名を連ねた声明は「法案は公正な社会を実現する重要な一歩だ」と指摘。その上で「孤立と困難のなか声をあげた当事者たちの努力が存在する。国会提出しない理由を見いだせない」としている。 呼びかけ人の一人の寺原真希子弁護士は会見で、「性的マイノリティーを含む全ての人々が安心して暮らすために国会議員は行動してほしい」と訴えた。 与野党は理解増進法案について、基本理念などに「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」などを加えることで合意。だが自民党内で異論が続出したため、党内で了承が見送られた。(新屋絵理) 「避けて通れない問題」 元最高裁判事も呼びかけ 緊急声明の呼びかけ人の一人で、元最高裁判事の鬼丸かおる弁護士が会見に合わせメッセージを寄せた。鬼丸弁護士は2015年、15人いる最高裁裁判官の一人として選択的夫婦別姓訴訟の審理に関わり、判決が夫婦同姓は「合憲」とするなかで、判決につく個別意見で「違憲」と指摘した。メッセージの全文は以下の通り。 人により、性的指向や性自認は異なります。個人は、性的指向や性自認において少数であっても、一人の人間としてかけがえのない存在であることに違いはありません。性的指向や性自認も一人の人間に含まれる事項の一個であり、他の事項と公平であるはずです。 しかし、性的指向や性自認に関しては、我が国では長くタブー視され、この理念が十分理解されているとは言えません。そのためにさまざまな問題に直面している人々がいます。 いま、性的指向や性自認について議論し上記の理念について理解を深めることが重要な時代を迎え、それは国民生活ともかかわっている問題であって避けて通れません。 この問題を国会や国民間で議論の対象から外すことなく、むしろ国民的議論を高め理解を深めるように、国民の代表者である国会は積極的に今回の法案の審議をすべきだと考えます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飾り山にむけて「棒洗い」神事 博多祇園山笠
古畑航希2021年6月8日 22時00分 福岡市博多区の博多埠頭(ふとう)にある櫛田神社浜宮(はまみや)で8日、博多祇園山笠の飾り山で使う舁(か)き棒を清める「棒洗い」の神事があった。 この日午前、神職によるおはらいの後、十七番山笠ソラリアの約10人が、用意した長さ約7メートルの舁き棒6本を、博多湾でくんだ海水で洗い清めた。西野直史総務(43)は「暗いムードが漂っている街に、明るさと元気を届けられれば」と話していた。 街を彩る様々な飾り山は昨年、新型コロナウイルスの影響で櫛田神社だけとなった。今年、舁き山は2年連続で見送りとなったが、飾り山は市内12カ所で、主に7月1日から公開される。(古畑航希) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍ヘリ不時着、副知事「大変遺憾」 防衛局長らに抗議
2021年6月8日 18時36分 沖縄県うるま市の津堅(つけん)島で米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属の多用途ヘリUH1Yが深夜に不時着した事故で、謝花喜一郎副知事は8日、橋本尚文・外務省沖縄担当大使と田中利則・沖縄防衛局長を県庁に呼び、「住民に大きな不安を与え大変遺憾」と抗議した。 謝花氏は過去の米軍機の不時着事故に触れ、「あまりに繰り返されている。二度と起こさないという思いが伝わってこない」と憤りを示した。事故原因が究明されるまで同機種の飛行を中止することや、午後10時~翌午前6時の米軍機の飛行を制限する騒音防止協定を厳格に運用するよう、米側への働きかけを求めた。 一方、津堅島の玉城盛哲・自治会長(70)によると、8日午前、在沖海兵隊のオーウェンズ政務外交部長が島を訪れて謝罪し、不時着した畑の補償に応じる考えを示したという。玉城会長が島の上空を飛ばないよう要望したが、オーウェンズ氏は「日本を守る義務と質の高い演習を行う必要がある」と述べるにとどめたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「今は日本で一番安全な学校」 池田小の在校生ら献花
会員記事 瀬戸口和秀、森嶋俊晴、狩野浩平2021年6月8日 18時43分 児童8人が犠牲になり、児童と教諭の15人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の事件は8日、発生から20年となった。同校で開かれた「祈りと誓いの集い」には児童や遺族、教職員ら約650人が参加。参加者は、学校の安全を改めて誓った。 事件が起きた午前10時過ぎ、8人の名を刻んだ塔の鐘が鳴らされ、参加者は黙禱(もくとう)。当時、6年の担任として在籍していた真田巧(たくみ)校長は「20年の年月が経ったが、ゴールではない。学校の安全を保障する近道はなく、地道な取り組みを継続していくことが大切」と語った。式典は、新型コロナウイルスの影響で例年より参加人数を減らした。 大教大では8日、教員をめざす学生らに事件を語り伝える授業があり、対面とオンラインの授業で計約2300人が受講した。 柏原キャンパス(大阪府柏原市)であった教育思想の授業では冒頭、教員と学生計16人が黙禱(もくとう)を捧げた。瀬戸口昌也教授は事件の教訓や付属池田小の学校安全の取り組みを伝え、「皆さんは生まれたばかりだったと思うが、事件を風化させないこと、危機に対応できる社会人になることを心がけてほしい」と呼びかけた。 小学校教諭を目指す3年生の堀川真衣さん(20)は「子どもの安全を守ってこその教師だと改めて感じ、身が引き締まる思い」と話した。(瀬戸口和秀、森嶋俊晴、狩野浩平) 「今は日本で一番安全な学校なんだよ」 大阪教育大付属池田小学校(… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:558文字/全文:1178文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
NZラグビー代表、五輪事前合宿中止 沖縄のコロナ懸念
沖縄県読谷村は8日、東京五輪に向けて予定されていた7人制ラグビーのニュージーランド代表の事前合宿が中止になったと発表した。県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることなどから、同国側から中止の申し出があったという。 読谷村と同国側は、2019年8月に事前合宿に関する覚書を締結。今年7月7日から2週間、男女の選手やスタッフら50人が読谷村の2会場で合宿を予定していた。代表らと一般客との接触を避けるため、宿泊地の選定など同村が準備を進めていた。 8日午前のオンライン会議で、選手や県民の感染を懸念し、中止が決まった。代表は、直接選手村に入るという。石嶺伝実(でんじつ)・読谷村長は「今後も友好関係を大切にしながらスポーツを通じた交流を深めたい」とコメントした。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リコール事務局長側、県に1億円不払い 6年前の違約金
会員記事 村上潤治、小林圭2021年6月8日 16時00分 大村秀章・愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件で、運動団体事務局長の田中孝博容疑者(60)=地方自治法違反(署名偽造)容疑で逮捕=が理事を務める法人が、6年前の県の施設の入札をめぐり、県から違約金など約1億円を請求されていたことが分かった。 田中容疑者側は支払いを拒み、県とのトラブルを抱えながら知事のリコール運動を進めていた。 この施設は1965年に老人休養ホームとして開館した南知多町の南知多老人福祉館(ビラ・マリーン南知多)。 県高齢福祉課によると、2015年11月、売却に向けた一般競争入札を実施。5団体が参加し、一般社団法人「報恩会」が4億円で落札した。 報恩会は田中容疑者の自宅を所在地として、入札の7カ月前に設立。田中容疑者が理事、親族が代表理事、妻のなおみ容疑者(58)=同=が監事に就いた。田中容疑者と旧知の男性は入札前に「このホテルでひともうけできる」と説明を受けたという。 落札額は、予定価格(889… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:562文字/全文:981文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄県、新たに159人の新型コロナ感染発表
沖縄県は8日、新たに159人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認は延べ1万8769人となった。 在沖米軍からは、嘉手納基地(嘉手納町など)などで計2人が感染したと報告があった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染者は計1416人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル