2021年6月4日 20時36分 京都市の南座で4日に開幕した「海老蔵歌舞伎」で、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが中心となって創作された新作「KABUKU」の演出の一部に変更があった。5月に開かれた東京・明治座公演で、観客らから「人種差別ではないか」といった指摘がインターネット上で広まっている場面だった。 KABUKUは、海老蔵さんが音声SNS「クラブハウス」で参加者の意見などを採り入れた新作。舞台は江戸時代末期から地獄、現代の東京へと展開していく。漫画「金田一少年の事件簿」原作者の樹林伸さんが原作で、海老蔵さんらが演出を担った。 東京公演で指摘があったのは、地獄を描く場面。外国人同士がいがみ合うなかで、中国人と推察される人が疫病を広めたなどとののしられ、ネットでは「差別だ」とする声が相次いでいた。 京都公演では、中国人とされる人は登場しない演出に変更になっていた。松竹は、「明治座上演時に頂いたお客様の声を受けて、内容を変更して上演いたしました」とした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わいせつ教員 「再登板」の判断基準バラバラはダメ
伊藤和行2021年6月4日 21時32分 児童生徒へのわいせつ行為で懲戒免職になり教員免許を失効した元教員に対し、免許の再交付を拒否できる権限を都道府県教育委員会に与える新法「教員による性暴力防止法」について、萩生田光一文部科学相は4日の閣議後会見で、教委が再交付の適否を判断する際の統一的な基準を設ける考えを示した。 新法施行後は、教委が専門家らの審査会に意見を聴いた上で、再交付の適否を判断する。萩生田氏は「なぜある県は再交付を拒み、別の県は認めたのかといった新たな課題が生じる」と指摘。「同じ基準でスクリーニング(選別)ができる仕組みを作ることが混乱を防ぐことになる。制度設計は自治体と連携しながら作り上げたい」と述べた。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原因はハトのフン? 滋賀でオウム病集団感染か
2021年6月4日 22時02分 滋賀県は4日、同県東近江市の事業所で4月上旬~中旬に発熱や肺炎の症状を訴えた60代と40代の女性2人が、国立感染症研究所の検査でオウム病だったと判明したと発表した。ほかに男女13人に発熱の症状があったといい、職場で集団感染が起きた疑いがある。 感染症対策課によると、この事業所では2人のほか、13人が3月中旬~4月上旬に発熱し、うち7人に肺炎の症状もあった。すでに全員が回復している。3月下旬ごろまで、事業所の入り口がハトのフンで汚れており、菌を吸い込んだ可能性があるという。 オウム病はペットの鳥などから人に感染し、肺炎などを引き起こす。潜伏期間は1~2週間。4月16日以降に新規感染が疑われる人が出ておらず、県は感染拡大の恐れはないと説明している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le géant japonais des cosmétiques DHC, rattrapé par les propos racistes de son patron
Extrait d’un spot publicitaire pour les cosmétiques japonais DHC. DHC Au Japon, les propos discriminatoires de Yoshiaki Yoshida, président et fondateur de DHC, le champion nippon des cosmétiques et de la diététique, envers les Sud-Coréens n’en finissent plus de faire polémique. L’affaire remonte à novembre 2020, lorsque M. Yoshida s’en prend au […]
コカイン鑑定、現場で使える新試薬 六本木などで導入
2021年6月4日 19時00分 コカインを所持していたなどとして、警視庁はナイジェリア人の男(54)=千葉県柏市=を麻薬取締法違反などの容疑で現行犯逮捕し、4日発表した。コカインを巡っては、街中の簡易鑑定で偽陽性を示す事例が続き、同庁は陽性でも現行犯逮捕せず、科学捜査研究所で本鑑定をする運用を続けていた。現場で正確な結果を得られる新試薬を今月から導入し、現行犯逮捕できる体制を整えたという。 組織犯罪対策5課によると、男は2日、東京都港区六本木3丁目のビルでコカイン30・5グラム(60万円相当)などを営利目的で持っていた疑いがある。このほか、末端価格で計約950万円分のコカインや覚醒剤、MDMAも見つかり、同課は男が管理していたとみている。男は「知りません」と話しているという。 新試薬は、東京五輪・パラリンピックやインバウンド(訪日外国人客)の急増を意識した「繁華街対策」などのために導入した。現在は六本木など一部の地区で運用しているが、「偽陽性」が出ないと確認できれば秋から都内全域に広げるという。同課は「新試薬を適切に活用し、取り締まりを強化する」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電子契約書認める特定商取引法改正案 参院特別委で可決
前田朱莉亜、小林未来2021年6月4日 19時00分 契約書面のデジタル化などを盛り込んだ特定商取引法・預託法の改正案が4日、参院消費者問題特別委員会で、自民・公明両党などの賛成多数で可決された。立憲民主、社民、共産の各党は反対した。9日の参院本会議で可決・成立する見込み。 紙の契約書がデジタル化されれば「訪問販売やマルチ商法などで高齢者らの被害が増える」と、消費者団体などが反発。政府は電子契約書を交付する前に「紙の承諾書」を必要とする対策を出していた。この日の特別委では、社民党の福島瑞穗氏が「紙の契約書でいいじゃないか」と質問したが、消費者庁の高田潔次長は「少し面倒な方法になるが、消費者被害を防ぐためにはそういうやり方が適当だと考えている」と答弁した。 全国消費者団体連絡会の浦郷由季事務局長は「いったんデジタル化の条文を削除し、一から議論し直してほしい」と話した。(前田朱莉亜、小林未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手触りで違和感 ベテランと新人警察官、疑った特殊詐欺
【動画】手触りで特殊詐欺疑う、ベテランと新人警察官=藤牧幸一撮影 拡大する愛知署豊明幹部交番の小川耕史巡査部長(右)と中根竣平巡査=2021年5月25日、愛知県東郷町白鳥2丁目の愛知署、藤牧幸一撮影 男が手にしていた白い封筒を持つと、中にキャッシュカードが入っているような手触りがした。質問を重ねると、その男は答えを変えた。ベテランと新人の警察官コンビは特殊詐欺を疑った――。 3月28日昼。愛知署豊明幹部交番の小川耕史巡査部長(45)と中根竣平巡査(19)は、愛知県豊明市の住宅街をパトカーで巡回していた。この日、管内では百貨店従業員を名乗る電話が相次ぎ、男がキャッシュカードを受け取りに現れたという情報もあった。〈まだ近くにいるかもしれない〉。ふたりは異変を見逃すまいと目をこらした。 交差点で信号待ちの男が見えた。上下黒っぽい服装に、黒い手提げかばん。〈不審な男の特徴と一致している〉。信号が青に変わると、男はスマートフォンを操作しながらゆっくりと歩き出した。目的地が定まっていないような足取りに思えた。 〈指示役の仲間と連絡をとり… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本最古の観覧車の遊園地がピンチ 資金募る
日本最古の観覧車などレトロな遊具が人気の函館公園「こどものくに」(北海道函館市青柳町)が、苦境に立たされている。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが激減し、遊具の修繕やスタッフの雇用もままならない。「子どもの思い出づくりの場を守りたい」と、インターネットのクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。 こどものくには1956(昭和31)年に開園。観覧車は50年に七飯町の大沼湖畔に設置され、65年にこどものくにに移設された。古希を過ぎた今も現役で回り続け、人気のアトラクションだ。一昨年には国の登録有形文化財になった。 昨年は新型コロナの緊急事態宣言を受けて、年間収益の多くを占める春の大型連休中に休園を余儀なくされた。来園者は年に15万人ほどだが、昨年は推計9万人と4割も落ち込み、売り上げはここ10年で最低になった。 今年も5月16日からの緊急… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海水浴場、逗子・葉山が開設へ 開かなかった昨夏も人
神奈川県逗子市と葉山町は今夏、海水浴場を開設することを決めた。開設期間は、逗子市が7月16日~9月5日、葉山町が7月2日~8月31日。どちらも感染拡大の状況に応じて、開設期間の短縮や海の家の休業などを行う。 逗子市は「コロナ慣れ」や東京五輪・パラリンピックの開催に呼応し、海岸への来訪者は昨年より増えると予想。海水浴場開設を決めた理由について「市が海水浴場の開設者として感染対策や水難事故防止の監視、風紀の乱れに対する警備に取り組む必要がある」と説明する。 3日の会見で逗子市の桐ケ谷覚市長は「鎌倉が今年は開設しないので逗子に流れる人が増える、と心配する声もある」とした上で、「海水浴場を開設しなかった昨年も人は大勢来た。だからこそ、今年は市が安全確保をしっかり担うべきだと考えた。海の家とは、緊急事態宣言が出れば期間中でも閉鎖するなどと覚書も交わしている」と話した。 森戸、一色、長者ケ崎・大浜の3海水浴場を開設する葉山町も同様の判断。まんえん防止等重点措置の対象期間中の営業時間や酒類の提供などは、海の家も町中の飲食店と同じく県の指示に従う。また町民の不安に配慮し、町と海水浴場組合が連携し、飲酒やバーベキューの制限やライブの規制など、条例で厳しく制約を設けている逗子市並みに、海岸のルールを強化することを検討している。(織井優佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「生き残ってくれてたんだね」豪雨被災の川にホタルの光
寿柳聡2021年6月4日 15時38分 大分県由布市湯布院町湯平の湯平温泉を流れる花合野(かごの)川に、ホタルが姿を見せた。毎年地域に風情をもたらしてきたホタルの名所だが、昨年7月の豪雨で川は温泉街に大きな被害をもたらし、崩れた護岸の修復工事は今も進む。地元の人たちはホタルの光を見て喜び、被災前のように川面を飛び交う風景が今年も見られるか気をもんでいる。 2日夜、湯平を象徴する石畳通りの入り口そばの橋から花合野川に目をこらすと、茂みで点滅する淡い光が一つ見つかった。ゲンジボタル。カメラを据えピントを合わせようとしている間に飛び立ち、ふらふらと川下に消えていった。 川沿いに立つ「清流とほたるの宿 高尾荘」の女将(おかみ)、山田美耶さん(39)は5月末に最初の1匹に気づいた。「見つけた瞬間泣きそうになった。生き残ってくれてたんだね」。例年なら6月中旬が見頃といい、「どこまで戻ってきてくれるだろうか」と気をもむ。 湯平の豪雨被害ではオリジナルキャラクターの電脳女将・千鶴で知られた「旅館つるや隠宅」の一家4人が車ごと花合野川に流されて亡くなり、泥流は石畳の温泉街も襲った。川べりの共同浴場「砂湯」が全壊。巨大な石が川のあちこちに残され、崩れた護岸の修復工事が続いている。 高尾荘も1階が床上浸水し壁の一部も崩れた。その晩、隣接する自宅で休んでいた山田さんは「地鳴りがして家が揺れだした」と振り返る。子どもを抱き、足元から30センチほどまで水につかりながら、川から少し離れた別の宿へ避難した。 つるや隠宅は廃業したが、ほかの宿19軒は被災を機にリニューアルするなど復興を進めてきた。高尾荘も今年3月に営業再開。清流にホタルをあしらった宿のロゴマークも新たにつくった。山田さんは、「部屋からホタルが見られるのも宿の売り。先日は露天風呂でも1匹を見つけた。少しでも多く戻ってきてくれれば」と話している。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル