不動産会社にうそをついて横浜市内のマンションを契約したとして、県警が5月、会社員の女(29)を詐欺容疑で逮捕した。県警は、住居として契約された部屋が実際にはヨガ教室として使われていたとみている。女は「だましたつもりはありません」と容疑を否認し、その後は黙秘しているという。誰がどんな目的で集まっていたのだろうか。 逮捕容疑は2020年1月、女が不動産会社に対し、実際はヨガ教室などとして使う目的を隠し、自分が住むためだとうそを伝えてマンション1室の賃貸借契約を結んだというもの。 捜査関係者によると、マンションは横浜市内の私鉄の駅から徒歩数分の住宅街にある。入り口はオートロックで、女は2階にある1Kの部屋を契約していた。 女は会社員として勤務。主に女が部屋を不在にする時間帯に、ヨガ教室が開かれていたとみられる。「先生」と呼ばれる男らが指導役になり、1回あたり数時間。少なくとも初回は無料だった。出入りするのは20~30代の若者が多く、女性の割合が高かったという。 捜査員が注目、隠すように置かれた写真立て 若者たちは、横浜駅前やみな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
きらめく氷海を飛ぶ 南極大陸の氷の謎を解く鍵は海に
「あっ!ペンギン」 流氷の上にちょこん。アデリーペンギンだ。南極観測船「しらせ」が目の前に迫り、驚いて海へ飛び込んだ。2019年12月9日午前5時25分、船は流氷に囲まれた。大小、様々な氷がびっしり海を覆ってふわりふわり。白いカーペットがなびいているみたいだ。 しらせは南極大陸沖を東へ進む。61次観測隊は昭和基地へ向かう前に、寄る場所があった。各国研究者の注目を集めるトッテン氷河だ。その周辺の大陸上では氷が海へ流れ出す速度が増しているという。謎を解く鍵は「氷河の末端が接する海にあるのでは。温かい海水が流れ込んでいるかも」。目を付けたのが61次隊の青木茂隊長(北海道大)や隊員の田村岳史さん(国立極地研究所)だ。厚い海氷の海域でも「砕氷能力が高いしらせなら行ける」と米豪の研究者と協力して観測することになった。 世界初の本格的な現地調査となる。海と空からのアプローチでしらせ搭載の大型ヘリコプターの登場だ。甲板に出した機体の上にローターを取り付ける。氷河沖に迫った11日、爆音をとどろかせて飛び立った。 観測は続く。14日、私も取材で乗れる番が来た。観測のため特別にヘリ後部を開けたまま飛ぶので、専用のドライスーツと救命胴衣を着込むと、身も心も引き締まる。白く輝く海氷の上を飛ぶ。窓の外、はるか南に真っ青な空との境目、白く緩やかなふくらみが見えた。水平線じゃない。今航海で初めて見る大陸だ! 機内で、ヘッドセットを付けた隊員の中山佳洋さんが操縦士と連絡している。搭乗員は筒状の観測機を手にハッチを開けた後部へ。強風を受けながら体を乗り出し、海氷の隙間にわずかにのぞく海面を狙って落とした。海中に消えて1分ほど、山崎開平さんが「来ました!」と合図した。観測機が水深や水温、塩分のデータを送ってきた。場所を変えながらこの日は15本の機器の投入に成功した。 【動画】海面上昇の謎 南極で迫る トッテン氷河調査 深海に温かい水=中山由美撮影 「装置が故障だ」とヘリが引き返してきたことも。「問題は電源だね」と無線や電気機器に強い隊員が集まり、あっという間に直してしまった。さすが技術者集団、急場に強い観測隊の知恵と技に改めて感心する。ヘリの操縦士や搭乗員ら海上自衛隊の技も加われば「百人力」だ。6日間で67カ所のデータを集めた。 船上も忙しい。海底堆積(たいせき)物の採取や採水など、世界初の挑戦が続く。そわそわしたりほっとしたり、連日奔走していた田村さんは「みんなの力で最大の成果をあげられた」。そう、南極観測って人の力の結集なんだ。(中山由美) ◇ 南極観測から帰国したばかりの観測隊長と、中山由美記者がオンラインイベント「南極から地球がみえる」で語り合います。18日午後8時から、参加無料。サイト(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11004599)またはQRコードからお申し込みください。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
MLB sued for moving All-Star Game out of Atlanta
A pro-business group based in Texas, the Job Creators Network, has filed a federal lawsuit against Major League Baseball for moving the All-Star Game out of Atlanta, seeking $1 billion in punitive damages and $100 million in damages to local businesses. In April, MLB announced it would move the event […]
人に言えない育児 救ってくれた「ぶっちゃけ、どう?」
長男の1歳半健診の前夜、問診票を手にぽぽさん(33)は悩んでいた。 「1日の食事について教えてください」 「テレビやスマートフォンの利用時間を教えてください」 「子育てで大変だと思うことは何ですか」 質問項目を見ながら、「正直に書いたら確実に『やばい母親』認定だよな」と思った。 「子どものことをどう思っていますか」という質問。回答の選択肢には、こんな言葉が並んでいた。 「感情的に怒鳴ってしまう」 「可愛く思えない時がある」 「育児が楽しくない」 そんな気持ちになってしまうこともあるが、いつもではない。 「悩みはありません」「食事も特に質問ありません」と、無難な回答を書くことにした。 正直に書いたところで、「ちゃんとやってください」としか言われないだろう。 「こんな育児ダメですよ」と言われたところで、そんなの自分が一番わかってる。 わざわざ怒られるために健診に行こうとは思えなかった。 健診当日に聞かれたこと 長男はいつもベビーカーに乗ることを嫌がる。 よその子がおとなしく座っているのを見ると「どうして?」と思っていた。 健診当日も、長男を脇に抱えてベビーカーを押しながら役所に到着した。 健診を一通り終えて、泣きじゃくる長男と一緒に面談に臨んだ。 対応してくれた保健師は、新生児のころから何度か世話になっている女性だった。 「おひさしぶりー。元気にしてた?」と笑顔で迎えてくれた。 彼女は問診票を一通り眺めた後、開口一番こう聞いてきた。 「ぶっちゃけ、どう?」 そしてこう続けた。「問診票… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワクチン接種「中小企業で無理」「学生数万、打ち手は」
新型コロナウイルスのワクチン接種で政府が1日、「職域接種」を21日から始めると打ち出した。企業や大学は「要請に応えたい」と言う一方、「医療従事者が確保できない」「自治体でないと無理」と、突然の表明に困惑も広がる。スムーズな接種は実現するのか。 規模の格差もあり、体制が整えられない中小企業からは不満の声が上がる。 大阪府大東市にある板金加工メーカー、山田製作所の山田茂会長は「中小企業でワクチン接種を実施するなんて無理だ」と話す。社員は約20人で、多くの中小企業と同じように産業医もいない。「そんなことできるのは大企業だけ。私らは自治体にやってもらわないと、どうにもならない」 社員約40人の菓子メーカー「オリオン」(大阪市)。高岡五郎・常務取締役(66)は「うちの規模の会社では、自前で注射の『打ち手』などを確保するのは難しい」。同社は健康診断を9月下旬に予定しており、「もしもワクチンを打っていない場合、その時に打つのが最も効率が良いのではないか」と話す。 商工会議所などを通じた共同実施や企業の取引先も含めた実施といった方法が示されたが、商工会議所には加入せず、取引先は全国各地に散らばる。「結局、居住地(市町村)で接種するのが一番いい」 大企業にとっても対応するのが厳しい状況だ。 大阪ガスの担当者は「行政と… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1346文字/全文:1911文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
香港とミャンマーに贈るトランペットの音 ネットで反響
香港とミャンマーで言論の自由が抑圧される中、福岡市のトランペット奏者が動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した演奏が反響を呼んでいる。香港の民主化デモで歌われた「香港に栄光あれ」の再生回数は2万回を超え、現地のネットメディアにも取り上げられた。ミャンマーで国軍のクーデターに反対する人々の間で歌われている曲も投稿している。 「言論の自由はどの世界でも発展の礎にあります」「音楽は世界の共通語、平和の象徴です。(中略)この演奏が香港でつらい境遇にある方々、苦しんでいる方々に力をお与えできれば、これにまさる喜びはありません」 飯野千春さん(63)は動画の冒頭、日本語と英語で自己紹介とともにこうあいさつし、ピアノ伴奏に合わせてトランペットを奏でた。演奏を終えると、「グローリー・トゥ・ホンコン(香港に栄光あれ)」と呼びかけ、右腕を突き上げた。 この演奏活動を報じた香港のネットニュースに対し、香港市民から「サポートをありがとう、飯野さん」「この曲を忘れることはできない。香港人頑張ろう」などの声が寄せられた。 飯野さんは約30年前に香港との縁がありました。今回の演奏では、伴奏者探しに苦労したそうです。 飯野さんは20代だった19… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大火砕流の被災地で生まれた無人化技術、災害現場で活躍
1991年に大火砕流に見舞われた雲仙・普賢岳(長崎県)のふもとで今春、約30年間に及んだ砂防工事が完了した。土石流などの危険から、今も立ち入りが禁じられている区域で工事を可能にしたのは「無人化施工」の技術だった。この手法は各地の災害現場でも導入され、進化を続けている。 普賢岳では、1990年から4年半にわたる噴火活動で残された大量の火山灰や岩塊が、山肌をなお生々しく覆う。谷筋には、土石流から街を守る砂防堰堤(えんてい)や導流堤などの構造物が幾重にも連なる。 この春、国の砂防工事がすべて終わった。国土交通省は28年間で、水無(みずなし)川など三つの河川に堰堤や導流堤など95施設を建造した。総工費は約1950億円。 事業は、火山活動が終息する前の93年に始まった。 山頂にできた溶岩ドームはた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市川市長の私設秘書を逮捕 法務局に虚偽書類提出の疑い
独自 2021年6月2日 5時00分 千葉県警が、法務局に虚偽の書類を提出したなどとして、自動車レンタル会社社長の押切裕雄容疑者(51)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。否認しているという。 関係者によると、押切容疑者は同県市川市の村越祐民市長の私設秘書。 捜査関係者によると、押切容疑者は2019年3月、出資金の払い込みがあったかのような虚偽の書類を作成し、法務局に提出して会社を登記させるなどした疑いがある。県警は5月24日に逮捕し、翌25日に同容疑で、市川市内にある村越市長の後援会事務所を家宅捜索した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
16歳をモデルに「わいせつ撮影会」 容疑の男逮捕
2021年6月2日 6時00分 下着姿の少女をモデルにした有料の「撮影会」を開いたとして、警視庁が芸能事務所経営の三枝幸男容疑者(60)=東京都新宿区上落合1丁目=を児童ポルノ禁止法違反(製造)と都特定異性接客営業規制条例違反(無届け営業など)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で2日わかった。 捜査関係者によると、三枝容疑者は2月、新宿区の撮影スタジオで、都公安委員会に届け出をせず、下着や水着姿の16歳の少女をモデルにした撮影会を開催。少女に男性客が求めるわいせつなポーズをさせるなどしたほか、この客と共謀して少女のわいせつな写真を撮影した疑いがある。 少女は三枝容疑者が経営する芸能事務所に所属していた。参加料金はコースごとに設定され、私服・水着の撮影は50分あたり約1万6千円だった。追加料金でさらに過激な服を着せるオプションもあったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宣言再延長 疲労にじむ飲食店「街も人もめちゃくちゃ」
会員記事 吉沢英将 山口啓太2021年6月1日 21時30分 新型コロナウイルスの感染が収まらず、6月20日まで再延長された緊急事態宣言。延長初日となった1日、休業要請が緩和された都内の美術館や水族館は約1カ月ぶりに相次いで営業を再開した。一方、飲食店には、休業・時短要請の厳しい措置が続く。都心の繁華街の店主たちには疲労の色がにじむ。 拡大する営業を再開したすみだ水族館で、子どもたちがチンアナゴを観賞していた=2021年6月1日午前11時9分、東京都墨田区、角野貴之撮影 1日朝。都立上野公園(東京都台東区)内の美術館や博物館も相次いで再開し、お年寄りや親子連れがお目当ての展示がある建物へと向かっていった。 台東区の会社員三浦覚(さとし)さん(35)は5歳の長女を連れ、上野の森美術館へ。「これまでは出かけるところが限られて公園にしか連れて行ってあげられなかった。やっと別のところに連れて来ることができた」と笑顔をみせた。5月12日以降の美術館の対応では、休業継続を求める都と、再開を主張する国で見解が分かれ、結局、国が都の休業要請に従った。「美術館なら入場制限をかければ『密』にはなりにくい。どうして美術館にも休業要請をかけたか客観的な基準を示してほしかった」とも話した。 拡大する営業が再開したすみだ水族館で、大水槽の中で泳ぐ魚を見つめる子ども=2021年6月1日午前11時29分、東京都墨田区、角野貴之撮影 1日から再開した東京スカイツリータウン(墨田区)の「すみだ水族館」。再開にあたり、展示スペースなどのスタッフの配置を増員し、手すりや水槽など客が触れる部分の消毒の頻度を増やした。年間パスポートを持つ江戸川区の60代女性は3カ月ぶりに訪れた。「ゆったり魚を見られて、リラックスできた」。これまでの休業要請について「行政が人の流れを抑えたい気持ちはわかる」と理解を示しつつ、「出かけるところがなくずっと家にいてストレスがたまり、つらかった。水族館は感染リスクが高い場所とは思えず、人数制限で対応できないものだったのか」と話した。(吉沢英将) 東京・新橋 記者が見た休業の店は 都内の飲食店では引き続き、酒類を提供する店には休業を、酒類を出さない店には午後8時までの時短営業が求められる。1日夜、新橋駅周辺を歩くと、1年以上断続的に続く休業や時短営業の「制約」に疲れを口にする店主たちもいた。 拡大する午後7時台、JR新橋駅西側の繁華街は、仕事帰りの会社員らが行き来していた=2021年6月1日夜、東京都港区新橋2丁目、山口啓太撮影 午後7時前、JR新橋駅西側… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:657文字/全文:1512文字 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル