2021年7月9日 20時30分 展覧会「表現の不自由展かんさい」の会場側が利用承認を取り消した問題で、大阪地裁が会場側の処分を執行停止にしたことについて、大阪府の吉村洋文知事は9日、記者団に「最終判断は(施設の)指定管理者になるが、内容に不服があるので抗告することになる」と話した。 展覧会は国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、16~18日に府所有の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)で開催が予定されている。 吉村知事は「施設所有者として管理権があり、裁量がある。施設には保育所もあり、労働相談も受けている。施設利用者を守っていく役割がある。管理権として利用停止を判断する権限はある」と主張。「地裁では認められなかったので、高裁に判断を求めていきたい」と話した。 展覧会の告知後、施設に対する抗議の電話やメール、街宣活動が相次ぎ、施設の指定管理者は6月25日、利用承認の取り消しを決めた。一方、実行委員会は6月30日に大阪地裁に提訴していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流、1人の身元判明 安否不明は20人に
2021年7月9日 20時35分 【動画】土砂災害があった熱海 捜索活動続く=藤原伸雄撮影 静岡県熱海市で発生した土石流で、県は9日夕、前日に死亡が確認された1人の身元をトオヤマユウジさんと発表した。土石流による死者は9人で、身元が判明したのは7人目。 トオヤマさんは、県が氏名などを公表した安否不明者のリストに含まれていた。住所や名前の漢字、年齢について、県は「遺族の希望で公表できない」としている。残る安否不明者は20人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海・土石流1週間 難航する捜索、市長「長期戦に」
釆沢嘉高、村野英一2021年7月9日 20時45分 【動画】土砂災害があった熱海 捜索活動続く=藤原伸雄撮影 大雨に見舞われた静岡県熱海市伊豆山(いずさん)でおきた土石流は10日、発生から1週間を迎える。これまでに9人の死亡が確認され、まだ20人の安否が分かっていない。捜索は難航しており長期化する恐れがある。道路や水道の全面復旧も見通しが立っていない。 県は9日、これまでに見つかっていた2人の遺体について、田中路子さん(70)、トオヤマユウジさんと確認したと発表した。 県などによると、土石流は3日午前、断続的に発生。標高400メートルの起点から住宅などをのみ込みながら、約2キロにわたり流れ下ったとされる。131棟が被害をうけた。土砂は約5万5500立方メートルにのぼると県は推定。流れ落ちた土石流のほとんどが、起点付近の盛り土だった可能性があるとして検証を進めている。 市によると、安否不明者の捜索は連日、警察や消防、陸上自衛隊員ら約1100人が午前6時~午後6時に実施。ただ、斉藤栄市長は9日の記者会見で「地理的条件、天候の条件など課題があり長期戦になる」との見通しを示した。 被害をうけた地域は、住宅の密集地で、道路が狭いため重機を運び込むのが難しい。さらに、土砂が少量ながらも流れる状態が続いていることなどから、二次災害を防ぐため捜索を中断することが多い。9日も小規模崩落があったことをうけて約3時間、中断した。 一方、交通網やライフラインの復旧も時間がかかっている。 県の9日現在のまとめでは、572人がホテル2カ所に避難している。神奈川県へつながる国道135号は土砂に覆われて寸断。土砂の撤去は進んだが、なお流れてくる土砂の影響を受けて、一般車両の通行再開のメドは立っていない。 水道は配水池のタンクが被害をうけ、市によると、9日午後7時現在で約600件が断水。全面解消にはなお時間がかかるとみられている。(釆沢嘉高、村野英一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
架空の馬主になって賭け 容疑の大阪市水道局職員ら送検
2021年7月9日 22時40分 大阪市水道局の職員らが競馬に関連して賭博をしていたとして、大阪府警は9日、職員5人と会社員の男ら計8人を常習賭博の容疑で大阪地検に書類送検し、発表した。8人の認否は明らかにしていない。 捜査4課によると、47~58歳の水道局職員5人と会社員の男3人は競走馬の架空の馬主になり、2019年6月~20年12月に開催された中央競馬のレースのうち約190回で賭けをしていた疑いがある。市によると、5人の職員は柴島(くにじま)浄水場(大阪市東淀川区)や庭窪(にわくぼ)浄水場(守口市)などに勤務していた。 職員らは仲間内でルールをつくり、自分の選んだ馬が1着になると、レースの格付けに応じて他の参加者から500~1万円が支払われていた。最大で約8万3千円の利益を獲得した参加者がいたという。 今年2月に市水道局へ匿名の投書があった。市は府警に相談し、職員のパソコンのデータも任意提出していた。 市水道局は9日、職員への聞き取り調査の結果を公表。職員らは01年から同様の賭博行為を繰り返し、書類送検された職員以外に参加した職員もいたという。同局は「関係職員の処分など、厳正に対処してまいります」とコメントした。 松井一郎市長は報道陣の取材に「市民の皆様に大変申し訳ない、あるまじき行為だと思っています。どういう事実があったかをしっかり判断しながら対応したいと思います」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で2278人感染 都のデルタ株新規感染が最多に
新型コロナウイルスの国内感染者は9日、午後8時現在で新たに2278人が確認された。死者は20人だった。 東京都で822人、大阪府で143人の感染が新たに確認された。沖縄県は55人、愛知県は66人の感染が確認された。 東京都ではインドで見つかった変異株(デルタ株)への感染者167人が確認され、1日当たりで最多となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
使用済み注射器を誤使用か 福岡市のワクチン接種で
山崎毅朗2021年7月10日 0時44分 福岡市は9日、中央区に設けた新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で、使用済みの空の注射器を誤って別の人に使用した疑いがあると発表した。 市によると、5日午後5時半~同45分ごろ、中央区赤坂2丁目の中央体育館で12人に接種した際、接種した人の予診票に貼り付けるシールと、使用済みの注射器の数が合わないことがわかった。ワクチンを接種するスタッフが使用後の注射器を廃棄し忘れて、他の1人にも使った疑いがあるという。 市は12人に対し、約2週間後に感染症の検査や、新型コロナウイルスの抗体の有無を調べる。抗体ができていなかった場合は本人の意向を確認し、追加でワクチンを接種するという。 市保健福祉局は「再発防止を徹底したい」とコメント。今後は、接種ブース内に注射器の破棄を確認するスタッフを追加配置するとしている。(山崎毅朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「おおきにビル」を告発 2億円脱税容疑で大阪国税局
徳永猛城2021年7月9日 21時00分 大阪国税局は9日、虚偽の申告をして消費税など約2億円を脱税したとして、不動産売買業「おおきにビル」(大阪市中央区)など関連会社計7社と、グループ企業の実質的な経営者の植松俊之氏(44)を消費税法違反容疑などで大阪地検に告発し、発表した。 関係者によると、植松氏は不動産を購入した際、消費税の課税対象となる建物の価額を水増しする一方、非課税の土地の価額を減らすことで、仕入れ時の消費税額が増えたように装うなどして納付額を少なくした疑いがある。脱税や不正還付を受けた額は、2019年8月期までの約4年間で約1億円に上るという。 植松氏は、グループ企業を使って架空の修繕費を計上するなどして所得計約4億3千万円を隠し、法人税約1億円を脱税した疑いもある。重加算税を含む追徴税額は約2億8千万円。大半は納付済みとみられる。 植松氏が経営する「おおきにグループ」は約50社あり、年間の売上額は100億円以上に上るという。おおきにビルの関連会社はホームページに「多大なるご迷惑とご心配をおかけして深くおわび申し上げる」とするコメントを出した。(徳永猛城) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「高速PAで昼食時に飲酒」と供述 八街事故の運転手
2021年7月9日 21時29分 千葉県八街(やちまた)市でトラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、呼気から基準値を上回るアルコールが検出されたトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)=自動車運転死傷処罰法の危険運転致死傷容疑で送検=が「家で飲むためにコンビニで酒を買い、高速道路のパーキングエリアに止めた車内で昼食時に飲んだ」との趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。県警は事実関係を確認している。 捜査関係者によると、車内からは空になった焼酎の容器(カップ)が見つかっている。また、梅沢容疑者が事故当日の6月28日、東京都内の建設現場に資材を運んで八街市内の勤務先に帰る途中、都内のコンビニで焼酎を購入していたことが判明したという。 梅沢容疑者は、勤務先に帰る際に高速道路を利用し、京葉道路下り線の幕張パーキングエリア(千葉市)に立ち寄ったと説明。「昼食を食べている時に、つい飲みたくなって車内で(都内のコンビニで買った酒を)飲んだ」との趣旨の供述をしているという。 事故当時の状況については、小学生の列が「見えなかった」とも説明。県警は、居眠り運転をしていた可能性もあるとみて経緯を詳しく調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「施設停止は一方的」不自由展主催者らが名古屋市に抗議
2021年7月9日 22時00分 名古屋市中区栄4丁目の市施設「市民ギャラリー栄」に届いた郵便物が破裂した事件で、施設職員が封筒をハサミで開けようとした際に破裂したとみられることが捜査関係者への取材でわかった。破裂は爆竹によるものとみられる。封筒は速達で届き、関西地方の消印、「USB在中」と書かれていたという。愛知県警が威力業務妨害容疑で捜査している。 施設では、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止になった企画展「表現の不自由展・その後」出展作品の展覧会が6~11日の日程で開かれていた。捜査関係者によると、封筒には展覧会の中止を求める一文が添えられ、差出人に右翼団体とみられる名前があり、同ギャラリー宛てだった。ハサミで開封した際、中の仕掛けが起動した可能性があるという。 中署によると、事件があったのはギャラリーを管理する市文化振興事業団の事務室のある施設の7階で、展覧会会場は施設の8階。茶封筒(縦約23センチ、横約12センチ)を職員が開封したところ、破裂音が10回ほど続いた。職員のほかに会場警備の警察官もいたが、けが人はなかった。 一方で、展覧会主催団体は9日、名古屋市に展示再開を求めた。事件を受け、市が施設を11日まで臨時休館にし、事実上の展示中止となったことに抗議した。 市に出した文書では、市の対応を「正確な情報提供もなく一方的に施設利用の停止を通告した」「差し迫った明らかな危険があるかは不明確だ」と指摘し、「憲法で定められた表現の自由を侵害している」と抗議。すぐ施設利用を認めるよう要望した。 主催団体の高橋良平事務局長は記者会見し、「休館にせず継続できるか市は具体的な検討をせず、主催者の表現の自由を守るために行うべき当然の責務を果たしていない」と批判した。 文書の提出に先立ち、高橋さんらは支援者らと約20人で市役所前で抗議活動をした。市担当者とも協議し、県警に警備強化を要請することも求めたが、市は「不確定要素が多く、安全確保ができない」と方針を変えなかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上野 双子のパンダの赤ちゃんはオスとメス 元気に成長
池上桃子2021年7月9日 18時38分 上野動物園(東京都台東区)でジャイアントパンダ「シンシン」が出産した双子の赤ちゃんの性別について、一頭はオスで、もう一頭はメスだと明らかになった。東京都の小池百合子知事が9日の記者会見で明らかにした。 オスは8日時点で331グラム、メスは6日時点で319グラムで、それぞれ健康状態は良好で、黒い模様がはっきりとしてきているという。 パンダの名前は一般からアイデアを募って決めるという。小池知事は会見で「親しみやすい名前をつけたい。お披露目できるのを楽しみにしている」と話した。(池上桃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル