棚橋咲月2021年7月10日 18時33分 九州南部を中心とした10日未明からの大雨は、数十年に1度の深刻な災害が想定される「大雨特別警報」が鹿児島、宮崎、熊本の3県に発表されるなど、記録的な雨量となった。ただ、気象庁は前日、九州南部よりも北部で激しく降ると予測していた。10日の記者会見で担当者は「予測とずれがあった」と話した。 気象庁によると、梅雨前線は10日、対馬海峡付近から本州に延びてほぼ停滞した。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大雨をもたらした。 10日夕までの24時間降水量の予想は長崎200ミリに対し、鹿児島100ミリだった。だが実際には、鹿児島県さつま町で10日午後0時40分までの24時間降水量が観測史上最大の473ミリを記録するなど、九州南部で強い雨に見舞われた。 福岡管区気象台の中辻剛・気象防災部長は10日の緊急記者会見で、前線自体は予想通り対馬海峡付近にあるとした上で、「ほんの少し、我々が予測していた(雨が降る)領域が南にずれた」と説明した。 なぜ、ずれが生じたのか。気象庁は「今後調査が必要」としながらも、考えられる要因を挙げた。例えば、太平洋高気圧の北への張り出しが弱いと、梅雨前線が押し上げられずに南下する。暖かく湿った空気が想定より多く流入すれば、降水量や範囲も変わる。観測技術が進歩しているとはいえ、正確に予測するのは「今の技術では困難」(気象庁)という。 気象庁は11日まで大雨が予想されるとして、最新の気象情報に注意するよう呼びかけている。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上野千鶴子さん、津田大介さんと考える 「自由」って?
学校の頭髪指導に疑問を抱いた東京都立北園高校の生徒らによるドキュメンタリー映画「北園現代史」(https://youtu.be/UKPbeBCYFr8)。その制作過程を描いた連載「学校の自由って何?」(5月16~19日)に、読者から多くの反響がありました。その一部と生徒たちのその後の動き、映画に感銘を受けたという社会学者の上野千鶴子さんと、ジャーナリストで北園高校卒業生の津田大介さんのインタビューを紹介します。(宮崎亮) 私は感動しました。 映画で教師が「あなたの考える自由は髪染めのことばっかりだよね」としつこく言うのに対し、生徒会長が「僕自身は茶髪にする意思はない。だが、そうしたい人の自由を守る」と言った。これは人権リベラリズムの「基本のき」です。 上野千鶴子さん 選択的夫婦別姓も同じことです。「私は別姓にする気はありません、夫婦同姓で幸福です。でもそうしたい人の自由は守ります」、これも「基本のき」です。それを認めない政権与党も最高裁も、人権侵害してることになります。 映画を見て私は「この子たちは自由を味わったことがある、だからそれを奪われることに抵抗している。最初から自由を知らない子たちはどうなのだろう?」とツイートしました。「管理主義のはびこる日本中の高校生たちは、自分たちが自由を奪われていることにも気がつかないだろうな」という意味です。 高校のブームはSDGsで、その中でもLGBTQの問題への関心が高まっている。いま高校では、性的少数者であるLGBTQの人権への配慮で、スカートとスラックスを選べる流れになっています。 でも生徒に「そもそも制服はなぜあるの?」と聞くと答えられない。「そろっていたほうが秩序がある」とか「何々高校生としての誇りがあるから」とか、教師が言うようなことと同じことを言うんです。でも根拠がない。「制服で誰が得する? 先生が管理しやすいだけじゃない?」ということを考えることはしない。 教育は洗脳装置です。 記事の後半には、映画を撮った東京都立北園高校の生徒らの先輩にあたるジャーナリストの津田大介さんが登場します。後輩たちを頼もしく感じる一方、若者たちの「ルール」に対する意識に、変化を感じるそうです。 その意味で、映画を撮った北… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教師や医師、牧師… 立場利用した性暴力、わたしも被害
教師や医師などによる地位・関係性を利用した性暴力について、企画「子どもへの性暴力」の第4部として4~5月に紙面や朝日新聞デジタルで連載したところ、読者から80通を超える手紙やメールが寄せられました。4割近くが被害の体験を打ち明けるものでした。当事者の声に耳を傾けながら、地位・関係性を利用した性暴力について一緒に考えたいと思います。(編集委員・大久保真紀、山田佳奈、根岸拓朗、塩入彩、阿部朋美) 道ばたで見つけた花を手にする女性。4年生に進級した同級生から写真が送られてきた。「なんで私はこの中にいないんだろうと、つらかった。みんなを祝福してあげたかったけれど、笑うのが、溺れているみたいに苦しくて、なかなか言葉が見つからなかった。悔しくて悲しくてしょうがなかった」=大久保真紀撮影 「どれだけの勇気をもって告白したか。それをなかったことにされるのは悲しい」。この春に東北地方にある国立の高等専門学校(5年制)を自主退学した女性(19)は、そう話します。 「何が起こったのかわからなかった」 女性は3年生だった昨春、当時のクラス担任だった男性教師の研究室に所属してゼミ形式の授業を受けることになりました。尊敬し、信頼していたその教師とのゼミ形式の授業を選んだ学生は1人しかおらず、1対1の授業でした。教師が選んだ教材は、ミシェル・フーコーの「知への意志」。性の歴史をもとに抑圧について考察する内容です。 もともと成績はよかったのですが、哲学書だったので内容が難しく1ページを理解するのに1時間以上かかり、睡眠時間も短くなりました。 子どもへの性暴力 教師との関係を苦に学校を自主退学した女性。記者は教師に直接取材を申し込みました。記事の後半では、医師や牧師からの被害を打ち明ける方々の声や海外の制度、日本の法整備の現状と課題などをまとめています。 授業では1対1の空間で性的な言葉を口にしなくてはならず、苦痛を感じました。女性によると、欲望についての説明では「どんなときにエッチなことを考える?」などとも問われて混乱。「全く理解してないね」などと高圧的に指摘されることもあり、週に1度の授業が恐怖になったと言います。 あるとき研究室を訪ねて「も… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:4575文字/全文:5252文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢者救助任せて 土石流の現場、介護タクシーは走った
【動画】熱海の土砂災害、発生から1週間 捜索活動続く=藤原伸雄、熊倉隆広、西畑志朗撮影 大雨による静岡県熱海市伊豆山の土石流は、10日で発生から1週間がたった。市は土砂災害への警戒を解いておらず、避難情報のうち最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を継続している。行方不明者の捜索も続いている。 県は10日、これまで見つかっていた遺体1人の身元について、太田洋子さん(72)=同市伊豆山=と確認されたと発表した。死者9人のうち身元が判明したのは8人目。行方不明者は19人となった。 県などによると、土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川上流部の標高は約400メートル。約2キロ離れた相模湾まで約11度の急勾配を下り、被害は延長約1キロ、幅最大約120メートルに及んだ。住居44戸が押し流され、78戸が全壊・半壊。長期避難にそなえ、公営・民間住宅約100戸で受け入れ準備が進む。 「一緒に救助に来てくれませんか」消防団員の依頼に あの日、逃げ遅れそうな高齢者の救助に奔走したのは地元で介護タクシーを営む夫婦でした。記事の後半で、その様子を振り返ります。 静岡地方気象台は7日、土砂災害警戒情報などを解除した。だが、市は被災地域について「引き続き土砂災害のおそれが極めて高い」として、緊急安全確保を継続。被災地域以外の市内にもレベル3の「高齢者等避難」を継続している。 5日には県東部在住者を対象に市社会福祉協議会が災害ボランティアを募集し、10日午前8時現在3100人が登録。ただ「まだ危険な状況」として活動開始日は決まっていない。 一方、市は同日から、安否不明者を行方不明者として扱うことを明らかにした。「連絡が単に取れないだけでなく、災害に起因して連絡がとれないと判断した」としている。(釆沢嘉高、村野英一) いつも送迎する家々、手分けして回った 静岡県熱海市をおそった土砂災害の現場で、逃げ遅れそうになった高齢者らを消防団員たちとともに避難させたのは、介護タクシー会社を経営する夫婦だった。どこに、どんな高齢者が住んでいるか日ごろから把握していることが生きた。 「雨、大丈夫かな」 3日朝。伊豆山(いずさん)地区で介護タクシー会社「伊豆おはな」を経営しながら運転手もつとめる河瀬豊さん(51)は、妻の愛美さん(45)と利用者を病院に送った帰り道、不安を覚えた。上流の川が増水した影響で、いつも通る道が通行止めになっていたからだ。 約2時間後、会社に戻る途中… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
泥だらけの店内「廃業も…」九州南部大雨、被害相次ぐ
鹿児島、熊本、宮崎の3県に「大雨特別警報」が出た。10日、鹿児島県薩摩川内市などで冠水が広がり、昨夏に大きな被害を受けたばかりの熊本県人吉市は再び不安に包まれた。鉄道や道路などの交通網にも乱れが出た。梅雨前線は停滞しており、11日も引き続き警戒が求められている。 着の身着のまま避難、住宅街は冠水 鹿児島市の北、人口約9万人の鹿児島県薩摩川内市では、市内を流れる川内川の支流があふれ、住宅の浸水や道路の冠水、土砂崩れが相次いだ。 10日午前5時半に大雨特別警報が出され、警戒レベル5の「緊急安全確保」が発表された。市内では「安全な場所で身を守る行動をとって下さい」という防災無線が流れた。 JR川内駅近くに住む会社員の赤瀬祐希さん(40)は、川から水があふれ、自宅が床上までつかったという。「本当にあっという間だった」と振り返った。 市は午後2時までに79カ所に避難所を開設し、一時、469世帯の916人が避難した。 川内駅から約4キロ離れたスポーツ施設「サンアリーナせんだい」には、毛布や着替えなどを抱えた市民が次々にやって来た。大雨情報を流すテレビを不安そうに見つめる市民も多かった。 川の水が自宅近くまで逆流してきたという男性(71)は「着の身着のままなので食べ物もない。腰を痛めている妻の容体が心配」。別の男性(46)によると、川内川はあと30センチほどであふれそうなところが何カ所かあったという。「この辺は台風も来る。みんないつも早めに避難するようにしている」と話した。 雨が落ち着いてきた昼すぎ。川内駅から約200メートルの住宅街の中にあるコインランドリーのガラス扉には、高さ約70センチのところまで水につかった跡が残っていた。中の洗濯機2台は壁に倒れかかるように傾き、床は泥だらけ。隣の公園には流れてきたとみられるポリ袋が散らばり、道路沿いの植木鉢はひっくり返っていた。 コインランドリーの経営者の女性(60)は「まだ雨が続く予報だから、片付けに取りかかれるのは晴れてからですね」とため息まじりにつぶやいた。経営して18年。10年以上前にも浸水したことがあったが、そのときは20センチほどまでだったという。女性は「『何十年に1度』というような大雨が、すぐまたあるかもしれない。廃業も考えています」と漏らした。 また、さつま町によると午後7時現在、山間部の大俣地区の14世帯34人が、往来する道路の陥没や土砂崩れにより孤立状態になっている。同地区では一時停電となり、断水も続いているという。(具志堅直、山田佳奈、奥村智司) 昨年の豪雨で21人が亡くなった人吉市は… 昨年7月の記録的豪雨で球磨(くま)川が氾濫(はんらん)し、21人が亡くなった熊本県人吉市には10日午前6時10分、再び大雨特別警報が出された。直後の午前6時15分、市は全域の1万5308世帯3万1223人を対象に「緊急安全確保」を発表。防災無線やエリアメール、防災ラジオなどで直ちに安全を確保するよう住民に求めた。 昨夏に中心市街地で営む美容院が水没した田代智三さん(59)は、この日の夜明けごろから自宅でテレビなどを見て情報を収集した。自宅は昨夏も被災を免れた場所にある。「雨の降り方が昨年よりひどい」と感じ、再建した美容院の被災を懸念したが、報じられる球磨川の水位が豪雨の時より低く、自宅に待機したという。 球磨川から約1キロの場所に住む70代の男性も、テレビで防災情報を確認しながら自宅にいた。早朝は外出先にいて、午前5時半ごろに球磨川を渡った際には「氾濫するほどの水かさではない」と感じたという。ただ、「あと数日雨が続けば、水量が増してまた氾濫するかもしれない」と不安げに話した。 市によると、市内12カ所の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】熱海・土石流 レンズで振り返る1週間
2021年7月10日 23時00分 静岡県熱海市の土石流災害から10日で1週間。9人の死者が出た現場では今も、警察や消防、自衛隊による行方不明者の捜索が続き、避難者も不安な日々を送る。現地を取材する朝日新聞映像報道部員の写真で1週間を振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浸水に襲われた牛舎から100頭救出 鹿児島・さつま町
稲野慎2021年7月10日 21時32分 【動画】冠水した牛舎から牛を救出=鹿児島県さつま町・福永畜産撮影・提供 梅雨前線の影響で記録的な大雨となった九州南部。鹿児島県では10日未明から断続的に続く雨で、各地で浸水や冠水の被害が発生した。鹿児島県さつま町柏原では、午後0時40分までの24時間雨量が473ミリと観測史上最多を記録。柏原地区のそばに位置する同町湯田地区では農業用のため池があふれ、大量の水が近くの牛舎に流れ込んだ。 午前5時ごろ、たたき付けるような雨が降り注ぐ中、畜産会社の社員ら約30人が牛舎に駆けつけた。約100頭の牛が水に浮いている状態だったという。 社員らは首や胸まで水につかりながら牛をトラックまで追い込んだ。畜産会社に勤める林英男さん(50)は「びっくりするくらい激しい雨だった。牛がぷかぷか浮いているのを初めて見た。みんなを救出できて、今はホッとしている」と話した。(稲野慎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨犠牲の若旦那の遺志継ぐ 温泉にコスプレイヤー集う
昨年7月の豪雨災害で被災した大分県由布市の湯平温泉で4日、湯平温泉コスプレフェスタ(湯平温泉観光協会主催)が開かれた。避難中に犠牲になった、オリジナルキャラ「電脳女将」で知られる宿「旅館つるや隠宅」の若旦那、渡辺健太さん(当時28)が提案した企画。「健ちゃんがいたら、参加者と話も弾んだだろうね」。そんな思いも抱えながら、スタッフたちは参加者をもてなした。 湯平温泉では昨年11月に県内のコスプレ団体の全面協力でプレイベントを開催。今回は協会自ら参加者を募った。 当日は不安定な空模様でキャンセルも出たが、コスプレイヤーとカメラマン約30人が集い、赤ちょうちんが彩る石畳の坂など思い思いの場所で写真を撮っていた。湯平温泉観光協会の麻生幸次会長(52)は「被災の日に一番近い日曜日を選んだ」と語った。 サブカルチャー好きの健太さんは旅館のオリジナルキャラクター「電脳女将・千鶴」を考案。SNSでの情報発信に力を注ぎ、ぼっち旅(一人旅)でも気軽に泊まれるプランも取り入れて「つるや隠宅」を知る人ぞ知る人気の宿にした。 健太さんは「若い人への知名度をあげられる。レイヤーのSNSでの拡散力はあなどれない」として、観光協会と旅館組合の合同理事会でコスプレ企画を提案した。 「今までにない客層を引っ張る姿に、すごいな、こいつやるなと思っていた」という麻生さんは「慣れないとなかなか心を開かない彼が、初めて自分で企画を打ち出した。理事会で心を開き向き合ってくれたのもうれしかった」。 昨年7月1日の理事会で開催が正式承認されたが、その1週間後、健太さんは同月7~8日にかけ襲った豪雨で夜間に避難中、両親と祖母とともに車ごと川に流され犠牲になった。 麻生さんは「君はやりたいことをとりあえず言いなさい。苦手な市や県との交渉ごとは私たちの役目――。そんな関係を作っていきたかった」と惜しむ。 コスプレ企画について「一番やりたかった彼がいないのにやって意味があるのか」と、ふと思う時もあったと麻生さん。「来てくれる人を精いっぱいもてなすため、イベント中は心を鬼にして忘れるようにした。主催者が心を引っ張られていると参加者にも伝わるから」と思いを打ち明けた。「彼には『お前、早すぎるよ』とだけ言いたい」 観光協会は来年以降も7月の第1日曜日にコスプレフェスタを続ける方針だ。 麻生さんは「参加者には純粋にイベントとして楽しんでもらえたら。開催を重ねるたび、7月初めに行ういわれや健太くんのことも、おのずと心によみがえると信じている」と話した。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪湾にクジラの死骸? 高速船欠航「安全運航に支障」
添田樹紀2021年7月10日 22時00分 大阪湾でクジラとみられる死骸が漂流し、安全運航に支障が出る可能性があるとして、関西空港と神戸空港を結ぶ高速船「神戸―関空ベイ・シャトル」は10日、夕方以降の計6便の欠航を決め、代替バスを運行した。11日は通常運航する予定。 神戸海上保安部によると、海上保安庁の巡視船が8日午前9時45分ごろ、兵庫県淡路市津名の東約10キロの海上で死骸を見つけた。全長約7メートル。いったん見失ったが、9日午後1時半ごろ、神戸灯台(神戸市)の南約10キロの海上で確認し、10日午後3時40分には関西空港の北約800メートルの海上を漂流していたという。 神戸海上保安部などが、巡視艇や飛行機を出動して警戒。船が死骸に衝突すれば転覆する恐れなどがあるとして、死骸の近くを航行する船に無線などで注意を呼びかけている。(添田樹紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫婦別姓「反対」はゼロ?都議選当選127人の考え方は
朝日新聞東京総局は、津田塾大学総合政策学部の中條美和准教授のセミナーと共同で実施した都議選候補者271人に対するアンケートで、当選者127人に絞って、回答を改めて分析した。 小池百合子知事の都政運営を評価する人の割合が候補者全体に占めた割合よりも高くなり、新型コロナウイルス禍の現象といえる「路上飲み」の規制では、賛成が反対に迫る結果となった。 小池知事の都政運営と、都のコロナ対策についての評価 小池知事の都政運営については、5段階(高い順に5~1)で評価を聞いた。候補者全体と当選者のみで比べると、低評価の「1」「2」は40%から31%に減り、高評価の「4」「5」は27%から41%に増えた。 要因としては、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が31議席で都議会第2党に踏みとどまったことや、候補者23人全員が当選した公明党のうち、21人が「4」と答えていたことがある。「3」が多かった自民党を含めると、小池知事と都議会との関係は、大きな波乱なく滑り出すのだろうか。 都のコロナ対策についても5段階評価で聞いたが、当選者の42%が「4」「5」。評価する当選者が都政全般よりもさらに高くなった。 「路上飲み」の規制、外出自粛に強制力を持たせることは必要か 「路上飲み」は、コロナ対策… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:745文字/全文:1307文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル