「衆院選を前に、自民党県連が割れてしまう」 6月中旬、愛知県内の自民県議や市議がそんな危機感から集まった。 新型コロナウイルスの感染対策やワクチン供給、東京五輪をめぐり政権与党は批判の矢面に立つが、この日の「危機感」はそういう話ではなかった。 議題の中心は次の県連会長選と、それを行う「県連大会」をいつ開くかだった。 自民は4月の衆参3選挙で全敗、7月の東京都議選も目標に遠く及ばなかった。逆風下の衆院選を予期させる動きが続いたこの間、愛知県連(会長=藤川政人参院議員)で起きていたのは「県連会長の座」をめぐる国会議員の騒動だ。 県連幹部が5月上旬、丹羽秀樹衆院議員(愛知6区)を「話もせずに走り出し、藤川が不愉快に思うだろう」と電話でたしなめた。 丹羽氏が「次の県連会長選に出る」と、あいさつ回りを始めたからだ。 今秋までに実施される衆院選。愛知県内(全15選挙区)でも各党が準備を進めるなか、自民党県連内では国会議員による「一触即発」の騒動が起きていた。 かつて「民主王国」と呼ばれ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1182文字/全文:1561文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北方領土と根室結ぶ海底ケーブル 戦前の遺構が文化財に
戦前、北方領土の国後島と北海道根室市をつなぐ通信用の海底ケーブルを根室市側で陸に上げていた施設「陸揚庫(りくあげこ)」が、国の登録有形文化財(建造物)になる。16日、国の文化審議会が登録を答申した。北方領土に日本人が住んだことを身近で示す貴重な歴史遺産だ。登録を機に、道東にある多彩な建築群が脚光を浴びそうだ。 陸揚庫は根室湾に面した根室市西浜町の海岸べりにあり、鉄筋コンクリート造の平屋建てで、幅3・8メートル、奥行き5・9メートル、高さ3・7メートル。 海底ケーブルは国後島と根室の間の38キロを結び、1900(明治33)年に敷設された。陸揚庫の工法は、隣の別海町の旧柏野小跡地にある昭和12(1937)年建造の天皇の写真を収めた奉安殿によく似ている。こうした点から同時期の建造との見方が有力だ。それでも築50年以上という国の登録要件に対しては、十分に古い。 ケーブルは国後島を経由して… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1440文字/全文:1839文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍、怒りっぽくなった?おかしい…の前に声かけて
「あれ? こんな風に怒る人じゃなかったのに」「いつも冷静な人がいきなり無謀な戦略に出た」――。最近そんな上司、あなたの周りにいませんか。南多摩病院(東京都八王子市)の國松淳和医師(43)は、コロナ禍で普段とはうって変わって怒りっぽくなったり、様子が一変したりした人を「シャムズ」と名付け、警鐘を鳴らしています。とくに自分流のやり方でのし上がってきた管理職が多いとか。そのメカニズムと対処法を聞きました。(GLOBE編集部・目黒隆行) コロナ禍のイライラ 乗り越えるヒント③ デザイン・西森万希子 シャムズは病気ではない ――昨年出版した著作『コロナのせいにしてみよう。―シャムズの話―』(金原出版)で、シャムズは病気ではないと説いていますね。 そうです。病気は予防するにこしたことはありませんから、シャムズは病気よりももっと手前の段階のことです。普段穏やかな人が怒りっぽくなったり、活発だった人がしんみりしてしまったり、眠れなくなったり、柄にもないことを突然始めたり。普段のその人からすると不自然なことをしている状態です。 何かを過度に不安に思うなど、人は大きな負担がかかると脳に「精神的加重」がかかります。そういう状態では心身に様々な影響が出ることがありますが、その原因がコロナであるものをシャムズと読んでいるのです。 ですから、医学用語や病名ではなく、コロナで変わってしまった人全般を指す言葉と定義しています。COVID―19/Coronavirus―Induced Altered Mental Statusの略で、「シャムズ(CIAMS)」です。「新型コロナウイルス感染症が誘発する精神状態の変化」を意味しています。 ――なぜ、「シャムズ」という概念を考えたのでしょうか。 昨年の2、3月ごろでしょう… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1574文字/全文:2303文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性犯罪加害者の更生支援団体代表を逮捕 強制性交の疑い
2021年7月18日 18時40分 SNSで知り合った女性に性的暴行を加えたとして、大阪府警は18日、強制性交等容疑で、大阪市旭区太子橋の団体職員、松本学容疑者(48)を逮捕したと発表した。「誓約書を書いてもらいプレイしただけだ」と容疑を否認しているという。逮捕は17日付。 刑事特別捜査隊によると、容疑者は性犯罪加害者の更生支援をうたう一般社団法人「さなぎの樹」(大阪市)の代表理事。団体のものとみられるホームページで「わたし達は、性犯罪を繰り返す人々に、当事者主体のプログラムを提供」と団体を紹介していた。 同隊によると、松本容疑者は7月8日、府内の20代の女性を「個人情報をばらす」などと脅迫した上で、性的暴行を加えた疑いがもたれている。 松本容疑者はマッチングアプリ上で「うずしお先生」と名乗り、援助交際を申し込むメッセージを女性に送っていた。女性が返信すると、免許証などの写真のほか、裸の自撮り画像を送らせていたという。また、自身を「先生」と呼ぶように求め、「私は自分の意思で先生にお仕えする性奴隷で、いかなる性的行為も完全同意である」などと書かれた誓約書を女性に送り、署名押印させていた。 女性から誓約書を受け取った後、「個人情報と裸の画像もある」と女性を脅迫し、性的暴行を加える様子を撮影していたという。女性が都島署に相談したことで事件が発覚した。 2019年夏ごろから、マッチングアプリ上で「うずしお先生」を名乗る人物から性的暴行を受けたとの相談が少なくとも7件確認されているという。被害相談は都島署(06・6925・1234) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・奥多摩町で土砂崩れ、道路ふさぎ停電・携帯通じず
2021年7月18日 19時38分 18日午後0時40分ごろ、東京都奥多摩町留浦の国道411号で、「土砂崩れで車がUターンしている」と110番通報があった。道路脇の斜面が数十メートルに渡って崩れ、道路をふさいだ。 警視庁や同町によると、バイクを走行していた30代男性が土砂付近で転倒し、肩を負傷した。土砂崩れの影響で、周辺では停電や携帯電話の不通が起きたという。現場は通行止めになっており、同庁などは、ほかにけが人がいないかを調べている。 気象庁によると、同町の観測点では16日以降、1時間に0・5ミリ以上の雨は観測されていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人口3100人の福岡・赤村 ワクチン2160回分廃棄
福岡県赤村は18日、新型コロナウイルスのワクチン2160回分を廃棄すると発表した。保存温度が適正でなかったと判断した。村の全人口は約3100人。村によると、65歳以上の1124人が2度の接種を終え、15日には40~64歳の人ら180人が1回目を終えたが、17日以降は中止にした。 村によると、ワクチンは接種会場の村保健センターの機材室にある冷蔵庫に17日午後の接種で使う予定だった174回分を、冷凍庫には1986回分を保管。17日正午ごろ、冷蔵庫内の温度が20度に、冷凍庫内が4度になっているのをスタッフが確認したという。 冷蔵庫で保管する適正温度は5度。冷蔵庫で解凍した場合は2~8度の状態で1カ月保存できるとの国の指針がある。冷凍庫の設定温度は零下75度のため、田川薬剤師会と協議したが、使用は望ましくないと判断。すべての廃棄を決めた。冷凍庫も冷蔵庫もコンセントが外れかかっており、差し込みが不十分だった可能性があるという。 5月に始まった集団接種では65歳以上の約1270人のうち1124人が2度の接種を終えた。15日からは40~64歳の人らを対象にした接種を始め、15日に180人分を終えたが、17、18日に予定していた計480回分は中止。村の担当者は「接種を心待ちにしている住民に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と話した。(遠山武) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岸防衛相「引き続き人命救助」 熱海市の土石流現場視察
2021年7月18日 19時53分 岸信夫防衛相は18日午後、静岡県熱海市の土石流が起きた現場や自衛隊の宿営地などを視察した。視察後、記者団に「関係省庁、自治体と密接に連携し、いまだ安否不明の方々の人命救助に引き続き対応して参りたい」と語った。 防衛省によると、3日の災害発生時からのべ6千人超の自衛官が現場で活動。この日も現場に約340人、重機14両を投入して人命救助活動を行った。 岸氏は熱海市内の宿営地で隊員が寝泊まりをするテントも視察した。担当者によると、テント内に通常4人分のベッドが設置可能だが、新型コロナウイルス対策のため2人分に絞り、ビニールの間仕切りをぶら下げているという。 岸氏は「新型コロナ対策や暑さ対策を講じつつ、隊員の活動基盤が確保されている」と語った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「獺祭×エヴァ」銀座でコラボ 酒好きキャラの部屋再現
純米大吟醸の「獺祭(だっさい)」を醸造する旭酒造(山口県岩国市)が東京・銀座で、アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ企画を開催している。24日まで。 旭酒造の直営店「獺祭ストア 銀座」の外観は現在、エヴァンゲリオン公式フォントで装飾中。「獺祭補完計画」と題し、店内の一角には酒好きのキャラクター、葛城ミサトの部屋を完全再現している。 机の上や冷蔵庫には大量の缶ビールとミルクコーヒー、棚には獺祭の瓶が並び生活感たっぷり。「ちょっち散らかっている」部屋となっている。訪れた客はミサトになりきって写真を撮ることができる。 ミサトの部屋には獺祭のほか… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:231文字/全文:507文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バッハ会長歓迎会を開催 「やめろ」会場前では反対デモ
野村周平、斉藤佑介2021年7月18日 21時26分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は18日、東京・迎賓館で国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らを歓迎する会を開いた。橋本聖子会長のほか、菅義偉首相や小池百合子都知事ら約40人が出席した。 歓迎会はコロナ禍を考慮して飲食せず、規模も当初から縮小して開催された。緊急事態宣言下での開催について橋本会長は「十分な対策を取っているので、予定通り開催させて頂きたい」と理解を求めていた。 一方、迎賓館前では「私たちは歓迎しない」「不要不急のパーティーやめろ。不要不急の五輪はやめろ」「バッハは帰れ」とのシュプレヒコールが響いた。 数十人による東京オリンピックの反対デモが「五輪中止」のプラカードを掲げ、迎賓館に向かって声を上げた。参加した60代女性は「コロナにかかわらず、この五輪は問題だらけ。開会式の演出に関わる小山田圭吾氏のいじめ問題も明らかになった。中止しかない」。 迎賓館前を散歩していた近所の会社員男性(43)は「コロナ禍で我慢する人も多いときに、歓迎会はちょっといただけない。反対デモの言う気持ちも分かる」と話す。 この1年、取引先の中にはコロナで倒産した会社もある。「アスリートに罪はない。ただ誰もお祭り気分になれない。観客のいない花火を見るようでもう少し延期できればよかったのに」と話した。(野村周平、斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪「不自由展」、混乱なく閉幕 津田氏「意味大きい」
笹川翔平、武田肇2021年7月18日 18時30分 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、大阪市内で開かれていた「表現の不自由展かんさい」は18日、3日間の会期を終えて閉幕した。会場の外では連日、街宣車による抗議活動があり、中止を求める脅迫文が送りつけられるなどしたが、大きな混乱はなかった。 閉会後、実行委員会が「多くの市民が自発的に支援に駆けつけ、大阪で表現の自由を守れた」とあいさつした。展示会には期間中延べ約30人の弁護士が待機し、会場の外で約100人の市民が「表現の自由を守れ」といったプラカードを持って立った。一方で、嫌がらせを警戒し、実行委は最後までメンバーの実名公表を見送った。新型コロナ対策もあって整理券を配り、鑑賞できたのは1300人だった。 18日、会場には「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務めたジャーナリストの津田大介氏も駆けつけ、取材に「『不自由展』が完全な形でできたのは大阪が初めてで意味は大きく、暴力や脅しで表現の自由をつぶせないという全国の先例になる」と話した。 会場となっている大阪府所有の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)が事前に抗議が相次いだことを受け、利用承認をいったん取り消したが、大阪地裁と大阪高裁が実行委員会に会場の利用を認め、最高裁で司法判断が確定した。会場宛てに脅迫文や不審物も届いたが、施設の休館や会期の中断はなかった。(笹川翔平、武田肇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル