2021年7月28日 19時50分 夏野剛氏の主な発言(7月21日放送のABEMAから) (子供の運動会や発表会が無観客なのに五輪だけ観客を入れたら不公平感が出てしまう、との別の識者の発言を受けて) そんなクソなね、ピアノの発表会なんかどうでもいいでしょ、オリンピックに比べれば。それを一緒にするアホな国民感情に今年選挙があるからのらざるを得ないんですよ。 Jリーグだってプロ野球だって(観客を)入れているんだから。オリンピックを無観客にしなければいけないのは、やっぱりあおりがあるし、それからやっぱり選挙があるから。そこに対してあまり国民感情を刺激するのはよくないという判断。もうこのポリティカルな判断に尽きると思いますよ。 そのうち誰かが金メダルを取ったら雰囲気変わると思いますよ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
KADOKAWA社長、報酬返上へ 五輪巡り不適切発言
出版大手のKADOKAWAは、夏野剛社長がインターネットテレビABEMAで不適切な発言をしたとして、役員報酬の一部を自主返上すると27日発表した。 夏野氏は、21日に放送されたABEMAのニュース番組に出演。子供の運動会や発表会が無観客なのに五輪だけ観客を入れたら不公平感が出てしまうとの意見に対し、「クソなピアノの発表会なんかどうでもいい。それを一緒にするアホな国民感情に今年は選挙があるからのらざるを得ない」などと発言していた。「そのうち誰かが金メダルを取ったら雰囲気変わると思います」とも述べた。 KADOKAWAによると、8月から10月まで月額の20%を返上する。夏野氏から一部返上の申し出があったという。 KADOKAWAのコメント 「当人も深く…」 一連の発言に批判が相次ぎ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:243文字/全文:592文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上野の金 フリーターだった記者は、13年後に生で見た
27日午後10時3分。高く打ち上がったボールが捕手のミットに収まると、ベンチから選手が駆け出し、エースの懐に飛び込んだ。 ソフトボール日本代表の金メダルの瞬間を、横浜スタジアムのスタンド記者室で見届けた。机の前の小さなモニター画面で一人ひとりの表情を追いながら、13年前の記憶を重ねていた。 2008年8月、私は就職活動中だった。北京五輪のソフトボール決勝があったその日の夜、福岡のビジネスホテルにいた。 同い年か。すごいな。テレビがマウンドで投げるエース上野由岐子選手の姿を映す。何の気なしに見始めたのに、腰掛けたベッドから動けなくなっていた。 金メダルの瞬間は、言葉にならない叫び声を上げ、ベッドの上で泣いて跳びはねた。当時26歳のフリーター。一念発起し、大学既卒でも受験できる会社に挑んだが、春は全滅。秋も就活を続けた。不安と焦りに押しつぶされかけた日々に上野選手から力をもらったのをよく覚えている。翌日、その足で面接へ向かった。 13年後のマウンドにも、上野選手はいた。 試合後、上野選手は「前回の金メダルと違って、地元開催でプレッシャーも大きかった」と語った。 北京後はロンドン、リオデジャネイロの両大会で実施種目から外れた。東京で復活し、「復興五輪」の位置づけで全競技中、最初に福島で競技が始まった。だが、無観客になった。 「色んな思いのなかでスタートしたオリンピックだった」。一夜明けた会見で、言葉を選び、語った。 「この13年間の思いを一球一球にしっかりこめて、福島の地にも思いを置いておくことができたと思う。最後まで、一球に思いを込めることができたオリンピックだった」 上野選手は、ソフトボールの未来も、福島への思いも、テレビで見ている人の勝利への願いも背負っていた。 試合後に仲間たちとハグしてまわるその表情は、試合中の険しさから一転して、屈託のない笑顔だった。13年前の夜、テレビ越しに見た26歳のエースの笑顔と変わらない表情の中に、安堵(あんど)が加わっているように見えて、胸がぎゅっとなった。少しは肩の荷が下りただろうか。(斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道の旭川・江丹別で37.6度 全国一の暑さ
本田大次郎、井上潜2021年7月28日 20時09分 北海道内各地では28日も猛暑となり、旭川市江丹別では午後7時現在で全国で最も高い気温となる37・6度を記録した。江丹別は冬場には零下38・1度の最低気温を記録したことがあり、夏と冬の気温差は75・7度となった。28日の最高気温の全国トップ10は、4位の大分県日田市を除き、すべて北海道だった。札幌管区気象台は、道内での暑さはしばらく続くとして、熱中症への注意を呼びかけている。 気象台によると、太平洋高気圧の影響で道内に暖かい空気が流れ込み、内陸部で気温が上昇。幌加内町と下川町で37・3度、札幌市手稲区で37・1度、北見市常呂や斜里町、佐呂間町で36・7度を記録した。 江丹別の37・6度は、前日更新した同地点の観測史上1位の36・9度を、さらに上回る暑さ。一方で江丹別は、道内でも寒冷地として知られ、最低気温は1978年に零下38・1度を記録したほか、昨年も同36・0度まで下がった日がある。 また、JR北海道は28日、高温でレールに膨張やゆがみが発生する恐れが生じたため、富良野線と石北線で普通列車計5本を運休した。レールが変形し、列車の運行に支障が生じる可能性が出たという。(本田大次郎、井上潜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
辺野古のサンゴ移植、知事が許可 設計変更は「審査中」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設予定地にある名護市辺野古沖のサンゴをめぐり、沖縄県は28日、防衛省から申請があった約4万群体の移植を条件付きで許可したと発表した。 移設計画では、全体で約7万5千群体のサンゴの移植が必要とされる。今回の約4万群体は、沖縄防衛局が2019年に移植を申請。県は許可、不許可の判断を示さず、国が県に許可するよう是正指示を出した。県は是正指示は違法だとして提訴していたが、最高裁で6日に棄却された。 玉城デニー知事は「じくじたる思いもあるが、司法の判断、法律に基づいて行政事業を行うことも地方行政としては順守すべきだ」と述べた。おおむね1週間に1回、現場写真を添付して状況を報告することなどを条件とした。 今回の県の許可で、防衛局は… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:232文字/全文:568文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安全対策次々 条例制定の動きも 八街事故から1カ月
上保晃平、小木雄太、多田晃子2021年7月28日 21時00分 千葉県八街(やちまた)市で飲酒運転のトラックが下校中の市立朝陽(ちょうよう)小の児童をはね、5人が死傷した事故から28日で1カ月がたった。現場付近の道路では今後、様々な安全対策がとられる予定だ。一方、県議会では飲酒運転根絶を目的とする条例制定に向けた動きも出ている。 現場の献花台を訪れる人は今も絶えず、花束やジュースなどが供えられている。この日訪れた同市の会社員斉藤省吾さん(56)は、息子が事故で負傷した児童と同じ保育園に通い、仲良く遊んでいたという。「事故以来、息子の笑顔がなくなった。1カ月経ったとは思えないくらいつらい」と声を詰まらせた。同市のパート鈴木里砂さん(46)は「あともう少しで家だったのに、と思うと胸が詰まる。飲酒運転は許せない」と話した。 現場は見通しのよい直線で、幅は6・9メートル。歩道やガードレールがなく、車が通るスペースと路肩を区切る「外側線」も速度規制の標識もない。抜け道としても使われ、通勤時間帯は交通量が多い。 八街市などは来月から順次、現場を含む約2キロの道路の片側に、歩行者を守るためのガードパイプを設置する。さらに市はこの区間で、外側線を新たに引いたり一部引き直したりする。県警は同じ区間の市道に時速30キロの速度規制を導入するほか、現場と朝陽小の間に横断歩道を2カ所設置する方針だ。 国も現場付近で、路面に凹凸(おうとつ)をつける工事を行うほか、車道を狭めるためにガードレールを設置する。いずれも車に減速を促すのがねらいだ。国土交通省のAIカメラを使って交通量などを計測し、効果を検証するという。 事故を受け、自民党県議団は飲酒運転根絶を目的とする条例の制定に向けて検討を始めた。今年度中の県議会での成立を目指す。飲食店や小売店などに飲酒運転防止の努力義務を課す規定や、罰則を設けるかも含めて検討するという。 この事故では2人が死亡、1人が重体となり、2人が重傷を負った。トラック運転手の梅沢洋被告(60)が自動車運転死傷処罰法の危険運転致死傷罪で起訴されている。(上保晃平、小木雄太、多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
唐津市が謝罪「不適切だった」 原爆後の広島写真に×印
佐賀県唐津市が原爆投下後の広島などの写真に「×」印を付ける資料を作っていた問題で、唐津市は28日、「不適切で配慮が欠けていた。(原爆の)被害者、関係者におわびする」と謝罪した。資料は今後使わないという。 市は「原子力災害について」というタイトルの資料のなかで、原爆が投下された後の広島などの写真を4枚重ね、赤で大きく「×」を付けていた。昨年11月、隣接する同県玄海町の九州電力玄海原発での重大事故を想定した避難訓練の際、唐津市の離島・小川島の小・中学校で、市職員が講話をする際に使用。昨年12月と今年4月にも、小学校などでの講話で使ったという。「×」印には被爆者から「意味がわからず、嫌な気持ちだ」との声が出ていた。 朝日新聞が広島平和記念資料館(広島市)の学芸員に資料を確認してもらったところ、4枚のうち3枚は、救護や救援に訪れたとみられる人たちが広島駅で休息する姿、爆心地から約2キロの派出所前で警察官が被爆した学生らの応急処置にあたる様子、がれきの中に立つ原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)だった。 28日に記者会見した唐津市の浜口智総務部長らによると、資料は市危機管理防災課の職員が作成。写真はインターネットで見つけたものを無断で使い、出典は確認しなかったという。「殺傷能力のある原爆と、エネルギーとしての原発は仕組みが違うことを示したかった」と説明している。 問題が報じられた25日以降… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:197文字/全文:799文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
世界遺産登録、北海道が歓迎 遺跡PRやアクセスに課題
会員記事 芳垣文子 阿部浩明2021年7月28日 21時30分 「北海道・北東北の縄文遺跡群」のユネスコ(国連教育科学文化機関)世界文化遺産への登録が、27日決まった。道や遺跡の地元では歓迎ムードが広がるが、コロナ禍で観光振興にはすぐにつなげるのは難しい。遺跡の価値のPRや観光客増に備えたアクセス路の確保などの課題も残る。 「遺跡群」に含まれる道内の遺跡は、垣ノ島遺跡(函館市)▽大船遺跡(同)▽北黄金貝塚(伊達市)▽入江貝塚(洞爺湖町)▽高砂貝塚(同)▽キウス周堤墓群(千歳市)。縄文文化を今に伝える貴重な遺跡だ。 道内の世界遺産は、2005年に自然遺産として登録された知床(斜里町、羅臼町)に続き2件目。文化遺産では初となる。 登録が決まった27日夜、道庁赤れんが庁舎では鈴木直道知事や道議会の小畑保則議長、倉本博史教育長ら約30人が世界遺産委員会のライブ中継を見守った。午後7時前に正式登録が決まると一斉に拍手がわき起こった。 鈴木知事は「皆さんと歴史的瞬間に立ち会えたことを心からうれしく思う。遺跡群の適切な保存、活用はもちろん、世界の宝として認められた普遍的な価値や魅力を国内外に向けて積極的、効果的に発信していく」と語った。 遺跡の地元市町の首長もオンライン中継でつなぎ、喜びを分かち合った。登録に向けて活動してきた民間団体「北の縄文道民会議」の堀達也代表からは鈴木知事に遺跡群ガイドブックの目録が贈られた。 最後にくす玉が割られ「祝 世界遺産登録決定」の垂れ幕が姿を現すと、会場は祝福ムードに包まれた。 歓迎ムードの一方、コロナ禍… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1173文字/全文:1822文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マクセルの除菌消臭器、「コロナに効く」は根拠なし
杉浦幹治2021年7月28日 23時46分 室内に置くだけで新型コロナウイルスが除去できるかのように誤解させる表示をしたとして、消費者庁は28日、景品表示法違反(優良誤認)で、電機メーカーの「マクセル」(京都府大山崎町)に対し、再発防止策などを求める措置命令を出した。 同庁によると、同社はオゾン除菌消臭器「オゾネオ エアロ MXAP―AE270」について、昨年10月27日以降、「新型コロナウイルスの不活化効果を確認」「20畳までの空間を快適空間に」などと自社や通販のサイトに表示した。大学との共同研究で実証したとしていたが、同庁が調査したところ、極めて狭い密閉空間での結果で、実際に住宅の部屋で使った場合は、裏付けとなる根拠がなかったという。 マクセルの広報担当者によると、この商品はこれまでに10万台以上販売。同社の公式ショップでは2万1780円で売られている。同社は「処分については現段階では答えられない」としている。(杉浦幹治) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
臓器移植番組めぐり、脳死男児側の訴え棄却 広島地裁
戸田和敬2021年7月28日 21時30分 脳死と診断され、肺を提供した男児(当時1)の両親が、移植手術の様子を事前説明なくテレビ番組で放送され、精神的苦痛を受けたとして、TBSと手術をした岡山大学病院などに計1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、広島地裁であった。森実将人裁判長は「社会通念に照らし、受忍限度を超えるものとまではいえない」と判断し、請求を棄却した。 判決によると、番組の制作会社は2016年12月、病院から肺移植手術の密着取材を許された。先端医療に取り組む医師や医療現場を取り上げた特集番組として17年7月に全国放送した。番組では男児の肺の映像を加工せずに流したほか、執刀医が「非常に軽くて、いい肺でした」と発言する場面も含まれていた。 両親は「我が子の臓器を見せつけられ、臓器提供を決断したことへの迷い」が生じたと主張。受忍限度を超えて心の平穏が乱され、静かに故人をしのぶ権利が侵害されたと訴えていた。 判決は「幼い我が子の臓器を提供するという想像を絶する重い決断をした親の立場に立てば、葛藤のはざまに立たされたと思われる」と指摘。ただ、番組の目的には相当性があり、肺の映像をそのまま放送することには相応の社会的意義があるとし、発言内容も「男児を冒瀆(ぼうとく)、卑下する趣旨とは認められない」などと判断。相当性を欠くとはいえないと結論づけた。 判決後、男児の母親は代理人弁護士を通じて「言葉がありません。今は何も頭に入ってきません」とのコメントを出した。TBS広報部は取材に「当社の主張が認められたものと理解する。今後も制作や放送に細心の配慮を行うことを徹底していく」とした。(戸田和敬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル