【動画】静岡・熱海市伊豆山地区の土石流。海岸線まで爪あとが残る=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の住宅街を土石流が襲ってから丸2日。伊豆山地区では少なくとも約130棟の建物が被害を受け、いまだ安否不明の人も多くいるとみられます。5日の動きを詳報します。 土砂崩れが起きた現場の周囲には、消防や自衛隊など多くの車両が集結していた=2021年7月5日午前8時9分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 20:10 きょうの捜索終了 安否不明者64人に 熱海市の斉藤栄市長が市役所で記者団の取材に応じ、午後6時にこの日の救助作業を終えたと発表した。 また、市が住民基本台帳に基づいて確認を進めている住民の安否では、安否が確認できていない人は64人に減ったことも明らかにした。避難所を集約した市内2カ所のホテルでは、560人超が避難を続けているという。 18:00 取り残された猫1匹を救出 警視庁の救助隊員が被災した集合住宅から猫1匹を助け出したことを同庁が明らかにし、当時の状況を説明した。 1階部分に土砂が流れ込んだ集合住宅。「中に猫がいるんです」。飼い主の女性の通報を受け、鍵を預かった救助隊員は4階の部屋に向かった。 押し入れに置いてあった棚の上に、猫の姿が見えた。手を伸ばしたが届かない。猫も棚から動こうとしない。 玄関に引き返した隊員は固形の餌を手にとり、猫の前に置いた。するとまもなく猫は餌に体を寄せ、待ち構えていた隊員に抱き寄せられた。発見から6分間の出来事だった。 猫はケージに入れられ、飼い主に引き取られていった。取材に応じた警視庁の担当者は「飼い主にとっては家族同然なので、救助できてよかった」と目を細めた。 土石流に襲われた集合住宅の室内から、警視庁の救助隊員が助け出した猫=2021年7月5日、静岡県熱海市、寺沢知海撮影 16:25 加藤長官「心温まるメッセージ、支援の姿勢に感謝」 加藤勝信官房長官は5日午後の記者会見で、今回の大雨による被害に対し、同日正午現在で台湾、豪州、韓国、英国など、14の国・地域や機関からお見舞いのメッセージや支援の申し出があったことを明らかにした。加藤氏は「日本国民、また日本政府に対して心温まるメッセージ、支援の姿勢を示して頂いたことに対して心から感謝申し上げたい」と述べた。 会見する加藤勝信官房長官=2021年7月5日午前11時24分、首相官邸、上田幸一撮影 16:00 1人の死亡確認、死者は計4人に 熱海市は、同市伊豆山で心肺停止の状態で見つかった1人について、死亡を確認したと発表した。性別は分かっていないという。 死者は計4人となった。 14:45 土砂から1人発見、心肺停止 2人は無事 熱海市は、同市伊豆山で土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。ほかに男女2人が救助され、命に別条はないという。 土砂や倒壊した家屋が国道に流れ込んでいた=2021年7月5日午前11時23分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 14:00 「少しでもお役に」県内外から物資続々 熱海市役所には、県内外から救援物資が続々と届いている。庁舎内の会議室には飲料水やカップ麺、トイレットペーパー、マスク、消毒液などが入った箱が所狭しと積み上げられている。 市によると、土石流が起きた翌4日から届き始め、5日午前までに約300件を数えたという。送り主は県内と県外が半々。県外では首都圏からの支援が目立つという。 市内の女性(38)は、自家用車で介護用オムツや除菌シートなど100点余りを市役所まで運んできた。「被災地の伊豆山には知人も多い。少しでもお役に立てれば」 被災者の大半は避難所の学校や公民館から市内のホテルに移っており、生活環境は改善されつつあるという。市の担当者は「善意の品々が届き、感謝申し上げたい。長期戦の可能性もあるので、ホテルに輸送するなどして役立てさせていただく」と話していた。 市役所に届けられた救援物資=2021年7月5日午後2時24分、静岡県熱海市、中村純撮影 12:50 亡くなった女性の氏名公表 熱海市 土石流で倒壊した逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助され、後に死亡した高齢女性について、熱海市は同市伊豆山の鈴木チヨセさん(82)と発表した。 鈴木さんは4日朝に救助され、病院に運ばれた。搬送時は重症だったが、同日午後に死亡が確認されたという。 土石流による死者は計3人が確認されている。2人の身元はまだ分かっていないという。 12:10 熱海市長「不明者80人に」 熱海市の斉藤栄市長が市対策本部会議の冒頭、「3人の救出作業を進めている」と説明した。安否が確認できていない人は、5日朝時点の113人から「80人に減った」と述べた。 11:30 静岡県、不明者の氏名公開へ 土石流の被災地で、住民基本台帳に記載され所在が分かっていない人について、静岡県が氏名や住所、年齢などを公開する方針を明らかにした。県は熱海市と連携し、名簿を作る。県は「なるべく早く公表したい。避難所に誰が避難し、誰が連絡が取れないのか明確にしたい」としている。 11:30 菅首相「救命救助と被災者支援に全力を」 大雨により静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生したことなどを受け、政府は5日、菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置し、同日午前に1回目の会議を開いた。 会議で首相は「熱海市の調査に基づき、いまだ100人を超える方について安否確認を実施中だ。二次災害にも注意し、一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くして頂きたい」と求めた。 また、「今回の梅雨前線は引き続き各地で大雨をもたらす可能性がある。地盤が緩んでいることから、雨が収まっても、土砂災害が発生するおそれがある」と指摘。国民に向け、「土砂災害を厳重に警戒し、お住まいの地域のハザードマップを改めて確認し、危険な場所に近づかないようにして下さい。気象情報や避難情報などに十分に注意し、早め早めに命を守る行動を取って頂きますようお願いします」と呼びかけた。 […]
最上流に大量盛り土なぜ 「大雨で流出」以前から市懸念
静岡県熱海市伊豆山で起きた土石流をめぐっては、最上流付近にあった盛り土の崩落で規模が拡大した可能性が指摘されている。盛り土はなぜ造られ、崩落したのか。同様の災害は過去にも相次いでおり、対策の強化を求める声も上がる。 「山が膨大な水を持ちきれなくなって噴き出て、その上にあった盛り土を押し流して被害を大きくした」 静岡県熱海市伊豆山で起きた土石流の最上流付近を視察した川勝平太知事は5日、発生の原因について報道陣にこうした見方を示した。「原因が、長雨の蓄積であることは間違いない」 盛り土は土砂を人工的に固めたものだ。熱海市によると、現場はもともと谷だったが、土砂が階段状に固められ、盛り土になったという。県によると、2010年以降の国土交通省のデータなどから、盛り土は約5万4千立方メートルあったと推定され、この盛り土を含めた10万立方メートルが崩落した可能性があるとしている。 この盛り土はどういった経緯でできたのか。 市によると、崩落現場を含む一帯の土地(約116ヘクタール)を神奈川県小田原市の不動産会社が06年9月に取得。「宅地開発をする」などと説明があったという。 約半年後には、崩落現場周辺… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1276文字/全文:1784文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
かっぱ寿司社長 競合他社の情報不正入手か 警視庁捜査
2021年7月5日 21時52分 回転ずし大手「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(本社・横浜市西区)の田辺公己社長が、競合する「はま寿司」の営業秘密を不正に取得したとして、警視庁から不正競争防止法違反容疑で捜査されていることがカッパ社への取材でわかった。 同社によると、6月28日にカッパ社の本社が家宅捜索を受けたという。田辺社長は同社顧問に着任した2020年11月~12月中旬に複数回、はま寿司の関係者から日次の売り上げデータなどをメールで受理した疑いがある。田辺社長はカッパ社に入るまではま寿司の親会社「ゼンショーホールディングス」に勤めており、メールの送信元は元同僚だったという。 カッパ社は田辺社長に経緯を聞き取ったとした上で、「はま寿司や関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くおわび申し上げます。捜査に全面的に協力し、進展を踏まえた上で、厳正に対処して参ります」などとするコメントを発表した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】土砂から発見、1人の死亡確認 死者は計4人
【動画】静岡・熱海市伊豆山地区の土石流。海岸線まで爪あとが残る=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の住宅街を土石流が襲ってから丸2日。伊豆山地区では少なくとも約130棟の建物が被害を受け、いまだ安否不明の人も多くいるとみられます。5日の動きを詳報します。 土砂崩れが起きた現場の周囲には、消防や自衛隊など多くの車両が集結していた=2021年7月5日午前8時9分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 16:25 加藤長官「心温まるメッセージ、支援の姿勢に感謝」 加藤勝信官房長官は5日午後の記者会見で、今回の大雨による被害に対し、同日正午現在で台湾、豪州、韓国、英国など、14の国・地域や機関からお見舞いのメッセージや支援の申し出があったことを明らかにした。加藤氏は「日本国民、また日本政府に対して心温まるメッセージ、支援の姿勢を示して頂いたことに対して心から感謝申し上げたい」と述べた。 会見する加藤勝信官房長官=2021年7月5日午前11時24分、首相官邸、上田幸一撮影 16:00 1人の死亡確認、死者は計4人に 熱海市は、同市伊豆山で心肺停止の状態で見つかった1人について、死亡を確認したと発表した。性別は分かっていないという。 死者は計4人となった。 14:45 土砂から1人発見、心肺停止 2人は無事 熱海市は、同市伊豆山で土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。ほかに男女2人が救助され、命に別条はないという。 土砂や倒壊した家屋が国道に流れ込んでいた=2021年7月5日午前11時23分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 14:00 「少しでもお役に」県内外から物資続々 熱海市役所には、県内外から救援物資が続々と届いている。庁舎内の会議室には飲料水やカップ麺、トイレットペーパー、マスク、消毒液などが入った箱が所狭しと積み上げられている。 市によると、土石流が起きた翌4日から届き始め、5日午前までに約300件を数えたという。送り主は県内と県外が半々。県外では首都圏からの支援が目立つという。 市内の女性(38)は、自家用車で介護用オムツや除菌シートなど100点余りを市役所まで運んできた。「被災地の伊豆山には知人も多い。少しでもお役に立てれば」 被災者の大半は避難所の学校や公民館から市内のホテルに移っており、生活環境は改善されつつあるという。市の担当者は「善意の品々が届き、感謝申し上げたい。長期戦の可能性もあるので、ホテルに輸送するなどして役立てさせていただく」と話していた。 12:50 亡くなった女性の氏名公表 熱海市 土石流で倒壊した逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助され、後に死亡した高齢女性について、熱海市は同市伊豆山の鈴木チヨセさん(82)と発表した。 鈴木さんは4日朝に救助され、病院に運ばれた。搬送時は重症だったが、同日午後に死亡が確認されたという。 土石流による死者は計3人が確認されている。2人の身元はまだ分かっていないという。 12:10 熱海市長「不明者80人に」 熱海市の斉藤栄市長が市対策本部会議の冒頭、「3人の救出作業を進めている」と説明した。安否が確認できていない人は、5日朝時点の113人から「80人に減った」と述べた。 11:30 静岡県、不明者の氏名公開へ 土石流の被災地で、住民基本台帳に記載され所在が分かっていない人について、静岡県が氏名や住所、年齢などを公開する方針を明らかにした。県は熱海市と連携し、名簿を作る。県は「なるべく早く公表したい。避難所に誰が避難し、誰が連絡が取れないのか明確にしたい」としている。 11:30 菅首相「救命救助と被災者支援に全力を」 大雨により静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生したことなどを受け、政府は5日、菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置し、同日午前に1回目の会議を開いた。 会議で首相は「熱海市の調査に基づき、いまだ100人を超える方について安否確認を実施中だ。二次災害にも注意し、一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くして頂きたい」と求めた。 また、「今回の梅雨前線は引き続き各地で大雨をもたらす可能性がある。地盤が緩んでいることから、雨が収まっても、土砂災害が発生するおそれがある」と指摘。国民に向け、「土砂災害を厳重に警戒し、お住まいの地域のハザードマップを改めて確認し、危険な場所に近づかないようにして下さい。気象情報や避難情報などに十分に注意し、早め早めに命を守る行動を取って頂きますようお願いします」と呼びかけた。 大雨に関する非常災害対策本部会議で発言する菅義偉首相=2021年7月5日午前11時46分、首相官邸、上田幸一撮影 11:10 加藤勝信官房長官は5日午前の記者会見で「現地では人命第一の方針のもと、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に1500人をこえる態勢で救命救助活動を行い、安否を含めて確認作業にしっかり取り組む考えだ」と説明。菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置したことを明らかにした。同本部は5日午前に会議を開く。 また、加藤氏は「救命救助活動、安否不明者の捜索、被災者の支援に全力を尽くす段階と考えている」と述べ、現時点で閣僚の現地視察は予定していないとした。 09:50 菅首相「被害者、できるだけ早く救出」 菅義偉首相は5日午前、首相官邸で記者団の取材に応じ、静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流への政府対応について「政府としては、災害が発生以来、連日対応している。関係閣僚会議など開いている」と強調した。そのうえで「土砂の中に埋まり、助けを求めていると思われる被害者の方を、一人でも多く、できるだけ早く救出するために、警察、自衛隊、消防、海上保安庁などが今、全力で取り組んでいる」と述べた。 都議選の結果を受け、取材に応じる菅義偉首相=2021年7月5日午前9時55分、首相官邸、上田幸一撮影 09:10 県「住む人や家所有の人、連絡を」 安否不明者の所在確認について、静岡県が「土砂災害の影響範囲に住む人や家を所有している人は、自身や家族の安否情報を自治会役員など地域の知人に連絡してほしい」と呼びかけた。熱海市内は別荘の利用者が多く、住所地での居住実態の把握が難しいため、安否確認に時間がかかっているという。 県や市によると、5日午前7時時点で、113人の安否が分かっていないという。県は「救助・救出活動を円滑に行うために必要な情報です。速やかにご協力いただけるようお願いします」としている。 土砂崩れの現場付近を調査する人たち=2021年7月5日午前10時13分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 […]
「透明フェンス」工事現場に急増 8歳死亡事故きっかけ
会員記事 大山稜、岩田恵実2021年7月5日 18時30分 工事現場を囲う「壁」が、東京都内などで変わり始めている。色のついたフェンスではなく、先が見通せる透明なものが使われることが増えてきた。普及を後押しした要因の一つは、色つきフェンスで見通しが悪くなっていた道路で起きた交通死亡事故だった。 京王線明大前駅に近い東京都世田谷区の丁字路交差点。信号機や横断歩道はなく、線路の高架化工事のためフェンスが数十メートルにわたって周囲を囲っている。 一見「危険な交差点」だが、買い物帰りの女性(71)に尋ねると「安心して歩けます」。交差点の角の部分にかかるフェンスは透明で、近づいてくる車の様子も確認できる。フードデリバリーのためバイクで頻繁に通るという男性(24)も「駅に向かって早歩きをする人が多いので助かります」と話した。 交差点やカーブに面した現場で使われている透明なフェンス。どの程度普及しているのか正確なデータはないが、工事資材を扱う都内の複数の業者に取材すると、受注は近年急増しているという。 交通事故への対策に取り組む警視庁は2019年3月から、道路使用許可の申請を出す工事業者に透明フェンスを使うよう要請してきた。東京五輪・パラリンピックに向けた再開発や建設ラッシュに合わせた取り組みだ。昨年2月に起きた交通事故をきっかけに、警視庁はさらに働きかけを強めている。 東京都港区の交差点で、横断歩道を渡っていた小学3年の大久保海璃(かいり)さん(当時8)が車にひかれて亡くなった。主な原因は運転手の「ながら運転」だったが、付近の工事現場で使われていた色つきフェンスや標識のため見通しも悪かった。 警視庁交通総務課の担当者は「業者の理解が進んできた。今後も利用を促していく」と話す。一方で「見通しのよい場所も事故のリスクはある。歩行者や運転者は注意して通行してほしい」と呼びかける。 弱みは価格 事故抑止以外のメリットも 透明フェンスの弱みはその価格だ。ある資材会社では、高さ2~3メートル、幅50センチのフェンス1枚あたり、色つきと透明では約1万円の価格差があるといい、業者の負担は小さくない。 ただ、公共工事を多く手がけ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:620文字/全文:1515文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】泥に覆われた現場、捜索続く 熱海土石流
2021年7月5日 18時34分 土石流に襲われた静岡県熱海市では5日、いまだ安否不明となっている人の捜索が早朝から続いています。市内のホテルには新たに避難所が設けられました。被災から3日目を迎えた現地の様子を写真でお伝えします。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Punishment does not always fit crime with NPB’s dangerous pitch rule
There is intent and there is common sense. The issue for Seibu Lions pitcher Takeru Sasaki is there was none of either on Friday night at MetLife Dome. The second start of Sasaki’s career came to an abrupt end after just three pitches against the Orix Buffaloes. Sasaki’s first two […]
警察署から逃走「日本縦断」 被告の控訴棄却 大阪高裁
大阪府警富田林署で勾留中、面会室の仕切り板を壊して逃走したとして、加重逃走などの罪に問われた樋田淳也被告(33)の控訴審判決が5日、大阪高裁であった。長井秀典裁判長は、加重逃走罪を適用して懲役17年とした一審・大阪地裁堺支部判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。 逃走中に立ち寄った道の駅で記念撮影に応じた樋田淳也被告=2018年9月25日、山口県周防大島町、関係者提供 一審判決などによると、樋田被告は2018年8月12日夜、富田林署の面会室で弁護士と接見後、室内の仕切り板を壊して逃走。49日目の9月29日、山口県周南市で現行犯逮捕された。 一審では、加重逃走など18件の事件について裁判官だけで審理し、うち計17件を有罪、窃盗1件を無罪と認定。その後、逃走前の強盗致傷など3件の事件を裁判員裁判で審理し、昨年7月に懲役17年(求刑懲役18年)を言い渡した。 弁護側は控訴審で、逃走は認めた一方、仕切り板を壊したのは樋田被告ではなく、第三者だと説明。器具を壊すなどして逃走した場合に適用される「加重逃走罪」(法定刑は3カ月以上5年以下の懲役)ではなく、「単純逃走罪」(法定刑は1年以下の懲役)にとどまると主張していた。 事件を巡っては、面会室の出入りを知らせるブザーが鳴らないように電池を外していたなど、富田林署のずさんな留置管理体制が発覚し、当時の署長らが懲戒処分を受けた。府警は、管内各署でブザーを電池の着脱式から電気で作動するタイプに変えたり、面会室から外部につながるドアをオートロックにしたりした。 只今(ただいま)、自転車にて日本縦断中!――。樋田被告は、大阪府警富田林署から逃走後、自転車で日本列島を旅しているように装って、中四国地方で逃走を続けていた。途中で地元の人と交流し、記念撮影に応じる姿なども目撃されていた。 一審の大阪地裁堺支部判決な… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:243文字/全文:977文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂から1人発見、心肺停止 男女2人は無事救助 熱海
2021年7月5日 15時39分 静岡県熱海市は、同市伊豆山で5日午前、土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。 別の場所では男女2人が救助されたが、いずれも命に別条はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】心肺停止の1人発見 熱海の土石流、捜索続く
【動画】静岡・熱海市伊豆山地区の土石流。海岸線まで爪あとが残る=熊倉隆広撮影 静岡県熱海市の住宅街を土石流が襲ってから丸2日。伊豆山地区では少なくとも約130棟の建物が被害を受け、いまだ安否不明の人も多くいるとみられます。5日の動きを詳報します。 土砂崩れが起きた現場の周囲には、消防や自衛隊など多くの車両が集結していた=2021年7月5日午前8時9分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 14:45 土砂から1人発見、心肺停止 2人は無事 熱海市は、同市伊豆山で土砂の中から1人を発見したと発表した。心肺停止の状態で、性別はわからないという。ほかに男女2人が救助され、命に別条はないという。 土砂や倒壊した家屋が国道に流れ込んでいた=2021年7月5日午前11時23分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 12:50 亡くなった女性の氏名公表 熱海市 土石流で倒壊した逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助され、後に死亡した高齢女性について、熱海市は同市伊豆山の鈴木チヨセさん(82)と発表した。 鈴木さんは4日朝に救助され、病院に運ばれた。搬送時は重症だったが、同日午後に死亡が確認されたという。 土石流による死者は計3人が確認されている。2人の身元はまだ分かっていないという。 12:10 熱海市長「不明者80人に」 熱海市の斉藤栄市長が市対策本部会議の冒頭、「3人の救出作業を進めている」と説明した。安否が確認できていない人は、5日朝時点の113人から「80人に減った」と述べた。 11:30 静岡県、不明者の氏名公開へ 土石流の被災地で、住民基本台帳に記載され所在が分かっていない人について、静岡県が氏名や住所、年齢などを公開する方針を明らかにした。県は熱海市と連携し、名簿を作る。県は「なるべく早く公表したい。避難所に誰が避難し、誰が連絡が取れないのか明確にしたい」としている。 11:30 菅首相「救命救助と被災者支援に全力を」 大雨により静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生したことなどを受け、政府は5日、菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置し、同日午前に1回目の会議を開いた。 会議で首相は「熱海市の調査に基づき、いまだ100人を超える方について安否確認を実施中だ。二次災害にも注意し、一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くして頂きたい」と求めた。 また、「今回の梅雨前線は引き続き各地で大雨をもたらす可能性がある。地盤が緩んでいることから、雨が収まっても、土砂災害が発生するおそれがある」と指摘。国民に向け、「土砂災害を厳重に警戒し、お住まいの地域のハザードマップを改めて確認し、危険な場所に近づかないようにして下さい。気象情報や避難情報などに十分に注意し、早め早めに命を守る行動を取って頂きますようお願いします」と呼びかけた。 大雨に関する非常災害対策本部会議で発言する菅義偉首相=2021年7月5日午前11時46分、首相官邸、上田幸一撮影 11:10 加藤勝信官房長官は5日午前の記者会見で「現地では人命第一の方針のもと、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に1500人をこえる態勢で救命救助活動を行い、安否を含めて確認作業にしっかり取り組む考えだ」と説明。菅義偉首相を本部長とする「非常災害対策本部」を設置したことを明らかにした。同本部は5日午前に会議を開く。 また、加藤氏は「救命救助活動、安否不明者の捜索、被災者の支援に全力を尽くす段階と考えている」と述べ、現時点で閣僚の現地視察は予定していないとした。 09:50 菅首相「被害者、できるだけ早く救出」 菅義偉首相は5日午前、首相官邸で記者団の取材に応じ、静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流への政府対応について「政府としては、災害が発生以来、連日対応している。関係閣僚会議など開いている」と強調した。そのうえで「土砂の中に埋まり、助けを求めていると思われる被害者の方を、一人でも多く、できるだけ早く救出するために、警察、自衛隊、消防、海上保安庁などが今、全力で取り組んでいる」と述べた。 都議選の結果を受け、取材に応じる菅義偉首相=2021年7月5日午前9時55分、首相官邸、上田幸一撮影 09:10 県「住む人や家所有の人、連絡を」 安否不明者の所在確認について、静岡県が「土砂災害の影響範囲に住む人や家を所有している人は、自身や家族の安否情報を自治会役員など地域の知人に連絡してほしい」と呼びかけた。熱海市内は別荘の利用者が多く、住所地での居住実態の把握が難しいため、安否確認に時間がかかっているという。 県や市によると、5日午前7時時点で、113人の安否が分かっていないという。県は「救助・救出活動を円滑に行うために必要な情報です。速やかにご協力いただけるようお願いします」としている。 土砂崩れの現場付近を調査する人たち=2021年7月5日午前10時13分、静岡県熱海市、角野貴之撮影 07:05 市長「正確な数字を」 市対策本部会議 熱海市の斉藤栄市長は、5日朝に開かれた市の災害対策本部会議で、同市伊豆山地区の被災地に住むとみられる人で安否がまだ確認できていない人が113人いると明らかにした。 4日夜時点で、住民基本台帳に載っている147人の安否が分かっていなかったが、その後34人の所在が確認できたという。 斉藤市長は「引き続き、できるだけ正確な数字を確定していきたい」と述べた。 一方、3日に逢初(あいぞめ)川上流の住宅から救助された高齢女性の死亡が確認され、死者は計3人となった。 避難所となったホテルのロビーには早朝から支援物資を求める人の姿があった=2021年7月5日午前6時38分、静岡県熱海市、福留庸友撮影 06:05 捜索開始 5日は5カ所で重点活動 熱海市伊豆山の被災現場で、警察や消防による行方不明者の捜索が再開された。5日は上流から下流にかけて5カ所で重点的に活動する。 土砂の状況を目視で監視する。二次被害を防ぐため、異常が発生した時に「エリアメール」で緊急速報を配信する。 土砂をかき分けて捜索活動をする自衛隊員ら=2021年7月5日午前6時22分、静岡県熱海市、藤原伸雄撮影 Source : […]