石垣明真2021年8月15日 11時02分 千葉県成田市は15日午前8時半、同市の大栄地区の土砂災害警戒区域に対し、避難情報のうち最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を出した。同9時15分には、豊住地区にも緊急安全確保を出した。 対象は、豊住地区の5世帯11人と、大栄地区の243世帯678人。同地区で、それぞれ1カ所ずつ土砂崩れが発生したためで、15日午前10時現在、これによる人的被害は確認されていない。 千葉県内では、15日午前6時10分現在、12市町で警戒レベル4の「避難指示」が出されており、県が早めの避難を呼びかけている。(石垣明真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雨の中央道でスリップか 乗用車の2人死亡、5人重軽傷
2021年8月15日 12時05分 14日午後9時55分ごろ、東京都調布市深大寺東町3丁目の中央自動車道下り線で、埼玉県草加市の男性会社員(28)が運転する乗用車がガードレールに衝突した。乗っていた計7人のうち、契約社員萩尾弘美さん(53)=神奈川県海老名市国分寺台3丁目=と会社員大島快晴(よしはる)さん(42)=東京都渋谷区神泉町=が頭を打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。ほかに20代女性が頭の骨が折れる重傷、運転していた男性ら20~30代の男女4人も軽傷を負った。 警視庁高速隊によると、現場は片側2車線の直線で、路面は雨の影響でぬれていたという。運転の男性は「水たまりでスリップしてガードレールにぶつかった」と話しており、高速隊は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で調べる方針。亡くなった人と重傷を負った1人は衝突のはずみで3列目の座席から車外に投げ出されたとみられるという。 7人は、山梨県の河口湖周辺で開かれるセミナーに参加するため、会場に向かう途中だったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長野・岐阜で記録的大雨 九州北部は16日朝から再び雨
山岸玲2021年8月15日 12時08分 西日本を中心とした大雨は15日午前、東海や関東甲信に雨域が広がり、長野県や岐阜県などで記録的な大雨となっている。九州北部や中国地方では小康状態となっているが、これまでの雨で土砂災害や河川氾濫(はんらん)の危険性が高い地域もある。16日以降は再び降雨が予想されており、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。 気象庁によると、西日本を中心に11日以降、記録的な大雨をもたらした活発な前線は15日未明から少しずつ南下。九州北部や中国地方では雨がやんでいる地域もある。気象庁は15日朝、福岡、長崎、佐賀、広島4県の大雨特別警報を大雨警報に切り替えた。 一方、前線に伴う低気圧が東に進んだ影響で、東海や関東甲信で大気の状態が不安定となり、大雨に。15日昼前には神奈川県山北町と松田町の付近で、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられるとして、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表。東京都心でも早朝に1時間30・0ミリの激しい雨が降った。 15日午前10時40分までの72時間雨量の最大値をみると、計42地点で観測史上最多を更新しているが、このうち計13地点を長野県と岐阜県が占めた。 15日夜には、前線は九州南部から太平洋側の南岸まで南下する見込み。ただ、その後は再び北上して停滞するとみられるほか、新たな低気圧も前線上に発生する可能性があるため、20日ごろにかけて広い範囲で大雨への警戒が必要となる。 気象庁は15日朝に緊急の記者会見を開き、黒良龍太・予報課長は「九州北部では16日朝から再び雨が降る予想。15日に雨がやんでも、避難している方は継続を検討し、自宅でも2階や崖から離れた部屋で過ごして欲しい」と呼びかけた。 16日午前6時までの24時間に予想される雨量は多いところで、九州南部180ミリ▽東海150ミリ▽近畿120ミリ▽九州北部と四国、関東甲信100ミリ。その後の24時間では、九州北部・南部100~200ミリ▽四国100~150ミリ▽近畿と東海、関東甲信50~100ミリ。 総務省消防庁によると、15日午前8時現在、大雨特別警報が発表されていた福岡、佐賀、長崎、広島の4県を中心に、長野県と島根県を含む31市町で、83万4129世帯の183万8395人に、最も警戒度が高い避難情報「緊急安全確保」(警戒レベル5)が発令されている。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Yoshihiro Maru drives Giants past Dragons
The Yomiuri Giants continued to put pressure on the Central League leaders on Saturday with a strong performance from Yoshihiro Maru, who homered twice in a 6-1 win over the Chunichi Dragons. Trailing 1-0 in the bottom of the first, Maru hit his 11th home run after Japan Olympian Hayato […]
「終戦とはごまかしだ」 敗戦を認めて修正を求めた首相
76年前の今日は終戦、いや、敗戦の日である。その事実をただちにごまかさず国民へ訴えようとした首相がいた。 1945(昭和20)年8月17日、太平洋戦争を終結させた鈴木貫太郎首相の後を襲って陸軍大将で皇族の東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)が首相に就任、初閣議を開く。 防音装置があるのに、騒音で話し声も聞き取れない。陸海軍の飛行機だ。宮城を一周した後、首相官邸の屋根すれすれに飛び、次々と品川沖で自爆してゆく。 初閣議では、国民に向け「今後に対処する覚悟」と題した声明を出すことが決まる。元朝日新聞副社長で今の官房長官にあたる内閣書記官長に就いた緒方竹虎氏が自ら原文を起草したが、そこに「終戦」の言葉があった。 「終戦とはごまかしのことばだ」と断じたのが首相である。「いたずらに国民の覚悟を弛緩(しかん)せしめるだけだ。これは敗戦の事実を認めてよろしく“敗戦”とすべきだ」と言葉の修正を求めた。 軍部の反発を恐れた下村定(… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1211文字/全文:1649文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
灯籠の中でくつろぐアイドル猫 道で泣いていた満月の夜
木下広大2021年8月15日 8時21分 出会えたらご利益があるかも? 香川県の由緒ある寺にすむ1匹の猫が、訪れる人の間で人気となっている。 四国遍路の札所の一つ、国分寺(高松市)に住むメスの「寺猫」ムーンちゃん(10歳)。人なつっこい性格で、参拝に来た人の足にすり寄るほどだ。 ムーンちゃんが寺に来たのは10年前。住職の大塚純司さん(48)がある日の夕方、寺の近くで犬を散歩させていると、道端で鳴いている子猫を見つけた。よちよちと歩く姿は、生まれたてのように見えた。近くに親の姿はない。気になったが、親が戻ってくるかもしれないと思い、その時は引き返した。 数時間後、子猫が気になった大塚さんは車で元の場所に戻った。まだ鳴いていた。車にひかれて死ぬかもしれない。寺で飼う覚悟を決めた。抱えると、地平線のすぐ上に大きな満月が浮かんでいるのが見えた。ムーンちゃんと名づけた。 今では「寺のアイドルかマスコットみたいな存在」と可愛がる。大きな病気もなく、すくすくと育った。最近では、おやつを持ってくる人や、わざわざ「ムーンちゃんはいますか?」と尋ねるファンもいるほどだという。 日中は寺の周辺を歩き回っているが、夕方には納経所の近くに戻ってくる。お気に入りの灯籠(とうろう)の中やお堂の縁側で涼むことが多い。参拝に訪れたお遍路さんは「こんなおとなしい猫は珍しい」「ご利益がありそう」となでる。 住職の優しさが救った寺の人気者が、今日も人々の心を癒やしている。(木下広大) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長野県岡谷市で土石流 8人巻き込まれる 3人心肺停止
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踏切内、動けない高齢女性 「助けなきゃ」教師は走った
国方萌乃2021年8月14日 9時30分 踏切内で転倒し、動けなくなっていた女性を近くにいた教師らが力を合わせて助けた。遮断機が下りた後だったが、助けた一人は「怖いと思う余裕もないほど必死だった」と振り返る。 7月6日昼、和歌山県立和歌山北高校教諭の貴志結衣さん(34)と松下彰吾さん(36)は、同僚が運転する車で昼食を買いに出かけていた。 和歌山市市小路の南海紀ノ川駅近くの踏切(幅約30メートル)にさしかかった時、助手席の貴志さんが異変に気づいた。自転車に乗っていた高齢の女性が踏切内で転んだ。地面に倒れ、起き上がる様子がない。「カンカンカン」と警報音が鳴り、遮断機が下り始める。転倒に気づいた別の女性が遮断機をくぐって駆け寄って助けようとするが、女性1人の力ではどうにもならないようだった。 「助けなきゃ」。後部座席にいた松下さんが車を降り、踏切の緊急停止ボタンを押すと、遮断機をくぐって高齢女性の元へ走った。額から血を流し、ぐったりしている。松下さんは高齢女性の両脇に手を入れ、女性と力を合わせて踏切の外に引きずり出した。踏切のそばで様子を見守っていた貴志さんが遮断機を持ち上げ、松下さんらを迎え入れた。 踏切を出た後、松下さんがすぐに119番通報。「痛い」と訴える高齢女性に貴志さんが「大丈夫」とやさしく声をかけた。 和歌山北署は8月12日、「大きな事故につながるところを身をていして助けてくれた」と、2人に感謝状を贈った。署によると、救助された女性は近くに住む70代。どうして転倒したかはよくわからないという。「こけた後、カンカン鳴り始めてとにかくびっくりした。助けてくれた方々に本当に感謝しています。体調の問題で感謝状贈呈の場には行けなかったが、直接お礼を言いたかった」と話しているという。 貴志さんは「当たり前のことをしただけ。生徒にも、困っている人がいたら手を差し伸べてほしいと伝えたい」、松下さんは「体感で1分ほどだった。電車が来ていたらと今思い返すと怖いが、当時は必死だった」と話した。 署は今後、最初に高齢女性に駆け寄った大石愛菜さん(33)にも感謝状を贈る予定だ。(国方萌乃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
玉音放送に取り乱した母 娘は青酸カリをこっそり捨てた
76年前の1945年6月、沖縄の地下に掘られた洞穴で、一人の軍人が自ら命を絶ちました。海軍司令官の大田実さん。残された子や孫は、故人への思いを抱えながらそれぞれの道で「平和」を目指しました。今回は三女が登場します。 2016年に公開されヒットした映画「この世界の片隅に」は、広島県呉市が舞台だ。その原作や新たなシーンを加えた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」には、主人公のすずが花見に行く場面がある。 モデルとなった公園の近くにかつて女学校があった。沖縄の海軍司令官だった大田実氏の5人の娘が通ったまなびやだ。 沖縄県民斯ク戦ヘリ 遺された戦後 大田中将一家 それぞれの道 実氏の三女の板垣愛子さん(93)は1941年4月、緑豊かなポプラに胸を躍らせて入学した。だが、その年の12月に太平洋戦争が始まると、学校生活にも戦争の影が忍び寄った。 軍港だった呉には、日本有数の工場「呉海軍工廠(こうしょう)」があり、板垣さんもそこに動員されるようになった。配属された設計部門では「回天」の図面を担当。爆弾を積んだまま敵艦にぶつかる特攻兵器で「人間魚雷」とも言われる。 工場には若い士官が操縦テストのために来ることもあった。「乗ったら、生きて帰れる望みはない」。そんな思いを抱えながらも、彼らの姿をただ見つめるしかなかった。 自死した大田中将の三女、板垣愛子さんの戦後は、自宅にあった青酸カリを捨てることから始まりました。玉音放送に泣き崩れた母、そして貧困。悲しみに目を背けず、戦後も平和を祈り、伝え続けました。 キノコ雲 そして、次々運ばれてきた遺体 海軍の拠点の呉は幾度も空襲… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島に再び大雨特別警報 気象庁、最大級の警戒呼びかけ
雨雲の動き(14日午前10時現在、気象庁のホームページから) [PR] 気象庁は14日午後0時41分、広島県に大雨特別警報を発表した。同日早朝までに長崎と佐賀、福岡の九州3県にも発表されており、対象は4県に広がった。「命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況」だとして最大級の警戒を呼びかけている。新たに対象となった広島市では13日も一時、大雨特別警報が発表されていた。 九州の対象は14日午前11時15分時点で、福岡県久留米市、小郡市、朝倉市、大牟田市、八女市、大川市、みやま市、大木町、長崎市、長崎県西海市、佐世保市、東彼杵町、川棚町、波佐見町、佐賀市、佐賀県多久市、小城市、鳥栖市、神埼市、吉野ケ里町、武雄市、大町町、江北町、白石町、鹿島市、嬉野市、有田町。 対象地域では「経験したことのないような大雨」となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性がきわめて高いという。避難所へ行くことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上の階などへの避難が必要となる。外へ出ることも危険な場合は、崖から離れた2階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動が求められる。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル