2021年8月13日 18時49分 学習塾の教え子にわいせつな行為をしたとして、警視庁は13日、塾講師の韓国籍、ファン・インテ容疑者(26)=東京都新宿区榎町=を強制わいせつ容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男は7月15日午後8時ごろ、当時の勤務先だった都内の学習塾で、個別指導していた10代後半の女子生徒の胸を後ろからもむなどのわいせつ行為をした疑いがある。当時、室内には男と女子生徒の2人だけがいたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ホームレスの命どうでも…」配信が批判されるべき理由
「メンタリスト」のDaiGo氏が、自身のYouTubeチャンネルで、「ホームレスの命はどうでもいい」などと、ホームレスの人や生活保護利用者に対する差別発言をし、インターネット上で「許されない」と批判の声があがっている。 発言があったのは、8月7日公開の動画。視聴者からの質問に同氏が答える形式の配信のなかだった。 同氏は「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいと僕は思う」「生活保護の人生きてても僕は別に得しないけど、猫は生きてれば得なんで」などと発言。自分に必要のない命は「軽い」として、「ホームレスの命はどうでもいい」「言っちゃ悪いけど、いないほうがよくない?」「じゃまだしさ、プラスになんないしさ、くさいしさ、治安悪くなるしさ」などといった発言を繰り返した。 同氏のチャンネル登録者数は約246万人おり、この動画はすでに20万回以上再生されている。自己啓発的な内容の著書が多数あり、メディアにも出演している。若い世代を中心として影響力は大きい。 一連の発言に対し、Twitterなどでは、生産性の有無で命を選別する優生思想に結びつくもの、生活保護利用者やホームレスに対する偏見や攻撃をあおるもの、などと批判が相次ぎ「炎上」。DaiGo氏の名前などの関連用語がトレンドに入った。 こうした懸念は杞憂(きゆう)とは言えない。昨年11月には、東京都渋谷区のバス停で、路上生活をしていた60代の女性が頭を殴られ、死亡する事件が起きている。逮捕された近所の男性は「痛い思いをさせればいなくなると思った」と供述していたとされる。 DaiGo氏は12日深夜からの同チャンネルの配信で「炎上」について、「自分の家族とホームレスとどっちかしか救えないってなったら自分の家族を救うじゃないですか。命は平等って言うけど優劣はある」など自説を述べ、「個人的に思うことを言っただけで、謝罪すべきことではないと思う」と語った。 しかし同氏は13日午後になって、公式ツイッターで同日夜からのライブ配信を告知。YouTubeチャンネルには【間違ったことを言ったので謝罪します】とのタイトルが予告されており、この問題について謝罪することを示唆している。 朝日新聞は同氏の公式ウェブサイトを通じて質問を送っているが、13日夕の時点では回答はない。 発言の悪影響に強い懸念 一連の発言については、生活保護を利用する人や、ホームレスや生活困窮者の支援関係者を中心に、懸念と批判が広がっている。 「人が勝ち組と負け組に分かれるのが現実だとしても、(生活保護利用者やホームレスの人が)『命が軽い』とまで言われるのは非常に不愉快だし、間違っている」。東京都内に住む生活保護利用者の男性(41)は憤る。 昨春、コロナ禍で雇い止めに遭い、社員寮を追われた。自分が生活保護を利用することになるとは想像しておらず、生活保護は誰しも人ごとではないと実感している。「影響力がある人の発信だけに、『生活保護の人は死んでいい』と思い込む若い人がいるのではないか」。男性は不安を感じている。 東京都内でホームレスの人ら生活困窮者への炊き出しや生活相談を続けているNPO法人TENOHASIの清野賢司事務局長は、学生ら若者による襲撃事件が生じやすい夏休みという時期であることを指摘する。「YouTubeという若者に影響力がある媒体で蔑視や憎悪をあおる発言をすることは、ストレスがたまった若者が、それをホームレス状態の人に向ける引き金になりかねない。それは未来ある若者にとっても不幸なことだ。(DaiGo氏には)その危険性を認識してほしい」と語気を強めた。 TENOHASIの炊き出しで医療支援にあたる「世界の医療団」の武石晶子さんも、何万人ものDaiGo氏のファンが発言を耳にした悪影響を懸念する。「路上で暮らす人に対して攻撃的な言動や行動に出る人が現れることを危惧しています」 世界の医療団はコロナ禍のなかで、ホームレス状態にある人への新型コロナウイルスワクチン接種支援に取り組んでいる。武石さんは「彼の発言の真意は理解できない。生活保護の申請や困っている方が支援を求めづらくなってしまうことなど決してあってはならない」と話す。 生活に困窮している人などを支援しているNPO法人「ほっとプラス」理事の藤田孝典さんは「今回の発言を真に受けて、ヘイトクライムが実際に起きてしまわないか心配」と話す。 DaiGo氏のYouTubeのチャンネル登録者数は多く、著書も多数あり、「影響力の大きい人の一人」(藤田さん)。「ホームレス状態の人の中には実際に危害を受けている人も多い。動画を見て、具体的な行動に移す人が出るかもしれない」と懸念する。また、生活保護を利用している人から「危害を受けないか心配」との相談も寄せられ始めているという。 藤田さんは自身のツイッターなどを通して、DaiGo氏に動画の削除や発言の撤回を求めている。「動画についているコメントなどをみても多くの人は発言を批判しているが、賛同する声も一部である」と藤田さん。「視聴者に対して暴力や殺傷行為は絶対に起こさないよう、撤回して欲しい」 生活保護制度に詳しい小久保哲郎弁護士(大阪弁護士会)は「他人が生きていること自体を否定する極論の垂れ流しだ。猫は大事にしていいが、ほかの人は死んでもいいという発言は理解できない」と強く批判する。 さらに「テレビに出ていて、発言力がある人が、みんなが見るところで、偏見を助長する発信をした。これが社会的に許容されれば、より一層、コロナ禍で困窮して、支援を必要とする人が生活保護の申請をためらうことにつながる。『これは許さない』という姿勢を社会が示さないといけない」と強調する。 小久保氏は発言の背景の一つに、2012年以降の生活保護バッシングの後遺症も指摘する。「政治家も加担したバッシングの結果、世の中に広く、生活保護を利用する人への差別的な価値観が刷り込まれてしまっている」 チャット相談を実施しているNPO法人「あなたのいばしょ」の理事長で、慶応大4年の大空幸星(こうき)さん(22)は、DaiGo氏の発信に対して、自身のツイッターで「その考えや発言が自分や自分の大切な人の命を奪うことになるかもしれない。命はね重いんだよ。向き合って欲しい」と投稿した。 あなたのいばしょには、1日に約700件の相談が寄せられている。生活保護の利用を検討している人や、利用したくても周囲から止められていてどうしたらいいかといった相談もある。「生活保護になるくらいなら死んだ方がましだ」という声もあり、スティグマ(偏見)は根強い。ネットカフェから、「家賃や携帯料金も払えない」という相談も届く。 大空さんは、「今回の発信は、生活保護を利用している人や、その手前の人にとっては耐えられない。社会は支え合いで成り立ち、みんながインフラを使いながら生きている。『こうなったのは自分のせいだ』と追い詰め、生活保護の利用をためらう人がいるかもしれない」と危機感を話す。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
終わり見えない記録的大雨 広い範囲で災害おきる可能性
山岸玲2021年8月13日 20時01分 【動画】増水した広島市安佐北区の鈴張川=杉岡剛志さん撮影 日本付近で停滞する前線の影響で13日、九州では記録的な雨量となり、北陸や中国でも大雨となった。広島市には一時、大雨特別警報が出された。気象庁によると、前線の停滞は1週間程度は続く見込み。西日本を中心に東北から九州の広い範囲で「いつどこで大雨による災害がおきてもおかしくない」状況が続く。 総務省消防庁によると、13日夕時点で、長崎県雲仙市小浜町での土砂崩れにより、1人が死亡、2人が行方不明になっている。 13日午後7時10分までに、48時間雨量の最大値として雲仙市で743・0ミリ、佐賀市で470・5ミリ、富山県氷見市で250・5ミリを記録するなど、九州と北陸の8地点で観測史上最多に。広島市では13日朝、発達した雨雲が次々と流れ込む線状降水帯が発生して「経験したことのないような大雨」になり、昼過ぎまで大雨特別警報が出された。 気象庁によると、日本の南にある太平洋高気圧の北方への張り出しが弱いため、熱帯域の暖かく湿った空気が日本付近に流れ込み、停滞する前線を活発化させている。「梅雨末期と似たような気圧配置」(同庁の担当者)という。 すでに記録的な大雨が降った九州北部では、14日午後6時までの24時間でさらに300ミリの雨量が予想され、その後の24時間でも200~300ミリの見込み。東北から九州にかけて少なくとも15日までは広い範囲で大雨が続き、豪雨災害をもたらす線状降水帯がどこで発生してもおかしくない状況が続く。終わりの時期もはっきりと見えていないという。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
爆破予告、逃走、そして最後の夜に…ウガンダ選手団裏話
東京オリンピック(五輪)のウガンダ選手団を受け入れた大阪府泉佐野市のホテルの社長が取材に応じ、新型コロナ感染や選手の逃走劇の舞台裏を語った。一時は誹謗(ひぼう)中傷の電話が鳴り続け、警官に来てもらった。それでも「今後も交流を続けたい」と思える出来事があった。 「ホンマに連れてくるんか。それはないんちゃうんって思った。国は想定してなかったのかって」 泉佐野市の「ホテルニューユタカ」の西隆社長(64)は、ウガンダ選手団が来日した際の心境をそう振り返る。 来日は6月19日。成田空港に着いた9人のうち、1人が空港で新型コロナ陽性と判明した。しかし残りの8人は、濃厚接触者の判定がなされないまま、翌20日に事前合宿先の泉佐野市に到着。ホテルのスタッフたちは急きょ、フェースシールド、手袋、同市から貸与された防護服を着用して対応することになった。 その後、8人は大阪府保健所によって濃厚接触者と認定され、ホテルの部屋に隔離された。しかし、23日にもう1人が陽性と判明。感染力が強いとされるデルタ株だった。 「誹謗(ひぼう)中傷の電話が鳴りやまなくなり、仕事にならへんかった。『なんで連れてきたんや』って」 ホテル名は報道され、広く知られていた。ホテルを爆破すると告げる電話もかかってきたという。警察官がホテルにひんぱんに巡回するようになり、宅配便などの中身をチェックした。宿泊予定客のキャンセルも出た。「一番つらかった時期。毎日が緊迫していた」 「何で逃がしたんや」また嫌がらせ電話 その頃、地元のラジオ局が「… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1476文字/全文:2137文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛媛県で新たに91人感染 過去最多、計3476人に
2021年8月13日 15時40分 愛媛県は13日、県内で新たに91人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日あたりの感染確認としては、11日発表の85人を上回り過去最多。県内の感染確認は計3476人になった。 県は11日に独自の警戒レベルを最も高い「感染対策期」に引き上げ、県外からの帰省の延期や中止、県外との不要不急の往来の自粛を求めている。16~31日は松山市内の酒類を提供する飲食店に対し、営業時間の短縮を要請する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
降り続く雨、西日本豪雨と類似 「災害はどこでも発生」
山野拓郎2021年8月13日 16時09分 今回の大雨は、強弱を繰り返しながら断続的に長時間降り続いているのが特徴で、岡山県倉敷市真備町で多数の犠牲者が出た2018年の西日本豪雨に降り方が似ているという。 山口大の山本晴彦教授(環境防災学)によると、日本の南にある太平洋高気圧と、北にあるオホーツク高気圧に挟まれる形で前線が停滞しており、まるで梅雨末期のような状態になっている。例年に比べて太平洋高気圧の北への張り出しが弱いことが原因と考えられるという。 このため、同じエリアに南から暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲で大気の状態が不安定になった。雨雲が発達して帯状に連なる線状降水帯も発生し、多くの雨が降ったという。 大雨が短時間に一部に集中した17年の九州北部豪雨や昨年の熊本豪雨に比べ、広い範囲で長時間雨が降っているといい、山本さんは「どこで災害が起こってもおかしくない。ハザードマップで住んでいる場所のリスクを確認し、空振りを恐れずに早めに避難することが必要だ」と話す。(山野拓郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Shohei Ohtani pitches Angels past Blue Jays while batting leadoff
Anaheim, California – Shohei Ohtani became the first starting pitcher since at least 1906 to open a game batting in the leadoff spot and earn a win during the Los Angeles Angels’ 6-3 victory over the Toronto Blue Jays on Thursday in Anaheim, California. Ohtani (7-1) threw six innings of […]
夫失い、孤独な育児 御巣鷹尾根の「家族」がいてくれた
乗員乗客520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から36年。現場となった群馬県上野村の御巣鷹の尾根では12日、遺族らが慰霊に訪れた。「家族が増えたよ」「今年も元気で来たよ」――。それぞれの思いを抱きながら最愛の人をしのんで、遺族らが墓標に手を合わせた。 夫の孝之さん(当時29)を亡くした大阪府豊中市の小沢紀美さん(65)は、長男の秀明さん(35)=兵庫県芦屋市=と登った。知り合いと会うたびに「今年も来られてよかった。また1年がんばりましょうね」と声をかけ合った。 事故当時、秀明さんはおなかの中にいた。病院で周りの母子には夫が会いに来ていた。1人で寂しさに耐えた。1歳半のころ、よちよち歩きの秀明さんが笑いかけてきた。その笑顔にハッとした。この子が頼れるのは私しかいないのに。少しずつ「お父さんが欠けているんじゃない。2人が家族の形なんだ」と思えるようになった。 毎年の御巣鷹の尾根でも「家族」は増えた。秀明さんをおぶって登り始めてから、会うたびに「秀ちゃん、大きくなったねえ」と遺族が見守ってくれた。災害や他の事故の遺族とも出会えた。「1年に1度会う大きな家族みたい。大切な人を思う気持ちはみんな一緒だから」 3年前に秀明さんも結婚した。「御巣鷹では520人みんなが一緒になって待っている。だから私たち家族もみんなで会いに行く」 12日、墓標には孝之さんの好物だったビールとたばこを供えた。悲しみはなくならない。でも、孝之さんが最後にいた場所だから、今は御巣鷹がいとおしい。「ゆっくりって言われたけど、結局私が先に歩いたよ」と紀美さん。たばこを吸わない秀明さんがくわえてみせた。むせて、笑い合った。(川野由起) 厳しい体力、それでも登った 大切な家族のことを感じたいと、今夏も御巣鷹の尾根(群馬県上野村)には遺族の姿があった。 東京都世田谷区の池田典正さ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1249文字/全文:2040文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の医療、再び正念場 吉村知事「増床、限界近い」
新型コロナウイルスの感染急拡大が続く大阪府では、すぐに患者を受け入れられる軽症・中等症病床の使用率は7割に近づく。府は病床逼迫(ひっぱく)への危機感を強め、一定程度改善した人は宿泊療養施設に移ってもらう方針を示す。ただ、施設の使用率も6割となり、余裕がなくなりつつある。 府が確保している重症病床(587床)の使用率は11日時点で22・8%、すぐに受け入れ可能な運用病床(315床)に限ると42・5%となった。より深刻な状況にあるのは軽症・中等症病床で、確保病床(2534床)の使用率は61・9%、運用病床(2341床)は67・0%にのぼる。 府は軽症・中等症病床を3千床に増やすため、13日にも一部の医療機関に対し、強制力を伴う感染症法に基づく病床確保を要請する。しかし、吉村洋文知事は12日、「(病床の積み増しは)限界に近づいている」との認識を示した。 そこで府が重視するのが効率的な病床運用だ。早期治療により重症化を防ぎ、入院期間を短縮し、一定程度改善した人には退院してもらう流れを想定する。吉村知事は、退院後に宿泊施設で経過観察を行う新たな体制を整える考えを示す。 ただ、宿泊施設にも余裕があるわけではない。11日時点の宿泊療養者数は2415人で、「第4波」のピーク時の1839人を上回る。15施設4076室の使用率は59・2%となった。 府によると、来週中にも5500室、月内に6千室まで拡充するめどが立ったが、療養者の退所後の消毒・清掃に時間がかかり、作業人材も不足しているという。府の担当者は「実際は確保部屋数の7割稼働も難しい」とする。府幹部は「対応が追いつかず、入所が翌日回しになるケースも出始めている」と話す。 府は、入院の必要がない人は… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:472文字/全文:1208文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報】広島市に一時大雨特別警報、九州で記録的大雨
日本付近に停滞する前線の影響で13日、九州などで記録的な大雨となり、長崎県雲仙市では土砂崩れで1人が亡くなりました。気象庁は13日朝、広島市に大雨特別警報を発表しました。今後も各地で大雨が続く恐れがあり、命を守るための行動が必要です。タイムラインで詳報します。 12:30 気象庁は13日午後1時、広島市を対象に発表した大雨特別警報を警報に切り替えた。大雨の峠は越えたが、広島県内を流れる江の川上流では午後0時半、氾濫(はんらん)が発生。国土交通省の担当者は、今後水が流れていく島根県内の下流部でも「氾濫危険水位を超えることが確実」だとして、警戒を緩めないよう呼びかけた。土砂災害の危険度もこれまでの大雨で高まっており、引き続き厳重な警戒が必要となる。 広島市では同日朝、発達した雨雲が次々と流れ込む線状降水帯による局所的な豪雨となり、気象庁が午前8時45分に大雨特別警報を発表していた。大雨をもたらした前線は活発な状態で日本付近での停滞を続ける見込みで、今後も本州の広い範囲で大雨特別警報が発表される可能性があるという。 11:30 道路が濁流に削られ崩壊 広島・鈴張川 豪雨の影響で氾濫(はんらん)した広島市の鈴張(すずはり)川の現場を記者が取材した。 広島市安佐北区安佐町飯室の鈴張川では13日午前11時半ごろ、激しい濁流が流れていた。川に面した道路の一部が幅約4メートル、長さ約10メートルにわたって濁流に削られ、崩壊していた。周辺には通行止めの看板が立てられ、住民らが不安げに川の様子を見守った。 近所に住む会社員の杉岡剛志さん(59)は「ごうごうと川の音がすごかった。冠水してしまう家があるかもと心配だった」と話した。自宅の裏山が土砂崩れを起こしたことがあるといい、娘の家に避難したという。(比嘉展玖、松尾葉奈) 09:40 島根・雲南市で避難指示 島根県雲南市では大雨の影響で、市内を流れる三刀屋(みとや)川の水位が午前8時に氾濫(はんらん)危険水位の2・9メートルに達した。雲南市は河川の氾濫や家屋の浸水の危険があるとして、同市三刀屋町の一部139世帯394人に避難指示を出した。 09:00 広島市は鈴張川が氾濫(はんらん)危険水位を超えたため、13日午前8時40分、避難情報の中で最も危険度が高い「緊急安全確保」(レベル5)を出した。対象は安佐北区鈴張、飯室の計73世帯159人。 安佐北区役所によると、13日午前9時の時点で、鈴張地区の26世帯45人が地元の特別養護老人ホームに避難している。また、広島県道宇津可部線の2カ所で土砂崩れが起き、通行止めになっている。 広島市はこの他、午前9時現在で安佐北区、安佐南区、佐伯区の計1万4429世帯2万9778人に避難指示(レベル4)を出している。 広島市の北に位置する広島県安芸高田市は午前8時15分、多治比川周辺の2548世帯5149人に緊急安全確保を出した。北広島町も午前10時15分までに、江の川の支流周辺などの計2922世帯6242人に緊急安全確保を出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル