2021年8月12日 15時10分 気象庁は12日午後1時59分、福岡県、熊本県に短時間で集中的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生したと発表した。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、厳重な警戒を呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
尾身氏理事長の法人のガラスを割った疑い 男を逮捕
2021年8月12日 11時35分 政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が理事長を務める独立行政法人・地域医療機能推進機構(東京都港区)の本部で、ドアガラスにスコップを突き刺したなどとして、警視庁は東京都東村山市萩山町1丁目の無職石井宏典容疑者(39)を建造物侵入と建造物損壊の疑いで逮捕し、12日発表した。容疑を認め、「尾身会長が嫌いだからやった」という趣旨の供述をしているという。 捜査1課によると、石井容疑者は7月21日午前3時すぎ、機構本部の敷地に侵入し、1階入り口ドアのガラスをスコップ(長さ約1メートル)でたたくなどしてガラス3枚を割った疑いがある。職員らにけがはなかった。石井容疑者は「近くにあったスコップを使った」と説明しているという。 同日午前7時ごろ、清掃員がドアに刺さったスコップなどに気づき、機構が高輪署に通報した。防犯カメラの映像などから石井容疑者が浮上したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
御巣鷹に登る、あの人へ会いに 日航機墜落事故36年
磯部征紀2021年8月12日 11時36分 日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落し、520人が犠牲になった事故から12日で36年を迎えた。遺族らは墜落現場の御巣鷹(おすたか)の尾根に登り、犠牲となった人たちを悼んだ。 マスク姿の遺族らは朝から尾根を目指して、登り始めた。斜面にある墓標に花を手向け、手を合わせるなどした。犠牲者を追悼する「昇魂之碑」の前で空の安全を願い鐘を鳴らした。 父親の昭司さん(当時50)を亡くした神奈川県大和市の若本千穂さん(56)は2018年に初めての孫が生まれた。亡き父にとってはひ孫になる。「孫が元気で明るい子だよと父に伝えました。8月12日は私たちの人生が変わった日です。家族の歴史なので、孫には『じいじが見守ってくれる場所だよ』と伝えていきたい」と話した。 コロナ禍の影響で、この日の登山は遺族や関係者に限定された。夕方に開かれる追悼式典も昨年に続いて規模を縮小して行われる。機体の一部などを展示する日航の社内の研修施設「安全啓発センター」も昨年3月から一般の見学者の受け入れを中止している。(磯部征紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大田司令官の頭骨に向き合った父娘 自決の父にも責任が
76年前の1945年6月、沖縄の地下に掘られた洞穴で、一人の軍人が自ら命を絶ちました。海軍司令官の大田実中将。残された子や孫は、故人への思いを抱えながらそれぞれの道で「平和」を目指しました。今回は教師となって平和教育に取り組んだ長男とその娘が登場します。 沖縄戦の海軍司令官だった大田実氏の四女で、5月に90歳で亡くなったオーモンドソン大田昭子さんの葬儀は、ニュージーランドからオンラインで配信された。広島県廿日市(はつかいち)市に住むめいの甲斐(かい)明子さん(59)は、広島市内の兄の家で母と3人で見届けた。 沖縄県民斯ク戦ヘリ 遺された戦後 大田中将一家 それぞれの道 葬儀後、母と一緒に広島県呉市の郊外に向かった。海を見渡す石垣の上に、市営住宅が並ぶ。祖母かつさんやおじ、おばが終戦の数年後から暮らした場所だ。平屋から建て替えられていたが、「石垣は変わらないね」と懐かしんだ。 高校時代、この場所で祖父実氏のしゃれこうべを見せられた記憶がある。祖父の三十三回忌にあたる1977年のことだ。その時は現実味がなかったが、いまはある思いを抱いている。 沖縄戦の集団自決 父の部下も関与か 祖父の頭骨が家族のいる呉市… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1173文字/全文:1656文字 知る戦争 平和への思いを若い世代へ託そうと、発信を続ける人がいます。原爆や戦争をテーマにした記事を集めた特集ページです。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
風呂に納豆100パック、からの退職 タケヤキ翔さん
関西ゆかりのインフルエンサーはどんな人? どんなことを考えて投稿しているの? 最近、思っていることは? そんな、こんなを、今回は人気ユーチューバーのタケヤキ翔さんに、お聞きしました。 タケヤキ翔さん=UUUM提供 大阪を拠点に活動する人気ユーチューバー。「大阪愛」が強く、動画には、大阪の飲食店やスーパーなども頻繁に登場する。 最近、中心に据えているのは、評価サイトで人気のない商品や店にスポットを当てる動画。「外観がひどい店」が実は安くておいしいと紹介したり、低評価の食品の良さを探したり、優しさと少し毒のあるトークで視聴者を魅了する。 コンビニのからあげを10倍の大きさで再現!=UUUM提供 活動を始めたのは大学4年生のとき。一般人がユーチューブにあげている動画をみたのがきっかけ。面白いと感じたと同時に「これなら自分もできるかも」と思い、翌日にはパソコンとビデオカメラを購入した。「始める前から謎に自信がありました」と笑う。 チャレンジ系や検証系の動画… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:575文字/全文:966文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京パラの採火式始まる 880自治体の灯りが聖火に
宮脇稜平2021年8月12日 12時51分 24日の東京パラリンピック開幕に向け、聖火に用いる火をおこす「採火式」が12日、各地で始まった。津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市では、気仙大工左官伝承館にある、阪神・淡路大震災で被災した神戸市から分灯を受けたガス灯「3・11希望の灯(あか)り」から採火された。 式では、伝承館のある公園管理責任者で、約10年前に分灯を実現させた藤原直美さん(77)らが採火。「国立競技場で大きな火になったとき、犠牲者を悼む灯りの価値観が、アスリートや観客などみんなで共有されれば」と、復興とパラの成功へ期待を語った。 ギリシャで採火する五輪と異なり、パラは全国約880の自治体で採火式を行う。17日から会場のある東京、千葉、埼玉、静岡の4都県で順次聖火リレーを実施予定だったが、静岡以外は公道でのリレーを中止し、式典を開く。20日に東京に火を集め、21~24日は都内で式典が開かれ、開幕する。(宮脇稜平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最期は会わせてほしかった あいまいな喪失の向き合い方
葬儀ができなかった、死に目に会えなかった、亡くなったのは私のせいか――。そんなコロナ下での死別に伴う遺族の悩みや苦しみを支えようと、グリーフ(喪失)サポートに取り組む団体が小冊子を作った。遺族らに無償で配布し、共感が広がっている。 題名は「コロナ下で死別を経験したあなたへ」。東日本大震災でも遺族ケアにかかわった一般社団法人「リヴオン」(東京都荒川区)がクラウドファンディングで資金を集め、4月に1万部を刷った。7月末現在、遺族ら約3500人の手にわたった。 代表の尾角(おかく)光美(てるみ)さん(37)は9年前、兄を亡くした。遺体は一人暮らしの自室で、死後数週間経って発見された。死因は不明。状態が悪く、警察で「見ない方がいい」と言われ、最期の対面ができなかった。「死の実感がわいてこない」。東日本大震災の遺族や不明者家族が抱える「あいまいな喪失」の難しさを身をもって知った。 尾角さんは5年前から英国の大学院に在籍し、グリーフサポートの社会政策を研究している。欧米のメディアではコロナによる死者の人となりを伝えるコーナーができたり、医療従事者が患者や同僚を亡くすつらさを実名で訴えたりしてきた。一方、昨年帰国した日本では、偏見や差別を恐れ、多くの人がコロナによる死を公にしていなかった。「亡き人をしのび、語らうという大切な機会が奪われている」と感じた。 人づてに国内の遺族や医療従… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:963文字/全文:1561文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「入隊試験」で傷害容疑、不良集団3人逮捕 夜の公園で
森下友貴2021年8月12日 8時54分 知人の少年に暴行を加えて重傷を負わせたとして、埼玉県警は11日、川口市の左官工の少年(18)ら3人を傷害の疑いで逮捕したと発表した。捜査に支障があるとして認否は明らかにしていない。3人は不良グループのメンバーで、「入隊試験」の名目で被害少年に暴行を加えたという。 少年捜査課によると、逮捕容疑は他の数人と共謀して6月28日午後10時5~15分ごろ、蕨市中央4丁目の公園で知人の少年(16)の顔を殴ったり蹴ったりするなどし、顔面打撲など約2カ月の重傷を負わせたというもの。 被害少年は同日、公園であった不良グループの集会に参加。そこで「入隊試験をまだしていないやつがいる」という話になり、逮捕された少年らに「タイマンを張れ」などと持ちかけられて断ったものの、暴行を加えられたという。被害少年は隙を見て逃げ出して近くの民家に駆け込み、住人が110番通報した。(森下友貴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
度重なるワクチン供給延期で悩む大学 後期が迫るのに
新型コロナウイルスの感染拡大抑止の「切り札」とされるワクチン。だが政府が掲げた職域接種は供給量不足で、開始早々につまずいた。これにより何度も延期を余儀なくされている大学も。若年層を中心に感染が急速に拡大する中、はたして9月後半の後期授業に間に合うのか――。 「職域接種の開始が23日以降になる」。上智大学に5日、文部科学省からこんな連絡があった。大学は当初、7月中旬開始と学生らに伝えていたが、文科省からの連絡で「8月9日以降」「16日以降」と2度延期。今回で3度目となる。 度重なる延期は要員確保の点で悩みのタネだ。職員の配置とシフトもそのたびに組み直し、外部の医療スタッフにも変更を依頼してきた。担当者は「委託先から『今度こそですね』と言ってもらったのに、またキャンセル。合わせる顔がない」。 ワクチンが余って廃棄するのを避けるため、6、7月に学生に意向調査をしたが、延期されればされるほど「ズレ」も生じる。8月に入り、自治体や医療機関、アルバイト先などでの接種で済ませる学生も増えてきた。当初は関連の学校を含めた学生・教職員の約半分の7500人を対象としていたが、3500人に減らす予定だ。 担当者は「23日に開始できれば、9月27日の秋学期の授業開始と少しかぶるものの、2回目の接種終了はぎりぎり間に合います」。一方で、「また延期になったら……」という不安も抱えている。 延期はほかでも。7月下旬開始を予定していた明治大学でも延期が続く。8月3日にはホームページで文科省からの連絡について伝え、「23日の週以降になる」とし、6日には「30日の週以降になる」と掲載。学生たちに「(6月時点の)意向調査で接種を希望とした人も、居住地域の医療機関や接種会場などで接種して問題ない」と伝えた。 延期によって、医師、看護師… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:849文字/全文:1616文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
流された直島のかぼちゃ「再展示する」 復元可否を検討
アートの島として知られる直島(香川県直島町)で人気の草間彌生さんの作品「南瓜」が、9日に台風9号の影響で海に流されて破損した。島のシンボルの一大事に、訪れた観光客らは残念がり、作品を管理するベネッセホールディングス(HD)は再展示に向け、損傷状況の確認を急いでいる。 黄色いカボチャをモチーフにした「南瓜」は、高さ2メートル、幅2・5メートル。海に突き出た桟橋に、1994年から常設展示されてきた。 ベネッセHDによると、台風接近時には会議を開き、「南瓜」など島の屋外展示作品を退避させるか検討するが、9日朝は警報が出ておらず、風雨が一時弱まったこともあり、作品を撤去しない判断をしていたという。 しかし、9日午前10時半ご… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:536文字/全文:852文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル