大阪府は11日、府内で新たに1490人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。1日の感染者としては最も多く、1千人を超えるのは3日ぶりとなった。府内の感染者は延べ12万5706人、死者は新たに2人確認され、計2735人になった。 入院中の重症患者は前日より13人増えて134人になった。府が確保する重症病床(587床)の使用率は22・8%になった。一方、軽症中等症患者は214人減の1569人で、対象病床(2534床)の使用率は61・9%だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎県で被爆クスノキと被爆アオギリの2世を誤って伐採
長崎県大村市は11日、同市森園町の森園公園に植えてあった被爆クスノキ2世と被爆アオギリ2世を、市職員が誤って伐採したと発表した。市民からの指摘で市が調査して判明した。 伐採されたのは、2003年に日本非核宣言自治体協議会(事務局・長崎市)の20周年記念事業として長崎市から譲り受けた被爆クスノキ2世と、広島市から譲り受けた被爆アオギリ2世。公園内の非核・平和都市宣言碑の近くに苗木を植え、クスノキは高さ約5メートル、直径約10センチに、アオギリは高さ約6メートル、直径約14センチに育っていた。 市によると、長崎に原爆が投下された8月9日に公園で予定されていた犠牲者追悼集会の準備で、市河川公園課が7月26日に宣言碑周辺の草刈りを実施。その際、2本の木が碑を覆うように茂っていたため、記念樹と知らなかった非常勤職員が雑木と間違えて伐採したという。木にはそれぞれ被爆地ゆかりであることを示す看板が置かれていたが、木の背後にあり、気付かなかったという。 市は今後、再生可能かどうか樹木医に依頼して判断。無理ならば、協議会に再び苗木を譲り受けられないか相談する方針だ。(森川愛彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「戦後処理、解決を」 戦争被害者4団体が共同会見
太平洋戦争中の空襲被害者ら戦争被害者4団体が11日、国会内で共同の記者会見を開き、救済立法などによる「残された戦後処理問題のすみやかな解決」を求めた。 4団体は、全国の空襲被害者、沖縄戦や南洋戦の民間被害者、韓国・朝鮮人元BC級戦犯、シベリア抑留者や遺族らの団体。このうち空襲などで心身に障害が残った民間人については、救済法案の要綱が超党派の国会議員連盟でつくられ、今年の通常国会での成立も期待された。だが、与党内の手続きが進まず提出に至らなかった。 空襲で左足を失った安野輝子さん(82)は、電話で記者会見に参加し「救済法はいまだ成立せず、私たち被害者は見捨てられたまま。戦争の後始末をきちんとして、私の戦争を終わらせてください」と訴えた。 昨年も同じ時期に記者会見にビデオで参加し、外国人元BC級戦犯問題の解決を訴えた李鶴来(イハンネ)さんが今年3月に96歳で亡くなった。妻の姜福順(カンポクスン)さん(86)は「夫は無念だったと思う。責任感が強く、戦犯問題の解決を果たそうとがんばっていた」と振り返った。(編集委員・北野隆一) 知る戦争 平和への思いを若い世代へ託そうと、発信を続ける人がいます。原爆や戦争をテーマにした記事を集めた特集ページです。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡口裁判官を職務停止 SNS投稿問題で弾劾裁判所決定
新屋絵理2021年8月11日 21時01分 SNSで不適切な投稿をしたなどとして、国会の弾劾(だんがい)裁判所に訴追された仙台高裁判事の岡口基一裁判官(55)について、弾劾裁判所は7月29日付で、裁判官としての職務を停止するとの決定を出した。停止期間は判決が出るまでだが、裁判日程は決まっていない。 職務停止できるのはどんな時? 裁判官弾劾法は「弾劾裁判所が相当と認めるときに訴追を受けた裁判官の職務を停止できる」と規定。過去に訴追された9件の裁判官はいずれも職務を停止されている。弾劾裁判所は今回の判断理由について「答えられない」としている。 岡口裁判官については刑事・民事裁判の関係者に対するSNSでの投稿が問題視され、国会の裁判官訴追委員会が6月に罷免(ひめん)を求めて弾劾裁判所への訴追を決めていた。 弾劾裁判は公開の法廷で行われ、裁判員となる14人の国会議員のうち、審理に関わった議員の3分の2以上が賛成すれば罷免となる。不服申し立てはできず、罷免と判断されれば法曹資格を失う。 岡口裁判官は、女子高生が殺害された事件をめぐる2017年の投稿で東京高裁から厳重注意を受け、この投稿に抗議した遺族について19年に「(裁判所に)洗脳されて非難している」などと書き込み最高裁から戒告処分とされている。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Fighters slugger Sho Nakata suspended for off-field violence
SAPPORO – Nippon Ham Fighters slugger Sho Nakata has been suspended from all top team and farm team games indefinitely for an act of violence against a teammate, the Pacific League club said Wednesday. Team president Koji Kawamura said he has yet to decide the length of Nakata’s suspension. “I […]
川の増水「30年前と重なった」100人孤立した集落は
台風9号から変わった低気圧の影響で、青森県は9日から10日にかけて大雨に見舞われた。下北半島の北側に位置する風間浦(かざまうら)村では、村内を東西に走る国道279号で計9カ所、土砂崩れが発生。下風呂、桑畑の両地区の721人が孤立状態となった。自衛隊などによる復旧作業が続く11日、避難所までの通行路が確保された桑畑地区に記者が入った。 48世帯100人が孤立状態に陥っていた桑畑地区は、津軽海峡に面した小さな集落だ。海岸線からすぐに急な傾斜地となっており、海と傾斜地の間のわずかな平地を国道279号が走る。その国道の至る所で土砂崩れの傷痕がむき出しになっていた。 大量の土砂を取り除くために大型の重機がうなりを上げ、泥を運ぶダンプカーと幾度となくすれ違った。ここには自衛隊の姿はなく、建設業者の作業員が泥だらけになりながら土砂を排除し、電力会社の従業員は垂れ下がった電線を修復していた。 11日午後、桑畑地区の避難所になっている桑畑温泉「湯ん湯ん」に到着した。約20人の住民が身を寄せていた。 地区内で一人暮らしをしている坪田里代子さん(73)は10日午前3時前、自宅周辺の異変に気づいたという。近くを流れる小さな川の水量が明らかに増え、橋脚に流木が引っかかっていた。「このままでは川の水があふれ出す。急いで逃げないと」。帰省していた娘の亜子さん(50)とともに避難所をめざすことにした。ただ、この時間、温泉施設は施錠されている。 里代子さんは消防に電話で連絡し、施設の解錠を依頼。その直後、亜子さんとともに暗闇の中を施設へ向かい、職員が駆けつけるまで駐車場で待機した。亜子さんは「施設に通じる道路が川のようになっていて怖かった」と話す。 橋脚に流木が引っかかり…生きた教訓 里代子さんが誰よりも早く避… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:509文字/全文:1268文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
さよなら、お台場の五輪マーク パラのマークと交代へ
2021年8月11日 17時45分 お台場海浜公園(東京都港区)の海上に設置されていたオリンピック(五輪)マークのオブジェが11日午前、動力船に引かれて撤去された。24日の東京パラリンピック開幕までに、新たにパラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」のオブジェが設置される。 五輪マークのオブジェ(縦約15メートル、横約33メートル、重さ約69トン)は大会延期を受けて昨年8月にいったん撤去された後、同12月に再設置されていた。この日、お台場の海を離れ、午後2時過ぎに横浜市の造船工場に到着。今後解体し、資源として再利用することを検討しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
御巣鷹に消えた彼女 スクラップに残された希望と勇気
520人が犠牲となった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で36年。大相撲の元幕下力士で、「琴旭基(ことあさき)」の四股名で活躍した横瀬(旧姓・角田)博且(ひろかつ)さん(56)=東京都中央区=は、事故で亡くなった交際女性が残したメッセージを糧に翌年、序二段で優勝を果たした。「希望は常に持ってがんばろうね」。脳出血による障害でリハビリを続ける日々だが、今も彼女の言葉に勇気をもらっている。 墜落事故のあった1985年8月12日の正午過ぎ。博且さんは都内のホテルで、交際していた女性(当時20)とその母親の3人で昼食をとった。女性は博且さんが所属していた佐渡ケ嶽部屋の大阪後援会長の一人娘。この前年、相撲部屋を訪れた女性と初めて顔を合わせ、その後交際した。 だが、博且さんはまだ入門3年目の新米力士。周りに内緒で付き合っていた。いつか関取になれたら、結婚するつもりだった。 新幹線のはずが…乗客名簿に彼女の名前 その日、女性は昼食の後、両親と、新幹線で実家に帰省するはずだった。数日後には博且さんが女性の実家を訪れる予定で、一緒に彼女の服を買いに行こうと約束していた。 「着いたら連絡するね」。そ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1379文字/全文:1882文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍、苦しむ人々支えたい 僧侶が進める一石三鳥
【山梨】シングルマザーにはほっとする時を、学びたい子どもには勉強を、仕事を失った学生にはアルバイトを――この三つを一度にかなえるプロジェクトを県内の僧侶たちが進めている。コロナ禍で厳しい暮らしを余儀なくされた人たちを支えようという試みだ。 プロジェクトの名は「寺―CO―屋」。宗派を超えて作った一般社団法人「ソーシャルテンプル」が考え、実践している。 7月4日の日曜日、県内のある寺に、小学生や母親たち、大学生ら15人ほどが集まった。子どもたちが勉強を教えてもらっている間、母親たちは仏の絵を描き写す「写仏」に専念する。子どもに教えているのは、コロナでバイトがなくなった大学生3人だ。 寺―CO―屋は、普段は仕事と子育てで手いっぱいのシングルマザーに自分を磨く時間をとってもらい、同時に困っている大学生らを助けられないかと考えた。母親たちは座禅を組んだり写仏をしたりし、8月8日には蚊取り線香を作った。 勉強が終わった夕方には、弁当を配る。弁当はレストラン「会館なないろカフェ」に発注。NPO法人「にじいろのわ」が運営する店で、こども食堂やシングルマザーの支援をするが、コロナ禍で活動が厳しくなっており売り上げの足しにしてもらうという。 弁当代や大学生のバイト代、母親たちへの講習などの講師へ支払う費用などは、ソーシャルテンプルに寄付された資金でまかなう。来年3月まで続ける予定だ。 小学生に漢字を教えていた山梨大学の野村華那さん(22)は、コロナ禍で居酒屋のバイトを失った。今は寺で月2回、小学生に勉強を教え1日6千円を受けとる。「貴重な収入源で助かっている」と話す。10歳の少女は、「難しいところをよく教えてもらってうれしい。勉強するとおなかもすくし、一緒にご飯も食べられて楽しい」と話した。 ソーシャルテンプルのメンバーで僧侶の山田哲岳さん(51)は「シングルマザーも、息抜きが必要。子どもと少し離れ、安堵(あんど)する時間を作って欲しい」と語った。(平山亜理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひび割れた橋は鉄筋不足 調査で見えた国会議員との面談
中央自動車道(東京都)にかかる緑橋の耐震補強工事で昨秋、ひび割れが見つかり、本来入っているはずの鉄筋が入っていなかったことが発覚した。「驚きを禁じ得ない」。第三者委員会の報告書は施工体制のずさんさをそう指摘し、費用の高騰や担当者の急な交代、それにかかわる衆院議員の存在などにも言及した。いったい何が起きていたのか。 問題となったのは、NEXCO中日本(ネクスコ中日本)が発注した、中央道にかかる七つの橋の耐震補強工事。大島産業(福岡県宗像市)が2018年8月~20年10月の期間で一連の工事を請け負った。 このうちの一つ、日野市の緑橋の施工部分でひびわれが見つかった。その後の検査で、上下線で計225本あるはずの鉄筋が、176本しかないことが発覚。さらに、別の二つの橋でも計25本の鉄筋不足が確認された。調布市の絵堂橋では最も重要な「主鉄筋」6本を含む計12本が切断されていた。 中日本は耐震性に問題があるとして自ら工事をやり直し、昨年11月、調査のための第三者委員会を設置。大学教授や弁護士ら5人が計11回、8カ月間にわたって社員ら52人からの聞き取り調査などを行った。 7月30日に公表された調査結果からは、様々な問題点が明らかになった。 まず、通常、施工段階で行わ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1254文字/全文:1795文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル