新型コロナウイルスの国内感染者は、10日午後8時現在で新たに1万574人が確認された。前週の同じ曜日(3日)より1441人少ないものの、8日連続で1万人を超えた。死者は前日より7人多い19人だった。 東京都の新たな感染者は2612人で、前週の同じ曜日と比べて1097人減った。ただ、3連休だった7~9日の1日あたりの平均検査件数は5928・3件にとどまっている。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は前日より19人多い176人で、過去最多を更新した。 大阪府の病床も切迫しつつある。入院中の重症患者は前日より9人増えて121人に。府が確保する重症病床(587床)の使用率は20・6%になった。軽症中等症患者の対象病床(2534床)の使用率は70・4%と、5月19日以来で70%を超えた。 沖縄県では、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は256・09人。全国最多が続いている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
80歳宅に侵入、強盗殺人容疑 同階の48歳逮捕 京都
2021年8月10日 22時09分 京都市西京区の市営住宅の一室で7月、住人の無職開田(ひらきだ)隆弘さん(80)が遺体で見つかった事件で、京都府警は10日、同じ階に住む無職の小林新太郎容疑者(48)を強盗殺人と住居侵入の疑いで逮捕し、発表した。府警は認否を明らかにしていない。 捜査1課によると、小林容疑者は7月12日午後5時半ごろ、京都市西京区樫原岡南ノ庄の市営住宅の開田さんの部屋に侵入。開田さんの首などを刃物のようなもので刺すなどして殺害し、現金約8万円が入った開田さんの財布を奪った疑いがある。死因は出血性ショックだった。 以前から口論、金銭トラブル 捜査関係者によると、小林容疑者と開田さんが口論している姿が以前から近隣住民に目撃されていたことが判明し、捜査を進めた。6月中旬ごろ、小林容疑者と開田さんが金銭を巡りトラブルになり、警察が出動したことがあったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「俺はなんて不幸な人生」小田急線刺傷、容疑者が供述
東京都内を走る小田急線の車内で6日に起きた刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された対馬悠介容疑者(36)=川崎市多摩区=が警視庁の調べに「俺はなんて不幸な人生なんだと思っていた」などと話していることが、捜査関係者への取材でわかった。数カ月前から生活保護を受けていたといい、警視庁は経済的に困窮して自暴自棄になった疑いがあるとみている。 捜査関係者によると、対馬容疑者は今年に入って生活保護を受け始め、事件の数日前にも生活費を受け取っていた。事件当日には都内で食料品を万引きし、警察に通報されていた。調べに対し、こうした境遇への不満を口にしているほか、「大学や出会い系サイトで知り合った女性に馬鹿にされてきた。華やかな女性や一緒にいる男性の首を切りたいと思うようになっていった」「電車での大量殺人を前から考えていた」などとも供述しているという。 一方、容疑者が事件直前、自… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:423文字/全文:809文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪警備の警察官、新型コロナの感染者55人に
警視庁は10日、東京五輪・パラリンピックの警備を担う「特別派遣部隊」として和歌山、山形の両県警から派遣された20~40代の男性機動隊員各3人、計6人の新型コロナウイルス感染が新たに判明したと発表した。特別派遣部隊の感染は、計55人となった。 和歌山県警の3人は、すでに感染が判明していた6人と同じ部隊に所属。山形県警の3人は、同県警の部隊では初めて感染が判明した。特別派遣部隊は、8日の五輪閉会式で任務を終え、感染者などを除いた隊員はすべて地元に帰っている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交番襲撃・拳銃強奪に懲役12年の判決 責任能力認める
森下裕介2021年8月10日 20時00分 大阪府吹田市の交番で警察官を刃物で刺して拳銃を奪ったとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた東京都品川区の無職、飯森裕次郎被告(35)に対する裁判員裁判の判決が10日、大阪地裁であった。公判では、犯行当時の責任能力の有無が争点となったが、渡部市郎裁判長は「限定的だが責任能力があった」と認め、懲役12年(求刑懲役13年)を言い渡した。 判決によると、飯森被告は2019年6月、大阪府警吹田署の千里山交番に虚偽の通報をし、交番から現場に向かおうとした警察官の胸や腕を出刃包丁で複数回突き刺して殺害しようとしたほか、実弾5発入りの拳銃を奪った。 弁護側は公判で、被告の起訴後に精神鑑定を行った医師の証言を元に、犯行時の飯森被告は統合失調症による妄想や幻覚の影響を大きく受けていたと主張。「責任能力があるとするには疑問が残る」として、無罪を訴えていた。 渡部裁判長はこの医師の鑑定結果について、鑑定での被告の供述内容が起訴前と大きく変化しており、幻聴の指示に従って行動したとする被告の供述内容に、鑑定が寄りすぎていると指摘した。 一方で、飯森被告が犯行前に持っていたスマートフォンで交番の勤務態勢を調べたり、警察官の人数を減らすために虚偽の通報をしたりしていたことを挙げ、「被告は臨機応変で合理的な行動を取っており、目的に沿って判断する能力があった」と述べた。その上で飯森被告に限定的な責任能力があったと認め、「拳銃を奪って逃走した危険な犯行で、住民に強い恐怖心を抱かせた」と述べた。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本日日新聞が夕刊休刊へ 部数減で9月末まで
伊藤秀樹2021年8月10日 20時13分 熊本県内で日刊紙を発行する熊本日日新聞社(熊本市)は、9月末で夕刊を休刊するとの社告を10日付夕刊に掲載した。「生活様式の変容や、ネット社会の進展などメディア環境の変化により、夕刊の役割が小さくなった」と説明している。 同社によると、夕刊発行部数はピークの1989年1月に11万4千部だったが、今年6月時点で2万7千部(日本ABC協会調べ)に減少していた。朝刊は24万7千部。今後は夕刊を統合した朝刊を発行し、電子版にも注力するという。(伊藤秀樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部に警報級大雨の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ
棚橋咲月2021年8月10日 20時22分 暖かく湿った空気が前線に流れ込む影響で、九州南部では11日から12日にかけて、北部では13日にかけて大雨になるおそれがある。台風9号が通過した地域では大雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫(はんらん)などに厳重な警戒を呼びかけている。 気象庁によると、11日午後6時までに予想される24時間降水量は、鹿児島県の多いところで120ミリ。前線はしだいに北上する見込みで、12日午後6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多いところで福岡、佐賀、長崎、熊本、大分の各県で100~200ミリ。鹿児島県は薩摩・大隅地方で100~200ミリ、種子島・屋久島地方で50~100ミリ。 福岡管区気象台によると、九州北部では15日にかけて雨が降りやすい状態が続く見込み。特に12~13日は警報発表の可能性が高いとしている。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何人亡くなったら体制変えるのか」スリランカ女性遺族
「姉の死の原因も明らかにされていないのに、最終報告と言えるのでしょうか」。スリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(33)が名古屋出入国在留管理局の施設で死亡した問題で、出入国在留管理庁が最終報告を公表したことを受けて10日午後、遺族が記者会見した。最終報告を「信用できない」と批判した。 代理人の指宿昭一弁護士によると、この日の午前9時半ごろ、入管職員が最終報告を弁護士の事務所に持参し、妹のワヨミさん(28)が受け取ったという。 報告では、入管の職員がベッドから落ちたウィシュマさんを床に寝かせたまま3時間近く放置していたことが明らかになった。ワヨミさんは「こんな汚いことをするため職員は雇われたのですか。いじめだと思う」と述べ、「今回が初めてじゃない。何人亡くなったら、入管は医療体制を変えるんですか。誰が責任をとるのですか」と問いかけた。 亡くなる直前2週間のウィシュマさんの様子が映ったビデオを全部見せるよう遺族が求めたのに対し、入管側は近く、2時間ほどに編集した映像を見せると伝えてきたという。妹のポールニマさん(27)は「時間をかけてでも私たちはすべて見るつもりなので、ビデオを全部、ちゃんと開示してほしい」と訴えた。 2人は「日本の国民のみなさんの協力なしには、この報告書すら出なかったと思う。感謝しています」とも述べ、引き続き真相解明への協力を求めた。 指宿弁護士は最終報告につい… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:729文字/全文:1333文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「付き合う?」容姿や私生活に言及も 五輪報道なお性差
8日閉幕した東京五輪。これまでの五輪開催時のテレビ報道を継続的に調べている識者は、報道に際した性別の偏りは改善傾向にあるが、課題はなお残ると指摘する。一方、東京五輪の報道について、テレビや新聞など約500媒体が記事を提供する「ヤフーニュース」を対象に、使われる単語を朝日新聞が調べたところ、男女間で差が出た。 スポーツ報道とジェンダーの問題を研究する小林直美・愛知工科大准教授は、2008~16年に開かれた北京、ロンドン、リオの夏季五輪3大会について、NHK、民放キー局のニュース番組を分析してきた。 選手の容姿の「美しさ」に言及した事例を性別で分けると、北京では女性6割、男性4割だった。ロンドンでは女性5割、男性4割、男女混合が1割。しかし、リオでは女性2割、男性8割と逆転した。 一方、容姿の「力強さ」への言及は、北京で女性と男性はほぼ半々だった。ロンドンでは女性8割、男性2割、リオでも女性6割、男性4割だった。 小林氏は「テレビの五輪報道の性別に関わる偏りは是正されつつある」と指摘。東京五輪についても分析中だが、テレビでの女性選手の容姿をめぐる報道は以前より少なかったとみる。 ただ、国際オリンピック委員会(IOC)がジェンダー平等の観点から報道に際して注意を促す「表象ガイドライン」に照らすと、懸念を抱いた放送は複数あったと小林氏は指摘する。 ある在京民放キー局は情報番組で、開会式について「各国の美男美女が話題」と題して特集。衣装が注目されたカザフスタンのオリガ・ルイパコワ選手について「お姫様みたいだと反響を呼びました。なんと36歳で2人のお子さんがいるママさん」と紹介した。 別の情報番組では、バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大選手と東野有紗選手をスタジオに招き、二人の試合後の抱擁に絡めて「(両選手が)付き合っちゃうのかなあ、くらいの感じだった。どんな気持ちでした?」とタレントが尋ねた。 小林氏は、この2番組はガイドラインの「選手の容姿に映像で焦点を当てない」「選手へのインタビューで性別を意識した質問や発言は避ける」に反する恐れがあるとみる。 「美女」は褒め言葉?アップデートされない意識 この民放キー局に2番組の問… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ禍の大学生、2年生は孤立しがち 同世代と会えず
無気力、落ち込み、孤独――。長引くコロナ禍が大学生の心理に深刻な影響を与えていることが、全国大学生活協同組合連合会が10日公表した「コロナ禍の大学生活アンケート」で分かった。昨春の入学時から対面授業が少ない状態が続き、同世代と会える機会が少ない2年生で、特に顕著という。 調査は大学生と大学院生を対象にウェブで行い、7637人が7月に回答した。「不安に思っていること」を複数回答可で尋ねたところ、「将来に対する不安」が全体平均で66・7%(2年生は74・1%)、「意欲がわかず無気力」が45・3%(同51・4%)、「気分の落ち込み」が41・6%(同47・1%)、「友人とつながれていない孤独感・不安」が33・0%(同39・2%)だった。「生きていることが嫌だと感じる」は19・5%(同22・7%)、「自分の居場所がないと感じた」は18・7%(同24・3%)だった。 「体調で気になること」については、「やる気が起きない」が44・6%(同49・8%)、「ストレスを感じる」が37・6%(同43・2%)、「不眠」が20・8%(同24・1%)だった。 「友人の数」は、「5人未満」が2年生は35・1%で、31・2%だった1年生、19%台だった3、4年生と比べて少なさが目立った。2年生ではこのうち「0人」が7・3%で、1年生の5・8%よりも深刻だった。同連合会が昨夏に行った同様の調査では1年生が突出しており、「5人未満」が69・9%、うち「0人」が27・7%。1年たってもその影響がみられるという。 「大学に対応を強化してほしいこと」は、「学内で同級生とつながることができる機会づくり」「課外活動(サークル・部活)の再開・活性化」「学内で先輩とつながることができる機会づくり」が全体平均で4割前後と高かった。対面で「つながる機会」を求める回答は1、2年生で特に高かった。 自由記述でも「気分が落ち込んで夜中に泣きながら課題に取り組んだことも多々ある」「同級生のことが全く分からないので、自分は勉強が足りていないのではないかと不安」「2年生が一番酷。人生でいちばん楽しい大学生活がいちばんしんどい生活に変わり、大学に来なければとさえ思う」「大学生活がこのまま、何もできないまま終わってしまうのかなぁという不安がある」(いずれも2年生)など、心理面の苦しさを訴える声が寄せられた。 オンラインで記者発表に参加した明治学院大2年の青島直紀さんは「3日間ぐらい、布団で寝たきりというか立ち上がれなくなったことがあった。コロナを恨み、独りなんだと思ったり自己嫌悪になったり」と体験を話した。精神疾患を発症した友人もいるという。 学生の中退予防に詳しい山本繁・大正大特命教授は2年生が孤立しがちな状況について「昨春の入学後、キャンパスへの入構やサークルなどの課外活動が制限され、授業もオンライン中心で進められてきたケースが少なくない」と理由を分析する。 対応策として、「人間関係をつくりやすいように、大学はオンラインでも対話ができる小グループの仕組みを活用し、人間関係を深めることを主な目的とする対面の場も設けてほしい。リポートにコメントを付けて返す、学生の名前を覚えて授業中に呼びかける、などの好事例を集めて教員の研修を充実させることも重要」と話している。 調査の概要は同連合会のホームぺージ(https://www.univcoop.or.jp/covid19/index.html)で。(上野創、編集委員・増谷文生) 大学生の声 (全国大学生活協同組合連合会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル