お金や住む場所の心配があっても、夢や進学をあきらめないで――。児童養護施設や里親家庭で育った大学生らが中心となり、中高校生向けにオンラインでイベントを開いた。きっと道はあるし、応援してくれる人は必ずいるから、あきらめずに手を伸ばしてほしい。そんなメッセージを込めて。 大学進学、お金かかるけど…… 9月5日に開かれたのは「社会的養護で暮らす中高生のための『夢・進学 応援セミナー』」。冒頭に登壇したのは、児童養護施設などで暮らす子どもや出身者を支援するNPO法人「なごやかサポートみらい」(名古屋市)の蛯沢光理事長。児童養護施設で10年間暮らした蛯沢さんは、次のように中高生に語りかけた。 「残念ながら日本で大学にいくにはお金がかかる。でも、いけます。僕も奨学金をもらっていった」 虐待や、親の病気や死亡、経済的な理由などで児童養護施設や里親家庭で暮らす「社会的養護」の子どもは全国に約4万5千人。親からの支援がなかったり、進学に関する情報が限られていたりすることで道が狭められてしまうことも多い。全国で高校卒業者の約半数が大学や短期大学に進学するなかで、児童養護施設出身者に限ると進学率は2割に満たない。 東京の大学で福祉を学ぶ大学3年生の女性は両親の離婚後、母親に育てられたが、母の病気のため9歳から里親家庭で暮らすことになった。児童相談所からも里親からも「進学は難しい」と言われ、周囲の里子も就職する人がほとんどだったため、中学の頃は「高校を卒業したら就職を視野に入れないといけないのかな」と思っていたという。 中学3年の時に別の里親家庭… この記事は会員記事です。残り3285文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和歌山の医大生、沖縄のガマの中で見た「戦争」 骨・歯・手榴弾
和歌山の医大生が今夏、沖縄で戦没者の遺骨収集に参加した。子どもの足の骨、すり減った歯、手榴弾(しゅりゅうだん)とみられる破片――。そこには地上戦の跡が生々しく残っていた。 76年前の太平洋戦争末期、米軍が沖縄本島などに上陸し、民間人を巻き込んだ地上戦は約3カ月に及んだ。県民9万4千人を含む20万人が犠牲になった。うち3千人以上の遺骨が今も見つかっていないとされる。住民らが戦火から逃れるため、身を潜めたのが「ガマ」と呼ばれる自然洞窟だった。 ガマの底にあった土砂を外に運び、明るい場所で遺骨や遺留品を選別した=日本法医病理学会提供 沖縄県糸満市の中心部から車で10分ほどの山林部。子どものころ秘密基地と呼んで遊んだ裏山と似たような風景だった。和歌山県立医科大4年の松木順平さん(35)は8月10日、ここでガマに残る遺骨を収集した。 「秘密基地」の裏山とそっくり 同大法医学講座の近藤稔和教… この記事は有料会員記事です。残り975文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「お惣菜でゴメン」もうやめた 出勤前、コロッケの匂いに確信した朝
漫画家・うさ/(@usa_manga)さん夫婦は共働きで、娘は保育園に通っている。 0歳から2歳にかけては、夫が単身赴任中だったため「ワンオペ育児」だった。 初めての育児だったが、周りに頼れる親戚や友人はいない。 仕事もすぐに復帰してバリバリ働く一方、「いい母親でいなくちゃ」という思いは強かった。 市販品をあまり食べてくれなかったこともあるが、離乳食は手作り。 何だったら食べてくれるのかがわからず、食べ残しされるたびに気がめいっていった。 ちゃんと作れなくてゴメン 保育園で給食が出るようになると、少し気持ちが楽になった。 給食で食べてくれたものを聞いて、それを作れば良かったので娘の好みがわかってきた。 成長した今は、カットしたトマトやキュウリ、シラス、ヒジキ、ノリなどが好物。 我が子ながら渋いチョイスだな、と感じている。 冷凍食品の定番である唐揚げやコロッケ、グラタンなどは「味が濃いから」と好きではない。 仕事が忙しい時は、スーパーのお惣菜(そうざい)になることもある。 そのたびに「ちゃんと作れなくてゴメン」という気持ちになっていた。 出勤前の出来事で一変 今年の春、そんな気持ちが一変する出来事があった。 それは出勤前、スーパーの前… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
40m上空からヘリ墜落か、パイロット負傷するも命に別条なし 長野
2021年9月20日 18時55分 長野県警に入った連絡によると、20日午後1時半ごろ、長野県大桑村の山中で、伐採木の運搬をしていた民間のヘリコプターが墜落したと通報があった。 同県木曽広域消防本部によると、ヘリコプターにはパイロット1人が搭乗しており、墜落後、本人から会社を通じて消防に通報があったという。左腕にけがをしているが、命に別条はないという。午後5時半現在、救急隊が現地に到着し、一緒に下山中という。 大桑村役場によると、現場はJR大桑駅から北側の同村殿の国有林内。木材の伐採作業をしていたという。 国土交通省によると、機体は約40メートル上空から落下したとみられる。国の運輸安全委員会は20日、事故原因を調べるため、調査官を現地に派遣することを決めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海3県で250人感染 岐阜は「自宅療養」解消
東海3県では20日、計250人の新型コロナウイルス感染が発表された。 愛知県は183人で、1日あたりの感染者が200人を下回るのは8月2日(147人)以来。うち名古屋市は109人で3日連続で減少した。 岐阜県では43人が確認された。2日連続で50人を下回った。 「自宅療養ゼロ」を掲げる同県では、無症状や軽症者の自宅療養は19日で解消されたという。自宅療養は感染急拡大で8月21日から出始め、29日間の累計で1524人。症状が悪化し入院したのは24人。同28日に自宅療養者が最大932人まで増えたが、県が入院病床34床と宿泊療養施設435床を新たに確保した。 三重県では24人の感染を確認。県によると、うち12人は詳しい感染経路が分かっていない。年齢別では、7人が20代以下で、10歳未満が5人を占めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
チングルマの紅葉ピーク 赤色鮮やかに 大雪山系旭岳
本田大次郎2021年9月20日 20時30分 北海道・大雪山系旭岳(2291メートル)で、紅葉が見ごろを迎えている。中でも北側山腹にある裾合平では、高山植物のチングルマの葉が色づく草紅葉がピークになっている。 【動画】北海道の大雪山系旭岳が紅葉の見頃を迎え、中腹の裾合平では草紅葉が登山客を出迎えている=本田大次郎撮影 ロープウェーの終点から約2時間歩く裾合平は標高約1750メートル。初夏にはチングルマの白い花で埋め尽くされる。花が散った後に綿毛が現れ、さらに葉が朱色に色づき、一面を染め上げる。旭岳ビジターセンターによると、今年は特に赤色が鮮やかだという。 同センターは「紅葉はまもなくロープウェー乗り場がある旭岳温泉まで下りてくるので、まだまだ楽しめます」と話している。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現金1400万円入り紙袋持ち去る 「受け子」の少年逮捕 北海道警
2021年9月20日 21時00分 北海道警江別署は20日、札幌市手稲区の無職少年(15)を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。署によると、少年は昨年10月14日、静岡県掛川市の80代の女性宅を訪ね、警察官を名乗って女性のキャッシュカード1枚をすり替えて盗んだうえ、現金1400万円入りの紙袋を持ち去った疑いがある。別の特殊詐欺の捜査で少年が浮上した。 少年の訪問前に「偽札がはやっている。お札の番号を見ればわかる。警察官を向かわせる」と電話があった。盗まれたキャッシュカードで現金も引き出されており、金融機関からの連絡で被害が発覚した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンション一室から出火、2人死亡 住人の高齢夫婦か
2021年9月21日 0時10分 20日午後8時半ごろ、東京都三鷹市下連雀7丁目の大沢寿也さん(88)方から出火し、鉄筋コンクリート5階建てマンションの1室の一部(約5平方メートル)が焼けた。室内から男性の遺体が見つかり、意識不明の状態だった女性も搬送先の病院で死亡が確認された。 警視庁三鷹署によると、2人暮らしの大沢さんと妻(90)と連絡が取れていないといい、署は亡くなったのはこの2人とみて身元を調べている。煙が出ているのを見つけた近所の女性から119番通報があり、約1時間後に鎮火した。 現場は、JR三鷹駅から南に1・5キロの住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・青梅の多摩川で少年2人?流され、1人死亡
2021年9月21日 0時16分 20日午後5時20分ごろ、東京都青梅市御岳本町の多摩川で「2人が川に流されている」と、目撃した人から110番通報があった。 警視庁青梅署によると、流された2人は、ともに10代後半の少年とみられるという。1人は約1時間半後に約4キロ下流で意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。もう1人は岩場にしがみついており、救助された。 署は亡くなった少年の身元を確認している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇ご一家が新御所での生活を開始 職員を気遣い「ゆっくり作業を」
杉浦達朗2021年9月20日 21時04分 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは20日、仮住まいしていた皇居・宮殿から、引っ越し作業が終わった新御所に移った。代替わり後も御所の改修工事のために赤坂御所で生活していたが、これで令和の皇室が本格的に始まることになる。当初は15日からご一家が新御所に入る予定だったが、両陛下がコロナ禍で作業する職員らの負担を心配し、ゆっくり作業するよう指示していたという。 ご一家は6日に長年住んだ赤坂御所を離れ、引っ越しのために宮殿での仮住まいを始めた。宮内庁は、引っ越し期間中は他県で静養してもらうことも検討したが、コロナ禍での移動を懸念する陛下の提案もあり、宮殿で滞在していた。(杉浦達朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル