会員記事 構成 編集委員・北郷美由紀2021年9月25日 13時00分 2030 SDGsで変える 私たちは貧困を終わらせることができる最初の世代で、地球を救う機会を持つ最後の世代――。世界の首脳が国連本部に集まり、全会一致でSDGs(持続可能な開発目標)を採択してから25日で6年。コロナ禍による停滞や後退に加えて懐疑的な目もあるなか、どう立て直していけばいいのか。NGOの立場からかかわり続けている稲場雅紀さんに、国谷裕子さんが聞きました。 コロナ禍で世界の脆弱が浮き彫りに 国谷 世界的なコロナ危機で世界がいかに脆弱(ぜいじゃく)だったのか、浮き彫りになりました。貧困や飢餓の改善が後戻りしてSDGsに逆風が吹いています。 稲場 どうしてSDGsが必要なのか、コロナ禍で本当にわかったとも言えます。ウイルス感染の原因とされる生物多様性の損失、重症化を招く生活習慣病や大気汚染による肺疾患、どれもSDGsに書かれている課題です。脆弱性を克服し、回復力を再強化するためには、課題を包括的に解こうとするSDGsが適しています。 国谷 日本政府には省庁のタテ割りを超えた政策づくりを進め、統合的に取り組む動きが足りません。対照的に目立っているのが、企業の取り組みです。 稲場 生産と消費をつかさどる企業が変わらない限り、SDGsは達成できません。環境、社会、企業統治の取り組みを評価するESG投資もあり、変わってきました。脱炭素路線も確立しました。けれども健康や労働、人権への取り組みは遅れています。肥満や生活習慣病につながる食生活や、アルコール依存症の背景には、活発な企業の活動があります。 国谷 新しいビジネスモデルで雇用を生み出しても労働環境が劣悪だったり、ワクチン製造で特許権が放棄されず、途上国への供給が滞っていたりします。 稲場 一方でいいことをしていても、他方でよくないことをしていれば、偽りだという話になります。SDGsの価値を考えたときに、これが一番の問題です。 国谷 経済思想家の斎藤幸平さんが、SDGsは危機から目をそむけさせる現代版「大衆のアヘン」だと指摘して、その言葉が独り歩きしている気がします。 稲場 それはSDGsをうた… この記事は会員記事です。残り1635文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あなたのお金が偽札に」またも新手の特殊詐欺、東京都内で被害急増
田中紳顕2021年9月25日 16時30分 お手持ちのお金が偽札にすり替えられている――。そんな不審な電話が東京都内の住宅にかかってきていることが警視庁への取材でわかった。特殊詐欺の新たな手口で、電話を受けた人が家を訪れた偽警察官に「回収」名目で現金をだまし取られる被害も今年になって急増しているという。 警視庁によると、東京都江東区に住む50代の男性宅に2月中旬、「警視庁の警察官」を名乗る男から、こんな電話があった。 「空き巣犯を捕まえました。犯人はあなたの家にも侵入しており、お金を偽札にすり替えたようです」 男は「偽札かどうか調べたいので、今から向かう警察官に手渡してほしい」と続けたという。直後に警察官を名乗る男が男性宅に現れた。制服姿ではなかったが、男性は保管していた約200万円を手渡してしまったという。 都内での同様の被害を、警視庁は2019年ごろから確認している。被害は19年が5件、20年は26件だったが、今年は8月までに54件と急増し、計約2億円がだまし取られたという。 警視庁の担当者は「こうした電話があればすぐ110番通報を。警察官が現金を受け取りに行くことはない」と注意を呼びかけている。(田中紳顕) ◇ 被害を防ぐには ・警察官や銀行員を名乗る人には、お金やキャッシュカードを渡さない ・自宅に多額の現金を置かない ・留守番電話機能や自動通話録音機、迷惑電話防止機能付きの機器を活用し、不審な電話に出たり折り返したりしない ・面識のない人からの電話に出てしまい、お金の話が出たら、すぐに電話を切り家族や警察に相談する ・電話の相手が公的な機関に所属していると言ってきたら、電話を切って代表番号にかけ直す (警視庁などへの取材による) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
蝶が舞う青いトンネル デジタルの幻想空間が森に出現
田辺拓也2021年9月26日 1時24分 ライトアップされた「青葉トンネル」。人の動きに反応しスクリーンにチョウが舞う=2021年9月16日午後2時12分、神戸市北区、田辺拓也撮影 神戸市北区の山あいにある市立森林植物園のトンネル内が、青と緑にライトアップされている。内部に設置されたスクリーンでは、人の動きに反応してチョウが舞うデジタルアートが映し出され、森林を散策する来園者を幻想空間にいざなっている。 「青葉トンネル」に設置されたスクリーンには人の動きに反応して蝶(ちょう)が舞う=神戸市北区、田辺拓也撮影 木々に囲まれた園内を進むと、山を貫く「青葉トンネル」(全長約90メートル)があり、2台のスクリーン(縦2・2メートル、横3・6メートル)に、園内のハスが浮かぶ池やメタセコイア並木の映像が投映されている。 12月末までのイベント期間中は、季節によってトンネル内のライトの色が変わる。9月末からは紅葉をイメージした赤色に、12月上旬からは雪をイメージした白色に照らしだされる。 ライトアップされた「青葉トンネル」=神戸市北区、田辺拓也撮影 人混みを避け森林浴を楽しんでいた大阪府寝屋川市の50代の女性は、「大自然のなかでアートを体感して不思議な気分。コロナ禍の中、リフレッシュできた」と話していた。(田辺拓也) 木々に囲まれた「青葉トンネル」の入り口=神戸市北区、田辺拓也撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「今度こそ学校生活送りたい」 公立夜間中学、来春札幌に開校
様々な理由で十分に学べなかった人たちのための学びの場「公立夜間中学」。来春、北海道内で初めて、札幌市立星友館中学校が開校する。札幌市民のほか、近隣11市町村の住民が通える。ニーズと期待の高い公立夜間中学はどんな学校で、課題は何だろうか。 8月、開校に向けたシンポジウムと説明会が、JR札幌駅にほど近いビルの会場とオンラインで開かれた。会場を訪れた64人の中に、札幌市の派遣社員斎藤亜耶さん(30)の姿があった。 小さいころから引っ込み思案だった斎藤さんは、小学3年のころから不登校になった。中学校には入学式しか行けなかった。 最初に勤めた会社は3カ月で辞めた。計算のやり方がよくわからず、商品の在庫管理や発注がうまくできずにつまずいた。 仕事をするには計算ができないとだめだと思い知った。基礎から学び直したいと考え、いろいろと探した末に見つけたのが、市民が運営する自主夜間中学「札幌遠友塾」だった。 2017年から通い始めた。塾のスタッフが温かく、年上のほかの受講生との会話は楽しかった。苦手の数学に取り組み、計算を理解できるようになった。英語の勉強も新鮮だった。3年間学んだあと、昨年からはスタッフとして受講生のサポートに携わる。 星友館中学に入って、今度は学校生活を送りたいと願っている。「こういう学校ができるという情報すら入らない人もたくさんいるし、探し方がわからずに孤立している人もいるかもしれない。もっと知ってもらいたいです」 札幌市の男性(84)も入学を考えている。農家に生まれ、小学2年の時に終戦を迎えた。1953(昭和28)年に中学を卒業した。 中学は小規模校で、英語はカタカナでルビを振って暗記させられた。かねて、いつかきちんと発音できるように英語を学びたいと思っていた。字がへただと言われてコンプレックスを感じていた習字も習いたいという。 星友館中学のことは、市の広報紙で知った。「1学年40人というから入れてもらえるかどうかちょっと心配ですが、ぜひ行きたい」と話した。 シンポジウムでは専門家によるパネルディスカッションがあり、「課題」についても意見が交わされた。一つは「教員の人材確保」だ。 「北海道に夜間中学をつくる会」共同代表で、札幌遠友塾を立ち上げた工藤慶一さんは、最近の事例を紹介した。 遠友塾に通う受講生の中には… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桜花学園・岡崎・光ケ丘女子・信州大が全国に 中部合唱コンクール
第74回中部合唱コンクール(全日本合唱連盟中部支部、長野県合唱連盟、朝日新聞社主催)が25日、長野県松本市のキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で始まった。新型コロナウイルスの感染防止対策のため、全面的に録音審査による開催となった。 初日は高校部門のAグループ(8人以上、32人以下)とBグループ(33人以上)、大学職場一般部門の大学ユースの部があり、長野、愛知、三重、岐阜、富山、石川、福井の7県の代表計25団体が出場。金賞に輝いた8団体の中から、高校Aの桜花学園高、高校Bの岡崎高と光ケ丘女子高(いずれも愛知)、大学ユースの信州大グリークラブ(長野)の4団体が、全日本合唱コンクールの中部代表に決まった。 全日本は高校部門が10月30日に大分市で、大学ユースが11月20日に岡山市で開かれる。 結果は以下の通り(演奏順、◎は中部代表、☆は特別賞) 【高校A】… この記事は会員記事です。残り274文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行動制限緩和に向けあの手この手 ススキノで国の実証実験期待
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が30日に期限を迎える中、ワクチン接種の普及後をにらんだ行動制限緩和の動きが進みつつある。北海道は24日、感染対策に取り組む飲食店を認証し、時短や酒類提供停止の要請を緩和する「第三者認証制度」の申請受け付けを札幌市で始めた。感染対策と経済活動の両立に向け、企業からも期待の声が上がる。 第三者認証制度は、北海道が定めた感染対策の項目を満たした飲食店などを第三者が認証する仕組み。店舗の入り口に消毒液を置くなど28項目あり、店の申請後、調査員が現地で確認した上で認証書を交付。道のホームページでも店名を公表する。 道は対象を道内全域とする予定で、順次、地域を拡大する。鈴木直道知事は24日の道議会で「申請書類に責任者を明示するなど、より効果的に感染対策を実施できるようにした。できるだけ多く申請していただけるようしっかりと取り組んでいく」と述べた。 第三者認証については、国が9月の基本的対処方針の変更で、「まん延防止等重点措置」の対象地域で飲食店が酒類を提供できる要件にした。11月ごろをめどに始める緊急事態宣言下での制限緩和でも、飲食店が酒類を提供するための要件になる予定だ。 ただ、国が4月に都道府県に制度の導入検討を要請したが、各地で基準が異なるなどの理由で道内では準備が遅れた。札幌市では9月から道が試行的に申請受け付けを始めたばかりで、現地での確認などが始まるまでには時間や人手がかかる見込みだ。札幌市の秋元克広市長は22日の会見で、「今の状況でいくとなかなか進まず、お店の制限緩和に対する期待に応えられないという状況になりかねない」と述べ、迅速に対応する必要性を指摘した。 国は10月中に行動制限の緩和に向けた実証実験を行う方向で調整しており、道は17日、国に実験への参加を表明した。実験では、ワクチンの2回接種の証明書やPCR検査などによる陰性証明を示せば、感染対策の取られた飲食店での会食を認め、イベントの収容人数の制限を緩めることなどを想定している。 西村康稔経済再生相は24日の閣議後の会見で、「すでに13の都道府県から様々な提案や、参加したいという意思表明があり、調整を進めている」と明らかにした。ただ、道によると、参加表明後に、国から対象地域や実施期間の決定の連絡はなく、27日以降になると伝えられたという。 札幌市は、歓楽街ススキノが実証実験の対象になることに期待を寄せる。実験を今後の市内での行動制限緩和の出発点にしたい考えだ。参加主体は道だが、秋元市長は「市としても積極的に協力していく」。 札幌市は今後の経済活動再開の支援策として、市内の1千店超の飲食店で利用できるプレミアム付き食事券の販売を計画する。購入額の30%が市の負担で上乗せされる。年明け1月上旬からの利用開始を想定し、早ければ11月ごろから販売の開始をめざす。 秋元市長は「ワクチン接種が進み、今後は感染拡大抑止策とともに、徐々に経済活動の制限緩和をしていく必要がある」と話す。 企業などは、行動規制緩和を見据えた取り組みを早くも始めている。 星野リゾート(長野県軽井沢町)は年内にススキノと小樽に新たなホテルを開く。「ワクチン接種率が高まり、予約が増えるなど状況が変わりつつある。コロナ収束後の国内需要を積極的に開拓する時期にきた」(星野佳路代表)。昨年の政府の観光支援策「Go To トラベル」でホテルの稼働率が改善したことから、ワクチン接種が行き渡る見通しの年末にもGo Toが再開されることを期待。「短期的なコロナの影響にとらわれずに、中長期的な視点でコロナ後の集客体制を整えたい」とする。 札幌ホテル旅館協同組合などは17日、道内在住者を対象にした「お得を先取り!宿泊前売」の販売を始めた。税込み5千円の前売り券を購入した施設で宿泊料の全額から3千円が割り引かれ、さらに、市内の飲食店などで使える2千円分のクーポンが付く。5千円分得する仕組みだ。 組合に加盟する市内の111のホテル・旅館で販売しており、すでに1施設で500枚以上売れたところもある。「コロナで大きな打撃を受けた観光需要を早期に回復させたい」(担当者)。販売は10月31日まで。各施設で予定数量に達すれば、販売は終了する。 飲食店業界も期待する。札幌市中心部でワインバーを経営する男性は「出口戦略の話が始まって、営業再開への兆しが見えてきた」と話す。店は5月から休業。休業中に空気清浄機や入店時の体温を測る機械などを購入し、道が札幌市で試行する認証制度にも申請を済ませた。営業再開後は高級ワインを1杯ずつ格安で提供することも考えている。 JR北海道は、コロナ収束後も鉄道需要はコロナ前の水準に戻らないとみる。ただ、北海道は旅行先などで休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」の潜在可能性が高いとみて、ワーケーション需要の取り込みに向けた検討を始めている。島田修社長は「ワクチン接種の進み具合とともに、これまでの行動規制対策から社会経済活動再開のための議論が始まっている。人流回復につながることを期待している」と話す。(榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森市立造道中など6校が全国へ 合唱コンクール東北支部大会
第73回全日本合唱コンクール東北支部大会(全日本合唱連盟東北支部、山形県合唱連盟、朝日新聞社主催)は25日、中学校部門が山形市のやまぎん県民ホールであった。東北6県の代表計34団体が出場。金賞を受賞した13団体の中から、同声は青森市立造道中、矢巾町立矢巾北中(岩手)、郡山市立郡山七中、郡山市立郡山一中、郡山市立郡山六中(以上福島)の5校、混声は仙台市立長町中が、10月31日に大分市で開かれる全日本合唱コンクールの東北代表に選ばれた。 青森市立造道中は、他の青森県勢3団体同様に音源審査で臨み、初の代表となった。秋田県の2校も音源審査で参加した。 結果は以下の通り(演奏順、◎は東北代表)。 【中学校同声】… この記事は会員記事です。残り386文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高温の湯をよけた痕なし 3歳児虐待死、動けないようにした疑い
会員記事 野崎智也、山本逸生2021年9月25日 20時30分 大阪府摂津市のマンションで新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)が死亡し、母親の交際相手の無職松原拓海(たくみ)容疑者(23)=羽曳野市=が殺人容疑で逮捕された事件で、桜利斗ちゃんの体に、高温の湯を頭部付近から浴び続けたことをうかがわせる痕跡があったことが捜査関係者への取材でわかった。 府警は、松原容疑者が何らかの方法で桜利斗ちゃんを動けないようにし、シャワーなどで湯をかけ続けた疑いがあるとみている。 捜査関係者によると、桜利斗ちゃんの死因は全身の広範囲に及んだやけどに伴う熱傷性ショックで、特に頭部から上半身にかけての皮膚のただれが激しくなっていた。 やけどを負うような高温の湯が体にふれた場合、通常は体を動かしてよけようとするが、桜利斗ちゃんの体には湯をよけようとしたことをうかがわせる痕はなかったという。 府警が複数の医師らに意見を求めたところ、桜利斗ちゃんは上半身を中心に5分以上、湯がかかり続けた可能性が高いという。 松原容疑者は府警の調べに「(湯を)故意に浴びせたわけではない」と容疑を否認する一方、「シャワーの温度を徐々に上げて(桜利斗ちゃんを)驚かす遊びをしていた。60度まで上げて出しっぱなしにし、自分は別の部屋でゲームをしていた」と話したという。 府警によると、松原容疑者の逮捕容疑は8月31日午後、摂津市鳥飼本町5丁目のマンションの一室で、桜利斗ちゃんに高温の湯を浴びせるなどし、全身やけどに伴う熱傷性ショックで殺害したというもの。桜利斗ちゃんの母親は当時外出中だった。 人懐っこい「おりちゃん」、悼む声あふれる 大阪府摂津市の自宅で全身にやけどを負って死亡した新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)は、周りから「おりちゃん」と呼ばれ、かわいがられていた。成長を見守ってきた人たちは早すぎる死を悼む。 「にこっと笑うと、目が細く… この記事は会員記事です。残り486文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂搬出中の重機転落、作業員が死亡 静岡・熱海の土石流災害の現場
魚住あかり2021年9月25日 21時43分 25日午後4時ごろ、静岡県熱海市伊豆山(いずさん)の逢初(あいぞめ)橋の下で、土砂を搬出していた重機が逢初川に転落した。県警熱海署によると、重機に乗っていた建設作業員の男性(51)=神奈川県小田原市=の死亡が確認された。 事故が起きたのは今年7月に発生した土石流災害の被災地域。同署によると、近くにいた警察官が重機の転落を目撃したという。(魚住あかり) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
眞子さまへの「一時金」、不支給で最終調整 辞退意向受け政府など
秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)の結婚をめぐり、結婚などで皇籍離脱する皇族に支給される「一時金」について、眞子さまの意向を受けて支給しない方向で宮内庁や政府が最終調整していることが関係者への取材でわかった。結婚で皇籍離脱する皇族が一時金を受け取らないのは戦後初となる。 2018年から結婚が延期となっている眞子さまと小室さんは今年10月にも結婚する見通し。一時金は、皇室経済法で「皇族であった者としての品位保持の資に充てるために、(中略)支出するものとする」と規定され、戦後、結婚する女性皇族に支給されてきた。2005年に結婚した天皇陛下の長女黒田清子さん(紀宮さま)には1億5250万円、14年に結婚した高円宮家の次女千家典子さん(典子さま)、18年に結婚した高円宮家の三女絢子さん(絢子さま)にはそれぞれ1億675万円が支払われた。眞子さまには満額で1億5250万円が支払われる見通しだった。 だが、小室さんの母佳代さんの金銭トラブルをはじめ、結婚や一時金の支給に様々な意見があがるなかで、眞子さまは早くから受け取りを辞退する意向を示していたという。 眞子さまの意向を受け、宮内… この記事は会員記事です。残り269文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル