西岡臣2021年9月22日 12時00分 兵庫県淡路市で、シラスの天日干し作業が最盛期を迎えている。同市の神戸水産では、1日あたり約1~5トンを出荷している。大阪湾で水揚げされたシラスを10分ほど釜でゆで、3時間ほど乾燥機にかけた後、色が白くなるよう、網にのせて天日にさらす。天気が良ければ2時間程度で乾く。作業は12月まで続く。(西岡臣) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡事故、秋の夕方に突出 「大人も手をあげて」DJポリス呼びかけ
奈良美里2021年9月22日 12時40分 「恥ずかしいかもしれませんが、横断歩道を渡るときは、大人も手をあげましょう」――。秋の交通安全運動が始まった21日朝、盛岡市内丸の交差点で、道行く勤め人らに「DJポリス」が呼びかけた。東京・渋谷などで往来する人への周知活動で有名になったDJポリス。岩手でも、壇上からの訴えで意識を高めてもらうことに努めた。 DJポリスに扮したのは、岩手県警交通企画課と盛岡東署交通課の警察官4人だ。県警が推進する、歩行者は手をあげて横断し、車の運転者に存在を明示するなどの注意喚起策の必要性を強調した。 この時期の夕方は、日が短くなっており、最も危険な時間帯だからだ。県内での過去10年間の交通死亡事故を見ると、9月から11月の死者数が突出している。横断中の人と車の事故の場合、半数以上の事故が午後5~7時に起きていた。 交通企画課によると、今年の交通事故による死者は19人(20日時点)。いずれも20代以上で、そのうち11人は高齢者だった。子どもだけでなく大人も道路を横断するときの意識向上が不可欠だという。 同課の高橋紀彦・交通調査官は「夏の日の長さに慣れてしまっている。暗くなる前の午後4時ごろには、早めにライトの点灯を」と呼びかけた。(奈良美里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
時代を超える向田邦子、まなざしが捉えたもの 共感、若い世代からも
この夏、飛行機事故での急逝から40年を迎えた向田邦子さん。昭和の時代に仕事、私生活の両方で華麗に生きた「憧れの女性」は、若い世代からはまた違ったかたちの共感も受けながら愛され続けている。時代を超える生き方と文章の本質とは。 向田邦子=1979年7月、東京都港区の自宅で 脚本家、作家、エッセイストとして活躍し、51年の生涯を駆け抜けた向田邦子(1929~81)が急逝して40年。その存在は今も色あせない。この夏は雑誌で特集が組まれたり、作品を語り合う読書会が催されたりした。 作品は今なお売れ続ける。昨年3月に出版された『向田邦子ベスト・エッセイ』(筑摩書房)は発行部数が16万部を超えた。同社の担当者は「これだけ時間が経っても関連書籍が出続け、新しい読者をつかみ続ける。そんな作家はほとんどいない」と言う。女性を中心に幅広い世代に購入されており、10~20代の購入者も2割弱いたという。 向田は雑誌編集者などを経てテレビ脚本の道へ。「寺内貫太郎一家」など多くの名作ドラマを生み出す傍ら、妹と小料理屋を開くなど多忙を謳歌(おうか)した。直木賞を受賞した翌年夏、旅先の台湾で飛行機事故に遭い亡くなった。 自らの身辺をつづるエッセーを書くきっかけになったのは、45歳で乳がんを患ったことだった。テレビ関連の仕事を降りて治療にあたっていたころ、都市情報誌「銀座百点」の依頼を受け、76年から2年半にわたって連載した。それをまとめたのが『父の詫び状』だ。あとがきには「誰に宛てるともつかない、のんきな遺言状を書いて置こうかな、という気持」があったとつづっている。 父の詫び状(文春文庫) 都市情報誌「銀座百点」で1976~78年にかけて連載された随筆24本(表題作を含む)を収録した初のエッセー集。自身の子ども時代の回想を中心に、昭和の家庭や社会の姿を映し出した。86年にはNHKでドラマ化もされた。累計発行部数は約183万部。 表題作「父の詫(わ)び状」は、頂き物の生きた伊勢エビを放し、玄関が汚れてしまったことから、保険会社に勤めていた父親の回想へ。夜に客人を連れて帰宅する権力的な振る舞いに反発しつつ、そうした行動の背後にある父の厳しい幼少期も紹介される。客が酔いつぶれて帰ったある朝、玄関に残った吐瀉(としゃ)物を向田が片付けるのを後ろで見ていた父は素直に謝罪せず、後日、不器用なねぎらいの手紙を寄越してくる――。 身近な出来事から家族で過ご… この記事は有料会員記事です。残り1839文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Munetaka Murakami grand slam lifts Yakult past DeNA
Munetaka Murakami ripped his first grand slam of the season Tuesday, his 36th homer propelling the Tokyo Yakult Swallows to a 5-2 win over the Yokohama DeNA BayStars in the Central League. Yakult opened the game with three straight singles off DeNA starter Yuya Sakamoto (4-5) before Murakami pulled the […]
富士急ハイランド「FUJIYAMA」「ええじゃないか」でも負傷者
三ツ木勝巳2021年9月22日 9時53分 富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は20日、宙返りコースター「ド・ドドンパ」の利用者が3人と、そのほかのコースターで2人の新たに計5人が軽いけがをしていたことが判明したと発表した。負傷したのは20~40代の男女5人。同園は同日、県に報告した。 ド・ドドンパ以外では、「FUJIYAMA」と「ええじゃないか」でそれぞれ1人の負傷が判明した。同社はこれまでの調査で、ド・ドドンパで6人が頸椎(けいつい)や胸椎(きょうつい)を骨折し、3人が軽いけがをしたと発表していた。今回の5人を加えると同園のコースターでの負傷者は計14人になった。 同社の広報担当者は「負傷が確認された人は個々の状況を聞き、専門家に相談しながら一人ひとりに真摯(しんし)に対応していきます」と話している。(三ツ木勝巳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
別の飼い主、別の場所、3匹の柴犬はなぜ死んだ 犬猫の遺伝子を追う
3匹の柴犬(しばいぬ)の死をきっかけに、あるペットショップチェーンが、販売するすべての子犬・子猫の遺伝子検査をはじめました。人が交配の組み合わせを決めて繁殖、販売する犬猫では、原因がわかる遺伝性疾患の「予防」は可能です。ペット販売の現場における、犬猫の遺伝性疾患への取り組みを追いました。 犬種や猫種に特有の遺伝性疾患がいくつも存在します。それは、人が純血種として固定化してきた結果として生じたもの。一方で、人が交配の組み合わせを決めて繁殖、販売する犬猫では、原因遺伝子が一つに特定されている遺伝性疾患の「予防」も可能です。犬猫の遺伝性疾患を巡り、ペット販売の現場では何が起きているのか。消費者の側にはどんな問題があるのか。朝日新聞が入手した独自データなどをもとに、3回にわたって報告する連載の初回です。 死亡した3匹の柴犬 2019年の冬から春にかけて、3匹の柴犬が次々と息を引き取った。17年9月生まれのきょうだい犬で、それぞれの飼い主に「さくら」「もみじ」「大福」と名付けられていた。 3匹の飼い主に面識はなく、全く別の場所で飼われていたが、最初の春を迎えた頃、3匹とも頭が小刻みに震えたり、少しの段差でもつまずいたりするようになった。一般的な血液検査などでは原因がわからず、MRI検査までしてやっと病名が判明した。柴犬で多く見られる遺伝性疾患「GM1ガングリオシドーシス」だった。 生後半年ごろに発症する病気で、最初は歩き方に違和感が出る。次第に歩くのが困難になり、四肢がつっぱったようになって寝たきりに。多くが1歳半ごろには死んでしまう、致死性の不治の病。一方で、人が意図的に交配の組み合わせを決めて繁殖する販売用の犬猫の場合、単一の原因遺伝子が特定されていて、検査方法が確立している遺伝性疾患であれば、「予防」が可能だ。 血統書から、3匹は愛知県豊橋市の業者が繁殖した犬だとわかった。19年1月、業者を取材した。JR豊橋駅から車で30分ほど走った、住宅と畑が点在するなかに、その業者の犬舎はあった。平屋のプレハブ小屋に、柴犬ばかり数十匹が飼われていた。 記事後半では、遺伝性疾患をめぐるペットショップや競り市の対応に迫ります。飼い主から提供いただいた「GM1ガングリオシドーシス」を発症した柴犬「さくら」と「もみじ」の動画も配信しています。 40年以上にわたり繁殖業を… この記事は有料会員記事です。残り2301文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女児不明、キャンプ場周辺で1年ぶりの大捜索 母「2つの気持ちが」
千葉県成田市の小学生小倉美咲さん(9)が2019年9月、山梨県道志村で行方不明になって2年を迎え、大月署員や機動隊員ら約20人が21日、同村のキャンプ場近くの山林や沢などを捜索した。大規模な捜索は1年ぶりという。 午前10時、捜索隊がキャンプ場の駐車場を出発する前、2年前に美咲さんがいなくなった日の服装を確認。発見につながる遺留品がないかを捜した。当時から捜索にかかわっていた捜査員も同行した。 母親のとも子さん(38)は前日に続いて、キャンプ場を訪れた。川の中や山の斜面などを捜索していると聞き、「美咲本人が出てきてしまったら望んでいないかたち。ただ、美咲につながるものは出てきてほしいという両方の気持ちがある」と話した。とも子さんは髪を伸ばし続けている。美咲さんが同じくらいの髪の長さになっているはずという。 美咲さんは友人や家族とキャンプ場を訪れ、友人のいる場所に向かうと言って、広場から走っていったまま足取りが分からない。 同署によると、行方が分からなくなった後に捜査に従事した人の数は、延べ3400人に上る。今年7月にはとも子さんの発案で、美咲さんの動画を県警のユーチューブ公式チャンネルで発信。この結果、「似ている子を見た」といった情報が7月には54件、8月には18件寄せられた。この2年間で、これまでに約4100件の情報提供があったが、発見に至っていない。 同署の芦沢恒生活安全課長は「全国のみなさんから寄せられる情報を一つ一つ確認している。ささいなものでもいいので、情報を寄せて欲しい」と話した。情報は県警大月署(0554・22・0110)へ。(平山亜理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ズボン姿の尻を隠し撮り、「盗撮」じゃない? 最高裁でも割れる判断
東京都内の路上で、ズボン姿の女性が見知らぬ男に後ろからスマートフォンで尻を撮影され、近くの交番に助けを求めた。女性は「盗撮」と訴え、男も行為を認めた。ところが警察が男を立件することはなかった。なぜなのか。 問題が起きたのは3月中旬のことだった。交番に駆け込んできた女性は「近くで不審な男にスマートフォンで撮られた」と申し出た。警察官が男に事情を聴くと、男は撮影を認め、スマホからはこの女性の尻部分の静止画のほか、ほかの女性を写したという同様の画像も多数見つかった。男は「ズボンをはいたお尻が好きだった」と説明した。 女性は「盗撮ではないか」と訴えたが、警視庁は男を帰宅させた。法令で罰せられる「盗撮」に当たらないと判断したからだ。 警察が盗撮行為を摘発する際は、都道府県の迷惑行為防止条例を適用することが多い。ただ、基本的に撮影の対象を「衣服で隠されている下着または身体」などと定めており、ズボン姿の尻は対象外だ。今回の対応を指揮した警視庁幹部の一人は「女性の気持ちは理解できるが、違法でない以上仕方がない」と話す。 「執拗さ」を認め、有罪が確定した例も 一方で、ズボン姿の尻を撮影… この記事は有料会員記事です。残り1462文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本の温泉施設、コロナ対策の助成金を不正受給か 労働局が調査
熊本県玉名市の温泉施設「玉名温泉つかさの湯」が、新型コロナウイルスの影響などで従業員を休ませた事業者に支給される雇用調整助成金を、実際は休ませずに受給していた疑いで、熊本労働局の立ち入り調査を受けたことが分かった。約3千万円の助成金を得ていたとみられ、労働局は不正受給とみている。 つかさの湯などを運営するレジャー企業「司観光開発」(本社・熊本県玉名市)の担当役員は21日、朝日新聞の取材に「雇用調整助成金について、つかさの湯が熊本労働局から立ち入り調査を受けたことは事実。その際に指摘や指導があったが、すでに是正は完了した」と答えた。助成金受給をめぐる詳細については「弊社で確認できるものがない。関係部局などへの影響が懸念されるので、お答えを差し控える」と話した。 つかさの湯は県北部の玉名温泉街に2005年に日帰り温泉施設としてオープンした。約600平方メートルの大浴場や岩風呂などを備える。関係者によると、つかさの湯は少なくとも2020年8月から助成金の申請を始めたが、従業員を休ませたと申請した日のうち、実際は平均して月の半分程度は働かせていた。タイムカードを記録させず休んだように装っていたという。 こうした申請は今年7月まで続けられた。5月までの支給額は計約3千万円にのぼる。助成金は毎月支給されていたが、熊本労働局に不正を指摘する情報が寄せられ、今年6月に支給が停止。8月26日に熊本労働局が立ち入り調査を実施した。 関係者によると、従業員の出勤日数や売り上げをまとめた日報は書き換えられていたが、労働局は実際の勤務実態がわかる資料を入手しており、従業員への聞き取りもして事実関係を把握したとみられる。 司観光開発は、熊本県内でホ… この記事は会員記事です。残り200文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「品川~白金高輪地下鉄」「有楽町線延伸」いよいよ? 期待と慎重論
東京の地下鉄に、新たな二つの路線が整備される可能性が出てきた。有楽町線の延伸(豊洲駅―住吉駅)と、品川駅―白金高輪駅をつなぐ「品川地下鉄」と呼ばれる延伸計画が進んでいる。 一部は、観光客誘致や混雑緩和につながると地元自治体が要望。国交省が来年度予算の概算要求に費用の一部を盛り込んだ。ただ、コロナ禍で鉄道利用者が減るなか、整備に慎重な意見も少なくない。新線の行方を探った。 有楽町線の延伸は地元の東京都江東区などがかねて望んできた。有楽町線を豊洲駅から、北側にある半蔵門線の住吉駅まで約5キロ延ばす。途中に新駅が二つ造られ、東陽町駅、住吉駅とあわせて有楽町線の駅が四つ増えることになる。 有楽町線の沿線には住宅エリアとして人気の臨海部があり、これを住吉駅を経由して浅草など観光地の東部につなげ、人の流れを増やしたい狙いがある。東陽町駅を通過する東西線の混雑緩和にも効果があるという。事業費は1560億円を見込む。 品川地下鉄は、品川と白金高輪の約2・5キロを結び、所要時間は約4分。羽田空港に近い品川駅と都心へのアクセスを充実させる狙いがある。品川駅はリニア中央新幹線の始発駅でもあり、コロナ収束後、海外からの観光客増加につながるとも期待される。都は「開発の効果が広がり、広域的に品川駅のポテンシャルがある」とみる。事業費は800億円を見込む。 住民からはさまざまな声が 13路線が走り、「完成系」にも見える都内の地下鉄ネットワーク。新路線が誕生すれば08年の副都心線以来となる。 二つの路線に関係する人たちからは様々な声があがっている。有楽町線の延伸について、豊洲駅近くに住む60代の会社員女性は「待ち望んでいた。周囲でも『いつになるんだろう』と期待していた。東陽町まではバスで遠回りだし、観光も便利になる」と歓迎した。 一方で、同駅を通勤で利用する銀行員男性(51)は「選択肢が多いことはありがたいが、コロナで先が見えない中、もし税金や運賃増など負担があるなら、必要ではないと思う」と話す。 品川地下鉄についても、品川駅で聞いた。会社員の女性(46)は「高輪方面まで本数が少ないバスを使うこともあり、ニーズが無いわけではなさそう」。 別の港区の女性(35)は「たまに麻布十番に行くのであれば便利。ただ延伸は最優先事項ではないと思う」とも語った。 コロナ下で利用者が減少する中、新線の誕生にはどんなメリットがあるのか。 日本大の轟朝幸(とどろきと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル