沖縄県は9日、新たに336人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認者は4万6513人となった。 新規感染者数は前週の同じ曜日よりも229人減少し、15日連続で前週の同じ曜日を下回った。だが直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は県のまとめで199・31人と全国最多。また、専用病床使用率は78・7%、重症者の病床使用率も75・7%と高い水準が続いている。 9日、県庁で会見を開いた玉城デニー知事は「(新規感染者は)ようやく減少傾向がみられているが、医療機関はかろうじて医療体制を維持している状況」と厳しい現状認識を示した。政府が30日まで延長した緊急事態宣言期間中には連休があることを強調し「今月どれだけ対策を徹底できるかが本当に大きな山だ」と感染対策の継続を呼びかけた。 このほか、感染拡大を抑え込むことを前提として、ワクチン接種の証明や陰性証明書の活用を検討するプロジェクトチームを9日に立ちあげたと明らかにした。飲食業や観光業など幅広い分野での活用を検討し、経済活動再開への事前準備を進めるという。 在沖米軍からは、空軍嘉手納基地(嘉手納町など)などで計22人の感染を確認したと県に報告があった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染者は計2428人。(国吉美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不信募った菅政権1年 「弱い立場への配慮足らない」保育園長の憤り
大型ビジョンが緊急事態宣言を伝える中、名古屋駅へ向かう人たち=2021年9月9日午後7時20分、名古屋市中村区、岩下毅撮影 緊急事態宣言の延長で東海3県の知事からは9日、感染状況を踏まえて「大変厳しい状況」(愛知県の大村秀章知事)などと医療体制への危機感の訴えが相次いだ。 愛知ではこの日も1170人の感染が確認され、23日連続で1千人を超えた。8日夜時点で入院患者は1028人(病床使用率63・2%)、重症者は94人(同55・3%)。ただ、感染者は減少傾向に転じている。 そのため、飲食店に求めてきた酒類やカラオケの提供中止と午後8時までの営業時間短縮、大規模商業施設の地下食料品売り場での人数制限などは30日まで継続するが、さらなる規制強化はしない。感染対策が不十分な野外音楽フェスティバルが開かれた問題を受け、新たに大規模イベントの主催者、参加者には対策の徹底を求めた。 政府の行動制限緩和方針を大村氏は「タイミング的には前のめりな感じ。菅政権が今月末までなので道筋をつけたいのでは」と疑問視した。ただ「感染拡大が収まれば経済を回さないと壊れる」とも話す。県内の12歳以上へのワクチン1回目の接種率は約7割となり、「接種すれば感染しにくく、ほぼ重症化もしないとわかっている。3回目接種も進めて日常を取り戻すことは必要だ」と述べた。 岐阜県の古田肇知事は、宣言延長を「想定内の流れ。これまで以上に慎重に、感染の下降線を確実なものにするのが大事」と話した。いま力を入れるのは、再び「自宅療養者ゼロ」の状態に戻すことだ。県内では自宅療養者が8月28日に過去最多の932人になった。新規感染者の減少や宿泊療養施設の増床などで、9月8日時点で120人。中旬から下旬をめどにゼロにしたい考えだ。 行動制限緩和に古田氏は「(感染対策は)少し良くなりかけたところが一番肝心。先を想定し議論するのはいいが、大事なところで緩みにならないよう十分注意して議論する必要がある。強制力のないワクチン接種をてこに緩和するのは、どういう仕組みで実行するのか。議論すべき点は多々ある」と指摘した。 三重県は1日あたりの感染者数が100人超の日が続き、9日時点の病床使用率も58・1%。鈴木英敬知事は「医療提供体制への負荷はかつてないもの。通常医療、救急医療にも影響が及んでいる」と説明した。そのなかでの行動制限緩和方針に、鈴木氏は「総論は賛成だが、始めるタイミングやワクチン接種をしない人への差別がないような制度設計が必要」と述べた。(岡本智、高木文子、大滝哲彰) 「国民のことを考えていない」厳しい視線 菅政権の1年余。菅義偉首相が「最優先課題」とするコロナ対策に振り回されてきた人たちはどう思うのか。 小西只剛さん 「国民のことを考えていない… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヤジ排除の正当性を主張 道警警察官3人に証人尋問 札幌地裁
2019年の参院選で、札幌市で街頭演説中の安倍晋三前首相にヤジを飛ばした男性(33)と女性(26)が北海道警の警察官に取り押さえられ排除された問題で、2人が憲法が保障する「表現の自由」を侵害されたとして道に慰謝料などを求めた訴訟の弁論が9日、札幌地裁であった。排除に関わった警察官3人の証人尋問があり、いずれも職務の正当性を主張した。 JR札幌駅前で警備にあたっていた男性警察官は、原告男性が興奮状態で「安倍やめろ」などとヤジを飛ばし、居合わせた人に小突かれていたと説明。自民党支持者らとけんかに発展する可能性があり、「彼を移動させるのが最適だった」と述べた。 原告側の弁護士が「ヤジを飛ばす人への対処法が決まっていたのか」と質問すると、「ヤジを理由に規制することはない」と答えた。「警察官職務執行法の範囲内という認識があったのか」との問いには、「法の解釈には答えられない。現場で総合的に判断した」「警察官はあくまでも現場で適切に判断する」と述べた。 続いて、安倍前首相が札幌三越前で演説した際に原告男性に対応した男性警察官は「選挙カーから3メートルほどの距離で大声でヤジを飛ばしていた」と証言。男性が右手を一度下ろしたのを見て、「前総理らに物を投げつけるなどの危険があると判断し、警告を発する余裕はなかった」と述べた。 男性が手に何も持っていない… この記事は会員記事です。残り264文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの日、ただ頭を下げた 元刑事「唯一の未解決事件」への悔恨
その男(68)は、警視庁捜査1課に20年近く在籍し、殺人や放火といった凶悪犯罪の捜査にあたった。専門は殺人。多くの難事件を調べ、犠牲者や遺族の無念に応えてきた自負がある。定年を迎え「元刑事」となった今、ある殺人事件が胸にしこりとして残っている。容疑者を逮捕できなかった唯一の殺人事件だ。9日で発生から25年となった。 1996年9月9日、捜査1課の警部補だった。東京都の下町を管轄する亀有署に急いでいた。火災現場から女性の遺体が見つかり、事件性が疑われるとの一報だった。 被害者は上智大4年の小林順子さん(当時21)。両親、姉と暮らす2階建ての戸建て住宅で、粘着テープなどで両手足を縛られたうえ、刃物で首を何度も刺され、放火されていた。 警視庁が「重要未解決事件」として、現在も捜査を続ける事件の発生だった。すぐに警視総監をトップとする特別捜査本部が設置され、本格的な捜査が始まった。 ・米国留学への出発が2日後に迫っていた ・母親がパートに出た数十分のうちに起きた ・ほかの家族が不在だった ・直前に不審な男が家の目の前で目撃されていた こうした状況から、捜査本部… この記事は会員記事です。残り1349文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「密」フェス参加者、感染者29人に 無料PCR申し込み1154件
新型コロナウイルスの感染対策が不十分な野外音楽フェスティバルが中部空港島(愛知県常滑市)で開かれた問題で、県は9日、フェス参加者ら2人の感染を新たに確認し、クラスター(感染者集団)は20人になった。他の都府県で確認された感染者も5人に上り、フェス関連の感染者は計29人となった。 新たに感染が確認されたのは、名古屋市の30代男性と20代女性のほか、岐阜県2人、東京都、静岡県、大阪府各1人。県と名古屋市による無料PCR検査は8日で受け付けが終了。最終的に計1154件の申し込みがあり、これまで4人の感染が判明している。 フェスは8月29日、県国際展示場の多目的広場で8千人規模で開かれた。観客同士の距離確保ができておらず、酒も提供していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校の合宿中、男子に盗撮された風呂 「写真見た」拡散の不安いまも
関西の大学に通う女性(21)は、あのときの写真が出回っているのではないかという不安を抱えて暮らしている。 高校1年の冬、スキー合宿に参加した。合宿中、別の女子生徒が「男子に風呂をのぞかれた」と教師に訴えていた。直前までタオルで体を隠し、浴槽に入った。 隣の男子風呂との仕切りの柵の上に男子生徒の頭のようなものが見えた。急いで風呂を上がり、部屋の個室風呂に入りたいと教師に懇願したが「個室風呂は生理中の生徒のみ」と、聞き入れてもらえなかった。 子どもへの性暴力第5部③ イラスト・花岡紗季 だが、男子風呂からだけでなく、旅館の一部の部屋からも女子の露天風呂が見えていた。 合宿から帰って1週間ほど。同級生に「お前の裸の写真が出回っているらしいで」と言われた。別の男子生徒にも「LINEで写真を見た」と言われた。 合宿のとき、男子生徒が自室から露天風呂を見下ろしてスマホで撮影し、所属している野球部のLINEのグループに投稿していたと後から聞いた。 母親(49)に「あんな学校に行きたくない」「なんでこの高校を選んだんやろう」とは言ったが、詳しくは話せなかった。《学費を払ってもらっているのに申し訳ない》。そう思い、必死に登校を続けた。 学校に行くと、《この子も見たのかもしれない》と考えてしまう。不安と恥ずかしさで寝られず、食欲もなくなって、10キロ近くやせた。自殺も考えた。 子どもの性被害について考える企画「子どもへの性暴力」第5部は、通学路や自宅での被害、痴漢や性的な盗撮など、日常生活に潜む性暴力について取り上げます。 へらへら笑う男子たち 学校は守ってくれなかった 半年たったころ。知り合いの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
直木賞・澤田瞳子さんに先輩作家が与えた金言 面白さに不可欠なもの
幕末から明治にかけて活躍した絵師、河鍋暁斎(きょうさい)の娘の一代記『星落ちて、なお』で今夏、直木賞を受賞した澤田瞳子さん。書き慣れない近代を舞台にした作品づくりにおおいに苦労したという。その悪戦苦闘を支えてくれたのは、デビュー時に出会った先輩作家の何げない言葉だった。5回目の挑戦で栄冠を手にした舞台裏とは。 澤田さんが奈良時代の青春群像を描いた長編『孤鷹(こよう)の天』でデビューしたのは2010年のこと。だが正直なところ、プロの小説家になろうとは思っていなかった。大学院まで専攻した歴史の面白さをどう伝えるか、試行錯誤する中で取り組んだ一つの試みが小説だったという。ところが翌年、この作品で歴史小説を対象とする福島県白河市など主催の中山義秀文学賞を最年少受賞する。34歳だった。 白河市で開かれた授賞式。編集者から「選考委員は親も同然」と聞かされて臨んだ晴れの舞台に、選考委員を代表して作家の安部龍太郎さん(66)が出席した。列車が遅れて取材先から駆けつけたという安部さんは、雪にまみれて泥だらけの長靴姿。澤田さんは度肝を抜かれながらも「外見を飾らず目の前の仕事にまっすぐな方なんだ」と感じ入った。 澤田さんにとってこのときの安部さんは、大人になって初めて出会ったプロの作家だった。母親の時代小説家、澤田ふじ子さん(75)を通じて作家という職業を知ってはいたが、母は「しんどい業界だから」と娘が同じ仕事に就くことを勧めてはいなかった。 式の後、宴(うたげ)の席で安部さんは気さくに励ましの声をかけてくれた。その一つが直木賞受賞作を生み出す大きな力になった言葉である。 ――作家が苦しむほど、小説… この記事は有料会員記事です。残り1043文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吾輩は社猫である 所属は「癒し課」 笑顔あふれる会社の日々を本に
東京都足立区に、猫を社員として迎えているユニークな会社がある。同人誌などの印刷を担う「しまや出版」だ。「事故に遭わないように」と招き入れた野良猫たちが、いつしか会社を支える重要な存在になっていった。そんな「社猫」たちとの日々を、フォトブック「私たち『癒し課』に配属されました」として出版した。 しまや出版は、荒川と隅田川に挟まれた、町工場や住宅が立ち並ぶ地区にある。同社代表取締役の小早川真樹さん(49)によると、周辺は交通量が多く、車にひかれる猫が後を絶たなかった。そんななか、従業員が同社の向かいの空き家に住み着いていた野良猫2匹と仲良くなった。 「せめてこの子たちだけでも事故に遭わないように」と、時間をかけて2匹と距離を縮め、事務所に招き入れた。そして、2010年、猫の日の2月22日、社内に「癒し課」をつくり、社員として「とら」と「タンタン」を迎えた。 あえて「社猫」として扱ったのは、「ちょうど猫の日が近かったし、ブログのネタになっていいかなと思って」と小早川さん。しかし、次第に保護猫の相談を受けることが増え、現在は小早川さんの自宅にいる「リモート社猫」3匹を含めた8匹が、癒し課に配属中。飼い主が見つかるまでの一定期間だけ入社した「インターン生」もいた。 猫たちの世話は、休日も猫好きのスタッフが交代で行う。「癒し課」ができ、繁忙期にはスタッフが猫たちとじゃれることで癒やされたり、真剣な会議中でもぴょんとテーブルの上に飛び乗る猫たちに思わず笑みがこぼれたり。小早川さんも「忙しい時期でも、殺伐とした感じがなくなりました」と評価する。原稿を持ってきたお客さんへの「接客」も得意だ。 フォトブックは、昨年2月に「癒し課」が設立10周年を迎えたことを記念して企画された。猫たちの様子は日々SNSでも発信してきたが、製本業の会社として、本を手に取ったときの感動を大切にしてほしいとの思いもあった。 出版時までに会社と関わってきた全18匹の猫たちを登場させ、掲載する写真はすべて従業員が撮影したものから厳選した。 同人誌の印刷が9割以上占める同社にとって、コロナ禍でコミックマーケット(コミケ)が中止や延期になったことは大きな打撃だった。しかし、「フォトブックづくりによってスタッフのモチベーションを維持できた」と小早川さん。「猫に優しい会社だから」と同社を選んでくれる客もいるといい、「コロナ禍でもつぶれずにいるのは、この子たちのおかげかも。癒し課がなかったらと思うと、ぞっとします」と話す。 小早川さんは、フォトブックを通して、「人と動物が共存する優しい世界につながれば」との願いを込める。保護した猫には、人からの虐待で傷ついた猫もいた。「かわいい猫たちの様子を通し、何か気づきがあったらうれしいです」 フォトブックは、税抜き1500円。区内の小中学校や大学、図書館などにも寄贈している。(塩入彩) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自然・文化体験多い小学生、高校生で自尊感情高まる 文科省調査
小学生のころに自然や社会、文化的な体験を多くした高校生は自尊感情が高い――。そんな調査研究報告を文部科学省が8日、発表した。家庭の収入水準が違っても同じ傾向だった。文科省は「体験活動が子どもの成長に大切であることを確かな分析方法で裏付けできた」としている。 報告のもとになったのは、2001年に生まれた子どもと保護者の計2万人以上を対象に、厚生労働省と文科省が毎年1回、追跡調査してきた「21世紀出生児縦断調査」。質問内容は年によって異なるが、文科省は、子どもが12歳(小6)の13年に行った調査で自然、社会、文化的な体験の回数を尋ねたことに着目。17歳(高2)になった18年の調査で尋ねた自尊感情の回答状況と重ね合わせて分析した。 それによると、12歳でキャンプや登山、川遊びなどの「自然体験」が多いと答えた保護者の子どもほど、17歳の調査で、自身の価値や肯定感、満足感などを点数化した「自尊感情」の得点が高く、体験が少ないほど得点が下がった。農業・職業の体験、ボランティアなどの「社会体験」、動植物園・博物館・美術館の見学や音楽・演劇の鑑賞、スポーツ観戦などの「文化的体験」についても同様の結果だった。 一方、子どもの自尊感情は家… この記事は会員記事です。残り78文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Yu Darvish strikes out seven to help Padres beat Angels
San Diego – Yu Darvish earned the win Wednesday in a bounce-back start, striking out seven over six innings of one-run ball as the San Diego Padres held off the Los Angeles Angels 8-5. Darvish (8-9) held the Angels to one run, three hits and a walk at Petco Park […]