三木一哉2021年10月14日 20時00分 北海道と本州が約19キロの距離で向かい合う北海道最南端の松前町の白神岬から、津軽半島を目指して、ヒヨドリの群れが渡り始めた。ヒヨドリは厳しい北海道の冬が近づくと、越冬のため本州へと渡るものもいる。 14日朝は、岬の北側の丘に集まった数百羽の群れが旋回しながら、海へと急降下し、次々と南へ渡っていった。 ヒヨドリのほか、シジュウカラの群れや、こうした鳥の群れを上空から狙うハヤブサの姿もあった。ヒヨドリの群れの飛行は津軽海峡の秋の風物詩。例年、10月中旬ごろから11月上旬ごろまでの間、風の弱い晴天の早朝から午前中にかけて見られるという。(三木一哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
課金200万円のゲームアプリアカウントだまし取った疑い、男を逮捕
2021年10月14日 20時00分 ゲームアプリのアカウントの売買サイトで代金を支払ったように装い、売り主からアカウント情報をだまし取ったなどとして警視庁は、大阪府寝屋川市香里本通町の会社員、児島治樹容疑者(27)を詐欺容疑で逮捕し、14日発表した。児島容疑者は容疑を認め、詐取したアカウントは別の売買サイトで転売した、と供述しているという。 渋谷署によると、児島容疑者は2019年6月、売買サイト上で、20代の男性が売り出していたゲームのアカウント情報を25万円で購入すると申し込み、その後、サイトの管理者を装ってこの男性宛てに「代金の支払いが終了した」とするうその内容のメッセージを送信。男性からアカウントのパスワード情報などをだまし取った疑いがある。 このアカウントは、男性が約200万円を投じて課金アイテムを購入するなどしてレベルを上げ、ゲームのステージを進めたものだったという。 児島容疑者は詐取後に、別のサイトで、このアカウント情報を約3万5千円で転売していた。代金が支払われないことを不審に思った男性がサイトの運営会社に問い合わせ、運営会社が署に相談して発覚した。 同容疑者は「2、3年前からアカウントの転売をしていた」などと供述しており、署は他にも十数件、同様の不正を行って約50万円の利益を得たとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「がんばって」より「とりあえずビール」を 常連客から贈り物
那覇市中心部の居酒屋に、常連客から粋な「プレゼント」が届いた。 「ここの串焼き屋さん 大将はイケメンではありませんが 料理はうまいです」 ビル2階にある店内へ上がる階段の前。細長いシャッターを白く塗り直し、店のPRやメッセージが書き込まれた。 居酒屋は、那覇市役所近くの「ノーリーズダイナー」。 「のーりー」の愛称で親しまれる店主の仲間徳宏さん(60)が1996年に開き、今年で25周年を迎えた。 客のほとんどは地元の常連だ。 沖縄県内は新型コロナウイルスの感染拡大が続き、4月にまん延防止等重点措置が適用、5月には緊急事態宣言が出された。 店は4月中旬から夜の営業を休業し、ランチ営業に切り替えた。 売り上げは、コロナ前の2割程度まで落ち込んだ時期もあった。 緊急事態宣言は5度延長され、約4カ月に及んだ。 苦境に立つ店を「目に見える形で応援したい」と、夏ごろに常連客の男女10人ほどが共同で、シャッターへの寄せ書きを企画した。 仲間さんとは若い頃から付き… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「楽園の国とだまされた」 北朝鮮帰国事業の脱北者が法廷で訴え
北朝鮮で過酷な生活を強いられた。残された家族と再会したい――。北朝鮮帰国事業に参加した60~80代の脱北者5人がこう訴え、北朝鮮政府に計5億円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、東京地裁であった。脱北者は法廷で「餓死者が相次ぐ中、思想の自由もなく人権を抑圧された」と訴えた。 原告の女性「地獄の日々だった」 夫は食糧難で死亡 帰国事業は日朝両政府の了解のもとに行われ、1959~84年に在日朝鮮人を中心に計約9万3千人が北朝鮮に渡った。60~70年代に同事業に参加した原告らは北朝鮮で移動の自由もなく出国も許されなかったため、中国国境の川を渡るなどして2000年代に脱北した。 日本人配偶者として在日朝鮮人の夫と渡航した斎藤博子さん(80)は本人尋問で、渡航前に朝鮮総連から「家も仕事も用意されていて何の心配もない」と説明を受けたと話した。 しかし現実は全く違い、「地上の楽園と聞いていたが、地獄だった。だまされた」と涙ながらに訴えた。食糧難で夫を失い、子どもは今も北朝鮮に残ったままだという。家族で渡航した高政美さん(61)は脱北に失敗し、拷問を受けた経験を語った。 原告側の弁護団は法廷で、事業終了から30年以上過ぎたことで、不法行為から20年がたつと損害賠償を求める権利が消える「除斥期間」のハードルがあるとあえて説明。だが「渡航から脱北までを一連の被害」と考えればクリアできると述べ、「裁判所は北朝鮮の人権侵害の責任を問える最後の場。人生を奪われた被害者を救済しないといけない」と訴えた。 米国では北朝鮮に約550億円の支払い命令 国際法では、国家には他国の裁判権が及ばないとする「主権免除」の原則がある。弁護団はこのハードルについて、「日本は北朝鮮を国家として承認しておらず裁判権は及ぶ」と主張している。この日の口頭弁論は、訴状など関係書類の送付先がないことを前提に、裁判所の掲示板に書類を一定期間張り出すことで被告側に届いたとみなす「公示送達」を行ったうえで開かれた。 北朝鮮側は口頭弁論を欠席し、書面の提出もなかった。訴訟はこの日で結審した。 米国では、北朝鮮で拘束され解放された後に死亡した米大学生の遺族が北朝鮮に賠償を求めた訴訟で、米ワシントンの連邦地裁が18年、北朝鮮に約5億ドル(約550億円)を遺族に支払うよう命じている。 脱北した原告は日本での生活基盤が弱いため、無償で弁護活動を引き受けた弁護団は、クラウドファンディングで訴訟資金を募集している。12月10日まで。URLは、https://readyfor.jp/projects/northkorea。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国の新規感染者619人、7県でゼロ 死者は33人
新型コロナウイルスの国内感染者は14日、午後8時現在で新たに619人が確認された。新規感染者が1千人を切るのは8日連続で、7県で感染者がゼロだった。新たな死者は33人だった。 都道府県別で新規感染者数が最も多かったのは、大阪の112人。東京の新規感染者は62人で、1週間前の木曜日(7日)より81人減った。14日までの1週間平均は前週の50・0%で77・1人だった。14日の感染者を年代別でみると20代と40代が各13人で最も多く、65歳以上は7人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自宅で父親を殺害容疑 男を逮捕 頭に複数の刺し傷 大阪・高槻
2021年10月14日 23時50分 大阪府高槻市の自宅で父親を殺害したとして、府警は14日、同居する高槻市桜ケ丘南町の無職の男(51)を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。署は、刑事責任能力の有無を慎重に調べている。 高槻署によると、逮捕容疑は14日午前、自宅で、刃物で刺すなどして父親である男性(83)を殺害したというもの。男性の頭部付近には複数の刺し傷があったという。 同日午前8時過ぎ、男の70代の母親が「夫が寝室で倒れている」と119番通報。救急隊員が駆けつけたところ、男性が1階の和室で頭付近から血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。現場では凶器とみられる包丁が見つかった。男は自宅を離れていたが、同日午前9時20分ごろ寝屋川市内の交番に出頭。調べに「(父親を)包丁で刺した」などと話した。現場は阪急京都線富田駅から東に約250メートルの住宅街。 近所に住む70代の女性は、「家の中から笑い声が聞こえることもあって、仲の良いご家族だった」と語り、「トラブルも聞いたことがない。突然のことで一体何が起きたのか」と困惑した様子で話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母「精神的に支配されていた」と一部無罪主張 3歳児虐待死の初公判
吉田啓2021年10月14日 20時18分 3歳の長男を虐待して死亡させたとして傷害致死などの罪に問われた、いずれも無職で義父の末益涼雅(りょうが)被告(24)=福岡県中間市=と、実母の歩被告(23)=同県八女市=の裁判員裁判が14日、福岡地裁小倉支部で始まった。涼雅被告側は起訴内容をおおむね認め、歩被告側は「涼雅被告から支配される状態にあった」と一部無罪を主張した。 起訴状によると、両被告は共謀して昨年7月と8月、中間市内の自宅などで長男愛翔(まなと)ちゃん(当時3)に暴行して恥骨を骨折させ、8月15~16日には頭部を打撲する暴行を加えて急性硬膜下出血のけがを負わせ、同27日に多臓器不全で死亡させたとされる。 検察側の冒頭陳述によると、両被告はインターネットで知り合って交際を始めた。昨年4月ごろに歩被告が愛翔ちゃんを連れて八女市の実家を出て涼雅被告と中間市で同居を始め、5月に結婚。5月半ばごろから愛翔ちゃんへの暴力が始まり、次第にエスカレートした。検察側は、両被告は互いの暴力を助長、容認する共犯関係にあったと指摘した。 涼雅被告側は起訴内容については争わず、両被告による共犯事件であるとする一方、致命傷を負わせたのは涼雅被告ではないと主張した。 歩被告側は、起訴内容のうち暴行罪については認めたが、傷害罪と傷害致死罪についてはすべて涼雅被告によるものとし、愛翔ちゃんが致命傷を負った際には寝ていて関与していないと訴えた。また、涼雅被告から精神的なドメスティックバイオレンスを受けて支配される状態にあったとして「共犯は成立しない」と主張した。 検察側は、愛翔ちゃんの遺体を解剖した結果、全身に計245カ所の傷やけががあり、うち174カ所はたばこやスタンガンなどで付けられた可能性があるとの解剖医の見解を示した。 また、両被告がスマートフォンで、「あいつ今日、ボテボテいく」「あばらのところ蹴ったらぶっ飛んだ」といったメッセージや、皮下出血が見られる愛翔ちゃんの顔の写真などを日常的にやりとりしていたことなどを提示した。(吉田啓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
230万枚を刷り直しへ 国民審査の投票用紙を誤印刷 広島県選管
宮城奈々2021年10月14日 20時30分 広島県選挙管理委員会は14日、衆院選と同時に行う最高裁裁判官の国民審査の投票用紙に印刷の誤りがあったと発表した。約1200万円かけて、全投票用紙約236万枚を刷り直す。 県選管によると、9月14日に県内で必要な全投票用紙236万500枚を印刷した際、審査対象となる岡正晶裁判官の「晶」の字を「昌」と誤った。17日に各市区町に送付したところ、投票所内の掲示物と照合した福山市選管から今月13日にミスの指摘があった。 8月下旬、県選管の担当者が印刷原稿を用意した際に漢字を誤記。複数人が目視で点検したのにとどまり、県選管は確認不足を認めて謝罪した。今月15日にまず60万枚を再印刷し、今月20日からの期日前投票には間に合う見込みという。(宮城奈々) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で新たに112人感染、死者は3人
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私は昭和生まれのイラン人 映画翻訳で日本に伝えた、遠くて近い母国
街の豆腐屋さんがマシンガンを手に持つ構えをし、「パパパパパ」と撃つまねをした。 悪意はないのだろう。けれど、イラン出身だと告げると、日本人は決まって「ホメイニは怖い」と言った。 1979年。ショーレ・ゴルパリアンさんは日本にやってきた。 ショーレ・ゴルパリアンさん 当時、日本に住んでいた出身者は約300人。暮らしていた東京・荻窪の人々には優しくされたが、物珍しがられた。 日本では、イランといえばホメイニ師が指導して同年に始まったイラン革命と暴動ばかりが報じられていた。そのせいで野蛮な国とでも思われたのか。マシンガンを撃つまねもニュースの影響だろうとは思いつつ、やはり釈然としなかった。 「でも、もともと日本は、私にとって夢の国だったんですよ」とショーレさんは言う。 「まいど」「おおきに」 教わった関西弁 5、6歳のころ、ペルシャ語に訳された日本の昔話を読み、「日本の天皇のお嫁さんになりたい」と無邪気に夢見ていた。周囲の女性がテニスに興じるなか、アメリカンスクールで空手を習った。 大学生のころ、三井物産のテヘラン支店でアルバイトしたのが、日本語を学ぶきっかけとなった。同社には、関西弁の人がなぜか多く、「まいど」「おおきに」という言葉を教えられた。 「ブッサンでは『めし』という言葉も使っていました。あと『ほんまか?』。それほどくだけた表現だとは思わず、当然の言葉として覚えました」。ショーレさんは懐かしそうに笑う。 そのブッサンで出会い、恋をした男性が帰国するのを機に、日本に渡ることを決めた。 でも母からは猛反対にあう… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル