飯島啓史2021年10月23日 9時51分 福島高専(いわき市)の40代の男性准教授が女子学生に対して不適切な指導を行ったとして、いわき中央署が准教授を暴行の疑いで書類送検していたことが22日、同署などへの取材で分かった。送検は20日付。 福島高専によると、男性准教授は昨年春から夏ごろにかけ、同じ女子学生に性的な表現を多く含む教材を使って一対一で授業をしたり、規定の授業時間を超えて指導したりした。同校はこれらの行為が「アカデミックハラスメント」にあたるとして、准教授を2月25日付で訓告処分にした。また、女子学生は体を触られたとも訴えていたという。 その後、女子学生は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、体調を崩し、3月に自主退学した。同校の担当者は「書類送検の事実を確認できていない。事実なら地検の判断を待って対応したい」とコメントした。(飯島啓史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「#教師のバトン」 やまぬ大変さ訴える声 文科省は1カ月発信なし
教員の仕事の魅力を発信しようと、文部科学省が今春、SNS上で始めた「#教師のバトン」プロジェクトで、今月20日までに、ツイッターへの投稿が約8万8千アカウントから計約54万件(リツイートを含む)あったことが朝日新聞の分析で分かった。教員らからの投稿はなお続いているが、文科省側からの発信はここ1カ月以上、途絶えている。 プロジェクトは、教員から仕事のやりがいや内容を発信してもらい、なり手不足の解消にもつなげようと、文科省が3月26日にツイッターで投稿の募集を始めた。狙いとは裏腹に、開始から1カ月ほどの間に「月の超過労働時間が100時間を超えた」「残業代つけれないなら、本当に業務量減らして」など長時間労働を嘆く投稿が相次ぎ、「炎上」する事態となった。 朝日新聞がSNS分析ツール… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ下で示した芸術の本懐 全日本吹奏楽コンクール中学の部
金賞に輝いた柏市立酒井根中学校の演奏=2021年10月23日午後3時47分、名古屋国際会議場、天田充佳撮影 [PR] 第69回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が23日、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕した。前年はコロナ禍で中止となっており、2年ぶりの開催。初日の中学校の部には前半の部、後半の部に15校ずつ出場し、計8校が金賞に輝いた。演奏の模様は、初めてライブ配信された。 今年の全日本吹奏楽コンクールはインターネットを通じてライブ配信されます。24日は高校の部で、申し込みは当日もできます。詳細は専用サイト(http://t.asahi.com/wband2021 別ウインドウで開きます)で。 審査結果は次の通り(各賞内の並びは演奏順) ◇前半の部 【金賞】小平市立小平第三(東京)、鹿児島市立武岡、海老名市立海老名(神奈川)、北上市立上野(岩手)【銀賞】加古川市立中部(兵庫)、奄美市立朝日(鹿児島)、旭川市立永山南(北海道)、越谷市立大相模(埼玉)、山口市立小郡、松本市立鎌田(長野)、宝塚市立中山五月台(兵庫)【銅賞】浜松市立湖東、出雲市立第一(島根)、徳島市城東、高岡市立芳野(富山) ◇後半の部 【金賞】柏市立酒井根(千葉)、山形市立第六、生駒市立生駒(奈良)、北斗市立上磯(北海道)【銀賞】仙台市立向陽台、習志野市立第五(千葉)、朝霞市立朝霞第一(埼玉)、日進市立日進西(愛知)、福岡県立門司学園、福岡市立城南、羽村市立羽村第一(東京)【銅賞】防府市立華陽(山口)、鯖江市中央(福井)、松山市立西、飯能市立加治(埼玉) 総評「子供たちに、いま一度喝采を」 歓声とにぎわいが消え、音楽… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「大学2年生問題」に危機感 学生ら31日に「サミット」開催へ
コロナ下で様々な制約を受けながら学んできた大学生たちを励まそうと、31日にオンラインイベント「全国大学生サミット」が開催される。キャンパスライフやオンライン授業、メンタルヘルスなどについて学生同士が語り合い、専門家のアドバイスも受けることができる。企画したのは学生たち。「これからの大学生活の役に立ち、元気になれるイベントにしたい」と参加を呼びかけている。 サミット実行委員会の中心になっているのは、全国大学生活協同組合連合会の学生委員たち。琉球大4年の安井大幸さん(23)が実行委員長を務める。 安井さんたちが「サミット」を企画したのは、今年7月に同連合会が大学生を対象に実施したアンケートで、2年生を中心に深刻な実態が見えてきたからだ。回答者は全体で7832人。大学院生を除く7637人の3分の2が「将来に対する不安」を感じ、3分の1が「友人とつながれていない孤独感」にさいなまれていた。コロナ禍で昨年春の入学当初から対面授業が減り、サークル活動も制限されてきた今の2年生はとくに、不安感などを訴える割合が多かった。 8月に調査結果を発表すると大きな反響があり、社会に現状を伝えることはできたと感じたという安井さん。だが、「苦しんでいる大学生のために行動を起こすべきではないか」と考えた。そこで、アンケートで不安の訴えが多かった課題を中心に、解決の糸口を見つけられるようなイベントを開くことを思いついた。 サミットはまず午後1時から… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
木枯らし吹いても♡ 赤やオレンジ 秋のバラ見ごろ
西江拓矢、加藤あず佐2021年10月23日 13時00分 大阪市北区の中之島公園で、秋のバラが見ごろを迎えている。青空の下、赤やオレンジなど色鮮やかなバラが咲き誇り、訪れた人たちの目を楽しませていた。秋は初夏と比べ、バラの色が濃いのが特徴という。 大阪管区気象台は23日、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が近畿地方で吹いたと発表した。西高東低の冬型の気圧配置となったためで、同管区内では昨年と並び、観測史上最も早かった。23日午前9時までの各地の最大瞬間風速は、滋賀県彦根市で15・2メートル、神戸市で11・3メートル、大阪市で10・2メートル、京都市で6・4メートルだった。(西江拓矢、加藤あず佐) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
糖度2倍のレアな栗「サレヤ金吉」 愛媛の73歳、来月から販売へ
より甘く、より大きく、日本一の味を――。一般的な栗の約2倍の糖度を持つ希少な栗が、愛媛県伊予市にある。ひとりの男性が改良に改良を重ね、じっくりと育てている。とびきり甘い秋の味覚は、偶然の出会いから生まれた。 全国3位の栗の生産量を誇る愛媛県。中でも、県中部の山間地にある伊予市中山町は、「中山栗」の名で知られる栗の名産地だ。歴史は古く、江戸時代、このあたりを治めていた大洲藩が3代将軍・徳川家光に献上して称賛された、との言い伝えが残る。 その中山町の佐礼谷(されだに)地区の集落から車で10分ほど。山に入ると、東側に向かって開けた斜面に栗の木が数十本植えられていた。 「栗は日当たりが大事だから」。栗を育てている中岡進さん(73)が畑を案内してくれた。 木の幹を見ると、途中で直角… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おかえりモネの森、100年守る木の切り方 五輪から広がる環境意識
東京五輪・パラリンピックでは、施設に使う木材が森林破壊などにつながらないようにする方針が打ち出された。その結果、環境への配慮を裏付ける国際的な認証を取得する山林・製材関係者が飛躍的に増えた。ただ、建築主など一般社会に木材の持続可能性の意識が高まったかといえば、実情はまだ途上にある。 大会組織委の方針がきっかけに 宮城県登米(とめ)市の登米(とよま)町森林組合は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、主人公の就職先のモデルとなった。ドラマの監修も務めた参事の竹中雅治さん(54)に市内のスギ林を案内してもらった。 「まっすぐ伸びた木の間から日が差し込んで明るいでしょう。手入れがよく行き届いています」 市は2016年、合併前の登… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4団体が金 全日本吹奏楽コンクール、中学の部前半
金賞を受賞した小平市立小平第三の演奏=2021年10月23日午前10時23分、名古屋国際会議場、天田充佳撮影 [PR] 第69回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校の部が23日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われた。前半の部は15団体が出場し、4団体が金賞を受けた。審査結果は次の通り(各賞内の並びは演奏順)。 【金賞】 小平市立小平第三(東京) 鹿児島市立武岡 海老名市立海老名(神奈川) 北上市立上野(岩手) 【銀賞】 加古川市立中部(兵庫) 奄美市立朝日(鹿児島) 旭川市立永山南(北海道) 越谷市立大相模(埼玉) 山口市立小郡 松本市立鎌田(長野) 宝塚市立中山五月台(兵庫) 【銅賞】 浜松市立湖東 出雲市立第一(島根) 徳島市城東 高岡市立芳野(富山) 今年の全日本吹奏楽コンクールは全部門の演奏がインターネットを通じてライブ配信されている。申し込みは当日までできる。詳細は専用サイト(http://t.asahi.com/wband2021)で。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
モノクロ写真でたどる北海道・十勝の風景 札幌で浦島甲一さん写真展
北海道の十勝地方の風景写真を撮り続けた写真家の浦島甲一さんの写真展が、札幌市南区で開かれている。ハルニレの木や雪の中を力づよく駆ける馬たちなど、十勝地方の景色の雄大さを語る写真が並ぶ。 甲一さんは2001年に77歳で亡くなった。写真展を企画したのは息子の久さん(68)。帯広市で英語学校を経営しながら、写真愛好家としても活動している。豊頃町の浜辺に打ち上がる「ジュエリーアイス」の名付け親としても知られる。 写真展のタイトルは郷愁を意味する「ノスタルジア」。ポスターにも使用した豊頃町の20年前の写真は、久さんの幼少期の原風景だという。「薪ストーブの煙突から煙が流れ出て、道を除雪車が通り過ぎる様子をいまでも思い出す」 没後20年の今年、「父の写… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「致命的、よくぞ生還した」 風防落下のF2、風圧は車の約200倍
航空自衛隊のF2戦闘機から、操縦席を覆う風よけの風防が落ちる事故が今月10日に起きた。落下そのものが重大な事故につながりかねない一方で、飛行中に操縦席がむき出しとなる危険な事態が生じていた。一体、何があったのか。 10日午後0時45分ごろ、福岡県の空自築城基地からF2が緊急発進した。だが山間部を飛行中の0時50分ごろ、風防が地上に落下。午後1時4分ごろ、基地に戻った。風防の重さは約90キロ。防衛省が捜索中だが見つかっていない。 落下時の飛行速度は時速約830キロ、高度約7千メートル。落ちた風防は機内の出入り時に開閉する中央部分で、機体に接合された前後の風防は外れず、風圧の直撃は免れたとみられる。 乗員にはどれくらいの風圧がかかったのか。 高速空気力学が専門の高山和喜・東北大名誉教授によると、高度7千メートルは地表に比べ大気の密度が半分ほどであることも勘案すると、時速50キロの乗用車の窓から顔を出した時に受ける風圧に比べ、時速830キロの操縦席で受ける風圧は最大約200倍となる。「致命的な力がかかる。残った風防で直接当たらなかったにせよ、よくぞ生還した」と驚く。 そもそも、風防はなぜ外れたのか。 航空・軍事評論家の青木謙知… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル