2021年10月16日 12時24分 兵庫県尼崎市昭和通4丁目のマンション敷地内で15日夜、女性が刺されて死亡した事件で、付近の防犯カメラの映像などから、県警は女性がマンションへ帰宅した直後に襲われた可能性が高いとみていることが、捜査関係者への取材でわかった。 県警は16日、現場の状況などから殺人事件と断定し、尼崎南署に捜査本部を設置した。事件後、マンション前に止めてあったオートバイで、国道2号を西の方向へ走り去った男の行方を追っている。捜査関係者によると、阪神地域で血のついたオートバイを発見し、押収したという。持ち主が何らかの事情を知っているとみて捜査している。 県警によると、亡くなったのは、このマンションの住人で事務員の森本彩加さん(28)。屋外の駐輪場そばの通路でうつぶせに倒れており、背中に複数の刺し傷があった。近く司法解剖で詳しい死因を調べる。現場には森本さんのかばんが残され、中に身分証が入っていたという。 15日午後8時ごろ、マンションを訪れた宅配業者が、通路へ入ったところで男が女性を刺しているのを目撃し、通報した。県警が付近の防犯カメラ映像を確認したところ、通報時間の前後に、黒っぽい上下の服を着た男がマンションの方へ出入りする様子が映っていた。宅配業者は県警に「20~30代の男ではないか」と証言したという。 男は、黒っぽいスクータータイプのオートバイに乗って逃げたとみられる。ヘルメットはかぶっていなかったという。凶器の刃物は見つかっておらず、県警は、男が持ち去ったとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気動車「キハ42055号」が重文指定へ 九州鉄道記念館で展示中
九州鉄道記念館(北九州市)に展示中の鉄道車両「キハ42055号気動車」が、国の重要文化財に指定されることが内定した。鉄道車両の指定は今回が11件目で、気動車では初めてという。福岡県内の国重要文化財は計196件になる。 国の重要文化財に指定される見通しとなった「キハ42055号気動車」=2021年10月、北九州市門司区、松本真弥撮影 キハ42055号は1937年、当時の鉄道省の発注を受けて、日本車両製造(名古屋市)が手がけた。同形の車両は62両造られたが、機械式の変速装置が付いたまま現存するのは、この車両だけだという。 「キハ42055号気動車」の運転席=2021年10月、北九州市門司区、松本真弥撮影 気動車は、架線からの電力供給を受ける電車とは違い、エンジンを載せて自走する車両のこと。蒸気機関車から転換をめざす中で、速度や定員の輸送能力を高め、その後に続く国産気動車の基本型となった。 全長19メートルの半鋼製で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ボールペンが途中で書けなくなるのはなぜ?
「ボールペンが途中で書けなくなるのはなぜ?」 神奈川県・宮川睦美さん(47)の質問 ののちゃんのDo科学 ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com ののちゃん あ、お気に入りのボールペンで字が書けない! インクはまだあるのに、どうしてかな。 藤原先生 そもそも、なぜボールペンで字を書けるか知っている? のの たしかによく知らない。 先生 まずボールペンのペン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「記録」に残せる政治、していますか? 三木由希子さんが問う衆院選
情報公開クリアリングハウス理事長 三木由希子さん コロナ禍の中で、政治主導で物事を決めなければならない局面が増えています。緊急事態宣言の発出や自粛要請など、政治の場での決定は私たちの日常生活にダイレクトに影響します。 もちろん、コロナのような未曽有の事態への対応は誰がやったって難しい。ただ、だからこそ、政策決定者には「なぜその政策を選んだのか」、記録に基づいた説明が求められます。それなのに、今の政府は専門家会議の議事録の未作成が発覚するなど、「記録を残す」ことがおろそかなままになっています。すぐには公開ができなくても、せめて記録に残しておかなければ、その後の検証もできない。国民に負担を負わせる判断は、批判や責任を問われることとセットのはずです。 たとえば、コロナ対策として話題となった「アベノマスク」や「GoToキャンペーン」に対し、「なぜ」と思った人も多かったと思います。学校の一斉休校にしても、あのタイミングだったのはなぜか。子どもの1年と大人の1年は重みが違う。卒業式や授業を受けられず、私の周囲でも、納得できていない子は多い。そういう疑問を持つ人に、「なぜその選択をしたのか」を記録を通してきちんと答えるのが、政府や政治の責任だと思います。 衆院選が19日に公示される。前回選挙から4年、私たちの暮らしは、社会は何が変わり、何が変わっていないのか。それぞれの立場から発信を続ける人たちに、政治や選挙への思いを聞く。 この4年、森友学園をめぐる… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの写真の「封印」を私は解いた アイリーン・美緒子・スミスさん
水俣病の公式確認から65年の今秋、日本で封切られた映画「MINAMATA―ミナマタ―」。クライマックスで、胎児性水俣病患者の少女と母が入浴する場面の写真が映し出される。写真家ユージン・スミスの代表作は、家族の意向で「封印」されたのではなかったか。ユージンとともに水俣で取材した元妻のアイリーン・美緒子・スミスさんに尋ねた。 アイリーン・美緒子・スミスさん 1950年生まれ。71年にユージンと来日し、結婚。水俣では通訳を務めつつ自分でも撮影。ユージン死去後、米コロンビア大で環境科学の修士号を取得。環境市民団体「グリーン・アクション」代表。京都市在住。 ――50年前、夫となるユージン・スミスとともに米国から来日しました。2人が「水俣」を知ったきっかけは何だったのですか。 「ユージンは第2次世界大戦中、米軍の従軍カメラマンとして硫黄島や沖縄で取材しました。日本で開く回顧展のために渡米した主催者から『日本で写真を撮らないか。水俣というところで漁村の人々が工場排水により死んだり倒れたりしている』と聞き、その場で水俣に行くと決めました。水俣滞在は1971年9月から3カ月の予定でしたが、結局3年間になりました」 ――当時、患者の方々の撮影はどのように進めたのですか。 「患者さんの家の離れを借り、彼らの日常生活に触れ、裁判や集会、チッソとの交渉や座りこみに同行しました。旅館で雑魚寝し、同じバスで一緒に歌を歌いました。ユージンは言葉が通じなくても、優しく楽しい人柄でその場に溶け込み、皆さまに支えられ、私たちは写真を撮りました」 ――胎児性患者の上村(かみむら)智子さんも近所に住んでいたのですね。 「上村家に子どもは7人いて、智子ちゃんが長女でした。魚を食べた母良子さん(87)の体にたまった水銀の毒を、胎盤を通して吸い取ってくれたと感謝し、ご両親は初子をいとおしみ『宝子(たからご)』と呼びました。重い症状の長女に家族みんなで愛情を注いでいました」 ◇ ◇ 響くシャッター音と水の音「ここが頂点だ」 ――智子さんとお母さんを撮影した写真は1972年の「ライフ」誌6月号に載り、世界に衝撃を与えました。「入浴する智子と母」はどのように撮影されましたか。 「智子ちゃんはお風呂が好きだと聞いていました。お母さんとお風呂に入っている写真を撮れれば、とユージンが尋ね、お母さんが『よかですよ』と応じてくれました。写真でものごとの本質をとらえたいという信念から、水俣病に侵された苦しみと、家族に深く愛されていた智子ちゃんの姿を表現したいと考えてのことでした」 「12月の寒い日でした。窓から入る逆光が強く、顔が影にならないように私がライトを持ちました。ユージンは息を吸って止め、シャッターを切る。山に登るように集中を高め、撮るべき瞬間に近づく。母子と私たちが一緒に呼吸する静かな空間にシャッター音と水の音が響き、『ここが頂点だ』という瞬間が2回ありました」 「封印」されたはずの写真をなぜ公開したのか。記事後半では、撮影時の様子や「封印」を決意した経緯をたどりながら、アイリーンさんが写真公開に込めた思いを語ります。 ――ご両親は、なぜ撮影を承諾したのでしょうか。 「上村さんら患者さんたちは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「紛失補償」を悪用、狙われた高額iPhone FBで手口広がる
警察に出す遺失届を使ってスマホを手に入れよう――。在留ベトナム人グループのフェイスブック上で、こんな誘い文句が飛び交っている。携帯電話会社の紛失補償サービスを悪用し、高額なスマホをだましとる手口が確認されており、警察は警戒を強めている。 「電話役」が偽りの届け出 「フェイスブックでやり方を教えてもらった。他の人もやっている」 携帯電話会社から今年1~2月に「iPhone(アイフォーン)12プロ・マックス」(15万円相当)をだまし取ったとして、大阪のベトナム人技能実習生の男ら5人が詐欺容疑で今月13日までに逮捕された。うち1人の供述からは、この手口の広がりがうかがえる。 兵庫県警国際捜査課によると、特定の携帯電話会社の紛失補償サービスが悪用されたという。毎月定額を支払えば、紛失時に数千~1万円程度でスマホを交換できる。 男らの手口はこうだ。まず警察署に電話をかけ「スマホをなくした」と、うその遺失届を受理してもらう。その受理番号を携帯電話会社側に伝えると、新たなスマホが届く、という流れだ。 紛失補償サービスを悪用した手口の例 手続きは電話とウェブ上のやりとりで終わる。警察署が受けた電話の声は女性だったため、「電話役」は別にいると県警はみている。 同課によると、こうした手口で高額なスマホを携帯会社からだまし取る被害は2018年ごろから各地で確認されているという。 被害に遭った大手携帯会社の広報部は取材に「虚偽の交換申し込みが判明した場合は違約金を請求する、サービス利用契約を解除するなど、厳しく対処していく」と回答した。 大手携帯会社の補償サービスを悪用してスマホを手に入れる方法を指南するフェイスブックの投稿(名前にぼかしを入れています) 誘いに乗ると…自分が被害者に 記者は、在留ベトナム人たちのフェイスブックをのぞいた。化粧品や電化製品の売り買いや求人情報の中に、遺失届を悪用したスマホ詐欺を誘う投稿が散見される。 ただ、取材を進めると、狙いはスマホだけではないこともわかった。 「遺失届でスマホゲット!」。そんな誘いに乗った人が、別の犯罪に巻き込まれて財産を失う――。スマホ詐欺の手口を取材する過程で、さらに根深い実態が見えてきました。 東京都で働く技能実習生の男… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「政治とカネ」で議員辞職、尾を引く東京9区 与野党とも複雑な事情
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大分の母子殺害事件、36歳男を強盗殺人の疑いで逮捕 認否は不明
大分県宇佐市安心院(あじむ)町の民家で2020年2月、母子が殺害された事件で、県警は15日、大分市緑が丘1丁目の会社員、佐藤翔一容疑者(36)を強盗殺人の疑いで逮捕した。容疑を認めているかどうかは明らかにしていない。 発表によると、佐藤容疑者は20年2月2日夜、宇佐市安心院町荘の民家で、この家に住む農業、山名高子さん(当時79)と長男の郵便配達員、博之さん(同51)の首などを刃物のようなもので刺すなどして殺害。室内にあった現金約5万円を奪った疑いがある。2人とも首の傷が致命傷で、死因は失血死だった。 室内からは、男性用サンダルなど複数の土足痕が見つかっていたが、県警は容疑者が意図的につけたもので、1人で実行したとみている。 現場は、東九州道の安心院インターチェンジから約3キロにある丘陵地帯で、佐藤容疑者は車で移動した可能性があるという。佐藤容疑者は以前、宇佐市に住んだことがあるが、山名さん親子とは面識がなかったと県警はみている。 山名さん親子は翌3日午前、博之さんが出勤しないことを不審に思った同僚の110番通報で駆けつけた警察官によって発見された。玄関は施錠されていたが、1階縁側の掃き出し窓は鍵がかかっていなかった。2人が倒れていた1階ダイニングキッチンの流し台で、凶器とみられる血の付いた包丁が見つかった。 捜査関係者によると、2人の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死産、行政に相談したのに逮捕は早計 弁護士が香川県警に抗議
谷瞳児、多知川節子2021年10月15日 20時57分 赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄したとして、丸亀市の夫婦が9月、香川県警に死体遺棄容疑で逮捕され、その後に不起訴になった事件をめぐり、妻の弁護人を務めた佐藤倫子弁護士が14日、県警に抗議文を提出した。「死産で行政に対応を相談しており、事実を隠していなかった。逮捕は早計」などと訴えている。 両親から依頼を受けて会見を開いた佐藤弁護士によると、妻は妊娠に気づかないまま9月21日未明に死産。かかりつけの産婦人科を受診しようとしたものの当面休診しており、診察が再開され次第、遺体を医師に見せて指示を仰ごうとしていたという。 遺体の腐敗を心配した夫が22日に冷蔵庫に保管することを提案。24日朝に1歳の子を保育所に預ける際、死産についても伝えた。 同日午前、役場の担当者から夫に電話があり、経緯や冷蔵庫に保管していることも自ら説明し、必要な手続きを尋ねたという。約3時間後には丸亀署員らが自宅を訪問。夫婦は任意同行され、夜に逮捕された。 佐藤弁護士は「死産がわかった時点で救急車を呼ぶなどできればよかったが、ベストの選択ができなかったからといって罪に問われるようなものではない」と主張。「死産はどの家庭、どの女性にも起こりうる。判断に迷う間に突然逮捕されては安心して生活できない」と訴えた。 また、逮捕時の実名報道をきっかけに、ネット上で夫婦の個人情報が拡散され、多数の誹謗(ひぼう)中傷を受けていると指摘。県警による実名発表と、報道機関による実名報道に対しても抗議した。赤ちゃんの死体遺棄事件で不起訴になった他の例も挙げながら、「流産がありえる、事件性がわからないなどの場合は慎重に判断すべきだ」としている。 県警は「抗議文の内容を確認した上で適切に対応したい」とコメントした。(谷瞳児、多知川節子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「背中を刺された」通報、救急搬送された28歳女性死亡 兵庫・尼崎
2021年10月16日 3時50分 【動画】兵庫県尼崎市のマンション敷地内で女性が刺され死亡=読者提供、岩本修弥撮影 15日午後8時20分ごろ、兵庫県尼崎市昭和通4丁目のマンション敷地内で、「女性が背中を刺されている」と119番通報があった。兵庫県警によると、女性は、このマンションの住人で事務員の森本彩加さん(28)。救急搬送されたが、まもなく死亡が確認された。森本さんには背中に複数の刺し傷があり、県警は殺人事件とみて、刃物を持ったままオートバイに乗って逃げた男の行方を追っている。 尼崎南署によると、警察官が駆けつけると、マンション駐輪場そばの通路で、森本さんが血まみれの状態でうつぶせに倒れていた。逃げた男は黒っぽい服を着て、ヘルメットはかぶっていなかったという。 現場は、阪神尼崎駅から北西に約300メートルの繁華街。歩道脇などに規制線が張られ、複数台のパトカーが止まり、救急隊員や警察官が対応にあたっていた。 現場近くの飲食店の男性店員は、配達から店に帰る途中、マンションの駐輪場に女性が倒れているのを目撃したという。「全く動かず、普通の倒れ方ではなかった」。服装は普段着に見えたという。 近くの店にいた男性(47)は、サイレンの音を聞いて現場に行くと、血を流した女性が担架で運ばれていくのが見えた。意識はなさそうだったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル