2021年10月7日 22時55分(2021年10月8日 1時34分更新) 【動画】地震発生直後、揺れる朝日新聞社の編集局内 7日午後10時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする地震があり、東京都足立区、埼玉県川口市、同県宮代町で震度5強を観測した。震源の深さは75キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・9。気象庁によると、東京23区内で震度5強を観測したのは、2011年3月11日の東日本大震災以来。津波は発生しなかった。 このほか、震度5弱を東京都大田区や町田市、さいたま市緑区、千葉市中央区、横浜市中区などで観測した。気象庁は「揺れが強かった地域では1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意を」としている。 千葉県内各地の消防によると、県内では4人が負傷した。富里市の10代女性は階段から落ちて足にけがをした。柏市では80代女性が転倒して右肩をけがしたほか、10代女性が頭をぶつけてけがをしたとの情報がある。また、茂原市では70代女性が自宅で転倒し足にけがを負ったという。 総務省消防庁によると、東京都内では水道管が数十件破裂したとの情報が寄せられているという。 交通にも影響が出た。新幹線各線は、東北、上越・北陸が一時運転を見合わせた。東海道新幹線の東京―小田原間のほか、首都圏のJRの在来線各線や私鉄でも運転見合わせが発生した。首都高や東名高速道路などの高速道路も広い範囲で通行止めになった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スリランカ人強制送還は「違憲」確定 弁護団、類似例の調査要求へ
村上友里2021年10月7日 20時19分 スリランカ国籍の男性2人が難民不認定の取り消しを求める訴訟を起こす前に出入国在留管理庁が強制送還したのは憲法違反だと認め、国側が敗訴した東京高裁判決が確定した。上告期限の6日までに原告、被告ともに上告しなかった。 原告側弁護団は、2人と同様に難民不認定への不服申し立ての棄却を知らされた直後に送還された外国人が少なくとも46人いたとして、詳しい実態を調査するよう国側に求める方針。 スリランカ国籍の原告男性「もう一度、日本に難民申請したい」 確定した高裁判決は「(入管庁は)訴訟の提起前に送還するため意図的に棄却の告知を遅らせた」と指摘。「司法審査の機会を奪うことは許されない」として憲法32条で保障する裁判を受ける権利を侵害したと認め、国側に計60万円の賠償を命じた。 7日の弁護団の会見にオンラインで参加した原告の男性(50)は、スリランカに送還され政治的迫害を受けていると明かしたうえで、「法律違反の送還はやめてほしい。もう一度日本に難民申請をしたい」と語った。 同庁は、収容や送還を含む退去強制手続きについて「外国人の人権を尊重し適正手続きを順守した運用の徹底に取り組んでいく」とコメントした。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
崩落の水管橋、専門家らが現地で調査 仮工事で9日早朝にも復旧
国方萌乃2021年10月7日 20時30分 和歌山市の紀の川に架かる六十谷(むそた)水管橋の一部が崩落し、市内約6万世帯で断水が続いている問題で、崩落の原因を調べるため市が依頼した専門家らが7日、現地で調査を始めた。 国立研究開発法人・土木研究所(茨城県つくば市)の研究員と国土交通省の職員が水管橋の上を歩いて状態を見たり、河川敷から望遠鏡で橋の破断した部分などを確認したりした。ドローンで上空から橋を撮影もしたという。 水管橋には七つのアーチがあり、北側から四つ目のアーチ部分が崩落した。市は6日、残る橋の一部でアーチから水道管をつっている「つり材」4本が腐食し、破断しているのを確認。これらの破断が落橋につながった可能性などについて調査を進めている。 水管橋に並行して架かる県道の六十谷橋では、6日から始まった水道管のうかい路をつくる仮復旧工事が急ピッチで進んでいる。7日夕方までに、設置する水道管全94本のうち66本の設置が終わったという。計画通り8日の夜遅くまでに完成する見通しで、9日早朝にも各世帯で給水が復旧しそうだという。(国方萌乃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「家族のことのようにうれしい」ノーベル化学賞共同研究の北大も歓喜
ドイツ・マックスプランク石炭研究所のベンヤミン・リスト氏(53)が今年のノーベル化学賞に決まったことを受け、リスト氏が特任教授を務める北海道大学(札幌市北区)は7日、記者会見を開いた。研究チームの仲間らは「家族のことのようにうれしい」と喜びを語った。 リスト氏は北大の化学反応創成研究拠点(WPI―ICReDD、通称アイクレッド)で、主任研究者として在籍している。同拠点は、世界から第一線の研究者を集めて高い研究水準を目指す文部科学省の事業拠点のひとつ。計算科学や情報科学などを用いて化学反応を効率的に開発することを目指した研究機関で、2018年10月にできた。リスト氏は創設時から在籍し、コロナ禍以前は年に数回は北大を訪れ、研究や講演をしていたという。 7日は、アイクレッドの前田理・拠点長(42)と、リスト氏の研究チームの一員辻信弥・特任助教(32)が会見に臨んだ。前田さんは「非常に興奮し、喜んでいる。いつかノーベル賞を取られるのはみんなの共通認識だったが、こんなに若くして受賞されたのはびっくりした」、辻さんは「リスト氏は自分にとって『アカデミックファーザー』。家族のことのようにうれしい」と声を弾ませた。 前田さんは2016年、各国… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
NHKアナから医療的ケア児支援「地域で通学」かなえば
出産前後や小児の医療技術が進み、生まれつき重い障害がある子どもたちの命が、助かるようになった。それとともに、高度な医療的ケアを長期にわたって必要とする子どもたちが増えている。 国立成育医療研究センターが2016年4月、医療的ケアが必要な子どもたちのための短期入所施設「もみじの家」を東京都世田谷区に設けたのは、そんな社会の要請を受けたものだった。 東京都内に緊急事態宣言が発令されていた8月下旬、2階のプレールームに、ベッドに横たわり大きな絵本をじっと見つめる男の子(5)がいた。エリック・カールの「パパ、お月さまとって!」。保育士は、絵本を目の前まで持っていったり、絵を指さしたりしながら、ゆっくり読み終えた。 男の子は人工呼吸器を付けて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「疑惑ばかり」日大、理事長側近に捜査のメス これだけで終わるのか
約7万人の学生を抱える日本一のマンモス大学・日大で、理事長側近の現職理事が7日、東京地検特捜部に逮捕された。共に逮捕されたのは西日本で屈指の医療法人グループの最高幹部。長らく理事長の「一強体制」が続く日大に特捜部はどう切り込み、捜査はどこまで進展するのか――。 「理事長付 相談役」。「(株)日本大学事業部」の名刺にこう印刷していた井ノ口忠男容疑者(64)=日大理事=は、田中英寿・日大理事長(74)の側近としてのし上がってきた。 学生時代は日大アメリカンフットボール部の主将で、大学日本一も経験。田中理事長体制がスタートした2年後の2010年に設立された日大事業部で、事業企画部長として中核を担った。 日大が100%出資する事業部は、国内最大規模の総合大学の物品調達などを集約し、スケールメリットをいかして経費削減を図る目的で作られた。保険代理事業から始まった業務は自動販売機や建物の管理などに次々と拡大。15年に約17億円だった売上高は20年には推定で約63億円に膨らんだ。 同時に、事業部の不透明さも指摘されるようになった。「事業部を通すと逆に高くなった」(大学OB)、「井ノ口氏が全て取り仕切っており、内部統制がまったく利いていない」(現職職員)。納入業者からのキックバックなどもうわさされた。 西日本屈指の医療法人グループの前理事長も逮捕 そんな事業部は付属病院にも手を伸ばした。専門知識がない井ノ口容疑者を振り付けたのが、今回一緒に逮捕された、医療法人「錦秀会」(大阪市)の前理事長・籔本雅巳容疑者(61)だったとされる。 錦秀会は七つの病院などを運営する医療グループで、籔本容疑者は政界にも顔が広い。朝日新聞の首相動静欄には、安倍晋三元首相とのゴルフや会食で計10回登場する。田中氏とはアマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の副会長を共に務める間柄で、日大相撲部出身の大相撲力士の後援会長にも就いた。同じく大阪を拠点にする井ノ口容疑者とはゴルフ仲間で、2人をよく知る会社経営者は「井ノ口と籔本はニコイチ」とみていたという。 複数の日大関係者は、日大の病院がいろんな分野で「籔本カラー」に染まっていったと証言する。 「知り合いのところにやらせたい」。井ノ口容疑者は16年、病院で使う医薬品の調達などについて責任者に持ちかけた。「知り合いのところ」とは、錦秀会と近い医薬品卸大手だった。井ノ口容疑者はかたくなに拒む責任者を配置転換させてこれを実現したという。 大学幹部は「商社が『錦秀会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パックン、挑発しても挑戦しない野党に不満 「皆投票制度」提案も
ぼくは最近「自民党はめちゃくちゃリベラル!」ってユーチューブ動画を作ったんですよ。総裁選に出た4人は「保守だ」って言っているけれど、アメリカ人の感覚で公約をみると結構リベラル。「人に寄り添う」とか「ぬくもり」「フェア」なんて言葉は、実力主義の米国の保守主義とは正反対で、「保守」にくっつけると意外過ぎる組み合わせに映ります。 岸田首相も総裁選で「格差社会の是正を目指す」「富の再分配を」なんて共産党が言いそうなリベラルな公約をあげていた。米国の保守派は、公的サービスを減らして減税を望みます。福祉強化のための増税というのも、米国の保守とは正反対です。 集団的自衛権や憲法改正とか保守的な公約もあるけれど、最近掲げた主な政策はリベラル一筋になっていると感じます。教育無償化、待機児童ゼロ、少子化対策……。野党が打ち出して人気を集めた法案を、自民党はうまく吸収してしまって案外、柔軟な所もある。脱原発でも「事実上の」とか「将来的な」といった表現を加えて取り込んでしまうしね。 衆院選が19日に公示される。前回選挙から4年、私たちの暮らしは、社会は何が変わり、何が変わっていないのか。それぞれの立場から発信を続ける人たちに、政治や選挙への思いを聞く。 そうなると野党は違いを出し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
荒川河川敷の「殺人未遂事件」、思わぬ場所から出てきた凶器?の拳銃
2021年10月7日 15時22分 埼玉県志木市の荒川で9月、拳銃を所持したとして、県警は7日、東京都練馬区の男(56)を銃刀法違反などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 男は肩付近に銃弾による傷がある状態で河川敷で倒れており、県警は当初、殺人未遂事件として報道発表した。ところが、その後の捜査で拳銃が近くの川底から見つかり、男がこの拳銃を所持していた疑いが強まったという。 捜査関係者などによると、男は9月19日、志木市の荒川で拳銃1丁と実弾を所持するなどした疑いがもたれている。男は元暴力団関係者といい、県警が拳銃の入手経路を調べている。 発覚したのはこの日の午前6時ごろ。荒川右岸の河川敷で「男の人がうずくまっている」と通行人から119番通報があり、男は救急搬送された。当時、男の体は水でぬれており、波消しブロックの上にいたという。 県警は「捜査した結果、銃器使用の殺人未遂事件と認めた」として朝霞署に60人体制の特別捜査班を設置したと同日に発表した。 しかし、男を撃った人物を目撃したという情報はなく、男が倒れていた際の状況や、銃声を聞いたとの証言がないことなどを踏まえ、殺人未遂事件ではなかったと判断した。県警は男が水の中で拳銃を発射した可能性があるとみている。 現場周辺を調べる捜査員ら=2021年9月19日午後0時47分、埼玉県志木市 埼玉県警本部=さいたま市浦和区 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高山組幹部ら「下手な動きすれば殺さなあかん」 料亭巡り強要疑い
2021年10月7日 15時45分 愛知県警は7日、指定暴力団山口組弘道会の中核組織である高山組のナンバー3、佐竹憲治容疑者(53)=名古屋市東区=ら3人を強要容疑で逮捕・送検したと発表した。 ほかに逮捕されたのは高山組組員の松村聡容疑者(54)=三重県桑名市=と団体職員の安東和久容疑者(62)=名古屋市港区=。中署によると、3人は共謀して昨年5月16~25日、20代の会社役員の男性に対し、「俺は全国に舎弟がいるからお前の動きは全部わかる。下手な動きをすれば殺さなあかん」「断ったらどえらいことになるぞ」などと電話で脅し、6月1日、名古屋市東区の喫茶店で、京都市東山区の料亭の建物に関して「合意書」と題する書面に署名や押印をさせた疑いがある。 男性は以前この建物の所有権を持っていたが事件当時は別の業者が保有し、複数の業者の間で民事訴訟になっている。県警は、佐竹容疑者らが訴訟を有利に進めるために署名、押印させたとみて調べている。 佐竹容疑者と松村容疑者は「黙秘します」、安東容疑者は「間違っている」と話しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
修学旅行や大会の中止、落ち込む子どもに掛ける言葉は?
会員記事 聞き手・才本淳子2021年10月7日 16時00分 コロナ下で修学旅行や運動会などの学校での体験活動が中止や縮小に追い込まれています。部活の大会がなくなり、練習の成果を発揮できなかった子どもたちもいます。大人は子どもたちの心にどのように寄り添えばいいのでしょうか。教育評論家の親野智可等さんに聞きました。 学校での「学び」とは これまで当たり前にあった修学旅行や運動会、文化祭などが中止になりました。コロナが、学校の特別活動の意味を改めて考えるきっかけになったと思います。 学校の学びというと、読み書き、計算など数値ではかれるものが注目されがちです。でも、これから生きていくうえで大切な、人間関係を調整する力や、目標に向かって努力する力など、学校の活動を通して身につけるものは多いのです。 仲間と協力し、時には対立して嫌な思いをしながらも、一つのことをやり遂げる。その経験を通して、子どもたちは人間関係を学びます。 また、目標を定めて努力した成果を運動会、文化祭、部活動の大会という舞台で発揮することで、達成感や自信を得ることができます。 ここで得た力は、いろいろな場面での「やる気」へつながっていくのです。 文部科学省が、小6と中3を… この記事は会員記事です。残り1537文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル