本多由佳2021年10月28日 18時00分 京セラドーム大阪を本拠地とするオリックスがプロ野球パ・リーグで優勝したことを受け、松井一郎市長は28日の定例記者会見で、市内の大通り「御堂筋」での優勝パレード実施について球団側と協議していると明かした。新型コロナ対策の観点から「いまの状況では厳しい」との見解を示した上で、「オリックスさんと何らかの形で、盛り上げるイベントを一緒にやりたい」とも語った。 オリックスは27日に1996年以来、25年ぶり13度目(阪急時代の10度も含む)のリーグ優勝を決めた。松井市長はかねて、優勝した場合の対応について、「秋に御堂筋を空けて待っておく」として、パレードを実施したいとの意向を示していた。 しかし、28日の会見では「本当に(パレードを)やりたいんだけど、密を避けるのは無理だ」と指摘。「パレードをやったことで(感染が拡大し)優勝ムードに水を差すことにもつながりかねないというオリックスさんのご心配はよく分かるし、企業の責務というのも理解する」とした。(本多由佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「過失と言い切れない」 調布小型機墜落事故で社長ら不起訴
横山輝2021年10月28日 18時13分 東京都調布市で2015年、小型機が民家に墜落し住民ら3人が死亡するなどした事故で、東京地検立川支部は28日、離陸前の重量確認を怠ったとして業務上過失致死傷の疑いで書類送検された機体の管理会社社長と死亡した男性機長(当時36)について、いずれも不起訴とし発表した。処分理由は社長が嫌疑不十分、機長は被疑者死亡とした。 同支部は、専門家らへの聴取をしても、客観的な事故原因の特定に至らなかったと説明。「過失による事故とは言い切れない」と判断した。今回の処分で、社長らに対する一連の捜査は終結したという。 国の運輸安全委員会は17年の報告書で、重量オーバーや機首を上げすぎた影響で減速し墜落したと推定。警視庁は18年、航空法に定められた重量確認をしなかったとして書類送検していた。社長は当時の調べに「(重量確認は死亡した)機長に任せていた」と話したという。 社長は同年、国の許可を得ずに有料で客を乗せた航空法違反の罪で、懲役1年執行猶予3年の有罪判決が確定している。(横山輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「登山界のアカデミー賞」から山野井泰史さんに アジア人初の受賞
近藤幸夫2021年10月28日 18時42分 「登山界のアカデミー賞」と呼ばれるフランスの「ピオレドール(金のピッケル)」の事務局は27日、特に次世代の登山家に大きな影響を与えたクライマーに贈る「生涯功労賞」に、登山家の山野井泰史さん(56)=静岡県伊東市=を選び、発表した。アジア人として初の快挙で、授賞式は11月下旬にフランスで行われる。 生涯功労賞は、岩壁や雪と氷の壁を登る「アルパインクライミング」の世界で長年活躍したクライマーが対象。過去には、8千メートル峰14座を初制覇したイタリアのラインホルト・メスナーさん(77)ら偉大な登山家12人に贈られた。 山野井さんは、単独登攀(とうはん)で知られ、1988年のバフィン島トール西壁単独初登攀や94年のヒマラヤ8千メートル峰のチョ・オユー南西壁新ルート単独登攀などの記録を樹立した。山野井さんは「歴代受賞者は登山界のレジェンドばかり。最初は『僕でいいの?』と戸惑ったが、この受賞が若い登山家の励みになってほしい」と喜びを語った。(近藤幸夫) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流災害、盛り土の関係先を家宅捜索 造成業者や土地所有者ら
2021年10月28日 20時27分 静岡県熱海市で7月に発生した土石流で、県警は28日、土石流の起点付近にあった盛り土の造成や安全管理に問題があった疑いがあるとして、盛り土を造成した業者などの関係先に対し、業務上過失致死の容疑などで家宅捜索に入った。捜索先は、盛り土を造成した神奈川県小田原市の不動産業者や現在の土地所有者ら複数にわたった。捜査関係者への取材でわかった。 土石流は7月3日に発生し、26人が死亡、1人が行方不明になっている。 県や市によると、盛り土は小田原市の不動産業者が2007年に市に届け出た計画に基づいて造成。ただ、計画を上回る土砂が搬入され、計画より約2倍の量の約7万立方メートル超、約3倍の高さの約50メートルになっていたとみられている。11年2月に土地は、熱海市の現所有者に売却された。県は盛り土が土石流の被害を甚大化させたとみている。 遺族は8月、不動産業者の元代表を業務上過失致死容疑で、現在の土地所有者を重過失致死傷容疑で刑事告訴していた。県警は今後、押収した資料を分析して関係者に事情を聴くなどして、盛り土の安全管理や土石流発生との因果関係を調べる。 一方、県と市は行政の対応についても調べ、今月18日に結果を公表。行政側は盛り土崩壊の危険性を認識し、市は11年6月に不動産業者に安全対策を強制的に行わせる措置命令を出す方向となったが、対策工事に着手したため発出を見送ったことが明らかになっている。その後、対策は中断されて完了しなかった。 これまでの取材に対し、現所有者の代理人弁護士は「行政から土地にさわらないでくれと指導されていたため、土地を購入してから土石流が生じるまで一切の工事をしていない」などとコメントしていた。 強制捜査をうけて、遺族と弁護団は東京都内で記者会見し、原告側代理人の加藤博太郎弁護士は「異例のスピードで捜査のメスが入った」と評価した。 遺族ら70人は9月、適切な管理を怠ったなどとして、土地所有者らを相手取り約32億円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生徒側「裁量の壁」、学校側「丁寧に説明」 黒染め指導「適法」判決
米田優人、加藤あず佐2021年10月28日 21時30分 通っていた大阪府立高校で茶髪を黒く染めるよう何度も指導されたとして、慰謝料などの支払いを府に求めた府立懐風館(かいふうかん)高校(羽曳野市)の元女子生徒(22)の訴えについて、大阪高裁(本多久美子裁判長)は28日、染色を禁じた校則や学校側の頭髪指導は「教育現場の裁量の範囲内」として、適法と判断した。 判決後、生徒側の代理人弁護士は「教育現場の裁量は本来、生徒の利益のために使われるべきで、学校側が免責されるための理屈ではないはず。裁量は大きい壁で、残念な判決だ」と憤った。 判決は、教育現場には指導のあり方を常に検証し、よりよい指導を目指す努力が求められる、とも指摘した。代理人弁護士は「一人ひとりの先生が『子どもたちはそれぞれ多様で違う』という前提で子どもと向き合ってほしい」と訴えた。 一方、懐風館高校の校長は記者会見で「生徒、保護者との共通理解ができていなかったことを重く受け止めている」と述べた。校則指導については「丁寧にルールを説明し、生徒支援につなげたい。社会情勢や生徒の実態に合わせて柔軟に考えていく」と語った。 府教育委員会は、提訴後の2017年12月に府立高校に校則の点検を指示。その後も、毎年点検をするよう各校に促している。高等学校課の担当者は「見直しはされたと認識しているが、時代の進展に応じて点検を行うよう、継続して指示していく」と話した。(米田優人、加藤あず佐) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
任意同行中の少年が警察署から逃走、6時間後に逮捕 大阪・八尾
2021年10月28日 23時19分 28日午後3時50分ごろ、大阪府警が強制わいせつ容疑で逮捕状をとり、八尾署(八尾市)まで任意同行を求めた少年(18)が署の駐車場から逃走した。約6時間後、署員らが府内で少年を見つけ、同容疑で逮捕した。 八尾署によると、28日午後3時20分ごろ、署員7人が府内の少年の親族宅へ赴き、事情を聴くために少年をパトカーに乗せて署に連れてきた。 署北側の駐車場に着き、署員が両脇に立って少年を建物内に導こうとしたところ、少年が急に走り出し、高さ約2メートルの門を乗り越えて南方向へ走り去ったという。現金や携帯電話は持っていなかったという。 同日午後9時40分ごろ、少年が親族宅に戻っていたのを署員らが見つけたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
任意同行中の少年が警察署から逃走、強制わいせつ容疑 大阪・八尾
2021年10月28日 21時45分 大阪府警は28日、強制わいせつ容疑で逮捕状をとった少年(18)を八尾署(八尾市)へ任意同行したところ、少年が駐車場で逃走したと発表した。身長約165センチの細身で、黒いダウンジャケット、灰色のスウェットを着ていたという。府警は行方を追っている。 八尾署によると、28日午後3時20分ごろ、署員7人が府内の少年の親族宅へ赴き、事情を聴くために少年をパトカーに乗せて署に連れてきた。 署の北側の駐車場に着き、署員が両脇に立って少年を建物内に導こうとしたところ、少年が急に走り出し、高さ約2メートルの門を乗り越えて南方向へ走り去ったという。現金や携帯電話は持っていなかったとみられる。 友末慎一副署長は「逃走した被疑者の確保に向け、捜査を尽くします」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
撮影会で女児にわいせつ行為、容疑の男を再逮捕 同様の被害相談も
2021年10月28日 21時58分 幼児の写真を撮る「撮影会」を開き、スタジオで客の女児にわいせつな行為をしたとして、警視庁池袋署がイベント会社経営の志村正浩容疑者(49)=千葉県松戸市=を強制わいせつ容疑で再逮捕したことが28日、捜査関係者への取材でわかった。9月に別の女児に対する同様の事件で逮捕されていた。逮捕の報道を見て、複数の人が署に被害を名乗り出たという。 捜査関係者によると、志村容疑者は6月19日午後、東京都豊島区の貸しスタジオで、女児(5)の胸などを触った疑いがある。女児は志村容疑者が企画した「キッズモデル撮影会」の客だった。署は、待ち時間に「水塗り絵をしよう」と声をかけて無人の部屋に連れ込んだとみている。志村容疑者は容疑を否認し、「そんなことはしていない」などと話しているという。 警視庁にはこれまでに、同様の被害相談がほかにも5件寄せられているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部下の供述「信用できない」 不動産会社元社長に無罪 大阪地裁
松浦祥子、浪間新太2021年10月28日 22時00分 学校法人「明浄学院」(大阪府熊取町)の土地売却の手付金21億円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた不動産会社「プレサンスコーポレーション」(大阪市)元社長、山岸忍被告(58)の判決公判が28日、大阪地裁であった。坂口裕俊裁判長は、「(山岸元社長の)部下の供述は信用できず、横領の故意があったと認められない」と述べ、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。 山岸元社長は、法人が2017年に高校の敷地をプレ社に売却する契約を結んだ際、法人元理事長の大橋美枝子受刑者(63)=同罪で実刑判決が確定=らと共謀し、法人に振り込まれた手付金21億円を横領した事件に関わったとして、19年に大阪地検特捜部に逮捕、起訴された。 判決によると、大橋元理事長は法人の経営権を得るため、山岸元社長から個人的に借り入れた18億円を使って理事長に就任。法人が売却契約を結んだ際、プレ社側から振り込まれた手付金21億円を横領し、山岸元社長への返済にあてた。検察側は、山岸元社長の部下(56)=同罪で有罪判決が確定=が「大橋氏個人に貸すと説明した」と認めた供述などをもとに、山岸元社長が個人に貸した金を法人から返済してもらうことを認識しており、大橋元理事長らと共謀して横領に関与したと主張していた。 一方、山岸元社長は「一切関与していない」と無罪を主張していた。 判決は、特捜部の検察官が取り調べの際、この部下に「(プレ社の)評判をおとしめた大罪人。会社が被った損害を賠償できるのか。それを背負う覚悟で話しているのか」と発言したと指摘。この発言が「必要以上に強く責任を感じさせ、真実とは異なる供述に及ぶ強い動機を生じさせかねない」と述べ、「故意に虚偽の供述をしている可能性が高い」として部下の供述は信用できないと判断し、山岸元社長が横領に関与していないと結論づけた。 山岸元社長は判決後に会見し「(特捜部には)もっと丁寧な捜査をして頂きたかったという一言に尽きる」と話した。秋田真志弁護士は「客観的な証拠の分析が不十分なまま見立てに沿って捜査し、密室の取り調べで供述を作った」と述べた。ある検察幹部は取材に対し「もっと供述の裏付けをできなかったのか。検察官の言動が不適切とされた点など反省すべき所は反省する」と語った。大阪地検の八沢健三郎次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応する」とのコメントを出した。 元刑事裁判官の水野智幸・法政大法科大学院教授は「無理やり供述を取るのではなく、状況証拠を積み重ねる姿勢を貫くべきだった」と指摘した。(松浦祥子、浪間新太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国唯一の飲食店時短要請、今月末で解除へ 沖縄県
沖縄県の玉城デニー知事は28日、全国で唯一継続している飲食店への営業時間短縮要請を今月末で解除すると発表した。11月の1カ月間は「リバウンド防止と社会経済活動の両立期間」とし、会食は「4人以下、2時間以内」などの協力を県民に引き続き求めていく。 飲食店への時短営業要請は4月に始まり、半年以上続いていた。玉城氏は記者会見で「県内の感染状況は最も抑制された状態だ。再拡大も起きていない」と解除の理由を説明した。 一方、これから感染症が流行しやすい冬を迎える。県は、市や保健所単位で人口10万人あたりの1週間の感染者数が25人を超えた場合に「注意報」を発出して警戒を呼びかけるなど感染再拡大の対策に取り組む。(寺本大蔵) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル