現場へ! 名古屋マンション紛争① 「手錠をかけろ」。鋭い声に、自分から両手を差し出していた。 2016年10月7日朝、名古屋市瑞穂区の薬局経営、奥田恭正(やすまさ)(65)は自宅前の高層マンション建設に抗議中、暴行容疑で愛知県警瑞穂署に現行犯逮捕された。現場監督を突き飛ばし、走行中のダンプに接触させたという疑いだ。 現場は電機メーカーの社員寮跡地。寮は3~4階建てだったが、マンションは市道沿いを15階建て、奥を6階建てにするという。 驚いた。父の代から住むのはほとんどが戸建ての住宅街だ。だが、市の都市計画では市道から20メートルは「近隣商業地域」で、高さ45メートルまで許されているというのだ。 説明会の録音が残っている。 日照や風の害は? 戸建てに… この記事は有料会員記事です。残り971文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
殺人容疑で長男を再逮捕 京都・山科の60代夫婦死亡で京都府警
2021年11月1日 19時30分 京都市山科区の住宅で60代の夫婦の遺体が見つかった事件で、京都府警は1日、長男の無職、松井公宏容疑者(36)を殺人容疑で再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査1課によると、松井容疑者は10月31日午後4時~7時20分ごろ、同区大宅中小路町の自宅を訪れた父晋也さん(66)と母倫代(ともよ)さん(61)を何らかの方法で殺害した疑いがある。遺体にはいずれも複数の刺し傷があり、凶器とみられる刃物が見つかったという。 夫婦は同日、松井容疑者の就職について話すため、松井容疑者宅を訪れていたという。三重県警は午後8時10分ごろ、同県亀山市で信号無視をしたとして、松井容疑者を道路交通法違反容疑で現行犯逮捕していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ようやく沖縄も時短要請解除「やっと飲める」 新規感染は1人
新型コロナウイルスの影響で全国で唯一、独自の飲食店への営業時間短縮要請が続いていた沖縄県で1日、要請が解除された。解除は3月末以来となる。 沖縄県では、緊急事態宣言の解除後も、独自の要請として10月末まで飲食店に酒の提供を午後7時(認証店は午後8時)、営業を午後8時(同午後9時)までにするよう求めていた。 那覇市の30代の男性会社員は解除に合わせ、2日前に行きつけの居酒屋に予約を入れた。時短要請中は仕事が終わる時間帯には多くの店が閉店し、飲みに出られなかった。「やっとゆっくり飲める。色んなお店に顔を出したいです」と笑顔を見せた。 那覇市の国際通り近くにある居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」。各地の泡盛がそろうこの店は、以前は午前0時までの営業だったが、緊急事態宣言中は休業し、その後の時短要請にも従ってきた。店主の長嶺哲成さん(58)は「長かった。ほっとした気持ちです」と胸をなで下ろす。ただ、宣言期間が長く、外食をしない客が増えているとも感じるという。客が戻ってくるかは「始めてみないとわからないですね」と不安もにじむ。 沖縄県は1日、新たに1人が新型コロナに感染し、4人が9月22~24日に死亡したと発表。1日当たりの新規感染者としては今年最少だった。県は11月中の会食は4人以下、2時間以内などの協力を引き続き求めている。(前田健汰、光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察車列襲い、押収車両内から強盗容疑 大阪府警が男2人を公開手配
2021年11月1日 20時00分 【動画】押収された乗用車内にあった荷物を奪い逃走する容疑者=大阪府警提供 大阪市阿倍野区で10月21日夜、大阪府警が押収して移動させていた車両の中から荷物を奪ったとして、府警は1日、ともに住居、職業不詳の崔浩司(さいこうじ)(48)▽大森由嗣(よしつぐ)(49)の両容疑者を強盗容疑で指名手配し、顔写真を公開した。 捜査1課によると、2人はほかの複数の人間と共謀し、10月21日午後10時半ごろ、東成署が捜査で押収し、レッカー車で移動中だった乗用車に車3台で接近し、レッカー車の前に割り込んで速度を落とさせるなどして、乗用車内にあった荷物を奪った疑いがある。 同署は同日起きた車上荒らし事件に関与したとみられる車を阿倍野区の駐車場で発見し、署で詳しく調べるため2台の警察車両を同行させて運ぶ途中だった。 府警は、接近した車のうち1台を大森容疑者が運転しており、同乗の崔容疑者が降りて押収車両の運転席側のドアを開け、荷物を奪ったとみている。両容疑者はその後、車を現場に乗り捨てて逃走したという。 ほかに2台の車が逃げたことから、府警は少なくともほかに2人が事件に関与しているとみている。 情報提供は東成署(06・6974・1234)の捜査本部へ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高裁裁判官の国民審査、公表見通し立たず 沖縄で開票作業トラブル
阿部峻介2021年11月1日 22時43分 10月31日に行われた最高裁裁判官の国民審査について、那覇市で開票作業をめぐるトラブルがあり、総集計の公表が当初の見込みより遅れた。総務省は全国の自治体の開票データがそろってから公表するが、1日午後9時時点で公表の見通しが立っていないという。 那覇市選管によると、有権者に渡した投票用紙の枚数に対し、集計した「投票総数」が約200枚少ないという。原因を調べても解明できず、約200票少ない状態で集計結果とするかどうかを沖縄県選管や総務省と調整しているという。 国民審査は、×印が有効票の半数を超えると解職される仕組み。衆院選と同時に行われ、通常は投開票の翌日に結果が公表される。 今回の審査対象は、裁判官15人(長官、判事14人)のうち2018年1月~今年9月に就任した判事11人。過去24回でのべ179人が審査を受けたが、最も×が多かった人でも15・17%(1972年審査)で解職に至った人はいない。03年からの6回では10%を超えた例がなかった。(阿部峻介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高裁国民審査、全員信任 夫婦同姓「合憲」4判事は不信任7%超
阿部峻介2021年11月1日 23時37分 10月31日に行われた最高裁裁判官の国民審査について、総務省が1日、結果を公表した。対象の裁判官11人で解職される人はいなかった。約5860万の投票があり、投票率は55・69%(前回53・34%)だった。 ×印が有効票の半数を超えると解職される仕組みで、白票は信任と扱われる。×印の割合が最も高かったのは深山(みやま)卓也氏、最も低いのは安浪亮介氏。7%を超えたのは、6月の最高裁決定で夫婦別姓を認めない民法規定を合憲とする多数意見に加わった深山氏、林道晴氏、岡村和美氏、長嶺安政氏の4人だった。 11人は裁判官15人(長官、判事14人)のうち2018年1月~今年9月に就任した判事。これまで24回の国民審査で、最も×が多かった人は15・17%(1972年審査)。(阿部峻介) 「×」印がついた票の数(かっこ内は有効票に占める割合) ①深山卓也(67)=裁判官出身 4490554票(7.85%) ②岡正晶(65)=弁護士出身 3570697票(6.24%) ③宇賀克也(66)=学者出身 3936444票(6.88%) ④堺徹(63)=検察官出身 3565907票(6.24%) ⑤林道晴(64)=裁判官出身 4415123票(7.72%) ⑥岡村和美(63)=行政官出身 4169205票(7.29%) ⑦三浦守(65)=検察官出身 3838385票(6.71%) ⑧草野耕一(66)=弁護士出身 3846600票(6.73%) ⑨渡辺恵理子(62)=弁護士出身3495810票(6.11%) ⑩安浪亮介(64)=裁判官出身 3411965票(5.97%) ⑪長嶺安政(67)=行政官出身 4157731票(7.27%) ※告示順、敬称略 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
衆院選、都心の一票の価値は鳥取の約半分 弁護士らが一斉提訴
10月31日投開票の衆院選は「投票価値の平等を定める憲法に反する」として、弁護士グループが1日、289小選挙区すべての選挙無効を求めて全国14高裁・支部に一斉提訴した。国会が議員定数の配分や選挙区割りの調整を怠ったことから、最大で2倍超の格差が生じたと訴えている。 東京高裁に提訴した升永英俊弁護士はこの日の会見で、「民意を正確に反映していない国会に正統性はない」と指摘。伊藤真弁護士は「投票価値は誰しも等しく『一票』であることが政治の大前提だ」と話した。 今回の衆院選で、選挙区ごとの有権者(公示前日の10月18日時点)が最も少なかったのは鳥取1区の約23万人で、最も多かった東京13区は2・09倍の約48万人だった。東京13区に住む人の一票の価値は鳥取1区の人の0・48票分で、「国政への発言力」が低かったことになる。 同種訴訟は1962年から弁護士たちが衆参選挙ごとに起こしており、最高裁は76年、格差4・99倍だった72年衆院選を初めて違憲とした。近年は違憲の一歩手前と警告する「違憲状態」が続き、1・98倍だった前回17年衆院選については、国会が人口比例の配分に近づける「アダムズ方式」を導入すると決めた姿勢などを評価して合憲とした。ただ、今回の衆院選に導入は間に合っていない。(阿部峻介) 全289選挙区のうち一票の価値が低い・高い選挙区 順位/小選挙区/有権者数/格差(一票の価値) 1 東京13区 48万2445人 2.09倍(0.48票) 2 東京10区 48万2214人 2.08倍(0.48票) 3 東京9区 48万926人 2.08倍(0.48票) 4 東京22区 48万847人 2.08倍(0.48票) 5 東京8区 47万9076人 2.07倍(0.48票) 6 東京17区 47万7413人 2.06倍(0.48票) 7 東京4区 47万6427人 2.06倍(0.49票) 8 北海道3区 47万5754人 2.06倍(0.49票) 9 神奈川15区 47万4631人 2.05倍(0.49票) 10 神奈川13区 47万3250人 2.05倍(0.49票) …… 280 茨城5区 24万2438人 1.05倍(0.95票) 281 栃木3区 24万1551人 1.04倍(0.96票) 282 長野4区 24万1022人 1.04倍(0.96票) 283 香川3区 24万468人 1.04倍(0.96票) 284 京都5区 23万8977人 1.03倍(0.97票) 285 宮城4区 23万8340人 1.03倍(0.97票) 286 福島4区 23万7897人 1.03倍(0.97票) 287 長崎3区 23万7188人 1.03倍(0.98票) 288 鳥取2区 23万4822人 1.02倍(0.99票) 289 鳥取1区 23万1313人 1.00倍(1.00票) ※格差と一票の価値は鳥取1区との比較。有権者数は公示前日の10月18日時点(総務省まとめ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
証拠のデータ破損問題 捜査の適法性「裁判官は予断持たずに判断を」
薬物事件の証拠品となるDVD内の動画データが破損していた問題で、覚醒剤取締法違反(使用)罪に問われた男の弁護団が1日、東京地裁での初公判に合わせて会見し、破損の原因や捜査の適法性について「裁判官は警察の不正はないはずという予断を持たずに判断してほしい」と訴えた。 この日の初公判で男の無罪を主張した弁護側は、男が逮捕された昨年1月8日、男の車にあったペットボトルを警察官から渡されて男が飲み、その水に、男の知人女性が使った覚醒剤が混じっていた可能性があると指摘。「被告自らがすすんで摂取していない」と訴えた。女性は男の確保中に逃げ出したという。 そのうえで、破損した映像データには、男や女性、警察官の行動が記録されていたはずと説明。警察が女性を取り逃がしたり警察官が男を転倒させたりしたなど「不都合な場面があった」と述べた。 弁護側 「無理な捜査、ぼろが出る」と批判 男の逮捕後に検察側が押収したペットボトルや水を分析したところ、覚醒剤成分や男のものとみられる唾液(だえき)成分が検出されたという。弁護側はこの水は男が当時飲んだものだと主張して「無理な捜査には必ずぼろが出る」とも述べた。 これに対し検察側は、男が飲んだペットボトルは未開封と反論。映像は取り押さえる直前までしか撮影していないと主張した。 検察側の解析などでは警視庁愛宕署で保管中にデータが破損しており、弁護団が同署警察官を証拠隠滅容疑で告発している。この警察官らの証人尋問も今後行われる予定。(新屋絵理) 証拠管理「内規でなく立法化を」 専門家が指摘 捜査機関の証拠管理は、検察や警察の内規に委ねられているのが実態だ。 警察の捜査の心構えなどを定めた国家公安委員会規則「犯罪捜査規範」は、捜査資料について「適切に管理し保管の必要がなくなれば確実に破棄」すると規定。警察庁の通達では、証拠を帳簿に記して管理するよう求めている。 ただ今回の場合、破損したデータを含む計14枚のDVDは事件から1年以上帳簿に記載されず、保管されていたのも警察署内の鍵のかかっていないロッカー内だったという。 龍谷大学の斎藤司教授(刑事訴訟法)は「国家権力を使って集めた証拠は、少なくとも捜査機関だけのものではない」と説明。今回の裁判は証拠管理のあり方も問われているとしたうえで、「安全な証拠管理を目指すため、内規ではなく新たに立法化すべきだ」と指摘した。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
玉城知事支える「オール沖縄」に衝撃 辺野古抱える3区で敗北
沖縄では衆院全4選挙区で自民候補と、玉城デニー知事を支える政治勢力「オール沖縄」の推す候補が激突し、オール沖縄側が選挙前の3議席から1議席減らす結果となった。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対を旗印としてきたが、辺野古を抱える3区でも敗北。衝撃が広がっている。 3区で勝利した元沖縄北方相の自民新顔、島尻安伊子氏(56)は31日夜、報道陣に「(勝因は)コロナ後の経済対策と沖縄振興の訴え」と語った。移設への有権者の考えに変化があるかとの問いには「私はずっと普天間の一日も早い危険除去が第一と話してきた。そういった私の当選は大変重いご判断」と話した。 自民にとっては衆院選で2014年全敗、17年1勝からの議席増。来年1月の名護市長選、来秋の知事選に向け「100点満点の結果だ」と自民党県連の関係者は手放しで喜ぶ。 島尻氏勝利の要因は、有権者… この記事は会員記事です。残り938文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 2021衆院選 ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元交際相手を殺害容疑、会社員の男を逮捕 「怒りがこみ上げた」
吉田啓2021年11月1日 17時35分 知人女性を殺害したとして、福岡県警は1日、福岡県中間市岩瀬4丁目の会社員、篠田勝治容疑者(52)を殺人容疑で緊急逮捕した。容疑を認めているという。 小倉北署によると、篠田容疑者は1日午前0時40分ごろ、北九州市小倉北区上富野3丁目のアパート敷地内で、このアパートに住む元交際相手の内田理恵さん(49)を刃物で刺して殺害した疑いがある。「内田さんを待っていた。帰宅した内田さんと口論になり、怒りがこみあげて刺した」と供述しているという。 「女性の叫ぶ声を聞いた」と近隣住民から110番通報があり、駆けつけた警察官が、階段踊り場付近に倒れている内田さんを発見。左胸から背中にかけて複数の刺し傷や切り傷があり、その後搬送先の病院で死亡が確認された。 関係者の話から、篠田容疑者が浮上。1日午前2時24分ごろ、同市若松区内で車に乗った篠田容疑者を見つけた。持っていた刃渡り10センチの折りたたみナイフが事件に使われたと、署はみている。 小倉署には10月14日、内田さんから「交際を拒否しているにかかわらず、元交際相手(篠田容疑者)から継続して電話やメールがくる」との相談が寄せられていた。署は同日、篠田容疑者に電話やメールを送らないよう指導したが改められず、20日にストーカー規制法に基づく禁止命令を出していた。 署は内田さんと継続して連絡を取っていたといい、小江宏和副署長は「被害者の意向を踏まえた必要な措置を講じたものと考えている」とのコメントを出した。(吉田啓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル