関謙次2021年11月26日 20時24分 名古屋市交通局は26日の市議会本会議で、市営地下鉄東山線の車内にデジタルサイネージ(電子看板)を設置することを明らかにした。2023年度から順次稼働させる。電車の車内広告は中づり広告などの紙媒体からデジタルへと需要が移っているといい、収入確保をめざす。 交通局によると、1車両につき3台、ドア上のスペースに設置する予定。24年度には東山線全48編成(1編成6両)のうち21編成に導入する。駅構内への設置は進めてきたが、車内へは全線で初めてとなる。手塚将之市議(名古屋未来)の質問に答えた。 交通局は約5年前にも車内への導入を検討したが、採算が取れないとみて見送っていた。一方、設置を進めた首都圏や関西圏の地下鉄ではデジタルの広告収入が伸び、紙の不振を補い始めているという。東海圏の広告会社からも導入を求める声が出ていた。 名古屋市営地下鉄の全体の広告収入は、19年度の約31億2千万円から、コロナ禍も受けて20年度は約24億6千万円まで減少した。車内の広告スペースは空白が目立つようになり、対策を検討していた。(関謙次) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電車で買えるよ~♪パンも野菜も雑貨も 近鉄阿部野橋駅でマルシェ
2021年11月26日 20時30分 駅に止めた電車を活用した「近鉄電車deマルシェ」が26日、大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)で始まった。近鉄と近鉄百貨店の共同企画で28日まで。 パンや野菜が並んだ「おいしいをお届け車両」や個性あふれる雑貨の「くせもの車両」など5両で、南大阪線沿線を中心に約20店の人気商品が買える。 乗車券がなければ入場券(大人160円)が必要だが、商品購入時に返金される。「普段と違う姿の電車で沿線の魅力を見つけてほしい」と担当者。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「意識が飛んで記憶がない」横浜の4人死傷事故、容疑の男が供述
土居恭子、小寺陽一郎、黒田陸離2021年11月27日 5時00分 横浜市戸塚区の国道1号で、バス停付近にいた4人がワンボックス車にひかれ2人が死亡した事故で、自動車運転死傷処罰法違反容疑で逮捕された会社員佐藤次守容疑者(71)=東京都足立区東伊興3丁目=が「意識が飛んでいて(人をはねた時の)記憶がない」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。近くの防犯カメラ映像には急ハンドルを切ったり急ブレーキをかけたりした様子は映っておらず、神奈川県警が経緯を調べている。 佐藤容疑者の車は現場近くの信号を通過した後、歩道に進入した。捜査関係者によると、信号の辺りから記憶がなく「気が付いたらバス停と電柱に当たっていた」と供述。車はバス停とその脇の電柱に衝突して止まり、人をはねたことはその後に認識したと説明しているという。 現場は片側1車線の緩やかな右カーブで制限速度は40キロ。捜査関係者によると、付近の防犯カメラ映像から、佐藤容疑者の車の速度は40キロを大きく超えてはいなかったとみられ、ハンドルに突っ伏すなどの異常な様子はなかったという。佐藤容疑者に意識を失う原因となるような病歴はこれまでのところ見つかっておらず、県警が慎重に調べている。 死傷した4人は、バス停付近で道路側を向いて並んでいたところ、横からきた車にはねられたという。 県警によると、佐藤容疑者は都内の内装会社に勤務し、事故当日は、神奈川県鎌倉市の作業現場に向かっていた。県警は29日以降に実況見分を行う。 事故は25日午後2時半ごろ発生。バス停付近にいた4人のうち、45歳と56歳の女性が死亡し、70代の男女が軽傷を負った。亡くなった渋谷幸恵さん(56)の夫は26日、報道陣の取材に「昨日は一睡もできなかった。(容疑者は)許せない」と涙声で話した。(土居恭子、小寺陽一郎、黒田陸離) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入り口で接種証明 行動制限緩和へライブハウス初の実証実験
新型コロナウイルスのワクチン接種証明などで、緊急事態宣言の際も行動制限を緩和するための実証実験が、26日夜に札幌市内のライブハウス「札幌ペニーレーン24」であった。政府による実証実験がライブハウスで行われるのは全国で初めて。 開演時間の午後7時が近づくと、事前にオンラインでチケットを購入した約110人が次々と訪れた。来場者は会場に入る前にワクチンの接種証明や事前検査の陰性証明を確認され、証明のない客は別会場の検査室で無料の抗原検査を受けた。会場内ではマスク着用や大声を出さず手拍子のみとすることが指示され、観客は床のテープに沿って間隔を空けてライブを楽しんだ。 ライブハウスのプロデューサー・菅原織(いおり)さんは「多くの方の参加によってライブハウスが安心安全な場所だと伝える機会になればうれしい。他店も参考にしてもらえれば」と話した。(佐野楓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪市の24行政区→8総合区 松井市長、議案提出方針
添田樹紀2021年11月26日 21時30分 大阪市の松井一郎市長は26日、市内24の「行政区」を八つの「総合区」に再編する議案を来年2月開会の定例市議会に提出する方針を表明した。大阪都構想の簡易版といえる仕組みで、行政区よりも権限と財源が強化される。大阪維新の会(40人)は、市議会(定数83)で過半数を持っておらず、成立には他会派の賛同が必要になる。 松井氏は「総合区の方が住民サービスを拡充できる。市議会で賛否を確かめたい」と記者団に語った。政令指定市は市議会の議決により総合区を設置できる。八つの総合区への再編案はもともと、公明党が中心になって2017年にまとめた。維新は昨年の住民投票での都構想否決を受け、市議会への総合区案提出を検討したが、公明の賛同を得られずに見送った。 松井氏が総合区案を再び持ち出したのは、26日の市議会本会議で、「自民・市民・くらし」(5人)の太田晶也氏が「都構想に代わる議論を進めたい」と発言したためだ。しかし、太田氏は本会議後、記者団に「8区案はダメだ」と反対する考えを示した。(添田樹紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日比野克彦氏、東京芸大の次期学長に就任へ
2021年11月27日 1時10分 東京芸術大学は26日、次期学長の候補者として、現代美術家で同大美術学部長の日比野克彦教授(63)を選出した、と発表した。任期は2022年4月1日から28年3月31日まで。 日比野氏は1984年に同大大学院美術研究科修士課程を修了。舞台衣装や段ボールを用いた立体作品など多彩な芸術活動で知られ、16年から美術学部長を務めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
道路も「計画運休」 大雪予想、高速も一般道も止めて立ち往生回避へ
堀川勝元2021年11月26日 21時32分 雪の季節を前に、中日本高速道路や、国道を管理する国土交通省中部地方整備局など4者が26日、名古屋市内で記者会見を開いた。今冬から、車の立ち往生が予想される際は、高速道路と並走する一般道を同時に通行止めにする方針で、国の担当者は「鉄道の計画運休のように、大雪のときは道路が止まるという認識を持っていただきたい」と話した。 従来は、大雪でも物流に支障が生じないよう、高速と一般道を交互に通行止めにするなど交通の確保に努めてきた。しかし、昨年末に関越道、今年1月に北陸道で大規模な立ち往生が発生。人命優先の観点から、車の滞留を徹底的に回避する方針に改めることになった。 大雪が予測される際は、3日前から「不要不急の外出」の自粛や広域での迂回(うかい)をテレビCMなどで呼びかけ、通行止め開始の24時間前から実施区間をHPなどで周知する。通行止め中に除雪作業を集中的に行い、早期解除を目指すという。 また、立ち往生の引き金となるスタックや事故を避けるため、冬タイヤの装着やすり減りへの注意、タイヤチェーンの携行を呼びかけている。(堀川勝元) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
複数のガソリン缶 1階の自分の布団燃やす? 放火殺人容疑の伯父
2021年11月26日 21時46分 兵庫県稲美町岡で小学生の兄弟が死亡した民家火災で、現場近くの車庫から農機具用のガソリンの缶が複数見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。 伯父で無職の松尾留与(とめよ)容疑者(51)=現住建造物等放火と殺人容疑で逮捕=は調べに「室内に兄弟がいるとわかったうえでガソリンに火を付けた」と供述しており、県警は、これらのガソリン缶が使われたとみている。 県警は26日、松尾容疑者を神戸地検姫路支部に送検した。 捜査1課によると、送検容疑は、19日午後11時半すぎ、住んでいた木造2階建て住宅に火をつけて全焼させ、就寝中だった小学6年の松尾侑城(ゆうき)君(12)と弟で小学1年の真輝(まさき)君(7)を死亡させたというもの。 2人は当時2階にいて、死因は煙を吸ったことによる急性一酸化炭素中毒。捜査関係者によると、布団の燃えかすから油分が検出されており、1階にいた松尾容疑者が自身の布団にガソリンをしみこませて火をつけたと県警はみている。 松尾容疑者に似た人物が火災後、町内のコンビニエンスストアで食料品を買う姿が防犯カメラに映っていたことも新たに判明した。 県警はこの映像を手がかりに行方を捜し、24日、東へ50キロ余り離れた大阪市北区の扇町公園で、服装の特徴が同じ人物を発見した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
困窮学生への10万円給付金、67万人を想定 留学生も 文科省発表
桑原紀彦2021年11月26日 22時20分 政府が26日に閣議決定した今年度の補正予算案に、困窮する大学生らに支給する10万円の「緊急給付金」の分として、675億円が計上された。文部科学省は支給対象者を約67万人と見込んでいる。 文科省によると、給付金を受け取れるのは、国の修学支援制度の利用者のほか、原則として実家を出て生活▽多額の仕送りを受けていない▽家庭の収入減で支援が期待できないなどの要件を満たし、大学が推薦する学生(留学生含む)。支給要件の詳細は今後詰めるという。 修学支援制度の利用者には、辞退の申し出がなければ、大学による推薦を経ずに自動的に口座に振り込むなどして支給する方針。(桑原紀彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中3刺殺、容疑の生徒が複数の不満供述「応援演説頼まれ嫌だった」
独自 2021年11月26日 19時00分 愛知県弥富市の市立中学校で3年生の伊藤柚輝さん(14)が刺殺された事件で、殺人容疑で送検された同学年の男子生徒(14)が「生徒会の選挙で応援演説を頼まれたのが嫌だった」といった伊藤さんへの複数の不満を供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男子生徒は24日に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された直後、「いじめられていた」との趣旨の話をした。その後の調べに「嫌がらせだと感じていた」「数人の友人と話している時に(伊藤さんが)割って入ってくるのが嫌だった」などと複数の不満を口にし、伊藤さんが役員に立候補した生徒会選挙で応援演説を依頼されたことも挙げたという。 県警による同級生からの聴取では、2人の間の目立ったトラブルは確認されておらず、市教育委員会も「把握しているいじめ事案はない」としている。県警は、男子生徒が様々な不満や悩みを募らせていた可能性があるとみて、動機を慎重に調べている。男子生徒の身柄は26日までに名古屋少年鑑別所に移された。 同級生は逮捕された男子生徒について「おとなしいけれど、友達もいたし、落ち込んだり元気がなかったりする様子はなかった」。男子生徒の祖父は「寡黙だが、あいさつなどはきちんとできる子。私どもも何がなんだか……本当によくわからない」と声を落とした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル