織井優佳2021年11月27日 12時40分 「難民」を身近に感じ応援する機会にと、神奈川県鎌倉市御成町の「まちの社員食堂」に12月12日、1日限りの「なんみんカフェ」がオープンする。難民申請中で市内の施設に身を寄せているスリランカ人、リヴィさんが作る本場のカレーが登場し、カンボジアコーヒーなどの販売もある。 カトリック教会を母体とする海外ボランティア派遣団体「JLMM」と地元のIT企業カヤックが企画した。会場の食堂は、鎌倉に拠点を置く企業や団体が、鎌倉で働く人向けに運営しているが、この日だけは観光客も利用可能になる。 リヴィさんが鶏肉や野菜、カルダモンやガラムマサラなどのスパイスを使って香り高く仕上げたカレーは、事前予約制の30食限定。食べるには材料費の500円に加え、鎌倉のコミュニティー通貨「まちのコイン」の300クルッポが必要だ。リヴィさんは難民申請中で就労できないため、日本円ではなくクルッポを全額渡し、「社会に参加し、求められている実感」を味わってもらう。まちのコインを使ったことがない人も、専用アプリをスマートフォンに新規ダウンロードすれば500クルッポがもらえる。 リヴィさんは「みんなにおいしいと言ってもらえたらうれしい。ビザがもらえたら、カレー屋さんを始めるのが夢」と張り切っている。このほか、当日の会場ではJLMMの主な活動拠点になっていたカンボジアのコーヒーの試飲(200クルッポ)や販売(ドリップパック3袋500円)、カンボジア製黒こしょうの販売(50グラム1200円)などもある。午前11時半からと午後1時からの2部制で、営業中はリヴィさんも店内にいる。 参加予約などの問い合わせは、JLMM事務局にメール(jlmm@jade.dti.ne.jp)で。(織井優佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
真っ黒スープの「富山ブラック」 塩っ気控えめ袋麺でムスリム市場へ
富山のB級グルメ「富山ブラック」のアジア進出が進んでいる。濃厚なしょうゆ味で真っ黒いスープのご当地ラーメンを受け入れてもらおうと、国内外に店舗を持つ業者が袋入り麺を新たに商品化した。狙いを定めるのは、世界人口の約4分の1を占めるとされるあの市場だ。 「ノーポーク・ノーアルコール」で 新商品を出したのは、店舗「麺家いろは」を展開する会社「天高く」(富山県射水市)。 1992年に金沢市で創業した同社は、ご当地ラーメンブームを追い風に店舗を拡大。2011年に期間限定でシンガポールなどに店を出したのを皮切りに、海外への進出を本格化させた。 東南アジアでは麺文化が根付き、日本のラーメン店が進出した。「天高く」の栗原清・会長(67)は「日本のラーメンの特徴であるだしにこだわったスープのうまさや、メニューの豊富さが好まれる。受け入れやすい土壌がある」と話す。ただ、日本のラーメンは主に中華圏の人が対象。アルコール入りの調味料を使ったり、スープが豚骨だったりでイスラム教徒たちは食べることができなかった。 栗原さんは13年、インドネシアで開かれた日本食イベントへの出店を依頼された。イベントの運営者と話す中で、ムスリムに向けた「ノーポーク、ノーアルコール」のラーメンを出すことになった。「(イスラム教の戒律に沿った)ハラルの知識もない無謀な挑戦だった」と振り返る。 ムスリム市場に照準を合わせた「富山ブラック」。当初は伸び悩みましたが、転機は意外なところにありました。 だが出してみると、「日本の… この記事は会員記事です。残り1356文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
堀江さんがヨットお披露目、太平洋横断に挑む 「一番乗り心地よい」
浅倉拓也2021年11月27日 15時00分 83歳で太平洋横断に挑戦する堀江謙一さんのヨット「マーメイドⅢ号」の進水式=上田潤撮影 来年3月に83歳で単独無寄港太平洋横断に挑む海洋冒険家・堀江謙一さん=兵庫県芦屋市=のヨット「サントリーマーメイドⅢ号」が完成し、広島県尾道市のベラビスタマリーナで27日、進水式があった。堀江さんは「これまでで一番乗り心地が良く、安全性が高いと思う」と喜んだ。 堀江さんは1962年に兵庫県の西宮港から米サンフランシスコまでヨットで単独航海し、その記録をまとめた「太平洋ひとりぼっち」はベストセラーになった。それから60年の節目になる来年、サンフランシスコから西宮港まで約2カ月半かけて航海し、世界最高齢での単独無寄港太平洋横断をめざす。 新たなヨットは、ツネイシクラフト&ファシリティーズ(広島県尾道市)が建造。船体はアルミ合金製で19フィート(約5・8メートル)。60年前の「マーメイド号」と同じサイズだが、太陽光パネルによる電源があり、衛星電話やパソコンも使える。 この日の進水式では神事などの後、地元の園児らが音楽演奏で堀江さんを激励した。堀江さんは「こうして80代でも元気で航海できる。こんなうれしいことはない」と話した。(浅倉拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
83歳の再挑戦、支える尾道の技 堀江さん「太平洋ひとりぼっち」
83歳で太平洋横断に挑戦する堀江謙一さんのヨット「マーメイドⅢ号」の進水式=上田潤撮影 世界最高齢での単独無寄港太平洋横断に挑む海洋冒険家・堀江謙一さん(83)のパートナーとなるヨット「サントリーマーメイドⅢ号」が完成し、建造したツネイシクラフト&ファシリティーズ(広島県尾道市浦崎町)が27日、堀江さんに引き渡した。アルミ製船舶の建造を手がける同社は、2008年の前回に続き、堀江さんの挑戦を支える。 同社は常石林業建設カンパニーだった07年、堀江さんの依頼を受けて、波浪推進船「サントリーマーメイドⅡ号」を建造した。船首の下にある水中翼が波の運動をとらえ、推進力に変えるという珍しい船だった。 堀江さんはそれまでも、足こ… この記事は会員記事です。残り421文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪・パラで走ったトヨタ車2700台はどこへ 「奪い合い」の人気
今夏の東京五輪・パラリンピックで使われた大会専用車を覚えているだろうか。白ベースで赤や青の市松模様をアレンジしたラインが特徴だった。大会関係者を会場まで運んだり、競技の先導をしたり。閉幕から約3カ月、この約2700台はどこへ行ったのか。 10月下旬、福島県郡山市の郡山自動車学校で、このうちの2台を見つけた。トヨタの水素燃料電池車「ミライ」で、「TOKYO2020」のロゴ上に自動車学校の名を冠している。 「目立つので宣伝効果も期待したい。若い人の車離れが進むなか、環境に負荷のかからない車もあり、自動車も多彩だと知ってほしい」と学校関係者は願う。 走行距離は100キロ前後の中古車。新車だと700万円超だが、懇意の販売店から声がかかり「お手頃な価格」(関係者)で購入できたという。教習車としては大きいため、送迎用として約60人の生徒を送り迎えしている。年明けから春にかけて入校生が増えるため、利用回数は今後もっと増える見込みだ。 東京大会の専用車両は、閉幕後の9月中旬から中古車市場で販売が始まっていた。SNSでも「お得かも」「買う人いるのか?」と話題になった。 大会のトップスポンサーだったトヨタが、電気自動車や自動運転バス、立ち乗り型の小型電気自動車など約3350台を大会向けに提供した。「大会で役目が終わりというわけではなく、今後も長く活用してもらいたい」(同社広報)として、プリウスやカローラ、ミライなど乗用車約2700台の中古販売を決めた。 その人気は高いようだ。 「ネッツトヨタ郡山」(郡山… この記事は有料会員記事です。残り644文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 フカボリ 旬の話題の舞台裏から事件の真相まで、気になるニュースの深層に迫ります。世の中に流れる情報の一歩先へ。「もっと知りたい」「ちょっと気になる」に応えます。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「鬼滅」キャラケーキ、パティシエ摘発は見せしめか 制作会社の憤り
人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターをケーキに描いて売っていたパティシエを、警視庁が著作権法違反容疑で書類送検した。アニメキャラをあしらったケーキを売る店は各地にある。なぜ摘発に至ったのか。 今月上旬に書類送検されたのは、店舗を持たずにウェブ上で客を募っていた東京都渋谷区のパティシエの女(34)。 警視庁向島署によると、送検容疑は昨年12月から今年3月にかけて、鬼滅の刃のキャラクターを描いたバースデーケーキを4人に売り、アニメ制作会社「アニプレックス」など3社が持つ複製権を侵害したというものだ。 パティシエはSNSにケーキの画像を投稿して集客していた。客から画像データを送ってもらい、反転印刷した紙を使ってチョコペンで輪郭をなぞり、色づけした可能性が高いという。被害の申告を受けて警視庁が捜査をしていた。警視庁の調べに「アニメキャラを作れば売れるんじゃないかと思った」などと容疑を認めているという。 著作権法では、すでに存在する著作物をコピーする行為は「複製」と呼ばれる。まねて描き写すような場合でも、本質的な特徴が同じとみなされれば複製にあたる。家庭内などで限られた範囲で使用する場合を除き、作品を複製する権利は著作権者にあるとされる。 アニプレックス社は取材に、摘発を求めた理由をこう答えた。 ①客とのやり取りを他者が確認できない「ダイレクトメール」で注文を受け、営業拠点を明かさない ②画像を多数投稿する こうした状況から、このパティシエが「悪質だった」と説明。「無許諾製造販売について、違法性の意識が低いと憂慮していた。啓発の観点からよい摘発だったと感じる」とした。 摘発のニュースに、ネットでは「全国の店が違反になる」といった反応もありました。専門家はどう考えるのか、知的財産法の研究者2人に聞きました。 「ダメ」と分かっていても 事件が報じられると、ネット… この記事は有料会員記事です。残り1115文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 フカボリ 旬の話題の舞台裏から事件の真相まで、気になるニュースの深層に迫ります。世の中に流れる情報の一歩先へ。「もっと知りたい」「ちょっと気になる」に応えます。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わたし しぬ こわいから」 残した手紙、女性が命を落とすまで
名古屋出入国在留管理局(名古屋市港区)の施設で3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)には、仮放免された場合に自宅で受け入れることを約束した日本人がいた。やりとりしていた手紙から浮かぶウィシュマさんの姿は――。 「ここにウィシュマがいたら、どんな料理を作ってくれただろう」 愛知県津島市のシンガー・ソングライター真野明美さん(68)宅の食卓には、イスラム教徒に欠かせないハラルフードなど、外国の料理がよく並ぶ。 3年ほど前に知人に頼まれて以降、一時的に入管施設の外で暮らす仮放免が認められた外国人を、自宅に受け入れてきた。今はウガンダ人やキリバス人の男女5人がおり、ウィシュマさんも認められれば、ともに暮らすことになっていた。 昨年12月半ば、初めて会った。収容者の支援団体に仮放免後の受け入れを頼まれ、施設で面会した。 ウィシュマさんは元交際相手に暴力を受けたと訴えていた。「つらいことを思い出さないように」。気が紛れるよう封筒や画用紙、カラーペンを差し入れた。4日後に手紙が届いた。「あなたがいてくれて幸せです。たくさん手紙を書きます」。文通が始まった。 手紙は英語や日本語で、飼い犬の思い出、趣味のギターなど話題はさまざま。年末には「2021年はすてきな年になるでしょう。あなたと家族に会えるから」と期待を記していた。 鳥や花のイラストや「曼荼羅(まんだら)」を思わせる複雑な絵もあった。「何にでも関心を持つ聡明(そうめい)な女性なんだな」と感じたという。 返信に、自ら作詞した曲の歌詞カードを送った。年明けの面会では、アクリル板越しに「即興ライブ」も開いた。 しかし、このころから体調が悪化していく。 「ほんとうにいまたべたいです」 1月半ば。食事が食べられず… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歌舞伎町のビル屋上で倒れていた男性が死亡 暴行受けた疑い
2021年11月27日 22時24分 27日午後2時45分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町1丁目の雑居ビルの屋上で「人が殴られている」と、別のビルにいた女性から110番通報があった。警察官が駆けつけると若い男性が倒れており、約1時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。胸にあざがあったことなどから、警視庁は傷害致死事件とみて調べている。 新宿署によると、男性は意識を失った状態で見つかった。胸にあざがあったほか、口付近にかさぶたのようなものがあった。 男性の頭髪は緑っぽい色をしており、身元がわかるような所持品は身につけていなかった。署は現場に複数の人物がいた可能性が高いとみて、男性や一緒にいた人物の特定を進めている。 現場は新宿区役所向かいの10階建てのビルで、クラブなどが入居している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待ちに待ったヤクルトファン 「言葉にならないくらいうれしい」
原田悠自2021年11月27日 23時21分 プロ野球の日本シリーズでオリックスを下し、20年ぶりの日本一に輝いたヤクルト。ファンたちは「待ちに待った」と喜びを爆発させた。 東京・JR新橋駅近くのスポーツバー「Good『A』」では、午後6時の試合開始前から観戦客が続々と訪れ、店内の約30席は満席に。天井近くに備え付けられたスクリーンでテレビ中継を見守った。 川崎市から駆けつけた会社員高橋航さん(28)は、元高校球児で、就職を機に山形から上京してファンになったといい、「低迷期も長く、この日を心待ちにしていた。言葉にならないくらいうれしい」と喜びをかみしめた。セ・パ両リーグで前年最下位だったチーム同士の対戦に「想像していなかった分、どの試合も面白かった」と振り返った。 ヤクルト、オリックス以外のユニホーム姿で観戦する客もいた。店員の西村夢羽(むう)さん(20)によると、日本シリーズが始まると、店内は予約で満席状態が続いた。シーソーゲームなどの熱戦が続き、「単純に日本シリーズ観戦を楽しみに来店するお客さんも多い」。 新型コロナの感染が拡大していた頃は1日の客が数人ということもあったという。西村さんは「『日本シリーズ特需』とも言えるほどの盛況ぶりで感謝している。両チームにお疲れ様と言いたい」と話した。(原田悠自) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Swallows outlast Buffaloes to win Japan Series title
Kobe – The Tokyo Yakult Swallows overcame the best pitcher in Japan to become the best team in Japan. Pinch hitter Shingo Kawabata hit a bloop single to left to bring in the go-ahead run in the top of the 12th, and reliever Scott McGough closed out an entertaining Japan […]