宮脇稜平、奈良美里2021年11月28日 15時06分 東日本大震災直後に岩手県山田町で見つかった身元不明の遺体が、同町の竹内直治さん(当時78)と26日に判明し、親族に引き渡された。県警が身元不明遺体の特定を進めるため、今年度から本格的に導入したミトコンドリアのDNAを使った鑑定が特定につながった。 県警によると、竹内さんは震災当時、妻と息子の3人暮らし。避難のため玄関を出たところで津波にのまれ、行方不明になっていた。遺体は2日後の2011年3月13日に町内で見つかったが、火災に巻き込まれて損傷が激しく、所持品もなかったことから、身元が分かっていなかった。 ミトコンドリアは細胞内に数多く存在し、一つしかない核より、DNAを採取しやすい。今回は遺体の発見場所が自宅近くだったことなどと合わせ、身元が分かったという。 50代の息子は県警を通じ、「父のお墓にはこれまで服を入れていました。遺体が父と特定されたことで、今回やっと骨を入れることができ、安心しました。震災から10年が過ぎましたが、ミトコンドリア鑑定などで身元が特定されることもあり、ご親族が行方不明になっている方には、希望をもってもらいたいです」との談話を寄せた。 県内で震災遺体の身元が判明したのは昨年9月以来で、身元不明遺体は47体になった。(宮脇稜平、奈良美里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名水の里カラカラ 地下水位が最低水準、降雨足りず井戸枯れる世帯も
「名水の里」として知られ、約7割の世帯が井戸水を使って暮らしている福井県大野市で今月、地下水の水位が観測開始以来最低の水準になっている。10月の降水量が極端に少なかったことなどが原因とみられる。市は12年ぶりに地下水警報を発令して節水を呼びかけているが、水が出なくなった井戸もあり、市民生活にも影響が及んでいる。 市によると、基準観測井(せい)としている春日公園(春日3丁目)の地下水位(地表からの距離)が今月4日に7・07メートルまで下がり、注意報を発令。9日に警報発令基準の7・50メートルに達したため、2009年12月以来となる警報に切り替えた。 20日に1977年の観測開始以来最低だった8・00メートル(05年11月29日)を超えて8・06メートル、22日には8・22メートルまで下がった。降雨で多少回復し、25日現在7・57メートルとなっている。 水位低下の原因に、市はまず少雨を挙げる。気象庁によると、10月の市内の降水量は57ミリで、同月では76年の観測開始以来2番目の少なさ。11月も中旬までまとまった雨はなかった。 市によると、地下水の供給源は雨が約5割、河川が約3割、水田が2割弱。10月後半~12月前半は例年水位が低い時期で、そこへ記録的な少雨が重なった。 市内の河川の水量も減った。県奥越土木事務所によると、市街地を貫く清滝川は10月下旬から一部が干上がり、魚の大量死も確認された。並行する木瓜(ぼけ)川も枯渇し、川底をさらした。 真名川から農業用水を取水する施設の改修工事のため、10月19日から農業用水を断水したことも両川の水量や地下水の減少を加速したとみられる。県奥越農林総合事務所は、市の要請を受け、今月末までの予定だった断水期間を短縮し、22日から水を通している。 市内は22~24日、計約80ミリの雨があり、川の渇水は解消した。ただ地下水位は警報基準を超えたままで、市は対策の一環として25日から、計40ヘクタールの田んぼに水を張る湛水(たんすい)を始めた。 ■「蛇口から1滴も出ない」臨… この記事は会員記事です。残り579文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
好きな作品が批判されると嫌な私 美輪明宏さん「他人の感想なんて」
大学生です。何にでも執着する自分が嫌になります。 例えばドラマ。つまらないと思って3話目で見なくなった作品が世間から高評価を得ていると、気に入らない。自分の見る目が正しかったのだと思いたくて、時間の無駄だといら立ちつつもネットで評価の低い感想をあさってしまいます。 大好きな作品が批判されているのを見た時もそうです。私は作品に熱を上げすぎると、作品と自分自身との境界があいまいになり、その作品に対する世間の評価を、作品が好きな自分への評価のように受け取ってしまうことがあります。これのせいで、批判的な感想を見て傷ついたり、別の作品に嫉妬したりと、つまらないことにエネルギーを使って疲れます。 人の感想なんて千差万別で当たり前だと分かってはいるのに、自分の意見が多数派でないと不安になります。それも全ては人間としての中身の不足に対する悲観、つまり自信の無さに起因しているのだと思い、ネットサーフィンをやめて自分磨きにいそしんでみるものの、何かが満たされないのです。 このままだと、つまらない人間のまま一生を終えそうで空恐ろしくなります。今まで背負い込んだものを捨てる方法、そしてこれ以上荷物を増やさず、自分の内面を養うことに力を注いで豊かに生きる方法をご指導頂きたいです。 回答者 歌手・俳優 美輪明宏さん ご自分でもお分かりではありませんか。他人の感想なんて千差万別。割り切るしかありません。人間には色んな価値観があるのは当然です。 どの作品が優れていて、どれ… この記事は有料会員記事です。残り867文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスク姿でゆらゆら念仏 京都・東本願寺で「坂東曲」披露
北村有樹子2021年11月28日 19時00分 真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で28日、僧侶が体を前後左右に揺らしながら念仏を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」が披露された。浄土真宗の宗祖・親鸞の遺徳をしのぶ8日間の法要「報恩講(ほうおんこう)」を締めくくる声明(しょうみょう)で、親鸞の命日にあたるこの日に毎年、御影(ごえい)堂で営まれる。 僧侶らは抑揚をつけた独特の節回しで「南無阿弥陀仏」や、仏の教えを詩にした「和讃(わさん)」を唱えた。坂東曲は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて関東で営まれた勤行が始まりと伝わる。 新型コロナウイルス対策で、出仕した僧侶は昨年に続き、例年の半分の約30人。大半がマスク姿だった。(北村有樹子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山内俊夫元参院議員を逮捕 経営関与の会社から1億円を着服した疑い
経営に関与していた会社の資金約1億円を着服したとして、警視庁は元参院議員の山内俊夫容疑者(74)=東京都港区=を業務上横領容疑で逮捕し、28日発表した。認否は明らかにしていない。口座から引き出された資金は他にもあり、同庁は被害は約2億3千万円に上るとみている。 捜査2課によると、逮捕容疑は2019年3月、経営に関与していた羽田空港格納庫合同会社(東京都渋谷区)の資金を着服したというもの。 合同会社は羽田空港の格納庫を売買する目的で18年4月に発足した。山内容疑者が役員を務めていた一般社団法人が同社の代表社員となっている。山内容疑者が横領したとされるのは社団法人の口座で管理していた合同会社の資金で、京都市と香川県東かがわ市の土地を私的に購入した際の支払いに充てた可能性が高いという。 横領したとされる時期、社団… この記事は会員記事です。残り221文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「つり革」握ってお出かけを 親の手ふさがっていてもOKな新グッズ
堀之内健史2021年11月28日 19時30分 親子が離れずにお出かけできるように、ベルトなどを製造する森製紐(せいちゅう)(大阪市)が、つり革を模したグッズを発売した。親のベルトなどに引っかけて使う。 電車のつり革と同じリングを使った「おでかけGo!Go!」。子どもにリングを握ってもらえば、親の両手がふさがっていても寄り添って外出できる。 電車のつり革は、多くの子どもたちにとっては背の高さが足りず、背伸びをしても手が届かない存在。このリングなら、積極的に握ってくれるかも。(堀之内健史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聖夜に向けてポインセチアの出荷最盛期
山本裕之2021年11月28日 21時30分 クリスマスの飾りとして人気がある観葉植物「ポインセチア」が、出荷の最盛期を迎えている。千葉県長柄(ながら)町の鉢花農園「オーク・リーフ」では、赤、ピンク、白と3色の花を栽培。11月上旬から、全国各地へ出荷している。 同社代表の藤田孝雄さん(69)によると、今年は天候に恵まれ順調に生育した。例年、10月から翌年の4月までは、農業用ビニールハウス内の気温を17度以上に維持して育てており、大型暖房機に約9千リットルの重油を使う。今年は、昨年、購入した重油を使用したため、原油高の影響はなかったが、来年のことを考えると、重油の値段が気がかりだという。 「新型コロナの影響で今年も大変な年でしたが、鮮やかな赤色の花を見て、楽しく年末のクリスマスを過ごして欲しい」と話す。問い合わせは同社(0120・924・468)。(山本裕之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「それでもいい」と言ってくれる父に尊敬 マヂカルラブリー村上さん
(おやじのせなか)マヂカルラブリー・村上さん 両親ともに公務員で、お父さんは土木専門の愛知県職員として働いていました。小さいころ、「この橋つくるときに関わっていたよ」というような会話をした記憶があります。 家で料理をつくるのはお父さんでした。朝5時ごろに起きて、家族の朝ご飯とお弁当をつくっていました。お父さんがつくる愛知名物のどて煮は好きですね。番組で、相方の野田(クリスタルさん)を連れて実家に帰ったときも、いろいろ料理してもてなしてくれました。 勉強も、お父さんが面倒を見てくれていました。添削指導のテストの時間を計ってくれて、ミカンを割って、「これが2分の1だろ、これが3分の1だろ……」と分数を教えてくれたことを覚えています。 東京の大学に行き、国語教員になることや企業に就職することも考えていましたが、大学4年で留年するタイミングで「芸人やろうかな」と相談しました。留年は少し怒っていた気がしますが、芸人になることに関しては反対されませんでした。 ただ、芸人を続けていても何… この記事は有料会員記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
体長1・1メートルのニシキヘビを茶畑で捕獲 ペットとして飼育か
2021年11月28日 22時23分 静岡県警磐田署は26日、同県磐田市東原の茶畑でニシキヘビ(体長1・1メートル)を捕獲したと発表した。褐色でまだら模様があり、毒はないという。25日に通行人が発見し、署に通報した。 ペットとして飼われていたヘビとみられ、署が持ち主を探している。問い合わせは同署会計課(0538・37・0110)。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コブクロが大阪万博のテーマソング 「音楽の力で応えたい」
2021年11月28日 19時30分 2025年大阪・関西万博のテーマソングを人気デュオ「コブクロ」がつくることになった。大阪の路上から活動を始めたコブクロは、万博をPRするアンバサダーを務める。 大阪市北区の中之島公園で28日に開催された万博関連イベント「中之島ウィンターパーティー」で若宮健嗣万博担当相が発表した。出席したコブクロは「大きなチャンスで、音楽の力でお応えしたい。小さい子から大人まで口ずさめる歌ができればと思う」(小渕健太郎さん)と語った。この日は「大阪SOUL」など3曲を披露した。 イベントは大阪府・市などによる実行委員会が主催し、抽選で約4500人が参加した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル