会員記事 文・山崎琢也、写真・林敏行2021年11月27日 17時00分 富士山を望む急斜面の茶畑にある「天空の茶の間」。穏やかな日差しを浴びながら、お茶を楽しめる=静岡市清水区、林敏行撮影 眼下に茶畑、かなたに富士山。静岡の山あいにある茶畑の中のテラス「天空の茶の間」。絶景の中での一服は、格別の味だ。 曲がりくねった急勾配の山道を車と徒歩で登ること約15分。斜面に張り付くように広がる茶畑の中に、木造のテラスが見えてきた。静岡市清水区の山あいにある「天空の茶の間」だ。 テラスは斜面に張り出し、まるで宙に浮いているかのよう。立つと周囲の山々が見渡せる。標高は350メートルというが、視界を遮るものがないため実際より高く感じる。眼下には両河内地区の茶畑、遠くには雪化粧した富士山がそびえる。 急斜面の茶畑にある「天空の茶の間」。富士山を望む山肌に暖かな日差しが降り注ぐ=静岡市清水区 1組90分制の貸し切りで、2種類のお茶と茶菓子などのティーセットが付く。料金は1人3千円(早朝は5千円)。テラスまでは案内人が同行してくれるが、茶葉の解説やおいしい入れ方などを説明すると下山するので、利用者だけの静かな時間を過ごせる。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 2019年5月にサービスを… この記事は会員記事です。残り870文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスク姿にイベント中止 市の広報誌がコロナ禍を伝える写真募集
戸田拓2021年11月27日 17時00分 道行く人が皆マスクを着け、人が集まるイベントは軒並み中止に。誰もが苦難に直面したこの2年間の景色を後世に伝えようと、北海道滝川市が広報誌で市民参加型企画「コロナ禍の記憶」を行う。 北海道で新型コロナウイルス感染症患者が確認された2020年1月以降に市内でスマホやデジカメなどで撮影された写真を募集し、「広報たきかわ」来年3月号に特設ページを設ける。飼い猫の写真など、コロナと直接関係ない画像でもOKという。 市の広報誌「広報たきかわ」では2年前から市民の写真投稿コーナー「みんなの写真館」を開設。徐々に投稿数が増えてきたため、今回拡大企画を行うことにした。市広報広聴係の村沢由香里主任主事は「この期間に広報が取材に行けなかったできごとなどをお寄せいただけるとありがたいが、コロナ禍の中でのふだんの生活がどうだったかも後から見てわかるように、街の記憶を残すことができれば」と狙いを話す。 来年1月31日締め切り。それまでに市内で撮影された画像であれば、市民以外の応募も可能。市の公式サイトのフォームから画像を送れるほか、インスタグラム(@takikawa_photo)、公式LINEからも投稿できる。問い合わせは滝川市広報広聴係(0125・28・8005)へ。(戸田拓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、新たに16人の感染確認 先週土曜と同じ人数
2021年11月27日 17時11分 東京都は27日、新型コロナウイルスの感染者を新たに16人確認したと発表した。前週の土曜日(20日)と同じ人数だった。27日までの1週間平均の感染者数は15・7人で、前週比で89・2%だった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用」とする都の基準による重症者数は、前日と同じ7人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡市、「楽天地」製造もつ鍋セットに回収命令 殺菌不十分の可能性
外尾誠2021年11月27日 13時30分 福岡市は26日、「有限会社楽天地」(水谷崇社長、同市中央区)が製造した家庭向けのもつ鍋セットの回収を同日付で命じたと発表した。牛もつの殺菌が不十分で、食中毒の原因菌が含まれる可能性があるためという。同日までに健康被害の報告はないが、「購入者は食べずに同社(0120・869・107)に連絡を」と呼びかけている。 市によると、回収対象は今月10~16日に450個が製造された「もつ鍋セット2人前」。外箱に「博多 元祖もつ鍋 楽天地」の表示がある。福岡、佐賀両県の高速道のサービスエリアなどで販売され、熊本県と東京都の食品会社にも卸された。 販売先で牛もつ入り容器の膨張が判明し、26日に連絡を受けた市が製造所に立ち入り調査。食品衛生法で定められた加熱殺菌の基準を満たさず、菌が増殖している恐れがあると分かった。同社が自主回収を進めているが、同日時点で243個が未回収という。(外尾誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海底ごみは社会を映す 記者が潜った周防灘 90分で440㌔回収
【動画】豊かな海を脅かすごみ。海底ごみの回収に同行した=寺島笑花、西田祐希撮影 2030 SDGsで変える 豊かな海が、ごみに脅かされています。三方を海に囲まれた山口県で10年前から続く海底清掃に記者が参加し、海の底から現状を見つめました。この活動は、SDGs(持続可能な開発目標)の一つ「海の豊かさを守ろう」に深く関わっています。(寺島笑花) 10月16日、山口県周南市の港からダイバーらと船に乗り込み、周防灘に浮かぶ約10キロ離れた大津島(おおづしま)へ向かった。馬島(うましま)漁港から見た海はきらきらと輝いている。ところが、潜ってみると海の表情は一変した。海底に近づくにつれてヘドロが漂い、視界は暗くなっていく。水深は約5メートルだが、手を伸ばした30センチ先さえ見えない。海底に顔を近づけると、貝が付着した瓶が埋もれている。すぐそばをスズメダイの群れが通り過ぎていった。 地元の大学生たちが引き揚げボランティア 釣り愛好家らでつくる山口県釣り団体協議会が、県内各地で年2~4回実施しているボランティアの海底清掃。ダイバーがネットを手に潜り、海底に沈んだ空き缶や瓶などを集めながら島の岸壁に向かって進む。大きなごみはロープでくくり、陸上で待ち構える地元の徳山大ラグビー部員らが引き揚げる。 この日は6人のダイバーを含… この記事は会員記事です。残り1326文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道・留萌を卓球のまちに 立ち上がった「世界のカットマン」
現役時代の松下浩二さん。カットの名手だった 北海道の人口約2万人の小さな自治体、留萌市が卓球を核にした地域活性化をめざす取り組みを始めた。立ち上がったのは日本初のプロ卓球選手としてドイツでもプレーした「世界のカットマン」だった。 10月、卓球日本選手権の北海道予選ジュニア女子(高校2年生以下)の決勝。卓球関係者はその対戦カードに驚いていた。中学1年と中学2年の留萌の中学生対決だったからだ。ひとりは、とあるコーチの指導力を頼って東京から7月下旬に留萌の中学校にやって来た。もうひとりは、地元で知られた卓球3兄妹の末っ子。2人とも留萌を拠点に全国での活躍が期待されている。 今年4月から留萌市にコーチを派遣しているのが、卓球用品メーカーのVICTAS(ヴィクタス)。東京五輪で日本初の金メダルを獲得した水谷隼、伊藤美誠ペアが着ていたユニホームはVICTAS製だ。 同社の松下浩二社長(54)は国内トップの卓球リーグTリーグの初代チェアマンを務めた。球に下回転をかけて返球する「カットマン」で知られ、日本最多タイの4度の五輪出場。日本初のプロ選手として欧州で活躍した卓球界のレジェンドだ。 11月5日、VICTASは留萌市と、「卓球を通じた子どもたちに夢と希望を与える取り組み」「卓球を通じた市民の健康増進」など七つからなる包括協定を結んだ。松下社長は「これからの日本は大都市でなく、地方都市の活性化が重要になる。スポーツ、卓球の町、留萌を全国にPRしたい」と語った。 卓球メーカーと留萌市が結び… この記事は会員記事です。残り2020文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雪時の立ち往生防げ 高速と国道「ちゅうちょなく」同時通行止め
新潟県内でも山沿いで降雪が始まり、本格的な冬が間近に迫っている。大雪時に心配なのが道路での立ち往生。国土交通省北陸地方整備局とNEXCO東日本新潟支社は今冬、連携をより密にして、昨冬の事態の再来を防ごうとしている。 まず取り組むのが、大雪が見込まれる場合に、高速道と並行する国道の両方を同時に通行止めにすることだ。 これまで、大雪で高速道と国道のいずれかが通行止めとなった場合、もう一方はできるだけ通行を続ける運用をしてきた。しかし、昨年12月に関越道で起きた車両約2100台の大規模な立ち往生は、並行の国道を通行止めとしたことで、結果として関越道への車の流入を促したことが一因とみられている。 そこで北陸地方整備局の松永和彦・道路情報管理官は「大雪が見込まれる場合、国道と高速道の同時通行止めをちゅうちょなく行う」。NEXCOと整備局双方による「情報連絡本部」を必ず設け、情報共有と一体的な対応を図る。 NEXCOは、大雪予想時に一部のインターチェンジ(IC)の閉鎖を事前予告したり、通行止め区間を従来より広げたりして流入車両を減らす。 また、一部の合流地点に消雪パイプを設置したり、道路状況を監視するカメラを約100台増やしたりした。除雪の人員も増強し、救助のための隊も常設。道路情報を伝えるLINEアカウントも開設している。 ◇ NEXCO東日本新潟支社は26日、同日夜から28日朝にかけて、県内の山間部を通る一部の高速道で最大30~40センチ程度の降雪を見込んでいると発表した。通行止めの事前予告はないが、「1台でも走行不能になると、長時間の渋滞や通行止めにつながる」として、冬用タイヤ着用やチェーン携行を呼びかけている。 降雪を見込んで注意を呼びかけている区間は、関越道の水上IC(群馬県)―長岡IC、上信越道の信濃町IC(長野県)―上越高田IC、磐越道の津川IC―安田IC。 圧雪に「くぼみ」 スタック連鎖し立ち往生 なぜ、大雪で多くの車が立ち往生してしまうのか? 新潟大の河島克久教授(雪氷学)と福井大の藤本明宏准教授(地盤・道路防災)の研究チームが、そのメカニズムを解明した。かぎは「くぼみ」だった。 立ち往生のメカニズムはこうだ。 まず、踏み固められた「圧雪… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大手百貨店に似せた偽通販サイトでトラブル 偽ブランド品も
国民生活センターは25日、大手百貨店のロゴを使用し、本物とそっくりに作られた偽通販サイトに関する消費者相談が多く寄せられていると発表した。高級なブランドバッグや時計と称する商品を80~90%割り引いて販売しているように見せかけ、実際には偽物だったケースも多いという。 センターによると、百貨店をかたる偽サイトの相談は、今年度だけで約800件あり、うち600件は高島屋をかたるものだった。ネット広告で、「免税店が閉店になった。在庫があるが倉庫の契約期限がくるので処分することになった」などとうたい、偽サイトに誘導していた。 偽サイトでは、高級ブランド品とうたわれている商品を大幅に値引いて販売しているように宣伝。支払い方法が代金引換に限定されている場合が多いという。センターの担当者は「代金引換で支払うと返金が難しくなってしまう。日本百貨店協会のホームページから正規のサイトを開き、注文しようとしているサイトが本物かどうか確認を」と呼びかけている。(小林未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
商業施設屋上からカート落とした疑い 大阪・住之江、女子中学生逮捕
2021年11月27日 11時09分 商業施設の屋上から買い物用のカートを歩道に投げ落としたとして、大阪府警は27日、府内の中学2年の女子生徒(14)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。府警によると、「遊び半分でやった」と話し、殺意は否定しているという。 住之江署によると、逮捕容疑は、いずれも13歳の女子生徒2人と共謀し、26日午後6時25分ごろ、大阪市住之江区新北島1丁目の商業施設の屋上から、約20メートル下の歩道にカートを投げ落としたというもの。カートは歩道を歩いていた男性(53)のそばに落ちたが、男性にけがはなかった。 男性が「カートが落ちてきた」と110番通報。防犯カメラの映像などから女子生徒らの関与が浮かび、住之江区内の公園で見つけて署に任意同行したという。 3人は中学校の同級生。14歳未満は刑法により刑事責任を問われないため、署は13歳の少女2人を触法少年として児童相談所に通告する方針。 現場は大阪メトロ四つ橋線住之江公園駅の地上出入り口のそば。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅前で両手に刃物の男「止めるしか…」高校生3人、体が勝手に動いた
JR福島駅で刃物を持った男が女性を切りつけ、傷害容疑で現行犯逮捕された事件。現場となった駅西口で容疑者を取り押さえ、出血する被害者を救護した県立高校に通う2年生の男子生徒3人が朝日新聞の取材に応じ、事件当時を振り返った。 15日午後4時前。同じクラスで、遊び仲間の男子生徒3人(いずれも17)は福島駅西口の駐輪場に自転車を止め、駅ビル内のマクドナルドに向かった。1人はソフトテニス部員で、この日は練習が休みだったため、3人で放課後の時間を楽しむ予定だった。 「キャー」という女性の悲鳴が… 駐輪場から西口の広場に向かっていたところ、10メートルほど前に刃渡り20センチほどのナイフを両手に持った住所不定無職の高橋清容疑者(69)が歩いているのが見えた。容疑者は花壇のへりに腰かけていた80代の女性に近づき、右腕を上げ、女性の左脇腹あたりをナイフで切りつけた。 「キャー」という女性の悲鳴… この記事は会員記事です。残り534文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル