杉浦達朗、山口啓太2021年11月14日 10時27分 秋篠宮家の長女小室眞子さん(30)と圭さん(30)夫妻が14日、羽田空港から米ニューヨーク州に向かった。空港で夫妻は報道陣らに声を掛けられ、頭を下げた。同州で新生活を始める。 この日の朝、小室夫妻は渋谷区のマンションを車で出発し、羽田空港へ向かった。夫妻は午前10時前に保安検査場を通過し、国際線に搭乗。ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ空港に向かった。 羽田空港には約100人の報道陣が集まった。午前10時8分に小室さんと眞子さんが姿を見せた。小室さんは緑色のニットカーディガンにデニムのジーンズ姿。眞子さんは上下黒色の服装にズボン姿で、黒色のコートを手にしていた。夫妻は報道陣に向かって軽く会釈し、無言で搭乗口に入った。 この日、小室夫妻は午前8時10分すぎ、小室夫妻は渋谷区のマンションを車で出発。報道陣や近所の住人らが60人ほど集まり、見守っていた。 小室夫妻は10月26日に結婚し、眞子さんは皇室を離れた。圭さんは同州マンハッタンの法律事務所へすでに就職しているが、7月に受験した同州の弁護士試験に不合格だった。圭さんは事務所で法律事務員として勤務しながら、来年2月にある次回試験での合格を目指しているという。(杉浦達朗、山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ATMの方から話し声、女性は送金寸前 郵便局員「その電話怪しい」
松島研人2021年11月14日 10時30分 還付金詐欺の被害を防いだとして、愛知県警中村署は12日、名古屋烏森郵便局(名古屋市中村区)の牧村律子さん(49)に感謝状を贈った。被害に遭いそうになった女性も、贈呈式に同席した。当時を振り返り、「電話の相手をつい信用してしまった。大事なお金が取られなくてよかった」と話した。 女性のもとに電話がかかってきたのは9月29日の午後5時ごろ。区役所の健康保険課を名乗る30代くらいの男の声で、「約2万円の還付金がある。期限は過ぎているが、まだ手続きができる」と言われた。女性は言われるがままキャッシュカードや通帳、印鑑を持って郵便局へ走った。同居する夫も、女性の様子を不審に思い郵便局に向かったという。 郵便局に着くと、男がATMの操作のしかたを電話で伝えてきた。言われたとおりに進めていくと、画面に大きく「送金」の文字が表示された。 女性は「私が受け取るものなのに、どうして送金するの?」と思った。電話口からは「送金ボタンを押してください。早く押して」と男の声が何度も聞こえた。 ちょうどそのころ、ATMコーナーから話し声がするのに気づいた牧村さんが防犯カメラを確認すると、電話をしながらATMを操作している女性に気づいた。声をかけると、近くにいた夫が「還付金がもらえると言われて……」。画面を見ると、送金ボタンを押す寸前だった。 「その電話あやしいです」「操作をいったん止めて、お話を聞かせて」 そう説得していると、牧村さんの声が聞こえたのか、電話は一方的に切れたという。 牧村さんは「還付金詐欺が増えているのは知っていた。今後も、おかしいと思ったら積極的に声をかけたい」。女性は「私みたいにだまされてしまう人は、ほかにもいるはず。声をかけてもらえたら、踏みとどまるきっかけになる」と話した。(松島研人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
認知症受刑者がテーマのドキュメンタリー作品、グランプリを受賞
小川智2021年11月14日 6時00分 昨年7月から今年6月まで放映された地方発のドキュメンタリー映像を紹介する第41回「地方の時代」映像祭が13日、大阪府吹田市の関西大学千里山キャンパスで始まった。グランプリには「忘れてはいけないこと~認知症受刑者が問いかけるもの~」(岡山放送)が選ばれた。 同作品は、受刑者約400人が収容されている岡山刑務所の高齢化の問題を取材。半数以上が無期懲役の受刑者で、4人に1人が65歳以上の高齢者だ。 特に深刻なのが受刑者の認知症だ。殺人罪などで無期懲役の80代前半の受刑者は、年齢がわからないだけでなく、自分がなぜ刑務所にいるのか思い出せないという。受刑者の高齢化とともに介護施設化し、医療費の負担が増え、人間の尊厳に関わる認知症の問題に直面する中で、受刑者の贖罪と社会復帰ができるか、現在の刑務所が抱える問題を伝えている。 岡山放送アナウンサー兼ディレクターの岸下恵介さん(28)が、昨年11月にフルーツの保護ネットなどを作る高齢受刑者向けの養護工場の取材を契機に約4カ月取材。岡山刑務所長に粘り強く取材交渉を重ねた。 贈賞式のあいさつで岸下さんは、「岡山刑務所長に粘り強く交渉し、同じ20代のカメラマンと取材しました。若い世代のテレビマンが新たな時代をつくっていけるよう、今後も精進したい」と笑顔で話した。 審査委員長で朝日放送テレビ名誉エグゼクティブの和田省一さんは「私たちが気がつかない塀の向こうで進行している大きな変化を察知し、警鐘を鳴らす貴重なドキュメンタリー」と評した。 映像祭は、政治、経済、文化など社会の行き詰まりを「地方」からの新しい目で見直そうと1980年に始まった。今回は全国の地方の放送局やケーブルテレビ、高校生らから270点の応募があった。 19日まで受賞作の上映がある。グランプリ作品上映は14日午前11時から。入場無料。12月4日は東京都千代田区の関西大学・東京センターで上映会もある。またNHKでも来年1月15日に放映される予定だ。 上映スケジュールなど詳細は映像祭HP(https://www.chihounojidai.jp/)へ。(小川智) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
藤井四冠は「三英傑全てに重なる」 地元講談師から見たその魅力
藤井聡太三冠(19)が豊島将之前竜王から竜王を奪取し、史上最年少で四冠を達成した。 2017年から創作講談「藤井聡太物語」を口演してきた地元講談師・旭堂鱗林(きょくどうりんりん)さんは藤井四冠の魅力について「三英傑全てに重なる」と話す。その理由を聞いた。 ◇ 藤井先生の地元・瀬戸でラジオ番組を持っていてスタッフに「藤井先生をテーマに講談をつくってみたら」と言われたのがきっかけで2017年から創作しています。今では月に10回くらいは高座にかけています。お客さんからもリクエストされますし、メインでやる演目になりました。 地元の方に将棋を教えてもらい対局のスリリングな様子も入れますし、藤井先生の冷静な姿、対局される方の姿といった人間模様も話せる。 私の場合は、瀬戸市で応援し… この記事は会員記事です。残り602文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学校受験、コロナ下でなぜ人気 中学受験も視野 農大稲花は13倍
首都圏で「小学校受験」のシーズンがやってきた。コロナ禍で行う2度目の入試となった今年は、多くの学校で受験者が増えた。大学付属・系列の小学校のほか、中学受験に強い学校も人気を集めている。(川口敦子) 今月1日、東京都内の私立小学校の入試が始まった。 「ちょっと緊張したけど、最後まで頑張ったよ」。紺色のワンピース姿の子どもが、校門前で待っていた父親に抱きつきながら言った。1日、東京農業大学稲花(とうか)小(東京都世田谷区)での一幕だ。 同校は共学の小学校で、成城学園、田園調布雙葉、東京都市大付など、人気の私立小が多い世田谷区に2019年、東京23区内では約60年ぶりに新設された。東京農大の農場や人材を利用した体験型学習や1年生から外国人講師が行う英語の授業、食育を意識した給食などが特徴だ。 一定の基準を満たした児童は、東京農大一高・同中等部に原則として全員進学できるのも魅力で、今年は定員72人に対し、約13倍の962人が志願した。志願者数は開校以来、毎年増えており、今年は昨年比で270人増えた。 人気があるのは都内の伝統ある小学校に限りません。記事後半では、色々な学校の特色について説明します。 夏秋啓子校長(67)は人気… この記事は有料会員記事です。残り2126文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「降車ボタン」押すと蒸気がブワッ 引退したバスが移動型サウナに
森直由2021年11月13日 13時25分 引退した神姫バス(兵庫県姫路市)の路線バスを、どこでも本格的なサウナが楽しめる移動型の「サウナバス」に生まれ変わらせる取り組みが、姫路市内の工場で進んでいる。年内に完成させ、来年2月のサービス開始を目指している。 発案したのは、2015年に神姫バスに入社した松原安理佐さん(28)。古くなったバスはグループ会社に売却し地方路線などで使うことが多かったが、人口減少やコロナ禍で乗客の減少に歯止めがかからないなか、新たな収入源を生み出せないかと考えた。外国でサウナ付きの車があることを知り、昨年夏にサウナバスを思いついたという。 今年5月には、同社から出向起業をする形で、新たなバス事業の企画会社「リバース」を1人で立ち上げた。02年から今年3月まで路線バスとして使われて引退したバス1台を、神姫バスのグループ会社「神姫商工」(姫路市)の工場に移し、10月から、同社などの従業員5人ほどでバスの改造を始めた。 バスの名前は略して「サバス」。前面や側面の行き先には「蒸37」「サウナ」などと表示する。バスの広さは幅約2メートル、長さ約10メートル。後方の「サウナ室」(約10平方メートル)と、前方の「休憩室兼事務室」(同)の2部屋に分ける。 サウナ室には最大9人が入ることができ、本格的な薪ストーブを置く。つり革を残し、座席の配置も工夫して、路線バスの雰囲気を生かす。室内の「降車ボタン」を押すと、高温に熱された石に水がかかり、蒸気を発生させる「通称・蒸気降りますボタン」といった演出も検討している。 休憩室兼事務室でも、つり革や座席を再利用。席に座ってサウナに入る前後に休んだり、荷物を置いたりできる。 安全に考慮して、走行中にサウナの利用はできないため、道路を走行中に乗れるのは運転手のみ。サウナ客は駐車したバスに「乗車」する。想定しているサービスの形は、宿泊・温浴施設や企業向けのバスの貸し出しだ。例えば、夏の海水浴場や冬のスキー場、アウトドア施設などにバスを移動させ、駐車したバスの中で、水着を着てサウナを楽しめる仕組みを考えている。 松原さんは「バスの新しい活用方法の可能性を、全国へPRしたい。ほかにも『託児所バス』や『シャワーバス』『店舗型バス』なども展開して、地域活性化や災害支援など、社会課題の解決にも貢献できたら」と話している。(森直由) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千原ジュニアさん、ひきこもり支援に協力 「焦らず扉を開けて」
ひきこもりの人や家族を支援しようと、高知県が相談窓口を記載したリーフレットやポスター、動画を新たに作った。ひきこもり経験があるお笑い芸人の千原ジュニアさん(47)が協力した。 京都府出身の千原さんは、中学生の時にひきこもりになった。学校に行く気にならず、自室に鍵をかけてテレビを見たり絵を描いたりして過ごした。親に悪いと思いながらどうしていいか分からなかったという。4歳上の兄・せいじさんからお笑いの世界に誘われたのを契機に、その状況を脱した。体験を元にした自伝的小説「14歳」が2007年に刊行された。 千原さんへの協力要請は発信力を高める狙い。県内各市町村の相談窓口や千原さんのメッセージを掲載したリーフレットを3万部、ポスターを5千枚作製した。「自分のペースで少しずつ歩いていけばいい」と千原さんが語りかけるメッセージ動画も県のホームページで公開されている。(清野貴幸) 千原ジュニアさんは10月中旬、リーフレットなどの完成披露で県に招かれ、浜田省司知事と懇談した。その際のやりとりや報道陣への受け答えを元に、ひきこもり体験や今の思いなどをまとめた。 ■ 中学2年ぐらいからひきこもりになりました。中高一貫の進学校でなじめず、ほぼ学校に行かなくなりました。当時は不登校や登校拒否と呼ばれていて。両親にはつらい思いをさせましたけど、全国の登校拒否の子を預かる学校のパンフレットが居間に積んであると、「そういうことちゃうねん」と思ってました。 ひきこもりの人にはこうすればいいという答えがなく、十人十色で違います。当時、テレビで教育者みたいな人があれこれコメントしてましたが、僕には何一つ当てはまらなかった。だから僕も、経験を踏まえて「周りの人はこうしてほしい」などと軽はずみなことは言えないです。 当時の自分は誰かに分かってほしいなんて思っていなかった。理解しようとする親のこともしんどかった。そんな時にせいじから偶然電話が来て。相方がいなくて、家に弟がおるなと思い出しただけで、僕を救おうとかさらさら思ってなかったと思います。でも僕は家を出るきっかけさえあれば何でも良かった。 それぞれのタイミングがあり、焦る必要はないけど、ひきこもっている人たちは「出て行きたい」「このままではあかんねや」と思い続けてほしい。1冊の本、1本の映画、1枚の絵、何がきっかけになるか分からんです。 自分が動くことで、1人でも「扉を開ける」というきっかけになればと思い、高知県のオファーを引き受けました。ひきこもられている側の親たちが相談できる環境があるというのは、すばらしいです。 高知県は昨年6、7月、ひき… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南極・北極公開講演会ウィーク、18日から神戸大とオンラインで開催
2021年11月13日 14時00分 「南極・北極公開講演会ウィーク~文系が探求する世界」と題した講演と発表が18日から、神戸大(神戸市)とオンラインで同時開催される。 南極・北極の研究は自然科学系のほかにも、歴史や文化人類学、心理、教育、政治、法学など様々な分野でも進められている。これらの研究者が世界中から集う「南極研究科学委員会・人文社会科学常設委員会学術研究大会」(18~19日)と「第14回極域法国際シンポジウム」(21~23日)がアジアで初開催されるのを記念し、一部が一般公開される。主催は神戸大大学院国際協力研究科極域協力研究センター(PCRC)で、朝日新聞社が後援する。 18日は「南極観測事業は文系研究にも貢献できる!」をテーマに、南極観測隊に参加した心理学者の村越真さん(静岡大)や法学者、教員、朝日新聞社会部の中山由美記者が議論し、19日はドイツの南極歴史学者が講演する。 日本の南極観測の歴史的映像も見られる。1次隊の訓練や1959年1月に昭和基地で再会した樺太犬タロ・ジロなど、朝日新聞が撮影した映像も18、19、21、23日上映される。 詳細や参加登録はサイト(https://2021polarlawsymposium.org/japan_lectures/)へ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
免許返納を決めた「失敗学の大家」 迫る妻、娘からのキツイ一言
「失敗学」の提唱者で、東京電力福島第一原発など数々の事故の調査や検証に携わった東京大学名誉教授(機械工学)の畑村洋太郎さん(80)は2年前の4月、自動車の運転をやめました。来年の更新時に免許も返納します。運転に自信があった畑村さんが心変わりした一言とは? 大きな社会問題になっている高齢者の免許返納をどう考えたらよいのか? 畑村さんに話を聞きました。 ◇ ――自動車の運転をやめると、よく決断されましたね。 あれは2019年4月19日、そう、東京・池袋で87歳の男性が運転する自動車が暴走し、横断歩道を横断中の母娘2人が亡くなった日です。その夜、家内と娘が私を取り囲みました。 妻が言います。 「あなた、そろそろ車の運転をやめたらどうでしょうか」 最初は穏やかな会話だったのですが、私が渋っていると、だんだんと真剣さが増し、説得口調になっていきました。 妻はたたみかけてきます。 「あなたが取り組んできた失敗学は、現状認識が一番大事なのですよね」 「的確な現状認識に基づき、失敗を未然に防止するのが失敗学の基本ですよね」 「あなたが関わった日本航空123便の事故も福島第一原発事故も、いくつも未然に防ぐチャンスがあったのに、それが見逃されたんですよね」 そして最後に、娘がこう付け加えました。 妻と娘に迫られ、車の運転から「降参」した畑村さんは、「失敗」の事例を検証してきたのに、自分のことは決断できなかったと話します。後半では、畑村さんが感じた自身の「老い」や、免許返納の問題に必要な視点について語ります。 「もし、事故を起こしたら… この記事は有料会員記事です。残り2984文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奥多摩の白丸湖で紅葉とエメラルドグリーン 湖面の共演
迫和義2021年11月13日 14時30分 【動画】奥多摩の白丸湖で紅葉とエメラルドグリーンの湖面の共演=依知川和大撮影 東京・奥多摩の白丸湖畔の木々が、秋の深まりとともに彩りを変えている。イタヤカエデやケヤキ、モミジ……。赤や黄色の濃淡が水面を囲む。 白丸湖は、多摩川をせき止めた発電用のダム湖だ。湖面はエメラルドグリーン。カヌーやスタンドアップパドルボード(サップ)を楽しむ人たちが「ここ東京?」「水がとってもきれい」と驚くという。(迫和義) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル