桑原紀彦2021年11月13日 6時00分 政府は、コロナ禍で困窮する大学生らに支給する10万円の緊急給付金について、昨年度に始まった低所得者向けの修学支援制度の利用者らを対象にする方針を固めた。対象者は20万人超になるとみられる。 政府は対象について、修学支援制度の利用者のほか▽経済的理由で修学継続が困難▽コロナ禍で収入が大幅減▽家庭から自立してアルバイト収入で学費を賄っているなどの要件を満たし、大学などが推薦する人も加える方針。修学支援制度は、住民税非課税世帯や、収入がそれに準ずる世帯向けに授業料を減免し、返済不要の給付型奨学金を支給する仕組み。昨年度は約27万2千人が利用した。(桑原紀彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
捜査情報漏らした巡査部長を停職処分 元組員からの金銭も 兵庫県警
2021年11月12日 19時30分 薬物事件の捜査協力者らに捜査情報を漏らしたなどとして、兵庫県警は12日、芦屋署刑事課の男性巡査部長(54)を停職3カ月の懲戒処分とし、発表した。巡査部長は「情報を得る上で良好な関係を保つためだった」と認め、同日付で依願退職した。 県警によると、巡査部長は昨年1月~今年7月、警察署内の端末にアクセスして20回にわたり捜査情報を不正に照会。捜査協力者9人に計31回、電話やLINEで捜査の進捗(しんちょく)情報などを漏らしたという。 このうち70代女性に知人の犯罪歴を教え、40代女性にも知人の再逮捕情報を漏らしたとして、県警は10月、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで書類送検したという。 また巡査部長は2013~19年、元暴力団員から退院祝いとして商品券5万円を受け取ったり、40万円の借金をしたりするなどの不適切な交際も確認された。 今年6月、協力者の一人だった女性が他府県警に逮捕され、スマホに巡査部長とのやりとりが残っていたことから発覚した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
災害時の安否不明者氏名、48時間以内に公表へ 静岡県
会員記事 植松敬、黒田壮吉2021年11月12日 19時32分 大規模災害時の安否不明者の氏名について、静岡県は12日、原則48時間以内を目標に公表すると発表した。発災72時間で生存率が著しく下がることを踏まえ、早めに公表して円滑な救助活動につなげる狙いがある。県によると、ほかに22道県(9月末現在)が災害時の氏名公表の方針を決めているが、公表の目標時間を定めた例はないという。 静岡県熱海市で7月に起きた土石流では、県は発災58時間後に連絡のとれない64人分の氏名を公表。安否が確認できる情報が寄せられ、連絡の取れない人が翌日までに40人以上減り、救助対象者の絞り込みにつながった。48時間以内とする理由について、川勝平太知事は12日の記者会見で「まだ生存可能性が十分にあるなか、不明者の氏名を特定できれば、その方の住所を集中的に捜索できる」と述べた。 公表するのは、住民基本台帳… この記事は会員記事です。残り217文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性への暴力なくすシンボルに 北大・古河講堂をパープルカラーに
芳垣文子2021年11月12日 20時00分 北海道大学(札幌市北区)構内の古河講堂が12日夜、パープルカラーの光でライトアップされた。国の「女性に対する暴力をなくす運動」への賛同を示す活動の一環で、運動のシンボル「パープルリボン」にちなんだもの。 午後5時過ぎに点灯式が行われ、山口淳二副学長が趣旨を説明、活動に携わる大学院生白井那奈さん(26)がデートDVの説明を行った。パープルの光が当たって建物が宵闇の中に浮かび上がると、参加者から拍手が起きた。 講堂は古河財閥の寄贈で1909年に建てられ、国の登録有形文化財にも指定された歴史的建造物。 ライトアップは13日も午後5時から同8時半まで実施され、市民も見学できる。JR札幌駅北口徒歩約10分。 運動にあわせ、全国のタワーやランドマークなどをライトアップする活動が行われており、12日はさっぽろテレビ塔もパープルカラーに彩られた。(芳垣文子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
娘に抗不安剤投与した容疑で送検された母、不起訴に 大阪地検
2021年11月12日 21時40分 入院中の次女(当時1)に抗不安薬を服用させたとして、大阪府警が暴行容疑で10月に逮捕した高石市のアルバイトの母親(33)について、大阪地検は12日、不起訴処分(起訴猶予)にし、発表した。地検は「捜査の結果、諸状況を考慮した」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性への暴力をなくそう 全国でパープル・ライトアップ
国の「女性に対する暴力をなくす運動」の一環で12日、全国各地の施設を紫色にライトアップするイベントがあった。今年のテーマは「性暴力を、なくそう」。紫は尊厳や正義を示す国際女性デーのシンボルカラーでもあり、被害を受けている女性への「ひとりで悩まないで」という願いが込められているという。 東京都港区の迎賓館赤坂離宮では、前庭に面した建物の外壁が紫にライトアップされた。また、墨田区の東京スカイツリーや江戸川区のふれあい橋もライトアップされ、紫の光が川面に映り込んだ。 内閣府男女共同参画局によると、2009年に東京タワー1カ所から始まったパープル・ライトアップは年々場所が増え、今年初めて全国47都道府県で実施された。場所は、計324カ所になったという。 迎賓館のライトアップは13日も実施され、時間は午後4時半~6時半。各施設によって開催日程が異なる。一覧は同局のホームページ(https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/no_violence_act/index.html)から確認することができる。(内田光) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察車列襲撃事件に関与か 容疑の男を緊急逮捕 大阪府警
2021年11月12日 22時10分 【動画】押収された乗用車内にあった荷物を奪い逃走する容疑者=大阪府警提供 大阪市阿倍野区で10月、大阪府警が押収し、警察車両と列を組んで移動させていた車から荷物が奪われた事件で、府警は12日、住居、職業不詳の犬塚誠容疑者(42)を強盗容疑で緊急逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 捜査1課によると、犬塚容疑者は複数の人物と共謀し、10月21日午後10時半ごろ、東成署が車上荒らし事件の捜査で押収し、レッカー車で移動させていた乗用車に車3台で接近し、レッカー車の前に割り込むなどした後、乗用車内にあった荷物を奪った疑いがある。 3台のうち1台から降りた男が乗用車のドアを開けて荷物を奪い、乗ってきた車は現場に置き去りにして逃げた。府警はこの1台に乗っていたとみられる住居、職業不詳の崔浩司(さいこうじ)(48)▽大森由嗣(よしつぐ)(49)の両容疑者を強盗容疑で指名手配していた。 捜査1課によると、現場近くで事件で使われたとみられる別の車が見つかり、犬塚容疑者が関与した疑いが浮上した。12日に捜査員が大阪市内にいた犬塚容疑者を見つけたという。 情報提供は東成署(06・6974・1234)の捜査本部へ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧日本海軍の大砲か 北海道積丹沖で引き揚げ 呉海軍工廠の刻印
榧場勇太2021年11月12日 20時30分 北海道・積丹沖で11日、操業中のカニカゴ漁船が海中から大砲のようなものを引き揚げた。江差海上保安署によると、付いていた銘板にはかつて広島県呉市にあり、戦艦大和を建造したことでも知られる呉海軍工廠(こうしょう)で明治39年(1906年)に製造されたとみられる刻印があるという。 海保によると、大砲を引き揚げたのはカニカゴ漁船の「第七十八宝樹丸」(152トン、10人が乗船)。同船は11日午前6時半ごろ、積丹町神威岬沖約30キロで、海中約1300メートルに沈めたカニカゴを引き揚げた。その際、カゴに大砲のようなものが入っていたという。同船は12日朝、江差港に入港し、海保に「大砲らしきものを引き揚げた」と通報した。 海保が調べたところ、長さは2メートル強で、銘板には「呉海軍工廠 四十口径 三吋砲 明治三十九年」などと書かれていた。海保は旧日本海軍の大砲と推定している。今後海上自衛隊に引き渡し、詳しい調査を行う予定。(榧場勇太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入所者への傷害致死容疑で元職員を逮捕 愛知・東浦の障害者施設
会員記事 藤牧幸一 山崎輝史2021年11月12日 20時58分 愛知県東浦町の知的障害者施設「なないろの家」で入所者が相次いでけがをした事件で、県警は12日、入所者2人に対する傷害罪で実刑判決を受けた元非常勤職員の水野有幸容疑者(46)を、別の入所者に対する傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「やっていません。僕じゃありません」と容疑を否認しているという。 捜査本部によると、水野容疑者は2019年3月6~7日、入所者の男性(当時49)の腹を蹴り、腸に穴が開くけがを負わせ、翌8日に搬送先の病院で死亡させた疑いがある。死因はこのけがによる「急性汎発(はんぱつ)性腹膜炎」だったという。 事件当時は水野容疑者が一人で勤務していたという。この施設では、他に50代男性2人と80代男性の計3人が腹にけがをし、うち50代の1人が約3カ月後に死亡している。4人は重度の知的障害があり、意思の疎通が難しかったとされる。 水野容疑者は80代男性と死… この記事は会員記事です。残り734文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島の離島・大島準優勝 選抜確実 高校野球九州大会
第149回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)で開催地・鹿児島代表の大島が準優勝した。12日の決勝で九州国際大付(福岡)に敗れたが、離島勢として初めて県大会を制した勢いのまま来春の選抜大会出場を確実にし、スタンドと地元・奄美を盛り上げた。 「楽しんでいけー」。一塁側内野席を埋めた大島の応援団から声援があがる。大量リードされて迎えた最終回、美島永宝君(2年)の本塁打などで5点を返すと、あらかじめ録音した指笛や奄美六調に合わせ、応援団は踊りながら喜んだ。 鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちして初優勝。九州大会では大分舞鶴との引き分け再試合を制すると、続く甲子園常連校の興南(沖縄)に完封勝ちし、準決勝は有田工(佐賀)に逆転勝ち。内野席だけでは応援団を収容できず、外野席を開放したこともあった。選抜出場がほぼ確実となる4強入りがかかった興南戦には吹奏楽部やダンス部、新聞部も来た。 決勝には鹿児島市などである1年生大会に出場する徳之島の野球部員も応援に駆けつけ、郷泰輝君(1年)は「離島のチームが九州大会の決勝戦に出場できて誇りに思う」と話した。 奄美市の学校では全校生徒がライブ配信を見守った。最終回の猛攻に何度も大歓声が上がり、試合終了後も健闘した部員たちへの称賛の拍手がやまなかった。上野凜(りん)さん(2年)は「最後の粘りに感動させられた。すごく励みになっている。島が元気になっていると感じた」。早川麻希(あさき)さん(1年)は「島からは難しいと思っていたけどすごい。ラグビー部員だけど元気づけられた」と話した。 永迫昌毅教頭は「最後の追い上げは勇気をもらった。試合ごとに成長していた感じがする。島の方々が喜んでくれることがうれしい」と話した。 奄美市は県大会、九州大会を通じて4回目のパブリックビューイングを市内の観光交流施設で開いた。会場からあふれるほどの約150人の市民が集まった。早くも「甲子園にも応援に行くぞ」という人もいた。 朝山毅市長は「離島のハンデを乗り越え、島民や出身者に多くの感動を与えてくれた選手全員の努力を心からたたえたい」とのコメントを出した。 決勝では、チームを引っ張る大会注目のエース大野稼頭央君(2年)が1週間500球以内という球数制限もあり登板しなかった。「冬の間にトレーニングを積んで、次に備えたい」と大野君。スタンドで見守った父裕基さん(42)は「決勝まで進んで大したもの。島で野球をする小中学生の励みにもなった」とねぎらった。(奄美通信員・神田和明、仙崎信一、前田伸也) 《戦評》鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちの大島。決勝の舞台でも持ち前の粘り強さを発揮した。 球場が沸いたのが1―12で迎えた九回の攻撃。1死から死球で出ると、代打粟飯原の安打で一、二塁。続く美島はこの試合、初打席。思いっきり引っ張った打球は左翼席に飛び込んだ。「まさか入るとは思わなかった」。本人も驚く公式戦初本塁打は、3点を返す一発となった。 勢いづいた打線はなお満塁とし、犠飛でこの回4点目。4番西田も適時打で続き、6点差に追い上げた。最後は九州国際大付のエースを引っ張り出すほどの猛反撃だった。 試合は二回、先発前山と代わった武田が満塁本塁打を浴びるなど、一挙8点を奪われた。しかし、その後は武田が打たせてとる投球でゲームをつくった。 球数制限の関係で、登板しなかったエース大野は「最後に粘り強さを見せられたのは良かった」としながらも、「序盤の大量失点や守備のミスもあり、自分としては悔しい結果。冬に鍛えて、もっと強いチームにしたい」と話した。(仙崎信一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル