大阪市教育委員会が、市内に住む不登校の中学生が対象の「不登校特例校」を2024年春に開校することを検討している。不登校の生徒の集団生活への適応や学習支援が狙い。市立夜間中学(夜間学級)を併設し、既存の夜間中学二つをなくす統廃合案も検討中だ。 文部科学省によると、不登校特例校は小中学校や高校など8都道府県に17校(公立8校、私立9校)ある。文部科学大臣の指定を受け、不登校の児童や生徒に配慮した特別な教育課程を編成することができる。 大阪市教委によると、市立中学校の不登校の生徒は3306人(今年3月現在)で、全生徒数に占める割合が6・48%と全国平均の4・09%を大きく上回る。今年度までに3カ所作った「教育支援センター」で不登校の生徒の学習支援や心理カウンセラーによる面談などを続けているが、さらに対策を進めるため、特例校の設置を検討している。担当者は「不登校の子どもたちへの支援は大阪市の喫緊の課題」と話す。 17年の統廃合でなくなった市立日東小学校(浪速区)の校舎を使う案が有力。市教委は、夜間中学を併設する特例校・京都市立洛友中学校をモデルに研究を進める。夜間中学に通うお年寄りや外国出身者らとふれ合うことで、不登校の生徒の学習意欲が上がり、集団にどう適応するかを学ぶ場にしたいという。 天王寺・文の里の夜間学級は統廃合の対象?生徒から不安の声 これに伴い、現在四つの市立中学校に設置されている夜間学級のうち天王寺(天王寺区)、文(ふみ)の里(阿倍野区)の学級をなくし、この2学級に通う生徒は特例校に併設する夜間学級に移る案を検討している。 文科省は近年、公立夜間中学が、不登校などで十分に学べなかった中学既卒者の受け皿にもなるとして、増設を促している。こうした流れの中での統廃合案について市教委は、外国出身の生徒が急増し、日本語の指導教員が足りないことを理由に挙げる。その一方で、2学級に通う生徒からは「みな家庭の事情や仕事を抱えながら通っており、場所が変わると通えない人が出てくる」などと不安の声が上がっている。 天王寺中の大西啓嗣校長は「もしこの案を進めるのなら、いま在校する方の不利益にならないよう、卒業するまでは天王寺と文の里の夜間学級を残すことなどを検討してほしい」と話している。(宮崎亮) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄・辺野古の工事、軽石で一時中断 埋め立てやサンゴ移植
光墨祥吾2021年11月8日 20時31分 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事について、沖縄防衛局は8日、海底火山の噴火で出た軽石の影響で、埋め立てやサンゴの移植作業を一時中断していると明らかにした。 防衛局によると、先週までは軽石による工事への影響はなかったが、8日に現場の大浦湾への軽石の漂流が確認された。エンジントラブルなどの懸念から、土砂を載せた船が護岸に近づけず、船による作業が必要なサンゴの移植も一時中断しているという。 防衛局は「今後、現地の状況を踏まえ、安全に作業を実施していく」とコメントした。 沖縄本島には、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石が漂着し、漁業被害や離島航路への支障などが出ている。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
指原莉乃さん 大分市観光大使に4期目の就任 トリニータ戦に登場
寿柳聡2021年11月8日 20時38分 タレント指原莉乃さん(28)が、出身地・大分市で観光大使の4期目を務めることになり、7日、サッカーJ1大分トリニータの試合前に就任式があった。 トリニータサポーターでもある指原さん。愛称さしこにちなむ「345」の背番号つきシャツを着てマスコットのニータンと場内を一周し大分愛を語った。 この日の観客はコロナ禍前の2019年12月にあったシーズン最終戦以来の1万人超え。12年の初就任以来衰えぬ「さっしー」人気に市は観光復興を託す。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島県で震度4、マグニチュード4・9 津波の心配なし
2021年11月9日 1時35分 9日午前1時14分ごろ、福島県中通りを震源とする地震があった。同県古殿町で震度4、同県いわき市、天栄村、棚倉町、鮫川村、石川町、玉川村、浅川町、宮城県岩沼市でそれぞれ震度3を観測した。 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・9と推定され、この地震による津波の心配はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海や山に捨てられる島ネコを救いたい 利尻の保護活動で支援呼びかけ
北海道の利尻島で活動するボランティアグループ「利尻わん・にゃんクラブ」(利尻町、安達雅枝代表)が、野良猫の保護活動への支援をネットで呼びかけている。「島ネコ」たちの不幸な死をなくすには避妊去勢手術が必要だが、獣医師がいない離島ならではの保護活動の難しさがある。 民宿を営む安達さん(46)が野良猫の保護活動に関わるきっかけとなったのは、4年前の自宅の引っ越しだ。高齢だった前の家主が餌をやっていた野良猫4匹が毎日ベランダの窓をたたき、根負けして餌をあげるようになった。そのうちに、メス猫たちが次々妊娠していった。 4匹かかえて350キロ先の病院へ 島に動物病院はない。島外の動物病院に避妊去勢手術ができないかと問い合わせると、「一度に4匹の手術は無理」「ワクチン未接種の野良猫の手術はできない」と断られた。 札幌市の動物病院に片っ端から電話をかけ、手術を受け入れてくれる病院を確保。2時間かけてフェリーで稚内に渡り、約350キロ離れた札幌まで夫が車を運転した。 途中で1匹が出産を始め、車の中で4匹の赤ちゃんが生まれた。動物病院に着いたのは夜中の2時。車中で朝まで過ごし、3匹の避妊手術ができた。安達さんは「ギリギリ出産した猫と避妊を済ませた猫。どちらが猫にとって幸せな選択だったのか、複雑な気持ちだった」という。 厄介者、山に埋められることも 島では高齢者らが野良猫を可愛がり、餌やりをしている。一方で、干し魚を食べたり、畑に糞尿(ふんにょう)をしたりする厄介者でもあり、生まれた子猫を海辺や山に捨てたりするケースが後を絶たない。飼い猫もいるが、大半が野良猫出身で外飼いが多い。妊娠は自然任せで、飼っている猫が増えすぎて手に負えなくなる人もいる。 利尻島のこうした問題を知り、保護猫団体と野良猫専門に不妊去勢手術を施す獣医師が島を訪問。安達さんが相談したところ、手術場所を提供することなどを条件に、保護猫が30~40匹集まれば臨時動物病院を開設してもらえることになった。 2年前、民宿の隣の空き家2… この記事は会員記事です。残り1001文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元香芝市議会議長らを起訴 奈良、ごみ焼却施設めぐる贈収賄事件
2021年11月8日 22時31分 奈良県香芝市のごみ焼却施設をめぐる贈収賄事件で、大阪地検特捜部は8日、元市議会議長の北川重信容疑者(72)を収賄罪で起訴し、焼却炉メーカーの和田信夫・元顧問(72)=大阪府枚方市=を贈賄罪で在宅起訴した。関係者によると、北川容疑者は起訴内容を否認し、和田元顧問は認めているという。 起訴状によると、北川容疑者はごみ焼却施設「美濃園」を管理する「香芝・王寺環境施設組合」の議員だった2018年3月~19年3月、美濃園の新設工事や焼却炉の定期修繕工事の発注に関して、焼却炉メーカーが有利な取り計らいを受けたい趣旨と知りながら、和田元顧問から15回にわたり、賄賂として計約529万円を受け取ったとされる。和田元顧問は、同社で営業に関する助言や情報収集をしていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
妻をロープで絞殺容疑、28歳看護師の男逮捕 1歳長女も死亡 新潟
2021年11月8日 23時42分 新潟県警は8日、妻を自宅で殺害したとして、新潟市南区西白根、看護師渡辺健容疑者(28)を殺人容疑で逮捕し、発表した。妻のそばで倒れていた1歳の長女も死亡が確認されており、県警は長女が死亡した経緯や死因についても捜査している。 県警によると、渡辺容疑者は7日午前10時半ごろ、自宅で、妻で看護師の春香さん(29)の首をロープで絞めて、殺害した疑いがある。渡辺容疑者から通報を受けた消防が現場に駆けつけ、1階リビングで春香さんと長女の純(すなお)ちゃん(1)が倒れているのを発見し、110番通報した。現場には長さ約4メートルのロープが落ちていたという。県警は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
指原莉乃さん 大分市観光大使に4期目の就任 トリニータ戦に登場
寿柳聡2021年11月8日 20時38分 タレント指原莉乃さん(28)が、出身地・大分市で観光大使の4期目を務めることになり、7日、サッカーJ1大分トリニータの試合前に就任式があった。 トリニータサポーターでもある指原さん。愛称さしこにちなむ「345」の背番号つきシャツを着てマスコットのニータンと場内を一周し大分愛を語った。 この日の観客はコロナ禍前の2019年12月にあったシーズン最終戦以来の1万人超え。12年の初就任以来衰えぬ「さっしー」人気に市は観光復興を託す。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道の空にポケモン飛行機 ロコンとアローラロコンがおもてなし
北海道とエア・ドゥ(札幌市)、株式会社「ポケモン」(東京都)は8日、ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター」に登場するキャラクターを機体に描いた航空機「ロコンジェット北海道」を、12月1日から就航すると発表した。 東京―札幌便などで約5年間の運航を予定。新型コロナで低迷する北海道観光の浮揚に向け、ポケモンたちの活躍に期待している。 エア・ドゥのボーイング767型機に左右で異なるイラストを描く。左側にはラベンダーをモチーフにした青色を基調に、キツネポケモンの「アローラロコン」を、右側にはヒマワリをイメージした黄色を背景に「ロコン」を塗装する。2体のポケモンは北海道をPRする「北海道だいすき発見隊」の隊長と副隊長に任命されている。 機内にも2体のポケモンをデ… この記事は会員記事です。残り467文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入国制限の緩和スタート 受け入れ企業の有無で恩恵に明暗も
政府は8日、新型コロナウイルスの水際対策として、1月から原則停止していた海外のビジネス関係者や技能実習生らの新規入国を認め、入国制限を大幅に緩和した。受け入れ企業の管理や、ワクチン接種などを条件に入国後の待機期間が短縮される。成田空港にこの日、到着した旅客からは緩和を歓迎する声の一方で、緩和条件の不便さへの不満の声も聞かれた。 米サンフランシスコ在住で、日本に6週間滞在予定のコンサルタントの日本人女性は「今回の緩和で日本からのビジネス客が増えてほしい」と期待する。一方、「私はフリーランスで日本に受け入れ企業がなく、緩和の恩恵は受けられない」と話す。ワシントンDC在住の弁護士の日本人男性(54)は「ワクチン接種も終え、待機期間は3日間になると期待したが、受け入れ企業はないので、待機期間は短くならない。海外を拠点にするビジネスマンには不便なので改善してほしい」と話した。 米国のワシントンDCから帰国し、2週間滞在予定というIT会社役員の日本人男性(45)は、受け入れ先の企業の管理下で、待機期間を10日間から3日間に短縮する申請をし、都内のホテルで待機する。男性は「日本のビジネスマンが海外出張し、帰国後復帰しやすくなっただけ。海外滞在のビジネスマンには使いづらいと不評。企業の管理下にいれば感染拡大を防げるとしている根拠もよくわからない」と話した。 経団連は8日に発表した政府のコロナ対策への提言で、ワクチンを2回接種した人は入国時の隔離を免除するよう求めた。十倉雅和会長は同日の会見で、ビジネス関係者らの隔離期間を3日に短縮する政府の決定について「まずは一歩として評価したい」と述べた上で、経団連の求める「待機日数ゼロ」に向け、「(政府は)状況を見据えて段階的に、現実的に対応してくれると思う。そう遠くない将来に、ご判断いただけるのでは」と更なる制限緩和への期待感を示した。(上沢博之、伊藤弘毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル