この夏の東京五輪・パラリンピックに審判やボランティアとして関わった姉妹がいる。いずれも宮城県岩沼市で暮らし、小学校で教えている。東日本大震災で暮らしが変わり、迎えた「復興五輪」。その経験を子どもたちに伝えようとしている。(三井新) ◇ 姉の磯田美恵(みさと)さん(40)は、仙台市立柳生小学校教諭。大会では審判を担う技術役員を務めた。陸上競技を控えた選手たちが集まる「招集所」で、選手を誘導したり、履くスパイクを確認したり。「『やっとここまで来られた』と話してくれた選手もいた。この貴重な経験を子どもたちに伝えたい」と話す。 亘理町出身。大震災直後、勤務していた町立荒浜小学校に避難すると、卒業式のために並べられた体育館のパイプ椅子が、濁流にのみ込まれる光景を目の当たりにした。 実家は、町内で食堂「加藤屋」を営んでいたが浸水し、休業を余儀なくされた。「店があったら、人が集まる」。町に元気を、と5代目となる父・俊一さんは店の修復に力を注ぎ、2011年12月には再開にこぎつけた。 しかし、わずか数週間後。俊… この記事は会員記事です。残り824文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
島根県内で未明の火災相次ぐ 焼け跡から計4人の遺体見つかる
2021年11月7日 14時22分 島根県内で7日未明、住宅火災が2件、相次いで発生した。焼け跡から計4人の遺体が見つかった。 7日午前2時25分ごろ、飯南町上来島の藤原幹男さん(81)方付近から出火していると、近くの住民が119番通報した。木造一部2階建ての住宅と土蔵の計約170平方メートルが全焼した。県警雲南署によると、焼け跡から2人の遺体が見つかった。この住宅に2人で暮らす藤原さんと妻(80)と連絡が取れていない。 さらに同日午前4時45分ごろには、松江市上大野町の多久和ハルエさん(87)方付近から出火し、木造瓦ぶき2階建ての住宅が全焼した。県警松江署によると、焼け跡から2人の遺体が見つかった。多久和さんと、同居する娘(51)と連絡が取れていない。県警は、いずれも身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
うどん脳、エステで「ツルピカ」 生誕10周年、自慢の肌取り戻す
脳みそがうどん玉の香川県のご当地キャラクター「うどん脳」が生誕10周年を迎え、「美容エステ」を受けた。高松市内で10月にあった記念イベントで、デビュー時の「白さ」を取り戻した姿を披露した。 「エステ」を終えたうどん脳=2021年10月10日、岡谷敏明さん提供 うどん脳は、うどんを食べ続けて脳みそがうどんになった「妖怪」。高松市のデザイナー岡谷敏明さん(50)が2011年に生み出した。 当初は、脳みそむきだしのデザインが話題になったものの、「気持ち悪い」「不気味」と敬遠気味の反応も。海外では「うどんゾンビ」と呼ばれたこともあったという。 状況が一変したのは、ご当地… この記事は会員記事です。残り391文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
韓国人被爆者の慰霊碑 長崎市の平和公園に「過去振り返り、前進を」
佐々木亮2021年11月7日 10時30分 長崎原爆で犠牲になった韓国人を悼む慰霊碑が長崎市の平和公園の一角、長崎原爆資料館前に建立された。6日には姜昌一(カンチャンイル)・駐日韓国大使、在日本大韓民国民団(民団)の呂健二(ヨゴニ)・中央本部団長、長崎市議や地元の高校生平和大使らが出席して除幕式があった。 式では参加者が碑に献花し、原爆が投下された時刻の午前11時2分に黙禱(もくとう)した。続いて、原爆資料館ホールで慰霊祭があった。 呂団長はあいさつで「長崎市をはじめとする日本の皆様に心より感謝申し上げます」と、日本の市民らの協力に礼を述べた。 姜大使はあいさつで、ユネスコ憲章の「人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という一節を引き、「本日の小さな一歩が韓日の模範的な協力事業として歴史に記され、世界の平和のとりでを築くことにも貢献する大きな一歩となることを願う」と述べた。 在韓被爆者支援に長年取り組んでいる平野伸人さんは、碑の意義を車のバックミラーにたとえ、「後ろを振り返るが、前に進むためのもの。過去を振り返り、韓日関係を前進させたい」とあいさつした。 碑は高さ3メートルで、韓国産の石が使われている。民団などでつくる建立委員会によると、費用は寄付に加え、韓国政府が一部を負担したという。 碑には韓国語と日本語、英語の案内文が付されている。日本語では、朝鮮半島が日本の統治下にあった太平洋戦争末期、「労働者、軍人・軍属として本人の意思に反して徴用・動員される事例が増え」としたうえで、長崎県内には当時、それまでの移住者を含め約7万人の朝鮮半島出身者が住み、数千~1万人が原爆の犠牲になった、と記した。 原爆資料館のそばには市民団体が1979年に建てた「長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼碑」がある。民団などは1990年代から碑の建立を市に要望してきたが、平和公園一帯の整備工事のため、用地が決まらなかった。10年ほど前から再び機運が高まり、碑文などの調整が続いていた。今夏、市の設置許可が得られた。(佐々木亮) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和装や洋装の女性、87年前の絵双六みつかる 朝日新聞の正月付録
松本英仁2021年11月7日 11時00分 87年前の1934(昭和9)年正月に、東京朝日新聞高田専売所(当時)が読者に付録として配ったとみられる絵双六(すごろく)「高田市商賣(しょうばい)繁栄雙六(すごろく)」が、新潟県上越市内の民家から見つかった。カラー印刷の模造紙大で、旧高田市中心部(現・上越市本町)に実在した商店名が記されている。現在の高田本町商店街は8、9両日に開くイベント「百年老舗まつり」で複製品を公開、双六遊び体験の企画もある。 双六は、36のコマの中に呉服店や飲食店、履物店、書店などの店名や住所、電話番号などが書かれ、広告を兼ねた遊具だったようだ。和装や洋装の女性、「カフェー」などの記載もあり、当時のファッションや風俗などもうかがい知れる内容だ。欄外に「東京朝日新聞高田専賣所」や「昭和九年元旦特別附録(ふろく)」の文字が見える。 イベント主催者「高田本町百年商店街プロジェクト」の宮越紀祢子さん(76)によると、現在も営業中か流れをくむとみられる店は4軒ある。双六の実物は金庫に保管されていたそうで、わずかに折り畳んだ跡が分かる程度。保存状態は極めて良好だ。秋田県には同じ図柄で異なる店名が入った双六が残っており、各地で作られたようだ。 長さ600メートルほどの高田本町商店街は、100年以上の歴史がある商店が40店を数える。宮越さんは「載っている店は、地元でも覚えている人が少ないなど、必ずしも大店や有名店ばかりではないだけに当時の商店街の底力と地域のよさを改めて感じる」と話す。会場に「情報ボックス」を置いて、双六にある店について情報収集も行う考えだ。 拡大した複製品を使う双六遊び体験と展示は8日午前11時~午後4時、9日午前11時から午後3時、いずれも上越市本町4丁目のイレブンビル広場で。(松本英仁) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Carp’s Seiya Suzuki to be made available to MLB teams
Japanese star Seiya Suzuki will get the chance to sign with a Major League Baseball team before the 2022 season, MLB.com reported. Suzuki, a right fielder, will be posted by the Hiroshima Carp of Nippon Professional Baseball following the Japan Series later this month, per the report. Posting is the […]
消えた二宮金次郎像、一体どこへ?窃盗事件で捜査…銅の売却目的か
平賀拓史2021年11月7日 7時17分 二宮金次郎像がいきなり消えた。栃木県真岡市の市歴史資料保存館。二宮金次郎の銅像は敷地に立っていたが、3日に住民が消えたことに気づいた。市教育委員会は被害届を出し、真岡署が窃盗事件として捜査を始めた。 署や市教委によると、敷地内でグラウンドゴルフをしていた近隣住民が3日午後、台座のみになっているのを発見した。ふだん保存館は無人で、銅像が最後に確認されたのは10月21日だったという。 保存館は2008年、閉校した小学校の敷地に設けられた。高さ1メートルの二宮金次郎像は1978年に建立された。建物は施錠されていたが、入り口門は無施錠だったという。 近隣では太陽光発電施設から銅線が盗まれる被害も相次いでいた。署では銅の売却目的の可能性があるとみている。(平賀拓史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
映える京の秋、災害やコロナに打ち勝て 名物列車でGO
会員記事 鈴木智之、吉村駿2021年11月7日 8時00分 山々の葉が赤や黄色に染まる季節が訪れた。「ここ数年で最も美しい紅葉」という予想も。土砂災害やコロナ禍による運休や乗客減に苦しんできた京都の二つの鉄道会社は、色づいた木々をライトアップして車内から楽しんでもらうイベントを企画。感染防止策に取り組みながら、多くの観光客を待っている。(鈴木智之、吉村駿) トロッコ列車が京都・嵐山を出発し、保津川沿いをゆっくりと進む。トンネルを抜けると、色づき始めた紅葉が明かりに照らされて浮かび上がっていた。10月中旬から始まったライトアップ。11月5日夕方に乗車した兵庫県宝塚市の高校生羽原(はばら)佑花さん(16)は「右も左もきれいで、風も良かった」と笑顔を見せた。 JR山陰線の旧線を活用し1991年4月に開業した嵯峨野観光鉄道(京都市右京区)にとって、保津峡沿いの約1千本のモミジやカエデは大切な観光資源だ。中でもライトアップは人気で、30周年を前に照明の増設を検討していた。ところがその矢先、新型コロナに見舞われた。今年4~6月の乗客は19年の約1割にとどまり、資金は底をついた。 起死回生の一手として今夏… この記事は会員記事です。残り1284文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パラマラソン金メダルの道下美里選手、郷里に金色の郵便ポスト登場
2021年11月7日 8時00分 東京パラリンピック女子マラソン(視覚障害T12)金メダリスト、道下美里選手(44)の郷里、山口県下関市で6日、金色の郵便ポストの除幕式があった。 東京五輪・パラリンピックで頂点に立った栄誉をたたえる日本郵便などのプロジェクト。子どもの頃からなじみがある下関中之町郵便局に設置された。 一帯の商店街の応援に感謝し、「シンボルとなって人通りが増えてほしい」と道下選手。メダルとポストの色と同じようにまぶしい笑顔で元気づけた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絶滅危惧種のウミガラス、国内唯一の繁殖地で01年以降最多の飛来数
本田大次郎2021年11月6日 10時40分 絶滅危惧種の海鳥、ウミガラス(オロロン鳥)について、国内唯一の繁殖地、天売島(北海道羽幌町)で今年、91羽の飛来が確認された。昨年より26羽増え、2001年以降では最多の飛来数となった。 環境省の発表によると、つがいの数は少なくとも27(前年比3増)、巣立ったヒナ数25羽(同1増)だった。ウミガラスは春に飛来し、その後繁殖、ヒナは7月18日~8月2日の間に巣立った。 ウミガラスはかつて、道内各地で繁殖が確認され、天売島では1960年代に約8千羽が飛来したと推定されている。その後は激減し、02年の飛来数は13羽となった。その後、天敵に襲われにくい営巣地へ誘導するなどし、回復してきた。 環境省羽幌自然保護官事務所では「ヒナの巣立ちが増え、そのヒナが成長して天売島に戻ってきている可能性がある」とみている。今後は、天敵に襲われにくい営巣地の確保などが課題という。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル