大下美倫2021年11月5日 21時04分 兵庫県淡路市岩屋の海上で9月、水上バイクに乗った男女3人が死亡した事故で、神戸海上保安部は5日、運転していた神戸市長田区の無職男性(28)を過失往来危険と重過失致死の疑いで容疑者死亡のまま神戸地検に書類送検し、発表した。 神戸海保によると、容疑は9月15日午後3時45分ごろ、特殊小型船舶操縦士免許を持っていないのに水上バイクを運転し、時速約100キロで走らせて護岸に衝突して、同乗の20~30代の男女2人を死亡させたというもの。エンジンの回転記録から速度を算出したという。 男性からは、乗用車であれば飲酒運転に相当するアルコールが検出されたという。周辺の目撃情報などから運転者を特定した。(大下美倫) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「再審開始の決定的な証拠」 袴田さん弁護団、新たな鑑定書提出
新屋絵理、山崎琢也2021年11月5日 21時04分 静岡県で1966年にあった強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さん(85)の裁判をやり直すよう求めた再審請求審で、袴田さんの逮捕から約1年後にみそタンク内で見つかった衣類について、弁護団が、みそに漬かったのは極めて短期間だったことを示す新たな鑑定書を東京高裁に提出した。袴田さん以外の誰かが衣類をタンクに入れたとの主張を改めて裏付けるものとして、弁護団は再審を早期に始めるよう求めた。 タンク内で見つかった衣類は赤みが残る血液が付着し、犯人が犯行時に着ていたものかどうかが争点となっている。 これまでの裁判で検察側は、袴田さんが事件直後に衣類をタンクに隠した(衣類はみそに1年以上漬かっていた)と主張。これに対し弁護団は、みそに約1年漬かると「メイラード反応」という化学反応で血痕が黒褐色に変わるため、検察側の主張と赤みが残る衣類とでは矛盾があると指摘していた。最高裁は昨年、血痕が変色する科学的要因を調べ直すよう高裁に審理を差し戻した。 争点の「犯行着衣」、弁護側「捏造の可能性」を指摘 弁護団が今回新たに提出した法医学者らの鑑定書は、メイラード反応とは別の化学反応で、ヘモグロビンの変化による血液変色を分析した。その結果、みそに漬かると赤みの要因となるヘモグロビンが酸化して数週間で赤みが消えるとし、「衣類をみそに1年以上漬けた場合、赤みは残らない」と結論づけた。 弁護側は5日の会見で、二つの化学反応の結果から袴田さんの犯人性は否定されたと訴え、「袴田さんの逮捕後に、第三者が証拠を捏造(ねつぞう)した可能性がある。再審開始を確実にする決定的な証拠だ」と述べた。 検察側は高裁に対し、メイラード反応については「あまり進行していなかった」と説明している。(新屋絵理、山崎琢也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「飛行機予約、涙出るかも」入国緩和で留学生 長い「鎖国」に弊害
会員記事 狩野浩平、玉置太郎、小林太一2021年11月5日 21時30分 コロナ感染対策を施して日本語の授業に臨む海風日本語学舎の留学生ら。入学予定だが入国できていない学生もいる=2021年1月、大阪市生野区、玉置太郎撮影 新型コロナウイルスの水際対策で、外国人留学生らの入国制限が大幅に緩和されることが5日、発表された。「やっと日本に」「少しでも早く入国を」。「鎖国」とも称された状態が解消に向かうことに、留学生と受け入れ側の両方から歓迎の声が上がった。 「遅くまで勉強した思い出の図書館でまた勉強したい」。韓国人の金(キム)剛山(ガンサン)さん(22)は留学生の受け入れ再開を喜ぶ。 大学生で日本に渡って関西学院大学に入学し、2019年4月に兵役のためにいったん帰国した。その間に新型コロナが広まり、21年春に復学したときには入国できなくなっていた。 「卒業したいのは関学」待った日々 日本人学生が対面で受けている授業も、オンラインで参加するしかない日々。「これは留学といえるのか」と悩んだこともある。入国制限緩和に関するうわさが流れるたび、韓国の日本大使館に電話で確認したが期待外れに終わり、肩を落とした。同様の境遇に置かれた留学生仲間の中には、退学して母国の大学に入り直す人もいた。自身も韓国の大学に移るか悩んだが、「卒業したいのは関学だ」と思い、制限緩和を待った。 金(キム)剛山(ガンサン)さん=本人提供 目標とする社会福祉士の資格取得のために必要な実習は今年は既に終わっており、「もう少し早ければ」という思いもある。入国は急がず、春休みに合わせて来日し、4年目の大学生活を日本で過ごすことを楽しみにしている。 留学生たちは制限緩和を歓迎します。だが、他国より長引いた制限で弊害も出ていると、専門家は指摘します。 すでに入国している留学生も… この記事は会員記事です。残り1379文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡信子さんが死去 今夏の長崎平和祈念式典で被爆者代表あいさつ
米田悠一郎2021年11月5日 18時34分 【動画】「長崎原爆の日」被爆者代表・岡信子さん 語られることがなかった76年=米田悠一郎、榎本瑞希撮影 今年8月9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた長崎市の岡信子(おか・のぶこ)さんが4日午前、肺がんのため、長崎市の病院で死去した。93歳だった。葬儀は関係者で営まれた。 岡さんは16歳の時、爆心地から1・8キロの長崎市の自宅で被爆。左腕や左足にガラスが突き刺さるけがを負った。数日後、日本赤十字社の看護学生として、市内の臨時救護所に動員され、負傷者の手当てに奔走。傷口にウジがわき、次々亡くなっていく凄惨(せいさん)な現場で2カ月を過ごした。 被爆者に向けられてきた偏見などから、被爆体験を長年、心にしまってきた。2年前、母校の女学校を前身とする大学で講演してから、少しずつ人前で語るようになり、今年、式典の被爆者代表に応募。初めて臨んだ式典で「命ある限り語り継ぎ、核兵器廃絶と平和を訴え続けていく」と、誓いの言葉を述べた。 式典後にがんが見つかり入院していた。市によると式典で「誓い」を述べた被爆者代表の中では、岡さんが最高齢で、式典の年に亡くなったのは初とみられるという。田上富久・長崎市長は「大変残念。岡さんの思いを引き継ぎ、後に続く方が出てこられるのを願う」とのコメントを出した。(米田悠一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本生命の営業部長、国の助成制度の不正受給を顧客に指南
小出大貴2021年11月5日 19時00分 日本生命保険は5日、営業部長の男性が中小企業の従業員の退職金の一部を国が助成する制度を悪用し、助成金を不正に受け取る方法を顧客企業に指南するよう部下に指示していたことを明らかにした。不正な申請は176社、852人分で、助成金の不正受給は計約2千万円になるという。 この制度は、独立行政法人の勤労者退職金共済機構が運営する中小企業退職金共済制度。自前の退職金制度がない中小企業向けで、事業者が負担する掛け金の一部を国が助成する。 日生の調査では、60代の営業部長の男性は管理職に就いた1988年から、日生がこの制度の紹介活動をやめた2014年まで、部下の営業職員計61人に対し、顧客の中小企業に不正申請の方法を教えるよう指示していた。顧客には、架空の事業会社やうその雇用関係をもとに退職金を申請するよう指南。国の助成金分約2千万円を含め、支払われた退職金は約6600万円になるという。 日生は1980年代から、この制度の紹介を法人営業のきっかけとして活用。各営業部にはノルマがあり、営業職員の販売成績や、この制度への申請実績も部の成績に反映される仕組みだった。日生は、男性がノルマ達成のために不正を画策したとみている。 日生では2014年にもこの制度の同様な不正が社外からの通報で発覚している。今回は会計検査院の調査で不自然な退職金の申請が判明し、発覚した。 日生はこの日、「不正契約等が追加判明したことについて、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くおわび申しあげます」とするコメントを発表。国に不正受給分を全額返済し、男性に返済を求める方針。近く関係者への処分も出すが、内容は公表しない予定だという。 前回の不正と今回の不正との間に関係はないという。14年の最初の発覚時に、今回のケースも含め全件調査などをしなかったことについて、同社関係者は「機構がデータを持っており、こちらが主体の調査はできない」と話している。 機構によると、第一、明治安田、住友、大同、富国の5生保ではいまもこの退職金共済制度の紹介活動をしている。機構の担当者は「件数が膨大で全件調査は現実的でない」とする一方、「今回の件のような特異な兆候は他社では確認されていない」としている。(小出大貴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
晩秋のカルスト台地 夕日を浴びて金色に輝くススキ 北九州の平尾台
藤脇正真2021年11月5日 19時00分 北九州市小倉南区の平尾台で、見頃を迎えたススキが秋風に揺れている。 石灰岩が点在する日本有数のカルスト台地で、山肌を覆うようにススキの穂が輝く。太陽が沈む頃、白い穂は赤色や金色に変わってゆき、ひときわ鮮やかさを増す。 見頃は11月下旬まで続くという。(藤脇正真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le télétravail, mal aimé du travailleur japonais
Chronique. Le Japon ne fait pas exception à la montée du recours au télétravail observée depuis le début de la pandémie. Au printemps 2020, le télétravail a ainsi concerné jusqu’à 25 % des salariés japonais contre 6 % avant la crise. Cependant, dans le même temps, leur productivité a baissé d’environ 20 % […]
Fighters will be anything but boring with ‘Big Boss’ Tsuyoshi Shinjo in dugout
As Tsuyoshi Shinjo flashed a “hang ten” sign and preened for the cameras wearing a red suit with a white shirt that had the collar popped to the heavens, one thing was immediately clear: The flashiest star in the Hokkaido Nippon Ham Fighters universe can still effortlessly own a room. […]
12歳で就職、80歳で知った勉強する楽しさ 学び直しの母校が危機
全国で唯一、卒業資格が取れるとされる東京の中学校通信課程の存続が危ぶまれている。千代田区立神田一橋中学校の通信教育課程で、生徒は3年生が1人だけ。来年度に入学生がいなければ休校になる。区教育委員会は募集対象を大きく広げ、今月19日まで来年度入学の生徒を募っている。 同課程は1948年、一橋中(当時)の通信教育部として設置された。高校入学に必要な中学卒業資格が取りたい人や、学び直したい人から人気を集め、79年度にはピークとみられる171人が入学した。 区教委によると、中学の通信教育は大阪市立天王寺中学校にもあるが、卒業資格が得られるのは神田一橋中だけという。天王寺中では学べるのは最大5教科で、学んで得られるのは教科ごとの「修了証」のみだ。神田一橋中では通常学級の授業のない土日に年間20日間の登校日があり、授業や課題でほかの中学生と同じ9教科を学ぶ。2020年度時点で701人が修了または卒業したという。 ただ、最近は新入生が1人という年も多く、20年度と21年度はゼロだった。現在の在籍生徒は、19年度に入学した90代女性1人のみだ。同校によると、女性は「学ぶことが生きがい」と話し、卒業に向けて学習を続けている。 区教委によると、生徒がいなくなった場合は休校して教員の配置がなくなり、通信教育のノウハウが途切れかねない。休校が長引けば廃止もあり得るという。 こうした状況を知った市民団体「夜間中学校と教育を語る会」(浦川文秀会長)は今春、同校を廃止しないよう求める署名活動を始めた。8月までに1032筆を集め、区教委や文部科学省に提出した。 これを受けて区教委は、昨年度は現在の87歳以上に当たる「尋常小学校卒業や国民学校初等科の修了者」に限っていた入学対象を、中学で十分学べなかった65歳以上にも広げることを決め、今月1日から募集を始めた。 堀越勉校長は「特に戦後間もないころは、様々な事情から学ぶ機会を奪われた人もいたと思う。学ぶ意欲がある人に、ぜひ来て欲しい」と話す。 夜間中学校と教育を語る会の関本保孝さん(67)は「より多くの人に学びの場を保障することが重要で、対象が広がったことを歓迎している。近年は、ひきこもりなどで十分に学べなかった若者も多く、年齢にかかわりなく通信制中学の教育を受けられるよう、国には法改正を求めたい」と言う。 来年度の入学願書は今月19日まで受け付けている。対象は、①尋常小学校卒業者か国民学校初等科修了者で、中学を卒業していない人②諸事情で中学で十分学べなかった、都内在住か在勤の65歳以上。12月4日に学力試験と面接がある。問い合わせは神田一橋中(03・3265・5961)。 ◇ 〈中学校の通信教育〉 戦中戦後の混乱期に中学を卒業できなかった人で、仕事などがあり、毎日授業がある夜間中学校にも通えない人のために、対面教育が原則の義務教育の例外として1947年成立の学校教育法に盛り込まれた。文部省(当時)の省令で尋常小学校卒業者か国民学校初等科修了者が正規の対象とされているが、それ以外に学びたい人も校長判断で受講できることになっている。 小学校にも満足に通えず「人生投げやり」を変えた学校 2014年に神田一橋中学校… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バイク事故偽装し、保険金詐取容疑 被害総額1400万円超か
2021年11月5日 14時30分 バイク事故によるけがの治療で通院したと偽って保険金を詐取したとして、警視庁は、沖縄県沖縄市比屋根1丁目の無職広川誠容疑者(50)や、相模原市中央区水郷田名2丁目の柔道整復師吉田曠野(こうや)容疑者(80)ら男3人を詐欺の疑いで逮捕し、5日発表した。同庁は、3人が2017年からの4年間で少なくとも14件の事故を偽装し、1400万円余りを得ていたとみている。 交通捜査課によると、逮捕容疑は7月2日、3人が共謀して、相模原市内の市道で2人乗りのオートバイで単独事故を起こしたと偽装し、吉田容疑者が経営する整骨院に通院したとするうその施術証明書を作成。都内の保険会社に自賠責保険金の支払いを請求し、計約42万円を詐取したというもの。整骨院は、看板は掲げていたが営業実態はなかったという。 保険金請求について調査をする「損害保険料率算出機構」(東京)が、3人が絡む同様の事故の不審な申請が繰り返し行われていることに気づき、同課に通報した。 調べに対し、容疑者らは「生活費や自由に使える金が欲しかった」と話し、容疑を認めているという。事件を主導したとみられている広川容疑者は、事故を偽装するために沖縄から関東への上京を何度も繰り返していたといい、「当初あった罪悪感がまひしていった」などと話しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル