2021年12月30日 22時49分 30日午後8時半ごろ、大阪市天王寺区下味原町1丁目の焼き肉店「空」付近から出火した。市消防局によると、店員から「火が出た」と通報があったという。木造3階建ての店舗延べ約215平方メートルのうち、2階と3階の計95平方メートルが焼け、約1時間半後にほぼ消し止めた。けが人は確認されていないという。 現場はJR鶴橋駅の近くで、焼き肉店などの飲食店が密集する地域。「空」は行列が絶えない人気店として知られていた。 近くにいた男性会社員(36)は「風が強く、燃え広がらないか心配だった。煙がたくさん出ていて怖かった」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
府警幹部「全容は推定するしかなくなった」ビル放火殺人の容疑者死亡
大阪市北区のクリニックで25人が死亡した放火殺人事件で、重篤な状況が続いていた谷本盛雄容疑者(61)が30日、死亡した。大阪府警は捜査を続けているが、事情聴取ができないまま容疑者が死亡したことで、動機など事件の解明は困難になりそうだ。 「これまで通り、動機を解明するために色々な捜査をする」。谷本容疑者の死亡を受け、府警捜査1課の幹部は30日夜、報道陣の取材に淡々と答えた。 府警幹部の1人は朝日新聞の取材に、「動機を含めた事件の全容は推定するしかなくなった。今後、どうすればこうした事件を防げるか考えるためにも、(死亡は)残念」と話す。 別の府警幹部は「事件後、重篤な状態が続いていた。供述に頼らない捜査をしており、捜査に大きな影響はない」とする一方、「被害者・遺族にも、本人の話を元に事件についてきちんと説明したかった」と話した。府警は容疑者死亡のまま書類送検する方針だが、この幹部は「送検内容で動機について説明するには今後、周辺を必死に捜査する必要がある」と言う。 府警への取材で、谷本容疑者は事件時にクリニックで、二つしかない出入り口の両方に火を放ち、逃げ道を塞いだとみられている。さらに、出入り口に向かおうとする人に体当たりして奥に追い込むなど、強い殺意を持って事件を起こした可能性がある。 大阪市西淀川区の滞在先の住宅からは、2019年7月の「京都アニメーション」放火殺人事件など複数の放火事件の新聞記事のほか、「放火」「殺人」などと書かれたメモも見つかった。ガソリンを11月下旬に目的を偽って入手するなど、府警は計画的に事件を起こしたとみている。 「事件を『終わったもの』とするべきではない」 谷本容疑者は2011年4月、長男を出刃包丁で殺そうとしたとして府警に殺人未遂容疑で逮捕され、同年に大阪地裁で懲役4年の実刑判決を受けた。確定した判決は、谷本容疑者が「孤独感などから自殺を考えるように」なり、「死ぬのが怖くてなかなか自殺に踏み切れなかったため、誰かを殺せば死ねるのではないか」と考えた、と認定した。 府警によると、今回の事件で… この記事は会員記事です。残り723文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
尼崎で住宅火災、5棟が燃え焼け跡から遺体 住人の80代女性か
2021年12月30日 20時07分 30日午後3時35分ごろ、兵庫県尼崎市潮江3丁目の住宅付近から出火し、木造2階建ての建物が全焼した。県警によると、焼け跡から遺体が見つかり、連絡が取れなくなっている住人の80代女性とみて身元の確認を進めている。 市消防局などによると、この住宅を含めて約5棟が焼け、約2時間40分後に鎮火した。 現場はJR尼崎駅の北約700メートルの住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元看護師、相当量の空気を複数回注入か 茨城・介護施設連続殺人事件
林瞬2021年12月30日 20時30分 茨城県古河市の介護老人保健施設で入所者の男性2人が相次いで殺害された事件で、元施設職員の赤間恵美容疑者(36)が点滴中のチューブに注射筒(シリンジ)を接続して相当な量の空気を注入していた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。シリンジで1回で注入できる空気量は限られるといい、専門家は短時間に複数回にわたって注入した可能性があるとみている。 県警によると、入所者の吉田節次さん(当時76)と、鈴木喜作さん(当時84)はいずれも点滴中に容体が急変して亡くなった。吉田さんは足の血管に、鈴木さんは腕の血管にチューブをつないで点滴中で、県警はいずれも赤間容疑者がチューブに、シリンジを接続して体内に致死量の空気を注入したとみている。 吉田さんの死因は司法解剖の結果、血管に空気が詰まって急激に血液の循環が悪化する空気塞栓(そくせん)症による急性循環不全だった。鈴木さんは司法解剖されていないが、救急搬送先の病院が撮ったCT画像で、体内の血管に空気がたまった状態だったことを確認しているという。 循環器医療に詳しい国際医療福祉大学の下川宏明・副大学院長によると、仮に過失で少量の空気が体内に入ったとしても、急死に至る可能性は低いという。死に至る空気の量は200cc以上は必要と推定され、一般的なシリンジでは10回分の注入に相当する量だと指摘する。2人の容体が急変している状況から、短時間に大量の空気が注入された可能性が高いとみる。 県警によると、鈴木さんが亡くなった昨年5月30日時点で、赤間容疑者は看護師として勤務していたが、鈴木さんの死後、6月中旬に看護職から介護職に配置換えになり、シリンジを扱う立場ではなくなった。だが、吉田さんが死亡した7月6日に吉田さんのそばでシリンジを操作している姿を同僚に目撃されていた。(林瞬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
かしいかえん 65年の歴史に幕 今年最多の9000人が別れ惜しむ
福岡市内で唯一の遊園地「かしいかえんシルバニアガーデン」(福岡市東区)が30日、閉園した。1956年4月に開業した前身の「西鉄香椎花園」から数えて65年の歴史に幕を下ろした。 園側によると、この日は今年最多の約9千人が来園した。 親子2代、3代にわたって何度も遊びに来たという家族連れも多く、お気に入りの遊具を楽しんだり、思い思いの場所で写真を撮ったりしていた。 閉園時間の午後5時を過ぎても、多くの来園者が名残惜しそうにゲート周辺から立ち去らずにいた。 地元の劇団「ギンギラ太陽’s」の5人がゲート前に登場し、ショートストーリーを披露。かぶりモノでゲートや園内のチューリップなどに扮し、「私はみなさんの笑顔を見守るのが本当に幸せでした」と、園の思いを代弁した。 続いて橋本典明園長(41)… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
La puissance évocatrice de l’architecture contemporaine japonaise
Jardin d’enfants Muku, à Shizuoka (Japon), 2018, parTezuka Architects. KIDA KATSUHISA/FOTOTECA On aurait pu faire moins déroutant comme entrée en matière pour une exposition consacrée à l’architecture japonaise contemporaine qu’un exposé sur l’histoire de l’Asile flottant, la péniche que Le Corbusier avait réhabilitée en 1929 à la demande de l’Armée du […]
雪原にタンチョウ舞う 北海道鶴居村
柴田悠貴2021年12月30日 18時00分 国の特別天然記念物タンチョウが北海道鶴居(つるい)村の雪原に舞い降りている。 給餌(きゅうじ)場の一つで日本野鳥の会が運営する「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」では、ねぐらの雪裡(せつり)川から群れで飛び立ったタンチョウが、白い息を吐きながら舞う幻想的な姿が見られた。 同施設によると、2月ごろからは求愛ダンスも観察できるという。(柴田悠貴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
尼崎で住宅火災、5棟燃える 80代女性が行方不明
2021年12月30日 18時50分 30日午後3時35分ごろ、兵庫県尼崎市潮江3丁目で、住宅から火が出ている、と近くの住民から119番通報があった。 市消防局によると、約1時間40分後にほぼ消し止めたが、付近の住宅5棟ほどが焼け、住人の80代女性と連絡が取れていないという。 現場はJR尼崎駅の北約700メートルの住宅街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私学のガバナンス改革迷走、議論こじれて越年決定 新たな会議設置へ
相次ぐ私立大の不祥事を受けた学校法人のガバナンス(統治)改革の議論が迷走している。文部科学省は今夏から有識者会議に議論を委ね、年内に私立学校法の改正案の大枠をまとめる方針だった。ところが、有識者会議と私学側の対立が激化。年明けに別の会議を設けて議論を続ける異例の事態になっている。 「私学関係者の不信感を招いたことは、率直に反省したい」。文科省幹部は、議論の越年を発表した21日、取材にこう答えた。 発端は、文科省が設置した「学校法人ガバナンス改革会議」が11月にまとめた報告書の骨子案だった。 現行制度では、学校法人の重要事項を決めるのは理事会で、理事長の諮問機関として評議員会という組織がある。 今の理事会は教職員ら学内関係者が多く、トップの理事長らが問題を起こしても監督しきれない――。改革会議はそんなスタンスで議論を重ね、重要事項を決める権限を理事会から評議員会に移す▽評議員会は学外者だけにする▽理事と評議員の兼任も認めない、との案を打ち出した。 これに反発したのが私学側だ。学校法人の運営を激変させる案だったため、「学外者だけの評議員会で教育・研究などの重要事項を責任をもって決められるのか」「評議員会の暴走を止められない」などと批判。自民党文教族への陳情を重ね、11月下旬の同党文部科学部会では私学側に同調する議員が相次いだ。 こじれた議論、背景には 対立の背景にあるのが、改革… この記事は会員記事です。残り882文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
紅白=男女対抗は変わるのか 性的少数者から疑問、制作側の本音は
女性は紅組、男性は白組。戦後日本で大みそかの風物詩に定着したNHK紅白歌合戦は、この男女の対決形式を70年間続けてきた。だが出演者を制作側の意向で男女に分ける従来の方式は、性的少数者の人権侵害を助長するという指摘もあり、制作側もここ数年は対戦形式を変えた場合の検討もしているという。「紅白=男女」はいずれ変わるのだろうか。 2018年の紅白歌合戦=東京・渋谷のNHKホール、池田良撮影 「紅組と白組の分け方も、すっごく研究したんです。そもそもどういう分け方があるのか、分けないほうがいいのか……」 今年の紅白について、制作統括を務めるNHKの一坊寺(いちぼうじ)剛(ごう)さん(46)はそう明かした。 現在の男女別の分け方は、敗戦の1945(昭和20)年の大みそかに放送された前身の「紅白音楽試合」で採用され、今の名前になった51年の第1回からも基本的に変わっていない。 1952年1月3日の第2回紅白歌合戦で司会をする(左から)藤倉修一と丹下キヨ子。椅子に座っているのは出番を待つ紅組の出場者たち=NHK第1スタジオで なぜこの分け方になったのか。「紅白歌合戦と日本人」の著書がある社会学者の太田省一さん(61)によると、「男女平等」の理念が立脚点だったという。 軍国主義からの転換を図る中で「民主主義的な男女平等の考え方を音楽番組という形で表現したのがそもそもの始まり」だったという。 太田さんは「『世の中には男と女がいて、みんなどちらかに属するはずだから、紅組と白組のどちらかを応援するでしょう?』というのが昔のセクシュアリティー観でした」として、かつては男女対抗形式が紅白の盛り上がりを支えた部分もあったと見る。 男女の組分けはNHKが決定 もちろん当時からずっと性的少数者はいたが、「テレビで配慮が足りない部分があっても大きな問題にはならなかった時代でした」。 1986年の紅白歌合戦で歌う田原俊彦さん 紅白では、男女混成のグループなどを除けば、事実上、社会的に認知されている男女の別で出演者を紅白に分けてきた。制作担当者によると、申し出がない限り、出演者本人の意思を確認することはなく、NHKが紅白の組分けを決めているという。 性別を男女の二つで分ける社会規範は「性別二元制(論)」などと呼ばれ、議論の対象になってきた。見た目で性別を判断する問題点も指摘され、すでに欧州を中心に性的少数者に配慮した様々な改革が進んでいる。 世界3大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭は2021年、「男優賞」「女優賞」を廃して「俳優賞」に統一した。英国を代表する音楽賞「ブリット・アワード」も、男女別の賞があったが、性別が男女どちらにも当てはまらないノンバイナリーであることを公表したサム・スミス(29)が男女区分をなくすよう提言したことなどを受け、22年からは男女の区分がなくなることが決まった。 2019年の紅白歌合戦で、紅組のトリを務めたMISIAさん。性の多様性の象徴であるレインボーフラッグが掲げられた=東京・渋谷のNHKホール、林敏行撮影 「シャットダウンされたような」「歌はそれを超える」 英国でミスターやミズの呼称を避け「Mx(ミクス)」が定着したり、米国で性別欄にM(男)でもF(女)でもなく「X」と記されたパスポートが発給されたり、日本でも就職活動などで使う履歴書の性別欄に男女の選択肢を設けない様式例を厚生労働省が作ったりと、男女いずれかに当てはめない仕組み作りが定着しつつある。 記事の後半では、社会の変化の中で紅白の男女対抗形式が与える影響や、制作側が明かした別方式の検討についてお伝えします。 性的少数者の当事者や出演者… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル