2021年12月15日 21時30分 香川県議の政務活動費に違法な支出があったとして、市民オンブズ香川が県議らに返還させるよう浜田恵造知事に求めた訴訟の控訴審を巡り、一審で違法と認定された970万円(23人分)を県議らが一斉に返還する方向で調整し、控訴取り下げも検討していることが分かった。複数の会派の県議が朝日新聞の取材に明らかにした。 また、同様の支出は選挙区内の有権者への寄付にあたるとして、県議ら21人が公職選挙法違反(選挙区内での寄付)の疑いで刑事告発されており、これらについても一斉に返還する方向で調整していることが分かった。 告発状は今年6月、市民オンブズ香川が高松地検に提出した。対象は県議・元県議の計21人で、総額は約1626万円(2018年7月~19年度)。県議らは有権者が集まる祭りや会合の際、政活費から「意見交換会会費」などの名目で、主催者側に現金5千円や1万円を繰り返し支出しており、これが「対価性がなく実質的な寄付行為にあたる」と訴えていた。 今年6月には菅原一秀・元経済産業相=東京9区、議員辞職=が計約80万円の現金や生花を渡したとされる事件で、罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を受けており、オンブズ側は「同様の違法行為が県内で続けられてきた」としていた。 一方、同様の政活費の支出(13年度分)を巡っては、民事訴訟でも争われ、高松地裁は4月、使途基準に合わない違法な支出と認め、計約970万円を返還請求するよう浜田知事に命じる判決を出した。県は判決を不服として控訴していた。 県議らは控訴審で争う中で、各会派内で返還の是非を検討。返還に応じる方針がまとまり、今後、県議会全体として知事側とも調整に入る。ある県議は、返還に転換したのは刑事告発が契機だと明かし、「仮に全員が起訴されたら、県政の大混乱は避けられない」と話した。 告発対象の県議の一人は「全国都道府県議会議長会の考え方に基づいた県のマニュアルに沿って支出し、地元でも常識の範囲内と認められていたと感じていた。刑事告発を受けたことを重く受け止め、返還を決めた」と話した。 市民オンブズ香川の植田真紀代表は「一斉返還の意向自体は一定評価するが、寄付行為が消えるわけではない。引き続き追及していく」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
森友公文書改ざん、真相解明のカギ握るのは… 続く佐川氏らへの訴訟
森下裕介2021年12月15日 21時36分 森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した同省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が国に損害賠償を求めた訴訟は15日、国側が雅子さん側の請求を受け入れ、終結した。 国を相手取った訴訟が終結し、今後はどうなるのか。国は今回の訴訟終結で、雅子さん側が求める「真相解明」への道を狭めた形だが、雅子さん側は提訴した別の訴訟を通じ、財務省幹部らの証人尋問などを求めていく構えだ。 佐川氏との訴訟は継続、10月に文書開示求める訴訟も 雅子さんは今回の訴訟で、国だけでなく財務省の佐川宣寿・元理財局長も相手取って提訴した。佐川氏の改ざんの指示によって俊夫さんが自死に追いやられたという主張だ。佐川氏を相手とした訴訟は続き、この中で改ざんの実態を知る人物を証人として法廷に呼ぶことができれば、新たな事実が明らかになる可能性がある。 だが、国家公務員が職務の中で損害を与えた場合に、公務員個人ではなく国が賠償責任を負う、とした最高裁の判例がある。佐川氏は15日付で大阪地裁に提出した書面で、この判例を踏まえて雅子さん側の請求は棄却されるべきだと主張した。佐川氏個人に対する訴訟で、裁判所が実質的な審理を認めるかどうかが注目される。 また雅子さんは、公文書改ざんを捜査した大阪地検に財務省が任意提出した文書などについて、雅子さんの請求に対し同省が不開示としたのは不当だとして、不開示決定の取り消しを国に求める訴訟を今年10月に起こしている。 この訴訟で文書が一部でも開示されることになれば、新たな事実が明らかになる可能性がある。代理人を務める生越照幸弁護士は15日の会見で、「できるだけ情報を引っ張り出し、何があったのか、実態解明を続ける」と話した。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Rising stars Munetaka Murakami and Yoshinobu Yamamoto named MVPs of 2021 NPB season
Munetaka Murakami and Yoshinobu Yamamoto already had a few things in common before the NPB Awards. Both are rising stars who helped Japan win a gold medal at the Tokyo Olympics in the summer and led their teams — the Tokyo Yakult Swallows and Orix Buffaloes — to their respective […]
Etudiants et travailleurs étrangers sont désespérés par la fermeture des frontières du Japon
Le personnel de l’aéroport de Narita, à Tokyo, attend les passagers dans le hall d’arrivée au premier jour de la fermeture des frontières de l’Archipel, le 30 novembre 2021. KIM KYUNG-HOON / REUTERS La nouvelle fermeture des frontières du Japon, fin novembre, après la découverte du variant Omicron – dont […]
上を向いて歩こう、来年の主役に会えるよ 長い商店街に大きな絵馬
2021年12月15日 19時00分 日本一長いとされる天神橋筋商店街(大阪市北区)に、来年の干支(えと)「寅(とら)」を描いた巨大な絵馬がお目見えした。天井からアーケードを彩っている。 縦1・5メートル、横2・2メートル。コロナで打撃を受けた商店街を盛り上げようと、大阪学院大学の学生が制作し、商店街の振興組合が応募作品から4点を選んだ。 設置は来年2月中旬までの予定。制作者で同大2年の上中野加歩さん(19)は「コロナでしんどい時期が続くけど、商店街を歩くときは顔を上げて」。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
麻薬取締法違反罪に問われた女性に無罪判決 「違法捜査」と認定
横山輝2021年12月15日 19時00分 合成麻薬のMDMAを使用したとして麻薬取締法違反の罪に問われた大学生の女性(24)について、東京地裁立川支部は無罪を言い渡した。海瀬弘章裁判官は、現場での簡易検査が陰性にもかかわらず警察署に同行しようとした経緯などをふまえ「任意捜査の限度を超えた」と指摘し、「令状主義の精神を没却する重大な違法捜査」と認めた。判決は9日付。 女性は2月、客として訪れた都内のホストクラブで、警視庁町田署の警察官に暴行したとされる公務執行妨害容疑で逮捕=不起訴=され、麻薬取締法違反の罪で起訴された。 判決は、警察官が女性に「簡易検査で陰性なら帰宅していい」と約束したにもかかわらず、陰性と判明後も署への任意同行を求め続けた行為を「違法」と認定。警察官への暴行は、署への同行を求められるなかで「違法捜査によって直接的に誘発された」と判断した。 逮捕後に実施され陽性とされた尿鑑定については、「重大な違法がある捜査手続きと密接に関連する証拠で、同様の捜査を抑制する見地からも証拠能力を否定すべきだ」と説明した。 同署は「継続中の案件でありコメントを控える」とした。(横山輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「『現金がええ』が人情」河村・名古屋市長 一転して全額現金給付へ
関謙次2021年12月15日 19時12分 18歳以下の子どもへの10万円給付をめぐり、名古屋市の河村たかし市長は15日、半分をクーポンで給付するとしていた方針を切り替え、全額を現金で給付すると表明した。「国が方針を変えたのに、名古屋だけクーポンだと言っていてもしょうがない」と姿勢を転じさせた。 河村氏は記者団に対し、方針を変更した理由を「現金がもらえるのにクーポンにしてくれという人なんていない。それが人情というもん」と説明した。まず24日から5万円の給付を開始し、残りの5万円は1月中をめどに給付する方向で準備を進めているという。申請が必要な高校世代(16~18歳)は、1月下旬以降に一括して10万円を支給する考えだ。 市は、まず現金を5万円、残り5万円分をクーポンで給付することを前提に、約314億円の補正予算を計上し、8日の市議会で可決されていた。市によると、現金に切り替えることで事務経費が減り、給付時期も早まるという。 河村氏は13日の記者会見では、経済対策としての効果が見込めるとして「クーポンでやるのがええと思う」と語っていた。一方で「国の方針に従う」とも述べ、政府の動きを注視していた。岸田文雄首相が同日、年内の全額現金給付を無条件で認める考えを表明。全額現金で給付する方針を明らかにする自治体が全国で相次いだことから、持論を抑えた。 市は、問い合わせを受け付けるコールセンター(052・930・5870)も開設した。(関謙次) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ホテルにアート? コロナ下で突き詰めた「もてなし」は……
もっとベスト尽くせたんちゃう? 上田聖子さん(39)は、ひっそりと眠ってしまった自分たちのホテルを見て、そう自問した。 2017年から支配人を務める「ホテル アンテルーム 京都」(京都市南区)は、新型コロナの影響で今年2月から3週間、休館した。 低価格の宿泊プランを打ち出す手があったかもしれない。感染した軽症者の療養施設の道を探ってもよかったかも。ともに歩んできた仲間たちのモチベーションも保ちたい。そんなあれこれがグルグルと頭を巡り、前年末から通っていた自動車教習所の仮免許の試験に2回落ちた。 でも、立ち止まってばかりもいられない。「自分にしかできないことって何やろう」。長いトンネルの中で、もう一度見つめ直した。 記事の後半では、上田さんが試みた自分なりのもてなしについて、ご紹介します 短大で服飾やテキスタイルデザインを学んだ後、21歳で英国のグラスゴーに渡った。5年半の留学の間、版画や絵画をもとに自分にしかできないアートを追求した。工業の街として歴史的に労働者が多かったグラスゴーでは、「なければ作ろう」という「DIY精神」が根付いていた。アーティストはギャラリーやスタジオを自分たちで作る。そんな情熱はいつしか自分の核にもなった。 帰国して、別の会社で働いて… この記事は会員記事です。残り448文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生後14日、名前ない娘に手をかけた 母を悩ませた「300日」の壁
広島地裁=広島市中区 女の子は、「名前」がないまま、わずか14日の短い生涯を終えた。首を絞めるなどして殺害した罪で起訴されたのは、母親(26)だった。哺乳瓶やベビーカーを買いそろえ、新たな命の誕生を心待ちにしていた被告が、なぜ我が子に手をかけたのか。判決後、裁判長の言葉に涙を浮かべたわけとは――。 広島地裁で9月30日にあった裁判員裁判の初公判。被告は、白のカッターシャツに黒いパンツ姿で法廷に現れた。毛先の半分ほどは茶髪で、根元は黒。長い髪を後ろで束ねていた。 広島市安佐北区内の自宅で昨年7月、自ら産んだ生後14日の娘を殺害した――。検察官が起訴状を読み上げると、被告ははっきりとした口調で「間違っていることはありません」と答えた。 「生まれてきてくれて安心」 感じた喜び 検察側の冒頭陳述などによれ… この記事は有料会員記事です。残り2872文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 きょうも傍聴席にいます。 事件は世相を映します。傍聴席から「今」を見つめます。2017年9月~20年11月に配信された30本を収録した単行本「ひとりぼっちが怖かった」(幻冬舎)が刊行されました。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
災害ボランティアが「サンタさん」募集中 被災地へ笑顔を
九州を中心に各地の被災地を飛び回るボランティア団体が「サンタさん」を募集している。クリスマスの25日、熊本県内の仮設住宅で暮らす人たちにお菓子やおもちゃのプレゼントを届ける計画だ。 企画しているのは、災害ボランティアのNPO法人「日本九援隊」(福岡県大野城市)。2014年の広島土砂災害や16年の熊本地震などで被災地に入り、片付けや復旧作業を行うボランティア活動を続けている。 25日には、熊本県の人吉、八代両市の仮設住宅を訪れる。昨年7月の豪雨で球磨川が氾濫(はんらん)し、多くの人が住まいを失った地域だ。当日は、新型コロナの感染防止対策をしたサンタたちが全500戸を訪問し、一人一人にプレゼントを手渡しする予定という。 クリスマスの仮設住宅訪問は今年で6回目。12月に入っても現地でプレゼントを配るボランティアのサンタと、贈り物が足りていない。コロナ禍で準備が思うように進められなかったためだ。 ボランティアのサンタは定員… この記事は会員記事です。残り358文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル