2021年12月10日 1時41分 茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で昨年7月、入所者の男性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された元介護職員の赤間恵美容疑者(35)が事件当日、不審な行動を同僚の施設職員に問いただされた後、退職を申し出ていたことが捜査関係者への取材でわかった。 県警捜査1課などによると、赤間容疑者は昨年7月6日午後0時半ごろ、施設で、点滴用のチューブにシリンジ(注射筒)を接続し、入所者の吉田節次さん(当時76)の足から空気を注入し、血液が循環しない状態に陥らせて殺害した疑いがある。 捜査関係者によると、赤間容疑者が事件当日、施設内で不審な行動をしているのを同僚の職員が目撃し、別の職員が問いただしたところ、赤間容疑者は退職を申し出て、勤務時間が終わる前にそのまま辞めたという。吉田さんの血圧が急激に下がったことに巡回していた職員が気づいて、吉田さんは救急搬送されたが、約1時間後に死亡した。 県警や施設によると、赤間容疑者は昨年4月から介護職員として勤務し、研修中だった。赤間容疑者は看護師の資格も持ち、栃木県や埼玉県の病院で働いていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
再審請求中の藤井・前美濃加茂市長 来年1月の同市長選に出馬の意向
吉田芳彦2021年12月9日 22時16分 受託収賄などの罪に問われ、有罪が確定した岐阜県美濃加茂市の藤井浩人前市長(37)が、来年1月の同市長選に立候補する意向を固めた。藤井氏は9日、朝日新聞の取材に「(現市長が進める)新庁舎計画案を見直ししたい」と話した。 藤井氏は市長当時、市の浄水施設設置を巡って受託収賄などの罪に問われた。一審の名古屋地裁は無罪判決を出したが、名古屋高裁で懲役1年6カ月執行猶予3年、追徴金30万円の判決を受け、2017年に有罪が確定した。藤井氏は一貫して無罪を主張。有罪確定後に市長を辞職したが、今年11月には新たな証拠があるとして、名古屋高裁に無罪を求めて再審を請求している。 市長選は1月23日投開票。現職の伊藤誠一氏(65)が再選を目指し立候補を表明している。(吉田芳彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラーメン店軒下の灰皿から30メートル 健康被害の訴え、地裁判決は
森下裕介2021年12月9日 22時20分 ラーメン店の軒下に設置された灰皿から流れてくるたばこの煙で健康被害を受けたとして、大阪市の男性が、店舗の運営会社に灰皿の撤去などを求めた訴訟の判決が9日、大阪地裁であった。織川逸平裁判官は、店舗利用者のたばこの煙によって健康被害を受けたとは断定できないとして、男性の訴えを退けた。 判決によると、男性は2016年、店舗そばのマンション2階に住み始めた。直線距離で30メートルあまり離れた店舗の軒下には、店舗が設置した灰皿があった。 男性は20年1月、急性受動喫煙症や咽頭(いんとう)炎、気管支炎などの診断を受けた。灰皿から流れてくるたばこの煙が原因だと考え、自室の窓付近でPM2・5(微小粒子状物質)濃度を計測。その結果、ラーメン店の営業時間帯に基準値を超える頻度が高かったとし、運営会社に灰皿の撤去と店先に全面禁煙などの貼り紙を出すことなどを求めていた。 織川裁判官は、男性宅と灰皿までの距離を踏まえれば「煙が届いたとしても、濃度は相当減っている」と指摘。マンション近くの国道を通る車の排ガスや、男性宅とラーメン店の間にあるコンビニの店先でのたばこの煙の影響を受けた可能性もあるとして、ラーメン店の灰皿と健康被害の因果関係は認められないと結論づけた。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
連続赤字の企業から違法献金 自民・棚橋氏の支部 8日付で返還
2021年12月9日 22時24分 自民党の棚橋泰文・前国家公安委員長(衆院岐阜2区)が代表を務める自民党岐阜県第2選挙区支部が、3年以上続けて欠損(赤字)を出した企業から2019年と20年に計24万円の政治献金を受けていたことがわかった。同支部は8日付で献金を返還し、政治資金収支報告書を訂正した。 政治資金規正法は3事業年以上続けて累積の欠損がある企業からの献金を禁じている。棚橋氏の事務所は「法に照らして不適切であったと判明した」と話した。 献金していたのは、同県大垣市の食肉販売会社「吉田ハム」。同社によると、前身企業から事業を引き継いだ16年度以降、19年と20年に12万円ずつ献金していたが、17年3月期以降の決算で毎年欠損が生じていたという。同社の担当者は「政治資金規正法について理解していなかった。深く反省して再発防止を徹底したい」と話した。 棚橋氏の事務所は「寄付をいただいた時点では、企業が3年連続で欠損が生じていることは知らなかった」とした上で、「政治資金規正法などの法令の順守のために更なる注意を払っていく」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「害獣」エゾシカの角をテンキーやヒールに 札幌の大学生が考案
北海道では農作物被害で「害獣」と嫌われることもあるエゾシカ。その角を日用品に転用しようと、札幌市立大でデザインを学ぶ学生が商品化に向け取り組んでいる。デザインを委託した企業が来年2月に東京で開かれる展示会に出展し、その後の商品化をめざす。 北海道白糠町の工場で鹿肉を加工、販売する北海道えぞ鹿ファクトリー(湖軍毅社長)は、ハンターが捕獲したエゾシカを買い取っている。これまでは廃棄していた角を有効利用しようと、札幌市立大デザイン学部の矢久保空遥(たかのぶ)助教に、若者の発想で新商品を考案できないか依頼。矢久保研究室の3年生5人がこのほど、20点あまりの試作品を完成させた。 小平由芽さんはハイヒールのヒール部分に使った。個体の違う角を加工して高さを約9センチにそろえるのに苦労したが、「ゴツいと思っていた角は模様がかわいらしくて、普段使いとの相性がいい」と感じた。佐藤ありささんはオンライン授業でパソコンを使う機会が増えていたことから、テンキーのキャップ部分に使うことを思いついた。手触りが気に入っている。 大胆に角そのものをボールペンの本体部分に使った作品も。角が不規則な形のため書き心地は優れものとはいかないが、河田由有さんは「ホテルのチェックインの署名で使ってもらえれば、北海道らしさを感じてもらえるのでは」。遠藤茉子さんは、ほうきの柄の部分に使い、ちりとりとのセットに。玄関先で使い、飾ってインテリアも兼ねるねらいだという。 倉本圭偉さんは鍵などを付けられる固定具の「カラビナ」をつくって気づいた。「角は硬くて加工は難しかった。身の回りには100均などのプラスチック製品があふれている。自然由来の製品は一点もので、独自性があり面白い」 湖社長は「学生さんたちは何かのまねではなく、今の時代に合う感覚でものをつくってくれた。角の利用は循環型社会に適した取り組みだし、増えるエゾシカの『害獣』のイメージも変えたい」と語る。 ■エゾシカ、農作物被害で「害… この記事は会員記事です。残り463文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ストリートビューで物色、空き家から金塊、手錠窃盗容疑で33歳逮捕
板倉大地2021年12月9日 19時41分 街の風景をネットで閲覧できるグーグルマップのストリートビュー機能などを使って空き家を探し出し、金塊などを盗み出したとして、福岡県警は住居不定、無職の南将志容疑者(33)を窃盗容疑などで逮捕し、福岡地検小倉支部が起訴した、と9日発表した。 容疑を認め、「テレビ番組で生前整理されていない空き家の問題を知り、犯行を思いついた」などと話したという。 逮捕容疑は、2018年11月~今年6月、福岡県内の複数の空き家に侵入し、現金計約900万円、金塊4個(計約460万円相当)や手錠1個(約8千円相当)を盗むなどしたというもの。 南容疑者は、事前にストリートビューなどで雨戸が閉まっている家を見つけると、現地で電気メーターを確認。空き家と判断したら窓を工具で壊すなどして侵入していた。侵入時は、物音がしても気づかれにくい悪天候の日を選んでいたという。 県警は裏付け捜査の結果、南容疑者が17年ごろから今年3月までに福岡県や佐賀県、広島県や山口県で同様に計443件(被害総額約3080万円相当)の窃盗を繰り返していたとみている。盗んだ物は買い取り業者に郵送して転売し、高級食材やバイクを購入していたという。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オミクロン株濃厚接触者の男性、コロナ感染判明 岐阜県が解析進める
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者と同じ飛行機に搭乗し、濃厚接触者と確認された岐阜県の40代男性について、県は9日、コロナ感染が確認されたと発表した。検査では変異が確認されており、オミクロン株の可能性もあるとして、県がゲノム解析をして詳しく調べている。 県によると、男性は外国籍で同県海津市在住。オミクロン株への感染が確認された国内4例目の男性と同じ便で4日に成田空港に到着したが、入国時の検査は陰性だった。米ファイザー社製ワクチンを2回接種済みだという。 男性は県外在住の知人が運転する車で5日に県内の自宅へ戻ったが、7日から発熱やせきの症状があり、8日夜に県内の病院に入院。その後は37・9度の発熱と頭痛があるという。男性は一人暮らしで、県は濃厚接触者はいないとしている。ゲノム解析の結果は、早ければ11日夜にも判明する。 男性が感染者と同じ便に搭乗していた情報は、入国から約4日後の8日夜になって、厚生労働省から県に連絡された。古田肇知事は「引き続き県在住の方がいれば速やかに対応する。(国から)早めに連絡があればフォロー体制が取れる」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
造幣局「桜の通り抜け」、3年ぶり開催へ 3月からネットで受け付け
堀之内健史2021年12月9日 17時05分 造幣局(大阪市北区)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続中止となった「桜の通り抜け」を来春、3年ぶりに催すと発表した。インターネットで来年3月中旬から先着順で申し込みを受け付ける。 大阪の春の風物詩として人気があり、コロナ禍前の2019年に、7日間で約58万人が訪れた。来春は1日最大2万人程度に人数制限する予定。開花状況を踏まえ、来年3月中旬に開催期間を決め、造幣局のホームページから日付や時間帯を指定して申し込めるようにするという。 昨年ははがきによる事前申込制としたが、感染者の急増で中止。来春も新型コロナの感染状況によっては中止を検討する。担当者は「感染対策を万全にして、楽しんでもらえるように準備を進めたい」と話した。(堀之内健史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和歌山のIR、住民投票の実施求める署名提出 市議会の判断焦点
和歌山県が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致をめぐり、建設予定地である和歌山市の市民団体が9日、IR誘致の賛否を問う住民投票の実施を求める2万833筆の署名を市選挙管理委員会に提出した。署名は、市長に住民投票条例の制定を求めるのに必要な水準(有権者の50分の1)の3倍超で、有効と認められれば、住民投票条例の制定を直接請求できる。今後は市議会の判断が焦点となる。 市民団体は「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」。署名は11月6日~12月5日の1カ月で集めた。市選管が署名が有効だと認めれば、住民投票条例の制定を尾花正啓市長に直接請求できる。地方自治法に基づき、請求を受けた市長は20日以内に市議会を招集し、意見をつけて条例案を提出しなければならない。手続きが順調に進めば、市議会の招集は1月下旬ごろになる見込み。 市民の会の共同代表で請求代表者の豊田泰史弁護士は、署名提出後の記者会見で「IRは重要な政策課題で、まずは住民の意見をきいてほしい。今後は市議会議員の先生方の見識が問われることになる」と話した。 県は7月、カナダの投資会社クレアベストグループを事業者に選定。同社の提案では、初期投資額は約4700億円。年間1300万人が訪れ、2600億円の経済波及効果があると見込んでいる。県はIR事業の具体的な中身を示す整備計画を作成中で、来年4月28日までに国に提出する。提出前に和歌山市の同意を得る必要があるため、住民投票が実現すれば、その結果が誘致計画に大きな影響を及ぼすことになる。 IRをめぐっては、和歌山県のほか、大阪府・市と長崎県も事業者をすでに選び、国に計画を提出するための手続きを進めている。(筒井竜平) ■和歌山のIRをめぐる主な出… この記事は会員記事です。残り280文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都で新たに17人が感染 前週木曜から6人増、80代女性が死亡
東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者を新たに17人確認したと発表した。前週の木曜日(2日)より6人増えた。9日までの1週間平均の感染者数は16・7人で、前週の111・3%だった。新たに80代女性1人の死亡(11月30日)も発表された。 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都の基準による重症者数は、前日と同じ3人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル