吉沢英将2021年12月8日 19時00分 気象庁は8日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が釧路・青森沖に設置している「日本海溝海底地震津波観測網(S―net)」の23地点で障害が発生していると発表した。観測網は同庁も活用しており、この海域で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大15秒ほど遅れるなどの影響があると見込まれるという。 S―netは、地震計と水圧計が一体となった観測装置を海底ケーブルでつないだシステム。北海道沖から房総沖の海底に設置されており、150カ所の観測点で地震や津波の観測データを取得している。気象庁によると、障害は8日正午すぎから発生しており、防災科研が原因を調べ、復旧にあたっているという。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆者らの苦痛「受忍限度超えず」 安保法制違憲訴訟で広島地裁判決
三宅梨紗子2021年12月8日 19時30分 集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法は憲法に違反するとして、広島県内の被爆者や戦争体験者ら計289人が、自衛隊の出動差し止めと1人10万円の国家賠償を求めた訴訟の判決が8日、広島地裁であった。森実将人裁判長は「生命身体が侵害されるおそれが具体的に生じているとはいえない」などとして、憲法判断は示さずに原告側の請求を退けた。原告側は控訴する方針。 判決は、自衛隊の出動差し止め請求については「行政処分に当たらない」などとして却下。集団的自衛権を行使する基準があいまいなため、世界中で武力行使が可能となり、精神的苦痛を受けたとする原告側の主張についても、「原告らの精神的苦痛は社会通念上、受忍すべき限度を超えているとはいえない」とし、国家賠償請求を棄却した。 原告団によると、同様の集団訴訟は全国22地域で25件起こされ、一審判決は17件目。いずれも憲法判断を示さず、原告側の請求を退けている。原告団の杉林晴行共同代表(81)は8日が太平洋戦争開戦の日であることに触れ「戦争は人間が犯す最大の罪。繰り返さないために安保法制を認めてはいけない」と話した。(三宅梨紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「無理しないで」被害者・遺族に寄り添い25年 臨床心理士の支援
犯罪被害者や遺族を支援しようと、福岡県警は避難場所の確保にかかる費用の補助などに加え、25年前から臨床心理士によるカウンセリングを続けている。未解決事件など支援が20年以上に及ぶものもあり、精神的支援の必要性は増している。 県警によると、被害者の相談にのる臨床心理士を、1996年に全国で埼玉県警、警視庁に次いで配置。希望する人へのカウンセリングを始めた。オウム真理教による地下鉄サリン事件(95年)などで、被害者の精神的被害の深刻さが広く認知されたことが背景にあるという。 その後も09年に被害の診察費の補助、15年に一時的な避難先の準備費の補助、16年には自宅に残る血痕などの清掃費の補助や臨床心理士の増員など、支援を充実させてきた。 刑法犯の認知件数は年々減少しており、県警が支援した件数も16年の1320件から昨年は836件に減った。一方、面接によるカウンセリングの件数は19年が118件、昨年が133件、今年は10月末時点で183件と増えている。 県警で支援を続ける臨床心理士の女性職員は「事件は減ってもニーズは変わらない。逆に支援の必要性が認知されてきていると感じる」と話す。 遺族には「自分がしっかりしなければ」と葬儀などの手続きに奔走し、疲弊する人もいるという。周囲に「大丈夫」と気丈に振る舞う遺族に、女性職員は「きついですよね。あなたが無理をしすぎないでくださいね」と声をかける。「寄り添って、心の重みを少しでも一緒に背負わせてもらいたい」 県警の機関だからこそ、遺族の同意を得て「今はしんどいです」と聴取を担当する捜査部署に伝えることもある。 被害を直接訴えられない未就学児でも、一人で行動できなくなったりおねしょが続いたりといった症状が現れる。県警本部の面会室には、一緒に遊びながらカウンセリングできるよう、おもちゃが置かれている。 現在も県警捜査1課では18件の未解決事件の捜査が続く。心の支援も遺族が望めば継続され、専用の電話や、予約があれば面接もできる。「年数が経って、もう前を向かないといけないのではと悩む遺族もいる。心の痛みはずっと消えない」と職員は言う。 北九州市八幡西区の永野弘子… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マルチな私、作ってくれた 著述家・湯山玲子さんを支えた言葉
女性をめぐる鋭くもユーモアあふれるエッセーの書き手で、テレビのコメンテーター、ファッションや音楽のプロデューサーとしても活躍する湯山玲子さん(61)。メディアやジャンルを縦横に行き来し、表にも出れば裏方も務めるマルチぶりだ。その原点は、編集者時代に先輩からかけられた一言だったと振り返る。 父は童謡「あめふりくまのこ」などで知られる作曲家・湯山昭。自身も音楽家を志した。しかし、四六時中音楽ばかりのアーティストぶりを身近に見て、自分なんぞは表現してはいけないのでは?と思うように。 「裏方こそかっこいい、と。バブルに向かう時代。組織を支える陰の実力者という物語にも憧れました」 1983年、大学卒業とともに「ぴあ」に編集者として入社。雇用機会均等法の施行前で、男女の待遇が平等な数少ない会社だった。担当は演劇。そこで先輩の石井伊都子(いつこ)さんと出会った。「洋服のセンスから何から気が合って、付き合っているかのごとくいつも一緒にいました」 石井さんは学生時代からフェミニズムの活動をしていた。「闘士みたいな感じはなく、エレガントな人でした。でも、呪詛(じゅそ)のように男社会の悪口を言い合いましたけれど」 カルチャー誌が次々生まれた… この記事は有料会員記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母校・福岡高で「中村哲さんウイーク」 生徒ら展示やクイズを企画
人道支援をしていたアフガニスタンで、医師の中村哲さん(当時73)が凶弾に倒れて4日で2年がたった。先輩の志を引き継ぎたいと、母校の福岡高校(福岡市博多区)の生徒たちが6~10日を「中村哲さんウィーク」と名づけ、校内でその功績や現地NGOの活動を知ってもらう展示や、クイズなどの催しに取り組んでいる。 企画したのは、同校生徒会の1、2年生5人。アフガンで、医療や用水路建設などの支援に携わった中村さんを知ってもらおうと、2年の辺見紗来(さら)さんが中心となって10月、生徒会の渉外委員会に「ペシャワール班」を立ち上げた。 放課後を中心に週2回ほど集まって、本を読んだり映像を見たり。企画したテーマは「用水路建設 故人の知恵とともに」だ。中村さんを支えたNGO「ペシャワール会」(福岡市)から提供してもらった、現地の「マルワリード用水路」建設現場の様子を伝える写真など40枚を、校舎の階段沿いに貼り出した。 「100の診療所より、1本… この記事は会員記事です。残り775文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
La Russie envoie un milliardaire japonais dans l’espace
Le milliardaire japonais Yusaku Maezawa s’apprête à décoller de Baïkonour, au Kazakhstan, le 8 décembre 2021. KIRILL KUDRYAVTSEV / AFP La Russie s’apprête à faire son grand retour dans le business lucratif du tourisme orbital, en envoyant un milliardaire japonais dans l’espace, à bord d’une fusée en direction de la […]
La ville de Tokyo va reconnaître les unions homosexuelles
La ville de Tokyo va reconnaître les unions de même sexe, a annoncé, mardi 7 décembre, la gouverneure de la capitale japonaise Yuriko Koike, une nouvelle étape symbolique alors que le mariage gay n’existe pas à l’échelle nationale au Japon. « En réponse aux vœux des habitants de Tokyo et de ceux […]
「戦災変電所」から見える戦争と平和 一般公開で人気 東京・東大和
空襲の戦禍を伝える東京都東大和市の文化財「旧日立航空機株式会社変電所」(戦災変電所)が10月から一般公開され、多くの人が見学に訪れている。補強工事により2階部分が初公開となり、弾痕の残る配電盤などを見ることができる。 1年がかりの保存・改修工事後、緊急事態宣言が出ていたため公開予定が2カ月延期に。10月20日の初公開後、平日でも300人、週末は500人を超す人が訪れているという。 1938(昭和13)年にできた軍用機エンジンの製造工場にあった変電所。高圧線で送られてきた電気の圧力を下げて各工場に供給した。45年2~4月、米軍の戦闘機や爆撃機B29による3度にわたる空襲で、工場の8割が壊滅した中でも倒壊を免れた。建物の内外に300以上の弾痕や爆撃跡が残る。 戦後は機械工場として1993年まで操業し、変電所も現役で稼働した。市民の保存運動を受け、市は95年に史跡に指定。約1億3千万円を費やした今回の工事で、コンクリート壁面の劣化防止や柱の耐震補強などを施した。工事後初めて一般公開された2階が、変電所の主要部となる。 高さ2・4メートル、幅4・… この記事は会員記事です。残り404文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
続・未来の宇宙基地を南極で 零下20度の強風の中、隊員の手で
太陽の光が差す時間は日に日に短くなる。5月になれば、最低気温は零下30度に迫る。外で作業できる時間も短くなり、月末の「極夜(きょくや)」入りを前に、焦る気持ちが募ってくる。 少人数でも組み立てられる移動基地ユニットの実証実験。宇宙航空研究開発機構(JAXA)とミサワホーム、国立極地研究所の共同プロジェクトは、将来の月面基地建設にも役立つ技術を目指し、過酷な環境の南極を舞台に、私たち61次越冬隊の手で始まった。 日本から1万4千キロ、観測船しらせで荒波に揺られ、一緒に昭和基地へ来たユニットは二つ。平らにならした雪の上に並べた。2020年5月15日、白いカバーが7カ月ぶりにはがされると、太陽光発電用のパネルが壁面についた黒い箱が現れた。組み立て作業の「幕開け」だ。 12月21日南極記者サロン「過酷下も快適、建物技術を宇宙へも」 地球上最も過酷な環境で暮らす南極の越冬隊員たち。その建物には極寒やすさまじい風雪にも耐える工夫や秘密がいっぱい。宇宙基地にもつながる最新研究も進んでいます。越冬経験者が語り合います。参加無料。申し込みは募集ページ(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11006446)またはQRコードから。 16、18日は並べたユニッ… この記事は会員記事です。残り911文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
運転士がいない 手配忘れて運転取りやめ 朝6時すぎのJR湖西線
2021年12月8日 13時04分 8日午前6時ごろ、JR湖西線の堅田駅(大津市)で堅田発京都行き普通電車(8両編成)の運転士がいないことに駅係員が気づき、運転を取りやめるトラブルがあった。担当者が運転士の手配を忘れたという。この電車には約200人が乗っており、次の列車まで約50分待たされた。 JR西日本によると、8日は湖西線で強風が見込まれていたため、始発から和邇―近江塩津間で運転を見合わせ、堅田駅が始発となる電車を運行させる計画を前日から立てたが、担当者が運転士の手配を忘れたという。 JR西日本は「お客様にはご迷惑をおかけして本当に申し訳ない。対策を講じていく」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル