2021年12月5日 13時30分 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは5日、皇居で成年の行事に臨んだ。昼過ぎには、成年女性皇族の正装のティアラを着用したロングドレス姿を初披露し、「おめでとうございます」という報道陣の問いかけに、「ありがとうございます」と笑顔で一礼した。 愛子さまはこの日午前10時に宮中三殿を参拝。同45分には宮殿で、成人した内親王や皇后などに贈られる「宝冠大綬章」を天皇陛下から授与された。午後0時40分から両陛下へあいさつした後、報道陣の前に姿を現した。 この後、愛子さまは仙洞仮御所(東京都港区)へ向かい上皇ご夫妻にあいさつ。また皇居へ戻り、午後4時から宮殿で皇族方や三権の長から祝賀を受ける。 愛子さまは1日に20歳の誕生日を迎えた。大学の授業があったため、同日は夕方から職員らの祝賀を受け、夜は両陛下と「お祝御膳」を囲んだ。誕生日に合わせて内容公開されることが恒例となっている成年の記者会見も、大学の春休み期間中の3月中旬に行う。 今回愛子さまが着用したティアラは、天皇陛下の妹の黒田清子さんから借りたもの。宮内庁によると、両陛下と愛子さまはコロナ禍で国民の生活に影響が出ていることを考慮し、新調を見送ったという。今後もしばらく黒田さんのティアラを借りて儀式などに出るといい、同庁は「状況をみながら新調するかどうか検討していく」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島・悪石島で震度4 4日正午過ぎから地震相次ぐ、計93回
加治隼人2021年12月5日 13時42分 鹿児島県十島村の悪石島で5日午前11時14分、最大震度4の地震を観測した。気象庁によると、震源はトカラ列島近海で深さ約20キロ。地震の規模を示すマグニチュードは4・8と推定される。地震による津波の心配はないという。 福岡管区気象台によると、トカラ列島近海を震源とする震度1以上の地震は、4日正午過ぎから頻発し、5日正午までに計93回を確認した。今後も地震活動が続く可能性があり、注意を呼びかけている。 トカラ列島近海では4月にも地震が相次ぎ、同9~30日に震度1~4の揺れを計265回観測している。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Ichiro Suzuki surprises at Daisuke Matsuzaka’s retirement ceremony
Tokorozawa, Saitama Pref. – Recently retired pitcher Daisuke Matsuzaka bid farewell in a speech Saturday at the Seibu Lions’ fan appreciation day event, where Ichiro Suzuki surprised him and presented his former opponent and Japan teammate with a bouquet of flowers. A household name in Japan since high school thanks […]
淡路島で「裏万博」構想 全国から集う大学生、100事業立ち上げ
淡路島に全国から大学生が集まり、2025年の大阪・関西万博に向け、地元企業などと地域を盛り上げる100のプロジェクトの立ち上げを進めている。万博にあわせ「裏万博」として島の魅力を伝える催しなどを開きたい考えで、観光客を呼び込むねらいがある。万博は「空飛ぶクルマ」などの先端技術が目玉になりそうだが、島では自然や歴史をアピールして差別化をはかる。 淡路島北東部の海岸近くの千年一酒造(淡路市)。純米酒や梅酒などの地酒をつくる1875年創業の酒蔵だ。万博を開く年に創業150年を迎える。最近、「日本酒を次世代に伝えるプロジェクト」と名付け、新しい情報発信を始めた。 10月上旬、上野山善彦社長(63)やコメ農家が酒造りへの思いなどを語るオンラインの催しを開いた。全国から数十人が視聴し、事前に購入した同社の酒を飲みながら話に耳を傾ける人もいた。8月にはインスタグラムのアカウントを立ち上げ、若者らにお酒の魅力を伝えている。 企画したのは、8月からインターンシップ生として働き始めた3人の大学生たちだ。蔵に住みこみで働く明治大4年の青木俊介さん(22)は「今後は英語でSNS投稿するなどして、海外にも発信したい」と意気込む。大阪経済大3年の矢野孔晴さん(22)は「情報発信を販売につなげるのが課題」と話し、ネット販売でのクレジットカード決済の整備などを考えている。 島内には50以上あったと言われる造り酒屋だが、人口減などで販売が減り、千年一を含め2軒まで減ったという。千年一は約20年前から酒蔵の2階で購入や無料の試飲ができる「観光蔵」として売り出してきたが顧客層は限られ、先行きに不安があった。上野山さんは「学生たちと出会えて、これまで考えもしなかった取り組みができている。淡路産の米や梅でお酒をつくっていることを広く伝え、若い人にも飲んでもらいたい」と話す。 千年一と学生を結びつけたのは、大正大発のベンチャー企業、次世代共創企画(淡路市)が運営する「淡路ラボ」。昨年から地元の企業や団体などと全国の大学生を結びつける説明会を定期的に開催。大阪湾を挟んだ対岸にある人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれる万博までに、学生とコラボする100のプロジェクトを立ち上げる計画だ。観光客を呼び込むとともに、若者が働きたくなる仕事を増やすねらいがある。 企業や団体などがラボの活動費のほか、学生の宿泊・交通費を負担する。別途出る活動支援金で食費などをまかなえるため、学生の自己負担は原則ないという。すでに延べ約30人の学生がインターンシップ生として参加した。なかにはコロナ禍で海外留学に行けなくなった学生もいる。 淡路島の未来は? 記事の後半では、パソナグループの進出などで変わる淡路島の現状について掘り下げます。淡路島観光協会の木下学・代表理事(ホテルニューアワジ社長)のインタビューも収録しています。 事業の発掘は島に来たインタ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あなたも「ひと箱の本屋さん」 新スタイルの古書店めぐる6つの物語
本を白く覆って売る棚「鉛白」の小泉大河さん=東京都荒川区の西日暮里ブックアパートメント 本屋に入り、本棚を眺めながら気になる一冊に手を伸ばす。本好きにとって、たまらなく幸せな時間だ。今、本との付き合い方にちょっとした変化が起きている。買って、読んで、その後は、自分が店主になってこだわりの本を売る――。そんな新スタイルの古書店「シェア型本屋」が東京都内で増えている。本の楽しみ方を広げる、その世界を紹介する。 シェア型本屋 本棚を定額で借りた人が本を持ち寄って売るスタイルで、店内には箱形の本棚がずらりと並ぶ。「棚貸し本屋」「共同型書店」などとも呼ばれ、ネット書店の台頭で街中の書店が減るなか、全国各地にできている。本棚の賃料が主な収入源で安定的な経営が期待できるメリットがある。「一日店長」となって、店番を棚の借り主が共同で担う店も。渋谷駅直結の複合施設「渋谷ヒカリエ」にもこの秋オープンし、話題となった 1話「白く覆われた本の理由」 31センチ四方の箱形の書棚の中に並ぶ本は、すべて白い紙で覆われている。 〈本の厚みやヤケ具合、しおりの位置や大きさなど今まであまり気にしてこなかった事を手がかりにして本を選んでみませんか〉 JR西日暮里駅(東京都荒川区)そばにあるシェア型本屋「西日暮里ブックアパートメント」。店内には約80の箱形の書棚が並ぶ。書棚はひと箱月4千円の賃料で、本を売りたい人にそれぞれレンタルされており、一つ一つに「棚主」がおり、思い思いの本を並べて販売している。中でも人気なのが、冒頭の白い本が並ぶ書房「鉛白」だ。棚主は、このシェア型書店を運営する建築設計事務所の設計スタッフ、小泉大河さん(31)だ。 書房「鉛白」の棚。白く覆われた本が並ぶ=東京都荒川区の西日暮里ブックアパートメント 2019年12月の開業にあたって、読書家の小泉さんに出店の声がかかった。 白い紙で覆うことで表紙や背表紙が見えなくなる。中身がわからないからこその想像する楽しみを引き出したい。「白い本」には、そんな狙いがある。選書のテーマを掲示したり、しおりにコメントを記したりして、本の内容のヒントをちりばめている。 小泉大河さんによる「ヒント」の短文が書かれた本のしおり。白く覆った本に挟んである 「ネットで本を安く買える中、実在する書店の強みは、本を見つけた喜び、出会い。ここでは、大型書店でもないような出会い方をつくりたい」 書棚に並べる本は自身の蔵書から選んでいたが、次第にそれだけでは物足りなくなった。新たな仕掛けとして考えたのが「セット売り」。2~3冊をまとめて紙で包み、タイトルをつける方法だ。 安部公房の小説「箱男」と、写真家の中野正貴の写真集「TOKYO NOBODY」を組み合わせたセット売りでは「透明人間へ」とタイトルをつけた。自分が透明人間だったら、と想像して2冊をつなぐストーリーを考える。小泉さんにとっても、新鮮で楽しい試みだった。働き始めてから専門書に偏りがちだった読書の幅を、再び広げるきっかけにもなっているという。 「変な本の世界にあれっ?って思ってもらえたら楽しい」。そんな思いで、箱の中に並べる本を選んでいる。(井上恵一朗) 2話「図書館員のひみつ基地」 西日暮里ブックアパートメントには、図書館で働く4人が共同で出店し、おすすめの本を販売する棚がある。題して「図書館員のひみつ基地」。 「図書館員のひみつ基地」の棚。4人が月替わりで棚をつくる=東京都荒川区の西日暮里ブックアパートメント 中心的な役割を担う吉田倫子… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歌舞伎町の男性暴行死、指名手配の24歳男を傷害致死容疑で逮捕
2021年12月5日 10時00分 東京・歌舞伎町の雑居ビルで男性が暴行を受けて死亡したとされる事件で、警視庁は傷害致死容疑で公開指名手配していた住所、職業不詳の亀谷蒼(あおい)容疑者(24)を逮捕した。5日、捜査関係者への取材でわかった。これまでに少年ら3人が同容疑で逮捕されており、同庁は4人が関与した可能性が高いとみている。 亀谷容疑者の逮捕容疑は、11月27日ごろに少年ら3人と共謀し、東京都新宿区歌舞伎町1丁目の雑居ビルの屋上で、住所、職業不詳の氏家彰さん(43)に暴行を加え、死亡させたというもの。司法解剖の結果、氏家さんの死因は多発性骨折などと判明した。 現場は新宿区役所向かいの11階建ての雑居ビル。警視庁は周辺の防犯カメラの映像などから4人を特定し、事件直後から行方を追っていた。3人は間もなく逮捕したが、亀谷容疑者の行方はわからず、今月2日に公開指名手配した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カプセルの茶室で感じる建築家・黒川紀章、ビルは来春以降に取り壊し
池田良2021年12月4日 12時00分 カプセルタワーの一室で開かれた茶会。宇宙船のような空間と和の文化が溶け合う=2021年11月18日、東京都中央区、池田良撮影 10平方メートルの部屋の円窓からは高層ビル群と首都高速道路が望める。背筋を伸ばしてお茶をいただくと、少しだけ時間を忘れた――。 東京・銀座にある、巣箱を重ねたような集合住宅。建築家、故黒川紀章氏の代表作「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」だ。11月、その一室で茶会が催された。 氏が幼少の頃、自宅の茶室で勉学に励んだ体験が設計のアイデアにつながったという。その思いを体感しようと有志が企画し、住民やファンが集った。 中銀カプセルタワービル(中央)=東京都中央区銀座8丁目、池田良撮影 カプセルの一室に設けられた茶室=2021年11月18日、東京都中央区、池田良撮影 建物は1972年完成。設備の老朽化などもあり、来春以降に取り壊されることが決まっている。140あるカプセルの一部は保存される方向だ。 ビルの保存・再生プロジェクト代表の前田達之さんはこのイベントについて「カプセルの異空間に魅せられた人は多かった。建物の余命を黒川氏とともに共有したかった」と話した。(池田良) 中銀カプセルタワービル=東京都中央区銀座8丁目、池田良撮影 背筋を伸ばしてお茶をいただくと、少しだけ時間を忘れた=2021年11月18日、東京都中央区、池田良撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「感染者が多く…」医療従事者がワクチン4回接種 予診票で虚偽回答
熊本県合志市は3日、県内の医療従事者の60代男性が、新型コロナウイルスのワクチンを計4回接種していたと発表した。優先接種を受けたほか、市が発送した接種券を使っていた。男性は「感染者が多い状況であったため、接種したほうがよいのではないかと考えた」と話しているという。 市によると、先月29日、ワクチン接種証明書の発行に向けて市が接種記録の確認をし、発覚した。男性は4月と5月に1回ずつ、医療機関から渡された接種券を使って医療従事者向けの優先接種を受けた。その後、市から届いた接種券でも、7、8月に1回ずつ受けたという。 男性は接種回数は2回と知っていたが、3回目以降は、予診票で「初めての接種」と虚偽の回答をしたという。4回接種したことによる健康被害は確認されていない。市の担当者は「(被接種者に)接種回数などのルールを守ってもらうしかない」と話した。(大木理恵子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
風呂敷で世界最速のバケツリレー、ギネス記録達成 「世のために…」
星井麻紀2021年12月5日 7時45分 5分57秒43。「100人の風呂敷バケツリレーで、水100リットルを100メートル運ぶ最速タイム」のギネス世界記録が4日、達成された。群馬県桐生市で開かれたイベントで、リレーに参加した10歳から73歳の市民らは、大きな歓声を上げた。 イベントは、朝倉染布(同市浜松町1丁目)が独自の技術を施した風呂敷「ながれ」の発売15周年を記念して開催。水滴が風呂敷上を転がるほどの撥水(はっすい)力があり、これをバケツ状にして水を運ぶ。風呂敷のデザインなどで交流のある桐生市立商業高校で、同校の生徒60人、抽選で選ばれた市民ら36人、朝倉染布の社員ら4人が参加した。 参加者は1人ずつ番号付きのゼッケンを装着。「順番を変えない」「10分を超えたら失格」「挑戦は3回まで」などの注意点を確認した後、リハーサル。初めは風呂敷バケツの持ち方が悪かったり、隣の人に渡すタイミングがずれたりして、2割近くの水をこぼしてしまったが、「底の部分を触らない」などのこつを伝えるとすぐに上達。本番では少し手を滑らせた人もいたが、スムーズに進み、1回目の挑戦でギネス世界記録を認定された。 100番のゼッケンを背負ったのは元社員で「ながれ」のアイデアの生みの親でもある久保村健吉さん(69)。運んだ水を水槽に入れる担当で緊張気味だったが、「見て下さった方が新しい用途を見つけて、世の中のためになれば」とうれしそう。最年少参加者の曽根大地くん(10)は、「ながれ」を愛用する母住子さん(43)や父正彰さん(47)、弟の旭くん(7)と一緒に申し込んだが1人だけ当選。「ギネス達成できてすごく楽しかった」と声を弾ませた。 朝倉染布の朝倉剛太郎社長(51)は「明るいニュースがない中、素晴らしい成果が出て、ただただ感無量」と感激していた。(星井麻紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌五輪招致、施設関連の市負担459億円想定 市外施設は調整中
会員記事 佐野楓 中野龍三2021年12月4日 14時00分 札幌市は、招致を目指している2030年冬季五輪・パラリンピックの会場予定施設の関連費用の詳細を明らかにした。最も多いのは「建て替え」でつくる新月寒体育館の390億円で、市の負担分は228億円となる。 11月29日に市が公表した開催概要案では、施設整備費が800億円、大会運営費のうち観客席などの仮設費が600億円とされた。この計1400億円から市外の施設を除いた分は950億円で、市の負担は459億円という。 競技場や選手村など9施設のうちもっとも費用が多いのは、アイスホッケー会場となる新月寒体育館。市は月寒体育館の建て替えだとし、「新設ではない」とする。 スキージャンプ会場で、今後ノーマルヒルを併設する大倉山ジャンプ競技場には100億円かかり、市負担は78億円。選手村に使う市営月寒団地の建て替えは240億円かかり、市負担は123億円。 札幌市外では、帯広市でスピードスケート、長野市では1998年五輪で使った「スパイラル」でボブスレーなどを行う。これらの会場費用の負担は調整中という。 またこれとは別に、北海道財… この記事は会員記事です。残り733文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル