今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2021ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表された。年間大賞には、大リーグ・エンゼルスで投打にわたって活躍し、今季のアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた大谷翔平選手(27)に関する「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。 トップテンは以下のとおり(五十音順)。 ◇ うっせぇわ 親ガチャ ゴン攻め/ビッタビタ ジェンダー平等 人流 スギムライジング Z世代 ぼったくり男爵 黙食 リアル二刀流/ショータイム(年間大賞)(川村貴大) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スキマモリ」で、子どものホーム転落防止 鉄道会社があの手この手
子どもがホームと列車の隙間に落ちる事故が後を絶たない。鉄道各社はソフトやハードの両面から対策に乗り出しており、大阪では子どもに隙間の存在を伝えるキャラクター「スキマモリ」を使った啓発活動が始まった。隙間を減らすためのアイデア部材も開発され、全国に広がっている。 紫色をした一見おどろおどろしいキャラクターが目を引くポスターが、JR天王寺駅(大阪市天王寺区)に貼り出されている。大阪市立の専修学校「デザイン教育研究所」(同市阿倍野区)の学生らがデザインした。その名も「スキマモリ」。ホームと電車の間にすみ着き、転落から客を守るという架空の生きものだ。「ホームではしるとあぶないよ!」「スキマにはきをつけよう!」と呼びかける。 国土交通省のまとめによると、列車の乗り降りで足を踏み外し、ホームの間に挟まった件数は2019年度に全国で418件に上り、コロナ禍で利用者が減った20年度も122件あった。JR西日本では、ホーム上に「お子様と手をつないでご乗車ください」と表示するなどの対策を続けてきた。それでも大阪支社管内だけでも18~20年度の3年間で少なくとも約100件あり、33%が10歳未満の子どもだったという。 そんな背景から「スキマモリ… この記事は会員記事です。残り866文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15歳で失明、「楽器を弾きたい」 叶えてくれたマトリョーシカ
【動画】テルミンが入ったマトリョーシカ「マトリョミン」=竹内正実さん提供 JR浜松駅から徒歩10分ほど。浜松市中区にある鍼灸(しんきゅう)院「安松鍼(はり)院」の治療室には、黄色いずきんをかぶったマトリョーシカが置かれている。 視力を失って50年余。院長の安松和男さん(69)の「楽器を弾きたい」という夢をかなえたのは、このマトリョーシカだった。 出会いは今年の6月。 安松さんが会長を務める浜松市視覚障害者福祉協会の講演会に、テルミン奏者の竹内正実さん(54)が出演した。 テルミンは、ロシア生まれの電子楽器。箱形の本体から出た二つのアンテナに手を近づけたり遠ざけたりして音程と音量を調節し演奏する。 「バイオリンみたい」 竹内さんの演奏をはじめてきいた安松さんは、なめらかな優しい音に魅了された。 「自分も演奏してみたい」 50年近くくすぶっていた楽器への思いが再燃した。 生まれた時から弱視で、15… この記事は有料会員記事です。残り1020文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Shohei Ohtani mentor Hideki Kuriyama to become new Japan manager
Former Hokkaido Nippon Ham Fighters skipper Hideki Kuriyama, the one-time mentor of American League MVP Shohei Ohtani, will be the new manager of the Japan national team, sources close to the matter said Tuesday. Kuriyama’s appointment was reportedly approved during a Samurai Japan committee meeting after he was tapped to […]
SoftBank’s record-holding closer Dennis Sarfate retires
The Fukuoka SoftBank Hawks announced the retirement Tuesday of closer Dennis Sarfate, who holds the Nippon Professional Baseball single-season record for saves with 54 in 2017. The 40-year-old right-hander, who is fifth all-time in NPB with 234 career saves, had not pitched for the Pacific League club’s first team since […]
20歳になった愛子さまの将来 中ぶらりんを続けた政治と国民の責任
有料会員記事 聞き手 編集委員・塩倉裕 聞き手・藤田さつき2021年12月1日 11時00分 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが1日、20歳の誕生日を迎えた。女性天皇容認案が出たのは3歳のころ。以降、皇位継承をめぐる議論が続くなかで「大人」になる愛子さまへの、私たちの責任は。 皇室の位置づけ、法的に考えて 横田耕一さん(憲法学者) 皇位継承を「男系男子」に限定する今の皇室典範は憲法違反だと私は訴えてきました。憲法14条の男女平等の原則に反するからです。ただ、憲法学界内では少数派です。 そもそも憲法2条で天皇の地位を世襲制と定めていること自体が血統による差別にあたり、14条の「法の下の平等」原則と矛盾しています。この点を憲法学者は「憲法原則の例外」と説明します。そのうえで多数派は、世襲という差別を認めておきながら「男系男子」の差別性を問題視するのはおかしい、などの論理で例外を広く認めます。 私は、たとえ世襲という「例外」を認めるとしても、例外とみなす範囲は世襲のために欠かせない部分に限定すべきだと考えます。天皇と皇族に関するすべてのことを憲法原則の例外とみなすべきではありません。 愛子さんは今、継承問題などで自らの将来設計を考えることすら難しい、めちゃくちゃな中ぶらりん状況に置かれています。それは、政治家も有権者も、彼女のことを考えてこなかったからです。 皇族は何がどう制約されているのか、横田さんの考察は続きます。後半では、元国会議員でジャーナリストの小宮山洋子さんが、いまのままでは愛子さまは自分の人生を見通すことができないと訴えます。一方、欧州政治史に詳しい水島治郎さんは、欧州王室が直面するジェンダー平等など「多様性」の波について語ります。 ただ、天皇と皇族のあり方を… この記事は有料会員記事です。残り3464文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1年4カ月ぶりの観音像に住民は泣いた 豪雨に襲われた「隠れ里」
険しい山に囲まれた盆地を、急流・球磨(くま)川が貫く。 「相良(さがら)700年」といわれるほど長く相良氏の統治が続き、独自の文化が色濃く残る熊本県の人吉・球磨地方。司馬遼太郎が「日本でもっとも豊かな隠れ里」と評した地を昨年7月、豪雨が襲った。 球磨川があふれ、球磨村で25人、人吉市で20人など多くの人が亡くなった。 氾濫(はんらん)の3日後。 人吉市に隣接する山江村で歴史民俗資料館の館長を務める大平和明(72)は、被災地一帯を車で走り回った。=文中は敬称を略します 近年、文化財の被災が増えています。文化財は国や自治体が指定するものだけではありません。「レスキュー」に取り組む人たちの現場を訪ねました。 球磨川の橋げたに、木彫りの仏像が草木と一緒に引っかかっていた。「こんなところにも」。水がひいた河原の木にも。川沿いに多数あったお堂の一部は、跡形もなく流されていた。 「このあたりは集落に一つ以上のお堂や神社があるのが当たり前。そこには仏神像があります」 「隠れ里」には、貴重な文化… この記事は有料会員記事です。残り1637文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
建物の屋根など飛ぶ 栃木県真岡市で強風被害
津布楽洋一2021年12月1日 11時00分 1日早朝、栃木県真岡市で、強風により建物が損壊するなどの被害が出た。同市によると、午前10時半時点で、小屋の屋根が飛ばされたり、木が倒れて道路をふさいだりする被害が約10カ所で出ているという。けが人は確認されていない。 同市西郷では、駐車場兼物置小屋の屋根が飛ばされ、周囲の民家などにぶつかった。小屋の所有者によると、飛ばされた屋根は幅約10メートル、奥行き約5メートルだという。近所に住む60代の女性は「午前6時前にガシャーンと大きな音がして、跳び起きた」と、驚いた様子だった。(津布楽洋一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波予想時の水門操作、安全ル-ルが未整備 四国の複数の自治体
阪田隼人2021年12月1日 7時00分 津波が予想される際に水門を閉めに行くべきかどうか――。操作員の安全確保を図る規則や判断基準を作っていない自治体が多いとして、総務省四国行政評価支局は11月30日、改善を促す通知を四国地方整備局に出した。東日本大震災では、水門を閉めようと現場に向かった操作員が相次いで犠牲になったことから、規則の策定が義務化されたが、一部で守られていない実態が明らかになった。 2014年に改正された海岸法では、管理者である自治体は、操作員の安全確保に配慮した操作規則の策定が義務づけられた。国の水門管理のガイドラインも改定され、各施設や操作員ごとの移動や操作にかかる時間を設定するなどして判断基準を作り、実際の津波到達予想時間までに余裕を持って退避できることが、操作する条件とされた。 ただ、法改正以降、実際の運用状況は不明だった。四国行政評価支局が今年度、水門や堤防の切れ目にある陸閘(りくこう)を管理する四国の自治体と、実際に操作する消防団や自治会、企業などに実態を調査した。 その結果、操作規則の策定が義務づけられている19自治体(2663基)のうち、未策定(一部未策定含む)は8自治体(612基)。判断基準を設けていないのは、8自治体を含めた17自治体(1916基)あった。自治体担当者の認識不足や人員不足が主な理由とされた。 支局の担当者は「操作員の中には、自らの危険を冒してでも現場に向かうべきかどうか悩む人もいる。東日本大震災を教訓として、明確なルールを作らなければ、いざという時に使命感の強い操作員が犠牲になってしまう」と話した。(阪田隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出生前検査 そもそも女性が「選択」できる社会になっているか
記者コラム「多事奏論」 岡崎明子 世界で初めて、すべての妊婦に無料で出生前検査を提供する国となったのはデンマークだ。2004年から、ダウン症など染色体に異常がある子が生まれる確率を示す血液検査と、超音波検査を実施している。 その結果、何が起きているのか。 90%以上が検査を受け、子どもに異常があるとわかった親の95%以上が中絶を選択している。19年に生まれたダウン症の子はわずか18人。子どもの出生数が日本と違うとはいえ、少なさにショックを受けた。 デンマークといえば、障害がある人もない人も同じように暮らすノーマライゼーション発祥の国だ。高福祉の恩恵を受けながら、ダウン症の子と共に暮らしていこうという選択をなぜ親はしないのか。 オーフス大のスティーナ・ルー准教授は「検査を受ける時点では、その子の障害が重いのか、軽いのか、予測できないからです」と説明する。中絶を選んだ21組の夫婦への調査では、ほとんどがその決断をつらいと感じていたが、選択したことへの後悔はなかった。 社会的背景が日本とは大きく異なる上、個々の夫婦にとっては悩んだ末の選択に違いない。だから一方的な論評はフェアでない。そう思いつつ、命の選別につながりかねない危うさも感じてしまう。 日本では1990年代半ばに同じ血液検査が自由診療として始まったが、あまり広がらなかった。国が「妊婦に検査の存在を積極的に知らせない」という考えを示したことが大きい。 それが妊娠初期に、より高い的中率で染色体異常がわかるというNIPTが開発され、大論争となった。9年前のことだ。 各メディアは「命の選別につながりかねない」と報じた。私もそのひとりだった。 ただ最近になって、この議論には大事な視点が欠けていることに気づいた。 そもそも当事者である女性は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル