大阪市北区の雑居ビル4階のクリニックが放火され、25人が死亡した事件は、患者だった谷本盛雄(もりお)容疑者(61)による計画的な犯行だった疑いが強まっている。背景に何があったのか。24日で発生から1週間。容疑者は意識不明の重体が続いている。 住所、職業はいずれも不詳――。事件から2日後の19日、大阪府警がクリニックの防犯カメラの映像などから容疑者を特定したとして、谷本容疑者の氏名を公表した。ただ、最近の暮らしぶりはわからない点が多いという。 事件直前に火災があった大阪市西淀川区の住宅を所有していたが、そこは自宅とは呼べない、ほぼ空き家のような状態だった。電気やガスの契約もなく、「どうやって暮らしていたのか」と府警幹部は言う。 突然いなくなった一家 谷本容疑者は1960年、4… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山口県副知事が辞職 衆院選で部下を林外相後援会に勧誘、罰金命令
10月の衆院選山口3区に自民公認で立候補し、当選した林芳正外相の後援会への入会を部下に勧誘させたとして、山口区検は24日、山口県の小松一彦副知事(65)を公職選挙法違反(公務員の地位利用)の罪で山口簡裁に略式起訴し、発表した。小松副知事は起訴内容を認め、簡裁から罰金30万円の略式命令を受けて即日納付。同日、村岡嗣政知事に辞職を申し出て受理された。 起訴状などによると、小松副知事は4月下旬ごろ、副知事室で、県の部次長級職員5人に林氏の後援会の入会申込書やリーフレットを渡し、入会するよう県職員78人を勧誘させたとされる。 小松氏は24日夜、県庁で記者会見し、「県政に対する信頼を著しく失墜させてしまった」と謝罪した。動機については、自民党関係者から依頼されたためだったと述べ、「自民党からの依頼であれば引き受けた方が、行政運営がスムーズにいくだろうと判断した」と説明した。 小松氏によると、4月上~中旬ごろ、自民党関係者から「(林氏の)後援会のことをよろしく頼む」と頼まれ、副知事室に約3千枚の入会申込書とリーフレットが持ち込まれた。これらを各部局の部次長級職員らに配布。5月中旬には名前や住所が記入された申込書約1500枚を回収し、依頼してきた関係者に直接渡したという。関係者の氏名は明らかにしなかった。 また小松氏は、同様の勧誘が少なくとも10年以上前から慣習的に行われていたと明かした。自身も昨年4月の副知事就任後、ほかの選挙でも同様の勧誘を数回、行っていたという。具体的な選挙名は明らかにしなかったが、複数の県職員が朝日新聞の取材に対し、今年10月の参院山口選挙区の補欠選挙や山口市長選でも行われていたと証言している。 小松氏は「違法性の認識はな… この記事は会員記事です。残り389文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
離れていった容疑者「居どころ捜したが…」 大阪ビル放火、兄語る
甲斐江里子2021年12月24日 22時30分 大阪市北区の雑居ビルで起きた放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者(61)の兄(68)が朝日新聞の取材に応じた。「父親が亡くなってから30年以上、弟とは会っていなかった」といい、今回の事件まで「どこに住んでいたのかも知らされていなかった」と話した。 幼少期の谷本容疑者は「お母さん子やった。みんなにかわいがられた普通の子。おとなしかった」という。板金工の父親が独立すると、中学生だった容疑者も仕事を手伝った。父親は自由に遊ばせず、家を訪れた友人を追い返すこともあった。「遊びたい盛り。心の中では反発があったのかもしれん」 中学を卒業し、数年して母親が亡くなった。ちょっとずつ家族の歯車が狂っていったという。 兄も板金工だった。同じ現場に出たとき、谷本容疑者が1人だけそっぽを向いて働いているように見えた。「そんなんやったら帰れ」と注意すると、出て行ってしまった。話を聞いた父親が「ちゃんと仕事せえ」と叱ると、そのまま実家を出た。谷本容疑者が20歳のころだった。 疎遠にはなったが、結婚した谷本容疑者が家庭でトラブルを起こし、その妻から「助けて」と電話を受けて何度か駆けつけた。 父が死去したとき、家族を連れて法要にきたが、相続の話でもめ、怒って席を立った。これが容疑者と会った最後だったという。 きょうだいで協力し、居どころを捜したこともある。「『仲良うしような』とずっと言ってきたし、できる努力はしてきたけど、離れていってしまった」 事件のことが理解できない。「どうしても腹が立ち、どうしようもないんやったら、俺の方に突っかかってきてくれたらよかったのに」(甲斐江里子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クリスマスイブ、米兵にぎわう沖縄の街 マスク未着用、「密」の店も
光墨祥吾2021年12月24日 23時06分 クリスマスイブの24日、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(沖縄県金武(きん)町など)近くの歓楽街は、多くの米兵らでにぎわった。同基地では200人を超えるクラスター(感染者集団)が発生しており、玉城デニー知事は米軍に基地外への外出禁止措置を要請しているが、米兵らはマスクを着けずに街を歩いたり、路上で大声で話したりしていた。 基地ゲート近くの歓楽街「新開地」は、外国人向けの飲食店などが軒を連ねている。この日、午後7時前にはネオンがともり、バーからはクリスマスソングなど大音量の洋楽が漏れ聞こえてきた。 米兵らはゲートから出てくると、次々と飲食店に入っていった。客として訪れる住民の姿はほとんどない。午後8時ごろには、数軒のバーでカウンター席がほぼ満員となった。 ゲートから出てきた際には多くが黒色のマスクを着けていたが、飲食を終える頃には、酒に酔い、マスクを外している人も。複数人のグループが路上でマスクなしで大声を出す姿もあった。 バーの40代の男性店主は「こっちは商売だから複雑。でも、怖いかと聞かれたら、正直怖いし、まずは米軍でしっかり管理をしてもらいたい」と話した。 沖縄県内では24日までに、キャンプ・ハンセンで計240人のクラスターが発生。基地従業員ら10人がオミクロン株に感染し、県は国外から来た米軍がオミクロン株を持ち込んだ可能性があるとみている。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
点滴を懇願したウィシュマさん、職員「死なないよ」 収容の監視映像
「担当さん、お願い」 日本語で懇願した。力の入らない手でバケツを抱え、吐いた。そしてシンハラ語で何度も訴えた。「アネー、アネー」――。 スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が収容中の施設で病死した問題で、亡くなる直前の様子が映った施設の監視カメラ映像が24日、衆院法務委員会と名古屋地裁で開示された。 妹のポールニマさん(27)によると、「アネー」は、深くお願いする時の言葉だという。 ポールニマさんや代理人弁護士の会見での説明から、名古屋で開示された映像の内容をたどる。 2月23日午後7時ごろ、ウィシュマさんは「担当さん、担当さん」と呼びかけた。 「うそじゃない。点滴お願いします」。ジェスチャーで示しながら職員に求めた。 だが職員は「私たちお医者さんじゃないからできない」と答えた。 トイレに連れて行こうとすると、ウィシュマさんは「あなたたちこうやってするとぶつける」と言った。 この場面について指宿昭一弁護士は「以前、トイレに連れて行かれる時にぶつけられて痛い思いをしたのでは」と推測する。 「私死ぬ」とウィシュマさんが言うと、職員は「死なないよ。あなたが死んだら困るもん。死なないで」と言った。 2月24日午前4時過ぎ、ウィシュマさんは「あー、あー、あー」というあえぎ声を上げた。 えずき、実際に吐いてもいた。 「リハビリ」のマッサージ、上がった悲鳴 駒井知会弁護士によると、ウ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
英検値下げへネット署名3万 高3少女「当たり前と片付けられない」
実用英語技能検定(英検)の検定料が来年度、値下げされることになった。今年度は、新型コロナウイルスへの対応のため大幅に値上げされ、学生たちから不満が噴出。インターネット上の署名には、3万を超す賛同が集まっていた。 署名を呼びかけたのは、通信制高校3年生、上野英恵(はなえ)さん(18)。周囲には、アルバイトで検定料を捻出している友人もいるという。値下げについて「改善されてよかった」と語る上野さん。署名を通じて感じたことを語ってもらった。 ――来年度の検定料は値下げとなりました。 多くの受験生やご家庭にとって救いになったのではないかと思いました。私の署名活動が値下げの決め手になったかは定かではありませんが、経済状況の違いと教育機会のギャップが改善の方向に一歩近づいたことにうれしく思います。 ――なぜ署名集めを始めたのですか。 3月か4月ごろに「値上げは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
英検、来年度は値下げ コロナ禍で検定料が高騰、抗議署名に3万超
日本英語検定協会は23日、来年度の実用英語技能検定(英検)の検定料を発表した。新型コロナウイルス対応として大幅値上げとなった今年度に比べ、最大で1500円の値下げとなった。検定料の高騰に対しては、インターネット上で抗議の署名が呼びかけられ、3万超の賛同を集めていた。 英検は7段階の級があり、上級になるほど検定料は高く設定されている。2022年度の検定料は、協会が大学・高校などの会場を借りて試験を行う「本会場」の場合、1万1800~3900円。値下げ幅は1500~400円とした。 今年度の検定料はコロナ対応を理由に2300~1300円の大幅値上げとし、1万2600~4500円に設定している。来年度は値下げをするとはいえ、20年度の水準には戻っていない。 協会によると、20年度にコロナ禍で大学などを会場として借りられなくなるケースが相次ぎ、割高な貸会議室を使わざるを得なくなったことなどから、検定料の値上げを判断した。感染対策防止のための係員の増員などのコストもふくらんだとしている。 今年度は学校などを借りられ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄県、米軍基地への立ち入り申請 水道水の高濃度PFOSめぐり
沖縄県の米海兵隊基地「キャンプ・ハンセン」を抱える4自治体の一つ、金武町の水道水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」などが検出された問題で、県と町は24日、基地内での採水や土壌採取のため米軍に立ち入りを申請した。日米地位協定の運用を決める日米合同委員会合意に基づく申請だが、許可の判断は米軍の裁量に任されている。 町内の水道では昨夏、国の水質管理の目安(1リットルあたり50ナノグラム以下)を超える1リットルあたり70ナノグラムが検出された。ハンセン近くにある水源の地下水からも最大で410ナノグラムのPFOSなどが検出された。県と町は基地と関連している可能性があるとみているが、米軍は「予備調査の結果、数値の上昇を説明するような基地内の発生源の特定はできなかった」と発表している。 県内では米軍嘉手納基地周辺などでも高濃度のPFOSなどが検出され、国や県が立ち入り調査を求めたが米軍に拒まれている。(国吉美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Au Japon, les « hommes impopulaires » fustigent le romantisme de Noël
Un plongeur en costume de Père Noël, au Sunshine Aquarium de Tokyo, le 22 décembre 2021. KIM KYUNG-HOON / REUTERS Noël n’a rien d’une fête de famille au Japon. Même si les rues et vitrines s’ornent de sapins illuminés et que la célèbre mélodie Jingle Bells résonne aux quatre coins […]
つまようじ96万本 中学生が名古屋の街並み描く
佐藤瑞季2021年12月24日 17時00分 椙山女学園中学校(名古屋市千種区)の3年生が、96万本のつまようじでモザイクアートを手がけた。4×6メートルのサイズで、名古屋の街並みを描いた。 作品名は「Thank you for all HEROES」。コロナ下で頑張っている人への感謝を込めたという。3年生が文化祭で演劇を披露するのが伝統だが、新型コロナウイルスの影響で通常開催は難しい。「密にならず、皆でできることはないか」と考えた末のアイデアだった。 10月に作業を始め、生徒会執行部の10人が絵の具でつまようじに色をつけた。3年生232人全員に20×25センチの発泡スチロールを2枚ずつ配布。1人4千本のつまようじを手作業で刺した。完成した作品は21日に開かれた文化祭で披露された。 生徒会長の根橋優芽(ゆめ)さん(3年)は「学年全員で一つの作品が作れた。思い出に残るものになった」。文化委員長の谷澤凜々圭(りりか)さん(3年)は「作品を上からみたときは感動した。無事に文化祭ができてよかった」と話した。(佐藤瑞季) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル