比嘉太一2021年12月19日 15時00分 【動画】金剛山が初冠雪=朝日放送テレビ撮影 近畿地方全体に寒気が入り込み、大阪と奈良の府県境にある金剛山(標高1125メートル)で19日、今季初冠雪が確認された。大阪府千早(ちはや)赤阪(あかさか)村によると、午前7時40分ごろに山頂付近にある葛木神社で零下5度まで気温が下がり、約2センチの雪が積もった。昨年より4日遅い。 同神社によると、山頂付近では早朝から、雪化粧した景色を登山客らがスマートフォンで撮影する姿が多く見られたという。宮司の葛城裕さん(64)は「初冠雪の日は参拝客が多くなり忙しい日になる。多くの人たちに雪景色を楽しんでほしい」と呼びかけた。 大阪管区気象台によると、12月1日に京都市で初雪を観測。17日には和歌山市や神戸市、彦根市でも初雪を観測した。(比嘉太一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「日本一のかるた県」、かるた愛ゆえに 「上毛かるた」だけじゃない
「前橋かるた」「高崎かるた」「館林かるた」「嬬恋かるた」……。群馬県内には県民おなじみの「上毛かるた」を筆頭に地域に根ざした「郷土かるた」が各地にある。その数は130種類以上にのぼり、日本一を誇るという。県民の「かるた好き」の理由を探った。 前橋市にある群馬県立図書館の一角。「郷土カルタ」と名付けられたコーナーには、160箱近いかるたの箱がずらりと並ぶ。箱についているタイトルを見ると、県内の地名が付いたものだけでなく、「上野三碑かるた」「群馬土木かるた」「太田市市民憲章かるた」など、かるたのテーマもかなり細かく設定されているようだ。 県内に郷土かるた130種「ずば抜けて多い」 「群馬は日本一の『かるた県』と言えます」。そう教えてくれたのは、群馬大名誉教授で「日本郷土かるた協会」理事長の山口幸男さん(75)だ。山口さんによると、地域ゆかりの人物や歴史、風土などを詠んだ「郷土かるた」は、全国各地には1千数百~2千ほどあるが、群馬県内だけで約130種あり、他県に比べてずば抜けて多いという。 全国的にも名が知られ、群馬を代表する「上毛かるた」は、終戦から間もない1947年に完成した。戦争で荒廃した環境の中で育つ子どもたちに、将来に夢と希望を持ってほしい、との願いから作られた。その後、県内では市町村単位や地域の小学校などで作られたかるたも多い。なぜ群馬ではこんなにも「かるた文化」が盛んなのか。 山口さんが理由に挙げるのが… この記事は会員記事です。残り952文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】大阪・北新地のビル火災 現場状況を写真や動画で
大阪市北区曽根崎新地1丁目の「堂島北ビル」で17日に起こったビル火災。通行人らから119番通報が多数入るなど、騒然となった現場では何が起きていたのか。写真や動画でお伝えします。 【動画】大阪・北新地で火災発生=2021年12月17日、白井伸洋撮影 【動画】大阪・北新地で火災発生=2021年12月17日撮影 【動画】大阪・北新地のビルで火災発生=2021年12月17日、朝日放送テレビ撮影 【動画】大阪・北新地で発生したビル火災の現場検証が始まった=2021年12月18日午前、加藤諒撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「渡すよう頼んで」と言われても…10万円給付は元夫へ 続発の恐れ
会員記事 松山紫乃、山本知佳2021年12月19日 11時00分 「10万円が振り込まれるのは、9月時点の児童手当の振込口座になります」 愛知県内のある市に住むひとり親の女性(27)は、市の担当者の説明にいまも納得がいかない。 18歳以下の子どもへの10万円給付を、離婚して1人で子育てしているひとり親が受け取れず、子育てしていない元配偶者に渡ってしまう――。そんな事例が大量に発生しそうです。なぜそうなるのでしょうか。 18歳以下の子どもへの10万円給付は、中学生以下に対しては児童手当の枠組みを使い、その振込先口座に入金される。 女性は8月末に離婚し、小学2年と3歳の姉妹を1人で育てている。元夫の口座だった児童手当の振込先を、自分の口座に変えたのは9月半ば。それが適用されたのは10月分の手当からだ。 市のホームページに、10万円給付の対象者には今月8日付で案内文を送ったと書いてあった。 1週間たっても届かない。振込先が元夫の口座のままなのではと思い、16日に電話で問い合わせた。 市の担当者は「変更できない… この記事は会員記事です。残り1576文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気分は映画スター? 現役スーツアクターが本格「殺陣」の動きを指導
板倉大地2021年12月19日 11時00分 着ぐるみで演技するスーツアクターが殺陣を教える教室が、吉塚市場(福岡市博多区)内の吉塚御堂で開かれている。毎週木曜の夜、1時間1200円。 この道35年、福岡県粕屋町を拠点にご当地ヒーロー「ガンバ李α」としても活動する吉田和宏さん(51)が講師。体の動かし方を学んでほしいと10月に始めた。 参加した山崎弥生さん(44)は、中国武術を習い「かっこよくて楽しい」。吉塚御堂には黄金の釈迦像が鎮座し、気分もアジアの映画スターになれそうだ。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫が家で飲んで騒ぎ続ける 上野千鶴子さん「問題の根は深そうね」
40代女性です。主人のことで悩んでいます。 主人はいつも外で飲み、深夜に帰宅していましたが、コロナがはやりだしてからは午後9時~11時ごろにホロ酔いで帰宅するし、自分の部屋でまた飲酒する毎日です。 帰宅後は、テレビを見ながら大声で笑ったり、暴言を吐いたり、何度も何度も手をたたいたり。ドアが閉まっていても、とても騒々しく、受験生の中3の息子が勉強に集中できません。 私が静かにしてほしいと伝えたときは、「死ね! グズのくせに、うちの家賃を払う収入もないくせに」などと言って、にらみ付けてきました。息子が勉強に集中できないと言うと、「静かにしたらトップ校に絶対合格するんだな! それなら明日から静かにする」とふて腐れるばかり。 もちろん、翌日からも相も変わらず騒々しい毎日です。息子もそのような会話を聞いていて顔をゆがめています。 主人は自分のように高学歴… この記事は有料会員記事です。残り1129文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行方不明の「先生に救われた」 復職の男性、放火されたビル前で祈る
大阪・北新地の雑居ビルで24人が死亡した放火殺人事件から一夜明けた18日、ブルーシートと規制線が張られた建物前では多くの人が手を合わせ、花束や飲み物を手向けていった。 「事件の後、ずっと胸がざわついていて」 午前10時前に献花に訪れた大阪市の女性(58)は、取材にこう明かした。 女性は普段、障害者の就労を支援するボランティア活動をしているという。就職が決まったり、新たなスキルを身につけたり、利用者たちが自信をつけていく様子を間近で見て、喜びを分かち合ってきた。 いまは「支える側」だが、自身も国の職場復帰支援のプログラムを受けたことがあるという。現場とされる心療内科クリニックでも出火当時、職場復帰などをめざす患者らを対象とした「リワークプログラム」が開かれていた可能性があることを知り、「ひとごととは思えなかった。これから第一歩を踏み出す人が大勢いたはず。心が痛い」と言葉を詰まらせた。 供え物は時間を追うごとに増えていった。亡くなった方々を悼む訪問者の中には、クリニックに通っている人たちもいた。 薬の処方などで通院しているという大阪市の男性会社員(51)は、正午ごろに現場を訪れ、手を合わせた。事件後も安否がわからない院長を気にかけ、「温厚で、尽くしてくれる良い先生だった」と途切れ途切れに話した。 休職中だった5年ほど前、クリニックのプログラムを受けてストレスとの向き合い方などを学び、復職がかなったという。院長に報告すると、「本当によかった。これからじっくり生きていきましょう」と励まされたという。 職場で事件のニュースを知り、「体が震えた」。「先生や、ここで出会った仲間に救われた。まさかこんなことになるとは」と動揺した様子で話した。 今春に2カ月ほど通っていたという奈良県の女性会社員(26)は、職場の人間関係に悩んでいたという。「院長からの助言で転職し、気持ちが楽になった。話しやすい雰囲気で、私の考えを尊重してくれた」と振り返り、花を供えた。(山口啓太、新谷千布美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
7歳で旅立ったアリスちゃん、残した「人生の物語」
小児看護専門看護師 萩原綾子さん 脊髄(せきずい)性筋萎縮症(SMA)で入院していたアリスちゃん。脳死に近い状態でしたが、両親は自宅に連れ帰ることを願っていました。医療倫理検討会で話し合いをしましたが、病院側とアリスちゃん側の「溝」は埋まらないままでした。 そんなとき両親から「経口挿管のまま家に帰れないか」という提案がなされました。元々は挿管を外し、鼻マスク型の人工呼吸器をつけ退院できないか、という考えでした。それはすぐに状態が不安定になるだろうと思われました。 「挿管したままであれば、法律的にも倫理的にも許されるのではないか」という意見が多数でした。そうして2010年10月、無事アリスちゃんは退院しました。 最初は「1カ月ぐらいが限界… この記事は会員記事です。残り990文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「すべり止めの星」校長が説く、挫折からの前向き発想 栄東中高
入試シーズンが始まります。コロナ下で頑張る受験生たちへ、校長からのメッセージをお届けします。 昨夏の東大王選抜クイズ甲子園で「すべり止めの星」と呼ばれ、全国で知られる学校になりました。埼玉県の共学の進学校ですが、もしかすると、校名は知らない人もいるかもしれません。「すべり止めの星」って、素晴らしいでしょ。成功ばかりの人生なんて、あり得ない。挫折を味わった人間こそ強くなれる。「栄東に入学してくれてありがとう。さあ、ここから始めよう!」ですよ。 コロナ禍で受験生が併願を控えたせいか、昨年度の中学入試は出願者が減りました。それでも本校は8年連続で1万人超えです。埼玉県内の生徒は約半分。東京都、神奈川県の生徒が多く、遠くは茨城県鉾田市や栃木県那須塩原市、福島市からも毎日通ってきます。 進学実績では、近年、東京理科大の合格者が200人を超え、日本一になりました。埼玉県立浦和高校を抜く東大合格者を出した年もあります。昨年度も国公立大208人、医学部医学科87人、慶応大96人、早稲田大122人と増やしています。 原動力は「居甲斐(いがい)」です。「生徒一人ひとりがここに居る甲斐がある学校に」という意味。栄東には「御三家」をめざしていた生徒もいれば、第1志望にして必死に頑張って入学した生徒も来ます。育った地域も環境も違う。教員も、公私を問わず様々な経験をしてきた個性豊かな人が多くいます。 そこをめざした成功者だけが集うトップ校とは違う。多様な人間が集まる学校だからこそ、それぞれの力、個性を発揮し「私はこの学校に居る甲斐がある」と思って欲しい。 コロナ禍の中でも教員それぞれができることを考え、動き、昨春の一斉休校からオンラインで授業ができました。体育も音楽もオンラインで、地学の授業のために長瀞まで映像を撮りに行った教員もいます。卒業生も支援してくれて、毎年恒例のマスゲームを指導し、中止になった体育祭の代わりにオンライン配信できました。各家庭にも、本当にご協力いただきました。 改めて感じたのは、学校は勉強だけでは成り立たないということです。クイズが生きがいで優勝した生徒も、駅メロをチェロで奏でる生徒も、理科研究部などで興味分野を追究する生徒も、それぞれ勉強以外の得意なことで生き生きとした姿を見せ、刺激しあって、学校を「居甲斐」のある場所に変えていく。そこが大切なんだと気づかされました。 私も挫折ばかりの人生でした。高校時代は理系研究者をめざしたけれど挫折して、語学の世界へ。学生の間に通訳案内士の資格を取り、世界銀行に就職。欧州や米国で勤務し、海外の優秀な人たちと多く出会いました。いろんな経験をしてきましたが、自分の生きがいとなったのが、教師という仕事でした。 いま、コロナ禍で心が後ろ向きになっている受験生がいたら言いたい。いつも前向きな発想で、アグレッシブに挑戦して欲しい。走りながら考えればいい。後で、やっぱり受ければよかったと悔やむくらいなら、どこでも受けた方がいい。自分を信じて。たとえ挫折しても、その経験は必ず次への力になる。まずは、自分が生き生きできる「居甲斐」のある場を探してください。(聞き手=編集委員・宮坂麻子) ◇ 〈たなか・じゅんこ〉京都市生まれ。同志社大文学部英文学科卒業後、世界銀行勤務を経て、公立中学の英語科教員に。夫の転勤にともない各地の教壇に立ち、埼玉県で退職後、学園創設者の佐藤栄太郎氏に採用され栄東中学の教頭に。2008年から校長。昨春より学園理事長も兼務。 ★栄東中学・高校 ・所在地:さいたま市見沼区砂町 ・創立:高校1978年、中学1992年 ・生徒数:共学 中学919人、高校1390人 ・合格実績:東京大12人、医学部医学科87人、早稲田大122人、慶応大96人 ・アクティブラーニングを教育の柱に据え、40以上の土曜講座も設けるほか、中3でオーストラリア、高2で米国への研修あり Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
数百の「勝ちダルマ」、そのまなざしにドキッ 大阪・勝尾寺
会員記事 文・井上正一郎、写真・新井義顕2021年12月18日 17時00分 あかりに浮かび上がる奉納された勝ちダルマ=2021年12月4日、大阪府箕面市、新井義顕撮影 紅葉がかすかに残るその先に、大小様々な「ダルマ」が姿を見せる。胸には「勝」の文字。そのまなざしに思わずドキッとした。 目の前に幻想的な光景が広がった。水面に映る朱色の大きな山門と霧に包まれたお清め橋がそっと輝く。不思議と心が洗われた気がした。 大阪府北部・箕面(みのお)市の山中に、勝ち運祈願の寺として知られる勝尾寺(かつおうじ)はある。紅葉の名所でもあり、11月の週末には閉門時間を延長し、色づく葉を照らすライトアップが行われ、多くの参拝客が訪れた。12月の今は、帰路につく参拝客の足元を照らすための点灯をしている。閉門までのわずかな時間しか見られない、美しい景色だ。 日没後、山門とお清め橋がライトアップされ、昼とは違った雰囲気を見せる勝尾寺=大阪府箕面市 創建は727年で、元々「弥勒寺(みろくじ)」と称した。880年に第6代座主の行(ぎょう)巡(じゅん)上(しょう)人(にん)が、朝廷の権力では及ばなかった清和天皇の病を祈禱(きとう)で治したことから「王に勝った寺」との意を込め「勝王寺」の名が贈られたという。寺側は恐れ多いと読み方は変えず、王の字を控えて「勝尾寺」としたと伝わる。 平安末期に源平の争乱で、本堂を含む大部分が焼失したが、源頼朝によって再建されて以来、多くの武将らが勝運祈願に訪れ、勝ち運の寺として広く信仰されてきたという。境内の一角には、数百個の「勝ちダルマ」が並ぶ奉納棚もある。勝尾寺では、ダルマの底には「目的」を、背中には目的を達成するための「目標」を書き祈願するのだという。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 「ダルマは自分自身と向き合… この記事は会員記事です。残り742文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル