吉沢英将2022年1月22日 4時39分 22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、大分市や大分県佐伯市、竹田市、宮崎県延岡市と高千穂町で最大震度5強を観測した。気象庁によると、震源の深さは45キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・6。震度5弱を高知県宿毛市、熊本県阿蘇市などで観測するなど、中部から九州の広い範囲で揺れが観測された。津波はなかったという。 同庁によると、日向灘は、30年以内に70~80%の確率で起こるとされる南海トラフ地震の想定震源域内。しかし、同庁は今回、南海トラフ地震で想定される陸側と海側のプレート(岩板)の境界での地震ではなく、それよりも深いプレート内部で発生したものとみている。 同庁は同日未明に緊急の記者会見を開き、束田(つかだ)進也・地震津波監視課長は「地震活動を注意深く監視する」と述べた。 南海トラフ地震の想定震源域は、東海から九州の太平洋沖とされる。同庁では、想定震源域周辺でM6・8以上の地震が発生した場合、専門家らで構成される検討会を開いて南海トラフ地震との関連を調べるとともに、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表する。今回の地震はそれよりも小さかったため、該当しなかった。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
商品券10万円で辞職の前市長聴取、否定か 官製談合事件で高知県警
高知県香南(こうなん)市発注工事を巡る官製談合事件で、起訴された建設業者から商品券を受け取って辞職した清藤(きよとう)真司・前市長(56)について、同県警は昨年末の辞職以降、事件について複数回にわたり任意で事情を聴いた。捜査関係者への取材でわかった。前市長は聴取に関与を否定した模様だ。 事件では、入札情報を聞き出したとして起訴された元市議の志磨村公夫被告(61)が昨年12月の自身の初公判で、情報を聞いた相手について「市長です」と供述した。建設会社元社長の北代(きただい)達也被告(53)に頼まれ、2020年12月に市役所で清藤前市長と面会。1週間後に電話で「(最低制限価格は)2900万円」と伝えられたとした。 県警は志磨村被告の公判での供述を踏まえ、清藤前市長に事情を聴いた。前市長は辞職後の朝日新聞の取材に、情報を漏らしたことを否定している。 2被告と会食、商品券10万円分を受ける 清藤前市長は20年8月に志磨村、北代の両被告と会食し、北代被告から10万円分の商品券を受け取っていたことを、21年12月の記者会見で明かした。その後、20年12月にも北代被告から知人を介して商品券10万円分を受けたことも認めた。 21日には、公契約関係競売… この記事は会員記事です。残り374文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
統計不正、事務次官ら処分で狙った幕引き 食い違う検証委と首相答弁
国土交通省による統計不正は、大臣が給与を返納し、事務方トップの事務次官らが処分される事態に発展した。昨年末の臨時国会の首相答弁と食い違うような実態も明らかになっており、24日に審議入りする予算委員会では整合性が厳しく問われそうだ。 「国民の皆様に深くおわび申し上げる」 斉藤鉄夫国交相は21日の閣議後の記者会見で陳謝し、関係者の処分について説明した。なかでも「言語道断」と強調したのが、二重計上を把握後の対応だ。問題を調査した検証委員会から「問題が表沙汰にならない形で収束させようとした」「事なかれ主義の現れ」と指摘された点で、深く関わった幹部らに重い処分を下した。 「隠蔽工作」とも言える対応、重い処分 最も重い「減給3カ月」とし… この記事は有料会員記事です。残り1207文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で4万9857人感染、4日連続で最多更新 重症者は404人に
新型コロナウイルスの国内感染者は21日、4万9857人に上り、4日続けて過去最多を更新した。同じ金曜日で見ると、1月7日6203人、14日2万2040人と加速度的に感染者が増えている。重症者(20日時点)は前日から117人増えて404人となった。死者は9人だった。 1日あたりの新規感染者数は25都道府県で過去最多を更新した。東京都9699人、大阪府6254人、神奈川県3412人、愛知県3187人、兵庫県2944人、福岡県2668人の順に多かった。千葉県では過去最多だった第5波の昨年8月20日(1777人)を上回る2215人で初めて2千人を超えた。 東京都では21日、自宅療養者が2万3270人となり、2万人を超えた。都が50%で「緊急事態宣言」の要請を検討するとしている病床使用率は同日時点で31・5%となっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
濃厚接触者の調査、民間企業は行わず 福岡県が通知
福岡県は21日、新型コロナウイルスの新規感染者が2668人だったと発表した。過去最多を4日連続で更新した。 県は、感染拡大を受け、濃厚接触者の調査を医療機関や高齢者施設、学校などに限定し、民間企業は行わない運用を県内の保健所などに17日付で通知した。保健所からの自宅療養者の健康観察も5日間に限っている。感染拡大が長期化すれば保健所の業務が逼迫(ひっぱく)しかねないことから、負担軽減を図る目的という。 福岡県内の新規クラスター(感染者集団)は計7件発生。久留米市の陸上自衛隊久留米駐屯地では、21日までに隊員計39人の感染が判明した。北九州市や直方市、篠栗町の高齢者施設や病院などでもクラスターが相次いだ。 また、20日時点の病床使用率は15・2%で、「第6波」で初めてコロナ警報発動の目安と定めた15%を超え、自宅療養者も過去最多の9556人に上った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎・大分で震度5強 震源は日向灘、津波の心配なし
2022年1月22日 2時45分 気象庁によると、22日午前1時8分ごろ、大分県中部・西部・南部や宮崎県北部で震度5強の地震を観測した。震源地は日向灘で、震源の深さは約40キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6・4と推計される。地震による津波の心配はないという。 震度5強を観測したのは、大分県内では大分市や佐伯市、竹田市。宮崎県内では延岡市や高千穂町。その他、熊本県阿蘇地方や高知県西部でも震度5弱を観測した。震度5強を観測した大分県は22日午前1時10分に災害対策本部を設置。宮崎県も災害警戒本部を立ち上げた。 震度5強を観測した大分県警によると、22日午前1時50分現在、人的被害や火災などの情報は入っていないが、大分市内で水道管が破裂しているという。大分市消防局によると、市内では各地で自動警報器の鳴動があったが、火災は起きていない。テレビでは大分市内で赤い炎のようなものが映ったが、これは日本製鉄の工場の炎で火災ではないという。 宮崎県日向市消防本部によると、市内の40代男性が自宅で転倒し、顔をけがしたとして救急搬送された。また、県警日向署によれば、市内の道路で落石が起きた模様。延岡署の管内では、地震の揺れで老朽化した外灯が倒れたという。同県高千穂町によると、地震直後に役場のエレベーターが自動停止した。 九州電力によると、佐賀県の玄海原発、鹿児島県の川内原発とも異常はないという。 一方、九州電力送配電のホームページによると、大分県中部の佐伯市周辺で計約2万8千戸が一時停電した。 大分県別府市の志高湖キャンプ場で友人とテント泊をしていた高専3年の堀永遠さん(18)は、スマホから鳴り響いた緊急地震速報で跳び起きた。大きな横揺れが10秒ほど続き、揺れが収まってからも、雷鳴のような「ゴゴゴ」という音がしばらく続いたという。 別府市内の家族に電話して無事を確認し、その後、津波の心配もないとインターネット上の情報で知って安心したという。ただ、「大きな揺れだったし、周辺の道が崩れていないか心配。熊本地震など過去の地震を考えると余震がないかも気になる」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
営業制限「選択制」は「行政の責任逃れ」 要請初日応じない飲食店も
会員記事 山口啓太、緑川夏生、紙谷あかり2022年1月21日 21時30分 首都圏など13都県で21日、新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が始まった。再び出された営業制限の要請にどう向き合うか。各地の飲食店の判断も割れる。 午後6時。東京都港区のJR新橋駅周辺。この日から休業することを告げる貼り紙が提示された店もちらほら見られた。会社経営の中央区の男性(48)は「オミクロン株は重症化率も低いし、感染対策をして少人数なら」と仕事仲間ら3人で居酒屋に入った。「先週も飲みに来たけれど、繁華街の客は半分くらいに感じる」と話した。 「昨夏に逆戻りするのつらい」 今回、都の認証店への要請は「午後8時まで酒提供。午後9時まで営業」か「酒は終日提供しない。午後8時まで営業」の選択制だ。 新橋の焼き鳥店「山しな」店… この記事は会員記事です。残り1231文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺族「家族を失った悲しみ 和らぐことない」 ヤマト2人死傷初公判
岩本修弥2022年1月21日 22時00分 神戸市北区のヤマト運輸の集配センターで2020年10月、従業員2人を殺傷したとして殺人などの罪に問われた元パート従業員、筧(かけい)真一被告(47)に対する裁判員裁判の初公判が21日、神戸地裁(野口卓志裁判長)であった。筧被告は「おれがやったのは間違いないだろ。全部しゃべってやるよ」などと起訴内容を認めた。 起訴状などによると、筧被告は、同社を退職した原因が被害者2人にあると思い込み、20年10月6日午前4時15分ごろ、駐車場でパート従業員広野真由美さん(当時47)の胸や腹などを刺し身包丁で複数回刺して殺害。近くにいた男性従業員(61)も文化包丁で襲い、左手に約20日間のけがを負わせたなどとされる。 検察側は冒頭陳述で、犯行の背景には広野さんへの恋愛感情が満たされなかったことや、男性に対する怒りや不満があったと述べた。弁護側は不当な解雇を受けたことによる怨恨(えんこん)があったなどと主張した。 被告、公判中に不規則発言 注意される場面も 上下黒色のジャージー姿で出廷した被告は公判中にたびたび声を荒らげ、裁判長に注意される場面が目立った。 冒頭、裁判長に名前や職業を尋ねられると「神様や」。冒頭陳述を朗読する検察官に「うそをつくんじゃねーよ」などとすごんだ。 広野さんの遺族は代理人弁護士を通じて「愛する家族を失った悲しみが和らぐことはありません。護送中にピースサインをしていた犯人が反省しているとは思えません。そんな犯人とどう向き合えばよいか、不安な思いもあります。無念にも命を奪われた本人のためにも、しっかりと裁判の経過を見届けたいと思います」とコメントを出した。(岩本修弥) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
玉露のカフェインで目覚まし? 「非常識」な飲み方で大学生が商品化
会員記事 狩野浩平2022年1月19日 17時30分(2022年1月21日 22時47分更新) 高級日本茶「玉露」の「常識外れ」とされる飲み方を、大阪大学の学生が提案している。玉露を手軽に、コーヒーやエナジードリンク代わりに飲んでほしいという。日本茶の老舗や茶道の家元からも応援され、新しい商品を作り上げた。 玉露に高温の熱湯? 専用の紙コップに熱湯を注いで揺らし、30秒待つ。「これだけです」、阪大外国語学部3年の堀川心之祐(しんのすけ)さん(22)はそういうと、音を立ててお茶をすすった。 紙コップの底には粉砕された玉露の茶葉があり、その上にはフィルターが仕込まれている。お湯を入れたり、紙コップを傾けたりしても、茶葉が浮き上がってこない仕組みだ。熱湯を入れ直せば、計3杯まで飲める。値段は1個170円(税込み)だ。 この茶葉付き紙コップの名前は「めざまし玉露」。玉露には、眠気を抑えるとされるカフェインが特別多く含まれる。そこに注目した商品だ。 食品安全委員会によると、1… この記事は会員記事です。残り1155文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「小山ロール」の菓子店、残業月340時間か バレンタイン繁忙期に
井岡諒2022年1月21日 20時00分 ロールケーキ「小山ロール」で有名な洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」(兵庫県三田市)で違法な長時間労働を社員にさせたとして、伊丹労働基準監督署は21日、同社と同社の製造部長ら2人を、労働基準法違反(長時間労働)の疑いで神戸地検に書類送検し、発表した。 伊丹労基署によると、同社は昨年1~2月、製造部門の社員11人に、労使協定で定めた上限を超える月100時間以上の時間外労働をさせた疑いがある。 バレンタインデー前の繁忙期で、この11人はロールケーキや焼き菓子などの製造を担当していた。最長で月340時間以上の時間外労働をした社員もいたという。月100時間の時間外労働は、労災認定基準の「過労死ライン」と呼ばれる。 同社は、テレビ番組に出演していたパティシエの小山進氏(57)が1999年に設立した。三田市の店舗のほか、ネットでも販売している。長時間労働をめぐっては、伊丹労基署から2018年と21年に是正勧告を受けていた。労基署の担当者は「長時間労働が常態化していた、重大で悪質な事案」と述べた。 同社は書類送検を受け、ウェブサイトに「事態を厳粛に受け止め、労働環境の改善に全力で取り組む」とのコメントを出した。(井岡諒) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル