九州・山口で26日に感染された新型コロナウイルスの新規感染者は、大分、長崎両県を除く6県で過去最多を更新した。 福岡県は3615人で、25日を上回り、過去最多を更新した。25日現在の病床使用率は26・3%。 熊本県内では1018人の感染を新たに確認。初めて1千人を超え、過去最多となった。宮崎県内は計511人で、初の500人台に。1月の感染者は計3408人となり、初の感染者確認から3週間余りで昨夏の第5波(6月21日~10月10日)の総数3070人を上回った。 鹿児島県内は584人、山口県内は415人、佐賀県内は426人。いずれも25日を上回り、過去最多を更新した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ほぼ鎖国状態、すんなり受け入れる日本 「これでいいじゃん」に警鐘
オミクロン株拡大で外国籍の人たちに新規入国を認めない日本政府の政策に異論の声が高まっている。今月18日には入国拒否されている留学生らが「非科学的な措置」として世界各国同時の抗議運動を開始。米国研究者たちが「日本の国益を毀損(きそん)している」と岸田文雄首相に嘆願書も提出した。〈1〉は、世界保健機関(WHO)が入国規制措置の緩和を各国に勧告する中、日本の特異な対応を指摘する。 国際政治学者の岩間陽子も〈2〉で、長きにわたって人の往来が途絶え、留学生も足止めされたほぼ「鎖国状態」を嘆く。経済も国家も循環してこそ成長し発展するのに、日本政府は社会の「血流を止めているようなもの」と政府と現在の日本社会の停滞を批判する。 内向きニッポンの傾向は、経済面にも影響する。〈3〉の記事では、海外主要国で人権を理由にしたサプライチェーン(供給・調達網)規制強化が進んでいることが、日本の企業関係者の間で知られていないと問題視する。目下、米欧企業は取引先にも人権尊重や児童労働の禁止を求め始めている。これに対して、人権の課題に取り組む日本の上場企業は760社のうち52%にとどまったそうだ。人権に関心がない企業は、もはやワールドステージには立てないという認識が弱い。 コロナ禍でほぼ「鎖国状態」になっている日本の現状を指摘する林香里さん。後半では気候変動問題からみた専制主義国家中国との向き合い方、民主主義国家が抱える危機といった地球規模の課題を紹介。日本社会に警鐘を鳴らします。 日本人の隣国への冷たい目も… この記事は有料会員記事です。残り2332文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
連日の「陽性」「濃厚接触」判定 人繰り逼迫、綱渡りの医療と介護
オミクロン株の急速な感染拡大は、社会機能を支える「エッセンシャルワーカー」として働く人たちに深刻な影響を与えている。持病のある人や高齢者の介助といった丁寧な支援が必要とされる現場も、難しい運営に迫られている。 「想定していたが、起きて欲しくなかった」 コロナ患者を診る東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市)の織田錬太郎・感染症内科部長(38)はそう話す。 病院では、自身が感染したり、濃厚接触者になったり、子どもの保育園が休園になったりして出勤できなくなるスタッフが急増。看護師らへの3回目のワクチン接種も進めており、副反応の発熱で出勤できない人もいる。人繰りは綱渡りだ。 「1カ月続くともたない」 オミクロン株の感染力が強い… この記事は有料会員記事です。残り1608文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫・京都・岡山・奈良・滋賀・石川などで過去最多 新型コロナ感染
西日本の各府県では26日も、新型コロナウイルスの感染確認が過去最多を更新した。 兵庫県は26日、県内で新たに4303人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染発表としては初めて4千人を上回り、25日の3354人を超えて過去最多となった。 京都府と京都市は26日、新型コロナウイルスに新たに2216人(府754人、市1462人)が感染したと発表した。1日あたりの新規感染者は25日の1622人を上回り、過去最多を更新した。累計感染者数は再陽性を含めて延べ5万3963人となった。 岡山県内で26日、876人の新型コロナウイルス感染者が発表された。1日あたりの新規感染者では25日の641人を大幅に上回り、過去最多を更新。876人の内訳は岡山市477人、倉敷市233人など。県内の感染者は延べ2万1958人になった。 奈良県と奈良市は26日、新たに776人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数は20日の504人を超えて過去最多。感染者は延べ2万1724人。 滋賀県は26日、新たに703人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。1日あたりの新規感染者数としては、22日の701人を上回って過去最多となった。これまでの感染者数の総計は1万9209人。また、60代男性1人が死亡したことを明らかにした。死者は計106人となった。 石川県は26日、新たに504人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては、25日の354人を上回り、2日連続で過去最多となった。 香川県は26日、新たに370人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。191人の新規感染を発表した25日に続き、2日連続の過去最多更新。県内で確認された感染者は延べ6877人となった。 和歌山県は26日、県内で新たに347人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の1日あたりの感染者数としては、過去最多を更新した。 福井県は26日、新たに182人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては、23日の128人を上回り過去最多を更新した。 富山県は26日、新たに170人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては、昨年8月19日の147人を上回り過去最多を更新した。 鳥取県は26日、新たに158人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日あたりの発表数としては25日の111人を上回り、2日続けて過去最多を更新した。 県内の感染者は延べ2845人になった。 徳島県は26日、過去最多の109人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。92人の新規感染を発表した25日に続き、2日連続の過去最多更新となった。 県内で確認された感染者は延べ4108人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雨中のウーバー配達で死亡事故 「追加報酬のため」 禁錮2年を求刑
飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員が雨の中、自転車で歩行者をはねて死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた男(28)の初公判が26日、東京地裁であった。起訴内容を認めた被告に対し、検察側は追加報酬を得るため悪天候でも配達していたと指摘し、禁錮2年を求刑した。判決は2月18日。 検察側の冒頭陳述によると、ウーバーには配達回数に応じた報酬のほか、悪天候時などに追加で支払われる「インセンティブ報酬」があった。被告は迅速な配達のために高性能のロードバイクを利用し、事故当時はブレーキパッドが大きくすり減り、ライトも壊れた状態だった。当日は雨も降り始めたが、追加報酬のために配達を続けたという。 被告 「取り返しのつかないことをした」 被告は2年2カ月で計128… この記事は会員記事です。残り331文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト、複数の学生に解答依頼か 1カ月前に「頼まれた」証言も
大学入学共通テスト初日の15日にあった世界史Bの試験中、受験生とみられる人物が問題を電子機器などで撮影して、外部にいる大学生に送って解答を得た疑いがあることが、関係者への取材で分かった。大学入試センターから相談を受けた警視庁は、偽計業務妨害容疑で捜査を開始。捜査関係者によると、複数の大学生が同日午後の現代文や英語の問題も解くように依頼されており、同庁は解答を依頼された東大生2人から26日に事情を聴いた。 センターや文部科学省の関係者によると、外部流出の疑いがあるのは、15日に試験があった世界史Bの問題。試験終了は午前11時40分(開始時刻は選択科目数によって異なる)で、その40分ほど前の午前11時前後、受験生とみられる人物から大学生にインターネット通話アプリ「スカイプ」で複数回、地図などが記載された問題文とみられる画像が送信された。 この人物と大学生は、家庭教師の紹介サイトで知り合ったとみられ、大学生は「家庭教師の実力を測りたい」などと言われ、解答。試験後、画像の問題と共通テストの世界史Bの問題が同一と気付いたという。 この人物は大学生に、世界史Bの試験が終わった正午前、「次は古文漢文よろしくお願いします!」とメッセージを送信。国語の試験中とみられる午後1時すぎには、「一旦(いったん)古文漢文なしでお願いします」とさらに送信していた。 一方、同じ家庭教師サイトに登録している東京大3年の男性(21)が朝日新聞の取材に対し、「高校2年の女子生徒」を名乗る人物から昨年12月12日、問題の解答を依頼された、と証言した。「(共通テスト初日の)1月15日に体験授業をしてほしい」などと持ちかけ、世界史や現代文の解答時間を指定。男性が断ると連絡が途絶えたという。今回問題を流出させた人物が、複数の大学生に解答を持ちかけた可能性がある。 センターによると、共通テス… この記事は会員記事です。残り216文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
望遠レンズで露天風呂盗撮の疑い 苫小牧民報社員を逮捕 静岡県警
2022年1月26日 19時45分 露天風呂に入浴中の女性を盗撮したとして、静岡県警は25日、苫小牧民報社員の田村洋平容疑者(39)=北海道苫小牧市日吉町1丁目=を北海道迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 県警藤枝署によると、田村容疑者は昨年7月下旬、仲間2人と共謀し、道内で露天風呂に入浴中の女性を盗撮した疑いがある。100メートルほど離れた山中から、望遠レンズ付きのビデオカメラで撮影したとみられている。共謀した2人は他県で盗撮をした疑いで逮捕、起訴されている。県警は組織的に盗撮を繰り返していたとみて調べている。 苫小牧民報社は「社員が逮捕されたことはきわめて遺憾。事実関係に基づいて厳正に対処したい」とコメントした。 一連の組織的な盗撮容疑では昨年末、今回共謀した2人と鹿児島県職員が兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌冬季五輪招致に向け「市民対話」 コロナ禍でオンライン開催
2030年冬季五輪・パラリンピックの招致に向け、札幌市は26日夜、オンラインで市民向けイベントを開いた。昨年11月に総額最大3千億円の開催経費案を公表後初のイベント。札幌市は今後招致に向けた機運を高めたい考えだが、新型コロナウイルスの感染拡大が影を落としている。 26日にオンラインで開かれた「ワークショップ」には、定員50人に対し小学4~6年生計38人が参加。約1時間半、秋元克広市長などとやりとりした。カーリング女子の近江谷杏菜選手も体験談を語り、子どもたちから「一番楽しかったことは」などと質問が相次いだ。その後はグループに分かれ、市の将来について話し合った。 2回目のワークショップは29日に中高生50人を対象に行われ(申し込み終了)、その後一般市民向けに3回(2月9、12、16日)行われる。2月16日は会場開催で、それ以外はオンライン開催。 2月20日には札幌市内でシ… この記事は会員記事です。残り569文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト、コロナの影響で463人が追試へ 昨年の倍以上に
大学入試センターは26日、新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者になったりした計463人が大学入学共通テストの本試験(15、16日)を受けられず、追試験(29、30日)の受験を認められたと発表した。昨年の224人から倍以上となり、急速に感染が広がる変異株「オミクロン株」が受験生にも影響を与えたとみられる。 センターによると、追試が認められたのは全国で計1658人。コロナの感染者が211人、試験当日に症状があるなどの理由で別室受験が認められなかった濃厚接触者が252人いた。これとは別に、無症状の濃厚接触者で、別室受験が認められた受験生は320人だった。 共通テスト初日の15日に東京大学会場(東京都文京区)前で受験生ら3人が刺された事件の影響で、他の受験生4人の追試験も認められた。トンガの海底火山噴火による津波の影響では、公共交通機関が遅れるなどした6人の追試も許可された。津波の影響で試験が中止になった岩手県立大学宮古短期大学部試験場の受験生181人は再試験を受ける予定という。(三浦淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交通死亡事故で無罪判決 「捜査機関の失策」と指摘 福岡地裁
布田一樹2022年1月26日 20時22分 福岡県大牟田市で2013年、軽ワゴン車を運転中に原付きバイクと接触してバイクの男性を死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた愛知県の会社員男性(32)に対し、福岡地裁(加藤貴裁判官)は26日、「犯人性を認めるには合理的な疑いが残る」として無罪(求刑禁錮1年8カ月)を言い渡した。 被告の男性は13年10月25日、大牟田市吉野の市道で、新聞配達員の男性(当時48)のバイクを追い越す際に、対向車との衝突を避けようとしてバイクの前かごに接触、配達員を対向車と衝突させて死亡させたとして、19年9月に福岡地検に在宅起訴された。同地検大牟田支部が15年3月に男性を不起訴としたが、柳川検察審査会の不起訴不当の議決を受けて福岡地検が再捜査していた。 検察側は、車とバイクの双方の傷の鑑定結果などから、2台が接触したと主張。被告側は「身に覚えがない」として、無罪を主張していた。 加藤裁判官は、バイクは広く使われている車種で、車の傷は事故とは別の機会に生じた可能性もあると指摘。「犯人性を積極推認させるものではない」とした。 また、現場付近の防犯カメラに事故直前の車が映っていた、との検察側の主張については、警察官が映像の一部を写真撮影しただけで映像自体は残っておらず、この警察官の供述も「たやすく信用することはできず、事実を認めることはできない」とした。その上で「重要な証拠資料となることは想定できたはずだ。記録媒体を即座に用意するなどして映像を収集、保全しないまま、漫然と時間の経過により消失させてしまったことは、捜査機関の失策というほかない」と指摘した。 同地検は「判決内容を精査し、上級庁と協議のうえ、適切に対応する」とコメントした。(布田一樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル