愛知県長久手市の愛・地球博記念公園で整備中のジブリパークは、11月1日の一部エリア先行開業が発表された。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは記者発表で「手前みそですが、本当に良い」と、パークの整備を指揮する宮崎吾朗監督の腕前を称賛。パークをめぐる宮崎駿監督とのやり取りもユーモアを交えて紹介した。 記者の質問に答えるスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー=2022年1月27日午後、愛知県長久手市、岩下毅撮影 鈴木プロデューサーの発言要旨は以下の通り。 ◇ 僕が前回こちらの公園に来たのは2020年11月。実は、宮崎駿も一緒にお忍びで来ておりました。 宮崎駿という人は、ちょっとおっちょこちょいなんです。 人がね、何かをやろうっていう時に、黙って見ていられないタイプです。 気になってしょうがない。息子であろうがそれは気になります。 だから簡単に言うと、監視にきたんですね。いったい何をやっているのか。少しでも突っ込めるところがあったら、文句を言おうと。 それでかなり興奮していて… この記事は有料会員記事です。残り1614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジブリはファンタジー?現実? 宮崎吾朗氏が語るジブリパークの狙い
スタジオジブリと愛知県がタッグを組んでつくるジブリパーク。その総合プロデューサーを務める宮崎吾朗氏が報道陣を前に、胸の内を語った。 ――どのような思いでパークに挑んでいますか 「(スタジオジブリの)鈴木(敏夫)プロデューサーは、この事業について私に聞いたら『やる』と答えたと言っています。実は、そのときの事情がありました」 「お忘れかもしれませんが、2013年9月に宮崎駿は引退宣言をしました。その後の14年末にジブリはいったん、制作体制をとめようとしました。当時、私はテレビシリーズ『山賊の娘ローニャ』をやっていて、15年にジブリに戻ると誰もいなかったんです」 「アニメーションはつくらな… この記事は有料会員記事です。残り861文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3歳女児衰弱死、母親の交際相手は女児の存在に「びっくりした」
新屋絵理2022年1月27日 19時13分 東京都大田区のマンションで2020年、当時3歳の長女を自宅に残して衰弱死させたなどとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた梯(かけはし)沙希被告(26)に対する裁判員裁判の初公判が27日、東京地裁であった。梯被告は起訴内容を認めた。判決は2月9日。 冒頭陳述などによると、梯被告は長女の稀華(のあ)ちゃんと2人暮らし。同年5月8~11日と6月5~13日の計2回、当時の交際相手の男性に会うため鹿児島県に出かけ、稀華ちゃんを自宅の寝室に置き去りにした。その際はおむつを2枚重ねにし、扉が開かないようソファで固定するなどしたという。 帰宅した梯被告が稀華ちゃんの異変に気付き119番通報し、死亡が確認された。旅行中の6月12~13日ごろ、脱水症と飢餓により亡くなったとみられる。寝室からはペットボトルの水とスナック菓子が見つかったが、解剖結果では飲食物の残りは発見されていないという。 被告も親から虐待 弁護側「影響を考えてほしい」 検察側は①旅行に連れていく②知人に世話を頼む――ことをしないで放置したことをふまえ、「必要な保護をせず身勝手だ」と主張。事件の約1年前から置き去りを繰り返した常習性も指摘した。 弁護側は、梯被告が幼い頃に母親から虐待を受けたと説明し「どんな影響を(被告が)受けたかを考えてほしい」と訴えた。 この日は、梯被告が旅行で会いに行っていた当時の交際相手が証人として出廷。事件後に稀華ちゃんの存在を初めて知ったといい、「びっくりした」と証言した。 厚生労働省によると、19年度に虐待死した子どもは78人(心中含む)で、今回のような育児放棄が13人、身体的虐待は17人だった。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飯塚繁雄さん「あきらめない」が最後の訴え 拉致被害者家族ら追悼
拉致被害者支援団体「救う会」は27日、東京都文京区で定例の集会を開いた。昨年12月に83歳で死去した飯塚繁雄・前拉致被害者家族会代表を追悼し、横田めぐみさんの弟の哲也さん(53)が「温厚で優しく、家族会で意見が違ったときも、まとめる力があった」としのんだ。 飯塚さんはめぐみさんの父、滋さん(2020年死去)の後任として07年に代表に就任。体調を崩して昨年11月に代表を退いた。救う会の西岡力会長はこの日の集会で、家族会が今年3月に結成25年を迎えることに触れ「うち10年余を横田さん、14年を飯塚さんが代表を務めた」と説明。「昨年11月の集会で飯塚さんは6分のあいさつで3回『あきらめない』と言った。それが最後の訴えだった」と振り返った。 めぐみさんが北朝鮮に拉致された疑いが1997年2月3日に報道と国会質問で表面化したことを受け、家族会は同年3月に結成された。めぐみさんの母早紀江さん(85)は今月20日に東京都中野区で開かれた別の集会で、「娘が連れ去られ、四十何年も帰って来られない。今はもう57歳ですね。私の部屋から富士山の向こうに沈む夕日が見える。早く(娘が)帰ってきて、いっぺんでいいからきれいな夕焼けを一緒に見たい」と語った。(編集委員・北野隆一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銃か、男が民家に立てこもり 2人が救急搬送、周辺では避難 埼玉
2022年1月28日 0時50分 27日午後9時15分ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野で医療関係者を名乗る男性から「一緒にいた2人が銃で撃たれた」と119番通報があった。県警によると、50~70代とみられる男1人が40代の男性を人質にとって民家に立てこもっているという。関係者によると、銃のようなものを発砲したという。 入間東部地区事務組合消防本部によると、40代と30代の医療関係者の男性2人が救急搬送された。運ばれた40代の男性は腹部を撃たれているとみられ、容体は不明。30代の男性は県警東入間署に逃げ込んだとの情報もある。医療関係者が複数人でこの家を訪れ、家族との間でトラブルになったとみられる。 周辺の住民は現場から離れた中学校に避難している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出頭の19歳、共通テスト流出の関与認める「とんでもないことした」
2022年1月27日 20時23分 大学入学共通テスト初日の15日、「世界史B」の問題が試験中に外部に流出したとされる件で、大阪府内の大学に通う少女(19)が27日、母親に付き添われて香川県警丸亀署に出頭した。 流出への関与を認め、「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影し、画像を送信した。大変申し訳ないことをした」と話したという。捜査関係者への取材でわかった。 女子大学生は「別の大学に入り直そうとしたが、成績が伸び悩んでいた」と説明。大阪府内にある大学で試験を受けたとし、出頭の理由について「報道を見てとんでもないことをしたと思った」と泣きながら話したという。解答を依頼された大学生が所属する家庭教師サイトには昨年12月に登録したとし、「カンニング目的だった」と述べたという。警視庁は、大学入試センター職員への偽計業務妨害の疑いで女子大学生から事情を聴く。 世界史Bの問題を撮影したとみられる画像約30枚は、15日の試験時間中に東京大の学生2人に通話アプリ「スカイプ」で送られた。少なくとも1人は解答を送り返していた。 捜査関係者によると、東大生2人はテスト前、家庭教師の紹介サイトで「受験を控えた女子生徒」を名乗る人物とやり取りしていた。この人物は「実力を測りたい」として指定の問題を解くよう2人に依頼。少なくとも別の学生2人が同様に解答を依頼されたという。 大学入試をめぐっては2011年、京都大の入試の設問が試験中にネット掲示板に投稿され、少年(当時19)が偽計業務妨害容疑で逮捕された。家裁は、少年が深く反省しているとして、この少年を不処分とした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「お返しすべき遺品」108点を警察が廃棄 強盗殺人事件遺族が提訴
独自 村上友里2022年1月27日 20時43分 東京都北区で1992年、質店経営者の男性(当時75)が殺害された強盗殺人事件で、警視庁赤羽署が、質店の台帳など男性の遺族に返す必要がある証拠品計108点を紛失していたことがわかった。男性の遺族は「(父親の)思い出深い品を警察の不手際で失った」として、約304万円の賠償を東京都に求める訴えを東京地裁に提起。都側は今月26日の口頭弁論で請求棄却を求めた。 訴状や警視庁作成の資料などによると、この事件が2007年5月に未解決のまま時効になったため、赤羽署が東京地検から証拠品を遺族に返すよう指示された。しかし同署は、段ボールに入れた証拠品を署内の部屋に置いたまま返還せずに放置。部屋を整理した署員が10年、証拠品と気付かず廃棄したという。 遺族「証拠は仕事に関する大切なもの」 遺族が同署から紛失の説明を受けたのは、その3年後。20年8月には、同署の署長名で「お返しすべき遺品を廃棄してしまった。すべて当方に非がある」などとする書面が届いた。同庁が紛失を報道機関に公表しないことも記されていたという。 遺族側は訴状で、廃棄された証拠品108点について「被害者が精根込めて行ってきた仕事に関する大切なもの」と説明。問題発覚後の同署の対応も不十分で、「職務上の義務に反した」と訴えている。 警視庁は取材に「係争中のためコメントは控える」としている。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍無人機の鹿児島配備、地元に伝達も具体的には示さず 市民は抗議
海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)への米軍無人機「MQ9」の配備計画をめぐり、九州防衛局は27日、市側に一時配備を検討していることを伝えた。今後、現地調査に入りたい意向を伝える一方、配備の機数や時期、期間などについてはいずれも「未定」とした。 防衛局の遠藤敦志企画部長ら幹部はこの日、鹿屋市役所を訪れ、郷原竜児市長公室長らと非公開で面会した。南西諸島周辺での警戒監視活動の必要が高まっているとして、「無人機を配備する初期的な検討の中で、地理的な観点などから鹿屋基地が最適と判断した」と説明した。現地調査を調整しており、調査に際しては改めて市側に要請すると伝えた。 関係者によると、米軍は7機前後のMQ9を早ければ今春以降に鹿屋基地に配備し、1年程度運用することを想定している。運用のために米軍関係者ら約100人が駐留する見通しだが、面会ではこうした具体的な計画については「調査をしないと決まらない」と明らかにしなかった。 恒常的な配備に発展する可能性を問われると、防衛局側は「現時点においては一時的な配備のお願い」と強調した上で、「様々な事情の変更の中で仮にそうなった場合には、丁寧に説明していくということが大前提」と述べた。 鹿屋基地は2019年から米軍岩国基地(山口県)に駐留するKC130空中給油機の訓練の一部移転を受け入れており、中西茂市長は「これ以上の米軍訓練は受け入れない」と発言してきた。 市側がこうした市長発言への認識をただすと、防衛局側は「そうした旨の発言があったことは承知している」と応じたという。防衛局幹部は取材に対し、「今回お願いする無人機の一時配備が市長のお考えの中でどう位置付けられるか、今後確認していきたい」と述べた。 郷原氏は面会後、「初めての説明だったので内容を精査して疑問点を伝えていきたい」と報道陣に話した。 市役所前で抗議活動をしていた「鹿児島に米軍はいらない県民の会」の下馬場学さんは「日米地位協定のもと、政府がものを言うことができない米軍が駐留することは許せない。米国の要請にひたすら従う政府に強く抗議する」と訴えた。(奥村智司、稲野慎) MQ9は米ジェネラル・アトミクス社製の無人機で、攻撃型と偵察型がある。防衛省関係者によると、鹿屋基地に一時配備を検討しているのは偵察型という。中国が海洋進出を強めるなか、尖閣諸島(沖縄県)を含む南西方面の警戒監視を強化する狙いだ。 日本の海上保安庁も2020年にMQ9の偵察型を使って実証実験した。全長11・7メートル、幅24メートルのプロペラ機で、鹿屋基地に配備するのも同タイプとみられる。 米軍はこれまでも日本国内で無人機を運用してきた。2014年には三沢基地(青森県)で、17年には横田基地(東京都)で無人偵察機「グローバルホーク」の運用を開始した。いずれも1年のうち数カ月運用している。 だが、自衛隊基地に配備するのは今回が初めて。防衛省は、近接する馬毛島(鹿児島県西之表市)でも米軍訓練移転とそれに伴う自衛隊基地整備を進めており、南西防衛に日米が連携して取り組む姿勢が改めて鮮明になった格好だ。 鹿屋基地では24時間態勢で無人機を運用する見通し。米軍関係者の住居や周辺への影響など地元自治体との調整事項は山積みだ。(松山尚幹、成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阪神高速環状線でトレーラー横転、一時通行止め けが人なし
2022年1月27日 18時01分 【動画】阪神高速環状線のトレーラー横転事故、現場の様子 27日午前11時45分ごろ、大阪市北区堂島浜1丁目の阪神高速1号環状線で、大型トレーラーが横転した。大阪府警によるとけが人はいないという。阪神高速によると、午前11時50分ごろから中之島ジャンクションの土佐堀―堂島間が通行止めになったが、約4時間40分後の午後4時半ごろ通行止めは解除された。 【動画】横転して道路をふさいだトレーラー=朝日放送テレビ撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オミクロン株への評価「岸田首相から発信を」 千葉県の熊谷知事
全国で感染が急拡大する新型コロナウイルスのオミクロン株をめぐり、千葉県の熊谷俊人知事は27日の定例会見で「今まで通り新型コロナのリスクを非常に高くとらえる方と、逆にかなり軽視される方と、かなり分断が進んでいる」と述べ、リスクに関する政府の考え方について、岸田文雄首相が国民に向けた記者会見を開いて語るべきだ、との考えを示した。 熊谷知事は「(感染症法上の危険度の分類で)2類論、5類論とか、インフルエンザと同じとか」などとリスクの捉え方に幅がある現状に懸念を示し、「実態はその真ん中であるべきだと思っている」とした。 岸田首相や政府に対しては「(オミクロン株に)社会がどういうふうに向き合っていくのか。統括した発信をしていただければ、共通認識を国民の間で持てる」と注文をつけた。 熊谷知事はこの日、オミクロン株の特性に応じ、県内の重症用病床は増やさず、軽症・中等症用の病床を増やす方針などを発表。「(岸田首相は)3回目の接種や経口薬で(社会が)こういう方向に進んでいく、との見込みなど、将来予測も発信してほしい」と述べた。(小木雄太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル