森直由2022年1月25日 6時00分 作家・村上春樹さん(73)のデビュー作「風の歌を聴け」に出てくる「猿の檻(おり)のある公園」のモデルとされる打出公園(兵庫県芦屋市)のサルのオリについて、市が撤去を検討している。公園のリニューアルに伴う措置で、工事は来年6月ごろに始まる予定だが、早くも各方面から賛否の声が上がっている。 公園は阪神打出駅の近くにあり、住民から「おサル公園」と呼ばれてきた。市によると、1959年に芦屋動物愛護協会がタイワンザル7匹とリスなどを寄贈。89年にはクジャクやシマリスなど8種類がいて、動物園に代わる施設として住民らに親しまれてきた。 だが、7匹いたサルは80年に2匹になり、2003年に最後のサルが死んだ。10年3月末には、すべての動物がいなくなった。 鳥小屋は撤去されたが、サルのオリ(縦約4メートル、横約5メートル)だけは、「有名な小説の舞台でもあり、町おこしのイベントなどに使いたい」という地元の打出商店会などの要望で残された。10年秋、空っぽだったオリに、サルのイラストパネルを設置。パネルにはブランコに乗ったサルが、村上さんの「海辺のカフカ」を読む絵が描かれている。村上さんの熱烈なファンも訪れる「聖地」になった。 市は2023年度に公園をリニューアルする方針を決め、昨年11月に地元住民らの意見を聞く会議を開催。「オリを撤去してほしい」という意見が多くを占めたため、検討することにしたという。 市の担当者は「公園を広く活用するには、中心にあるオリの撤去が必要。フェンスの一部を再利用するなど、記録として残すこともこれから考えたい」などと説明する。公園は23年6~7月ごろに工事のために閉鎖する見通し。24年3月までに終える予定だという。 打出商店会の元会長で、サルのイラストパネルのお披露目セレモニーであいさつもした金田一(かなだはじめ)さん(70)は「賛否両論あると思うが、公園の将来を考えたらオリの撤去はやむを得ないのではないか」という。 地域史を調べている西宮芦屋研究所の小西巧治さん(73)は「地元の方々が守ってきたおかげで、オリは国内外に発信され、芦屋にとって貴重な文化遺産になった。撤去されれば、大きな損失になるのではないか」と話している。(森直由) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キハ37はやっぱこの色……ローカル鉄道、昭和の色で走っています
小沢邦男2022年1月25日 6時00分 【動画】キハ37、復活の赤 水島臨海鉄道=キハ37、復活の赤 水島臨海鉄道撮影 岡山県倉敷市の水島臨海鉄道を走る旧国鉄車両「キハ37」が、「新首都圏色」と呼ばれる製造時の鮮やかな赤色に装いを変えた。 キハ37は1983年、量産先行車として製造されたディーゼル車両。国鉄改革などで量産は見送られ、加古川線(兵庫県)で2両、久留里線(千葉県)で3両が運行されるにとどまった。水島臨海鉄道で使用されているのは、2014年に久留里線から移ってきたもの。全国で唯一現役の貴重な車両だ。 なぜ今、リバイバルしたのか。 同社は一昨年に創業50年を迎えたが、旅客利用は低迷して久しく、コロナ禍が追い打ちをかけている。明るい話題に乏しいなか、新首都圏色に変えるプロジェクトは「令和の世に、昭和の国鉄車両の力強さをこれまで以上にアピールしたい」と発案された。 昨年8月からクラウドファンディングで塗装と整備費用を募り、2カ月で約1300人から約2400万円が寄せられた。昨年11月に作業を始め、国鉄の定番で「一般気動車色」と呼ばれる朱色とクリーム色だった車両は真っ赤にお色直し。同12月に車両基地であった出発式では、同じく国鉄時代の「キハ30」とつながって夕日を受けた雄姿を披露した。 同社は「地元の方から多くの募金をいただいた。みんながつながり、地域でコロナを乗り越える象徴になれれば」という。当面は平日朝夕の通勤通学時に1日5往復する。運転体験など各種イベントも活躍の場になるという。 同社は所有する国鉄時代の3両を、往時の姿に復活させる取り組みを進めている。今回はその第1号。最大の目玉は、17年3月に引退して基地に眠ったままになっている「キハ205」(1960年製造)の再生だ。現役の「キハ38」とともに再塗装や整備を進め、年度内には旧国鉄時代の姿を取り戻した3両がそろう。(小沢邦男) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第6波に対抗するワクチン接種 墨田区の戦略と、国に言いたいこと
コロナ対策の先進例として注目されてきた東京都墨田区。昨年の1、2回目のワクチン接種でも、そのスピード感が目立ちました。しかし接種の最前線である自治体では、国の政策の影響で、「3回目」を前にした現在も様々な問題が起きているようです。ワクチン施策を統括する岩瀬均・福祉保健部担当次長に、国への注文と墨田区の戦略を聞きました。 ――墨田区はコロナ対策の先進例として取り上げられてきましたが、ワクチン接種を含め、現状はどうなっていますか。 「区内でも陽性者は急増しています。保健所の態勢強化では全国に先駆けて、事務作業は区役所の他業務の職員、保健師業務は民間の看護師に応援してもらってきました。それでも、陽性者への連絡が翌日になってしまうことが起き始めています」 「ワクチン接種はまず医療従事者からという昨年からの方針を踏襲して、希望する区内の医療従事者にはもう追加接種を終えました。医療従事者への接種は本来、東京都の仕事ですが、待っているといつになるか分かりませんから」 ――一般の追加接種は? 「まず2回目接種から7カ月… この記事は会員記事です。残り1514文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山林に女性?遺体、遺棄容疑の男逮捕 同居女性「監禁していて死亡」
津布楽洋一2022年1月24日 18時46分 遺体を宮城県白石市の山林に埋めたとして、栃木県警は24日、同市旭町4丁目、無職海部学容疑者(35)を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。 県警によると、海部容疑者は2019年12月ごろ、遺体を白石市の山林に遺棄した疑いがある。県警は認否を明らかにしていない。 当時、栃木県さくら市のアパートで海部容疑者と同居していた女性が今年1月18日にさくら署を訪れ、「アパートに監禁していた24歳の女性が死んでしまい、海部容疑者と山の中に穴を掘って埋めた」と話した。死亡したという女性は海部容疑者がアパートに連れてきたという。 女性の説明をもとに白石市の山林を捜索したところ、白骨化した遺体の一部が見つかった。県警は特別捜査班を設置し、遺体の身元確認を進めている。 女性は県警に対し、監禁中に海部容疑者による暴行があったと話した。「いずれ分かってしまうことなので、話すことにした」と述べたという。(津布楽洋一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ感染で自宅療養中の70代女性が死亡 神戸市発表
神戸市は24日、新型コロナウイルスに感染して自宅療養していた70代の女性が、23日に死亡したと発表した。基礎疾患はなかったという。 市によると、女性は22日午前に抗原検査で陽性が判明。発熱の症状があった。同日夕方に、女性の体調不良を心配した家族が119番通報したが、血中酸素濃度や血圧に異常がなかったため、搬送はされず自宅療養を続けていたという。市は「急に病状が悪化したと推測されるが原因は不明」としている。 女性の死亡は、県の24日の発表分には含まれておらず、後日発表される見込み。(鈴木春香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Succès du gouvernement japonais à Nago, ville au cœur des débats autour de la base américaine d’Okinawa
Le maire de Nago (Japon), Taketoyo Toguchi, sur une photo d’archives du 4 février 2018. STR / AFP Le gouvernement japonais peut être satisfait de la réélection dimanche 23 janvier de Taketoyo Toguchi à la mairie de Nago, dans l’archipel d’Okinawa. Tokyo mise sur ce succès pour reléguer au second plan […]
大阪で月曜最多の4803人感染確認 自宅療養者は2・5万人超
大阪府は24日、新たに4803人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。前週の月曜日より2254人多く、月曜日としては過去最多。府内の感染者は延べ26万7552人になった。また、80代の男性1人の死亡が確認され、死者は計3079人になった。 病床使用率は51・4%になり、府の独自基準「大阪モデル」で赤信号がともされた。赤信号になるのは昨年9月30日以来。 患者の内訳は、軽症中等症が1900人(病床使用率60・5%)、重症が28人(同4・6%)だった。このほか、宿泊療養施設の療養者は2554人(使用率24・9%)。自宅療養者は2万5089人、入院・療養調整中は2万572人となっている。 また府は、クラスター(感染者集団)が新たに10カ所で発生したとみられると発表。うち5カ所が保育所などの児童施設で、吹田市内の事例では一つの園で77人の感染が確認されたという。 大阪高裁は24日、刑事部に所属する裁判官1人の感染を発表した。判決の言い渡しを含め、13件の裁判手続きを取り消したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
相次ぐ重点措置、知事たちからは疑問の声 専門家でも定まらぬ見解
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の猛威が止まらない。政府は24日、18道府県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針を決め、これで重点措置は34都道府県にまで拡大する。野党は国会審議で政府の対応の遅れを追及し、地方からは対策の効果に懐疑的な声があがっている。 24日の衆院予算委員会で、立憲民主党がオミクロン株への政府対応に疑問を次々と投げかけた。 口火を切ったのは泉健太代表。感染力の強さから、飲食店の営業時間短縮といった従来と同じ対応について「飲食店だけに様々な規制がかかるのは、おかしいのではないか」とただした。 首相は「大声で飲食するようなリスクの高い場面は避けることが望ましいとの意見もあった」「自治体と話をする中でどうあるべきかを考えている」と答弁。専門家や地方自治体の声を引き合いに出して、政府対応の正当性を訴えた。 この日、論点の一つとなったのは、首相が「先手」と自負する対応の是非だった。 ワクチンの3回目接種は、政府は1月末までに高齢者ら約1500万人の接種を終える計画だが、現状は190万回強(21日公表時点)にとどまる。大串博志氏がこの点を突き「(首相は)前倒しと言うが非常に遅い」と追及。首相は「これから本格化する」とし、2月末までに対象者の接種を終えると答えた自治体が84%にのぼることを根拠に反論した。 長妻昭氏は、政府が今国会に感染症法改正案提出を見送ったことをただした。 改正案は国や自治体の病床確保権限を強める内容で、首相は「しっかりと検証したうえで法律を作るべきだ」とし、官邸の司令塔機能強化などとあわせて6月にまとめる考えを改めて強調した。ただ法案提出の時期を明らかにせず、長妻氏は「コロナが全部終わった後ではなく、今の今が危機だ。今対応しないといけない」と批判した。(磯部佳孝) 政府の「重点措置」に、知事たちは… 重点措置適用の「ドミノ要請」を受け、政府は対象に18道府県を追加する方針を決めた。しかし、知事からは重点措置の効果を疑問視する声も上がる。 「新規患者がこれまでにないスピードで増え、クラスターも頻発している。この感染状況が続くと幅広い年代で拡大し、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念される」 青森県の三村申吾知事は24日の記者会見で、重点措置の要請理由を説明した。 県は飲食店が感染拡大の中心とはいえないとし、重点措置には慎重な姿勢を示してきたが、感染急拡大で対応の変更を迫られた。三村知事は「飲食店や会食が原因の感染も一部では見られる。飲食店への時短営業の要請には一定の効果が見込まれる」と述べた。 大阪、兵庫、京都3府県も一体で重点措置を要請したが、大阪府の吉村洋文知事は「効果が十分なのかといえば、分からないとしか言いようがない」と話す。 府の分析によると、重点措置に基づく飲食店の時短営業で、繁華街・梅田の人出は昨年4月は1日平均で15%弱、6~8月は3%弱の減少にとどまった。2回とも新規感染者の増加に歯止めがかからず、緊急事態宣言に切り替わった。 それでも、コロナ対応の特別措置法の枠内で取り得る対応として重点措置の要請に踏み切った。コロナ病床の逼迫に加え、一般医療に制限が生じていること、社会インフラ機能の縮小・停止への懸念を踏まえての判断だった。 京都府の西脇隆俊知事も、「府民や事業者の納得感が重要。オミクロン株の特性や科学的知見を踏まえた効果的な措置を早急に検討していただきたい」と政府に求める。 府内では1~18日、小中高校12カ所で計111人、高齢・障害者施設11カ所で計176人が感染するクラスターが発生した一方、飲食店は1カ所6人にとどまる。西脇知事は「飲食以外の場面でも感染が拡大している。他にもっとやることがあるんじゃないか」と指摘する。 奈良県の荒井正吾知事は「一律に制限することは経済的な面からも実情に合わない」として、重点措置に否定的だ。ドミノ要請についても「(他府県と)同調すべきというような日本の空気全体も冷静に判断したい」と強調する。「オミクロン株は重症化するリスクは低い。過度に恐れる必要はない」との見解を示し、医療提供体制の拡充に力を入れる方針だ。(土肥修一、高井里佳子、渡辺元史) 対策強化?出口戦略? 専門家は オミクロン株流行下で重点措置を要請した首長が効果に首をひねる背景には、政府や専門家の見解が定まっていない現状がある。 松野博一官房長官は重点措置… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝一番の講義に間に合う範囲は? 立命館大地理研「1限マップ」作成
朝倉義統2022年1月24日 21時30分 鉄道とバスを使い、立命館大の衣笠キャンパス(京都市北区)の1限目の講義(午前9時)に間に合う範囲はどこか。同大地理学研究会が地図を作った。 名づけて「1限マップ」。当日の始発以降で出発し、新幹線も利用できる条件とし、地理情報システム(GIS)や乗り換えアプリを駆使して調べた。 その結果、東は千葉、西は山口、北は石川、南は和歌山の各県も、通える範囲に含まれた。ただ、実際に通っている学生がいるかどうかは「調査外」という。(朝倉義統) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駐車場に数千個のネジ散乱、車5台がパンク 愛知の公園
2022年1月24日 21時41分 24日午前10時半ごろ、愛知県安城市新田町の市総合運動公園で、ネジが大量に落ちているのを散歩中の男性が見つけた。 県警安城署によると、公園の第3駐車場の出入り口付近に、数千個の金属製のネジが約5メートル四方の範囲に散乱。タイヤに刺さるなどして、この駐車場を利用した車両5台がパンクしたという。 ネジは長さ約2センチ、頭部の直径約1・3センチ。署員が回収したところ、重さは計約15キロだったという。意図的にまかれたのかどうかは分かっておらず、署は事件と事故の両面で調べている。 安城市運動公園に落ちていたネジ=2022年1月24日午後8時36分、愛知県安城市、松島研人撮影 安城市総合運動公園に落ちていたネジ=2022年1月24日午後8時37分、愛知県安城市、松島研人撮影 安城市総合運動公園に落ちていたネジ=2022年1月24日午後8時35分、愛知県安城市、松島研人撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル