2022年1月22日 20時53分 東京都豊島区池袋2丁目のホテルの客室で21日夜、高齢男性の遺体が見つかった。男性は胸と太ももに刺し傷があり、警視庁は22日、住所・職業不詳の藤井遥容疑者(24)を殺人容疑で逮捕した。カッターナイフで刺したとみられ、「トラブルになり、カッとなった」と話しているという。 捜査1課によると、殺害されたのはさいたま市南区の今野勝蔵さん(82)。21日午後9時45分ごろ、女性の声で「『やばいから来て』と友達からLINEがあった」という匿名の110番通報があり、ホテルに駆けつけた警察官が今野さんを見つけた。衣服を身につけず、椅子にのけぞった状態で、争った形跡はなかった。 今野さんと藤井容疑者は21日午後8時10分ごろにチェックイン。約1時間後に藤井容疑者が1人でホテルを出る様子が防犯カメラに記録されていたという。警視庁は22日朝、東京都八王子市で藤井容疑者の身柄を確保した。同庁は同日、逃走を手助けしたなどとして、いずれも職業不詳の小林翔太(25)=同市大楽寺町=と兄の小林優介(29)=住所不詳=の両容疑者を犯人隠避容疑で逮捕した。 現場のホテルはJR池袋駅から北に約400メートルの歓楽街の一角にある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お掃除ロボットはなぜ空を飛ぶのか BS「魔改造の夜」新作公開
スポーツは人を熱くする。必死に跳び、走る姿に感動する。でも、跳ぶのが食パン、ランナーが扇風機だったら――。これはものづくり大国日本の、本気の挑戦。ただし世の中の役には一切立ちません。良い子はマネをしないでね。 1月22日と29日は、2週連続で第4弾となる新作が放送されます。午後10時から。 NHKBSプレミアムの不定期の番組「魔改造の夜」は、あほみたいなことをくそまじめにやる。 トースターや扇風機といった、本来の製品のリミッターを外し、とんでもない「モンスター」に造り替える。だから「魔改造」。 トースターで焼き上がるたびに、ちょっとだけ跳ね上がる、あの“飛”距離を競うとどうなるか。 扇風機に50㍍走をさせてみたことも。台車に乗って、よーいどん。自らの風の力だけで進む。奇想天外だけれど、一流の技術者たちが挑戦すると話は変わってくる。 T大、T社、N産、H技研が参戦 番組は2020年に始まり、第3弾まで放送されてきた。単なる技術の披露ではなく、企業や大学ごとにチームを組んで対決する。 参戦者は、国内トップの大学から世界に名だたる巨大自動車メーカー、気鋭の町工場まで。T大、T社、N産、H技研――。匿名だが、バレバレである。 N産はH技研などライバル2社の出場に刺激を受けて参戦。担当者は「経営陣のゴタゴタはあったけど、ものをつくる力は衰えていないと思いたい」。順位を競うガチンコ対決番組ゆえ、改造には組織の威信がかかっている。 自力走行型お掃除ロボットは、走り幅跳びにトライした。「お掃除を開始します」と自らアナウンスして走り出す掃除機など、個性豊かな面々がそろった。優勝はH技研の「魔破★掃一郎」。助走は掃除しながらゆっくりと。F1レースとは真逆の亀の歩みだったが、突如ミサイルのような瞬発力で跳躍、約12㍍を飛んだ。ものづくりの神さまといわれる創業者のDNAは健在だった。 他にも、クマのぬいぐるみが瓦割りをしたり、子ども向けの赤ちゃん人形が高さ8メートルから垂らされた縄を高速でよじ登ったり。対決はいつも、不可解で珍妙な迫力に満ちている。 製造元の本音は 製造メーカーはどう感じているのか。手塩にかけて世に送り出した自社製品が、あられもない姿になる事態について。 ある企業は「安全基準とコストの制限があり、私たちメーカーは思い切ったことができない」と明かす。だからこそ、魔改造される意義がある。自社製品の違った一面が見られるため、「不安と緊張の入り交じった気持ちでワクワクしている」という企業担当者もいる。 番組出演者の伊集院光は番組でこう言い切る。「普通は安全で安定で確実でなきゃいけないけれど、魔の世界では失敗してもいい。そこから何かが見える」 なぜこんな番組を作るのか。記事後半では、売れっ子の放送作家がきっかけを語ります。 ■竹村武司さんの世界観炸裂(… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太宰府天満宮で「飛梅」開花 菅原道真公まつる本殿側から
福岡県太宰府市の太宰府天満宮にある「飛梅」が22日、5輪ほど花を咲かせた。八重咲きの白い花が、ひとあし先に春の訪れを告げている。 梅を愛した菅原道真公を慕い、京都から一夜にして飛んできたと伝わる。境内には約6千本の梅があるが、真っ先に咲き始めた。 この日咲いた飛梅はほとんど北側の枝。南の方が日当たりがよいのに、毎年なぜか北から咲くという。飛梅の北には本殿があり、神職は「天神様のお近くだからかもしれません」。(渡辺純子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
核禁条約を後押しする世界の524都市 NY「特別な責任がある」
会員記事 三宅梨紗子、福冨旅史 岡田将平2022年1月22日 18時00分 核兵器を全面的に禁じた核兵器禁止条約の発効から22日で1年たった。条約の批准国・地域は59まで増えたが、核保有国やその「核の傘」に頼る日本などは背を向けたままだ。国際NGOは世界の都市に対し、自国政府に核兵器禁止条約参加を促してもらう運動を展開し、核保有国でも賛同が広がっている。 ニューヨークが賛同「核被害者と連帯、特別な責任」 米国最大の都市ニューヨークの市議会は昨年12月、米政府に核禁条約への支持と参加を求める決議を賛成多数で可決した。 決議はニューヨークが、第2次世界大戦時、原爆が開発された「マンハッタン計画」が始まった場所であると言及し、「核兵器の使用や実験などによる全ての被害者との連帯を表す特別な責任がある」とうたう。 「1945年に広島、長崎に投下された原爆が20万人以上を殺害した後も、数十万人が核兵器の実験による放射能にさらされきた。被爆者や核実験の影響を受けた人々の苦しみは受け入れられない」と指摘し、「いかなる状況でも核兵器が二度と使われないことを保障する唯一の方法は核廃絶だ」と強調した。 そしてニューヨークを「非核地帯」と確認することや市の会計検査官に対し、市の公務員の年金基金を核兵器関連企業から分離することなども求めている。 決議を後押ししたのが、核禁条約制定の動きを先導し、2017年にノーベル平和賞を受賞した国際NGO・核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が18年から展開してきた「シティーズ(都市)・アピール」だ。 核兵器が使われれば被害を受ける恐れが強い都市から、条約への参加を自国政府に求めてもらう。ICANによると、今月20日現在、19カ国524都市がアピールに賛同した。米ワシントンやロサンゼルスのほか、広島、長崎両市、パリなどが名を連ねる。 米国内の人口3万人以上の1… この記事は会員記事です。残り1457文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
まん延防止、島根県が初の要請へ 知事が表明、24日にも
2022年1月22日 18時08分 島根県は22日、県内で新型コロナウイルス感染者が急増しているとして、24日に政府にまん延防止等重点措置の適用を要請する方針を決めた。丸山達也知事が報道陣に明らかにした。島根県が重点措置の適用を要請するのは初めて。 範囲は、感染者の多い浜田市、出雲市、江津市、益田市、邑南町の4市1町を中心に、感染状況や保健所業務の逼迫(ひっぱく)の恐れなどを考え「全市町村への適用も視野に入れる」という。 島根県内では、1日あたりの新規感染者数が22日まで6日連続で100人超となり、感染拡大に歯止めがかからない状態が続いている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
USJのジェットコースター、頂上付近で停止 30人を地上に誘導
2022年1月22日 14時58分 22日午後1時10分ごろ、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」が、高さ約43メートルの頂上付近で緊急停止した。係員が約30人の乗客を地上に誘導している。 USJによると、異常を検知するセンサーが作動して自動停止した。乗客らは係員に誘導されながら、レール脇の避難階段を使って地上に下りているという。けが人は確認されていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吹奏楽エリート集団・淀工、実は半数が初心者から 丸谷先生の育て方
吹奏楽の名指導者で、「丸ちゃん」の愛称で親しまれた丸谷明夫さんが2021年12月7日に76歳で亡くなりました。大阪府立淀川工科高校吹奏楽部の顧問を長く務め、全日本吹奏楽コンクールに41回出場し、32回金賞を受賞しました。生徒らを育て導いたその手腕と情熱を振り返ります。この記事は、2016~17年に淀工吹奏楽部に密着取材し、朝日新聞大阪版で連載した「オトノチカラ 淀工物語」(全12回)を再構成しました。(肩書や年齢、コンクールなどでの演奏・受賞歴は掲載当時のものです) 入部時の半分は初心者「教えることで成長」 梅の花の香りが風に舞う2016年3月1日、大阪府立淀川工科高校で吹奏楽部の卒業生を送る会が開かれた。 楽器のパートごとにお世話になった先輩を、後輩たちが費用を出し合ってごちそう。最後に部員全員で練習室に集まり、卒業生の代表があいさつをした。 「ここで鍛えられたので社会に出てもやっていける」 「この3年間があるから、自分が成り立っていると気づいた」 仲間の言葉を、卒業生の小柴佑介さん(18)は静かに聞いていた。初心者から始め、オーボエのパートリーダーまで務めた。「続けてきてよかった」。深い感慨が胸に広がった。 吹奏楽部は1958年の創部で、全日本吹奏楽コンクールでは、特別演奏も含めて37回出場。最多の28回の金賞を誇る。全日本マーチングコンテストも出場19回でほぼ毎回金賞を受賞。 「淀工」の名は全国に知れ渡る。 成績だけを見るとエリート集団のように思えるが、約200人いる部員の半分は入部時は初心者だ。 半世紀以上にわたって指導する顧問の丸谷(まるたに)明夫先生(70)は、人数が多ければ多いほどそれぞれの人生が出てあたたかいサウンドになる、と考える。 「初心者に教えることで自分も成長する。それが、うちの基本です」と話す。 同じフレーズを納得いくまで何度も練習していた=2016年4月、大阪市旭区、大蔦幸撮影 小柴さんは中学1年の途中まで卓球部で、高校入学後に「長く続けられる部に入りたい」と先輩後輩の仲が良さそうな吹奏楽部を選んだ。それまで楽器はリコーダーに触れた程度だった。 各楽器の特性もわからず、とりあえずクラリネットを学んだが、夏のコンクールで3年生がソロで奏でたオーボエの音に魅了されて転向。楽器の持ち方や音の出し方といった基本から、先輩が付きっきりで教えてくれた。 時には隣で一緒に吹いてもらい、音の響きを耳で覚えた。「本当に先輩のおかげ」と振り返る。 2年時にコンクールの出場メンバーに選ばれ、3年生になるとパートリーダーになった。小柴さんは「初心者の自分がリーダーをしたことで、少しは後輩の刺激にもなったかな」と笑う。 そのパートリーダーを継いだのが、1年後輩の南紗貴(さき)さん(17)。南さんは小柴さんの演奏を初めて聴いたとき、とても入部後に始めたとは思えなかった。 現在、オーボエパートには、2年生に初心者がいる。難しいところがあると、必ずその後輩の隣で一緒に吹くことにしている。かつて自分が小柴さんにしてもらったように。 「教えることは難しいけれど、復習にもなるので自分も上達する気がする」と南さん。今は、先輩が残してくれた音を目標に練習に励んでいる。 「まだまだ近づけないけれど、私たちの音で、人の心を動かせる演奏がしたい」。そう心に決めている。 ◇ (2016年4月7日朝日新聞大阪版掲載) 新入部員の勧誘通し、自らを見つめる 2016年4月、トランペットの高島友輝君(2年)は毎朝のように1年生の教室を訪ね、新入生に声をかけた。 「ゲーム好きなん? うちの部にもゲーム好きな先輩おるで」。何げない会話を糸口に、練習へと誘った。 入学式が終わると、淀川工科… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冷えて弱って?大量のイワシ打ち上がる 稚内の海岸、4年前にも
奈良山雅俊2022年1月22日 15時19分 北海道稚内市の市街地に近い海岸一帯に、大量のイワシが打ち上がっている。海水が急激に冷えて弱ったようた。 場所はノシャップ岬~恵比寿地区海岸で、地元の話では21日から打ち上がっていて、22日も大量のイワシが見られた。4年前の2月にも、猛吹雪で大しけが続いた後、同じ場所で大量のイワシが打ち上がった。この時は本体からはぐれた流氷が漂っていた。 今年も数日前から宗谷岬周辺に流氷がきており、地元の人は「また冷たくて死んだのかも」。海辺はいてつく寒さだったが、「逆に鮮度もいいし、今夜のおかずです」と声を弾ませ、バケツに入れていた。(奈良山雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
池袋のホテルで殺害の男性、身元判明 立ち去った?男女3人聴取
2022年1月22日 11時03分 東京都豊島区池袋2丁目にあるホテルの客室で21日午後10時ごろ、高齢男性の遺体が見つかった。胸と太ももを刃物で刺されており、財布からは現金が抜き取られた形跡があった。警視庁は強盗殺人容疑で捜査を始めた。 22日朝には、男性と一緒にチェックインして1人でホテルを立ち去ったとみられる20代の女と、知人とみられる20代の男2人を東京都八王子市内の路上で発見し、事情を聴いている。 捜査1課によると、男性は身分証などからさいたま市南区の今野勝蔵さん(82)と判明した。 21日午後9時45分ごろ、「『やばいから来て』と友達からLINEがあった」という趣旨の匿名の110番通報があり、ホテルに駆けつけた池袋署員が今野さんを見つけた。服を着ておらず、椅子の上にのけぞったような状態で、その場で死亡が確認された。争ったような形跡はなく、凶器は見つかっていない。110番通報したのは女性とみられ、公衆電話から電話をかけた可能性が高いという。 今野さんらがチェックインしたのは21日午後8時10分ごろで、女が午後9時15分ごろに1人でホテルを出て行った。ホテルの防犯カメラにその様子が記録されていた。その後、女が付近で20代の男2人と一緒にいる様子を記録した画像も見つかった。 現場のホテルはJR池袋駅から北に約400メートルの歓楽街の一角にある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「南海トラフの想定とは異なるプレート内部の地震」 平田直検討会長
22日未明に大分県と宮崎県で震度5強を観測した地震について、気象庁・南海トラフ評価検討会の平田直会長は「南海トラフ巨大地震の想定震源域と重なる場所での強い揺れではあったが、南海トラフの直接のきっかけになるとは考えていない」と語った。地震の規模を示すマグニチュード(M)も、検討会を開く基準値の規模を下回っていたため、気象庁からも平田さんからも開催は求めなかったという。 平田さんによると、南海トラフ巨大地震は、日本列島の下に沈み込む海側のプレートと、陸側のプレートの境界で起こる「プレート境界型」と想定されている。しかし、今回の地震の震源は、海側のプレートの内部だった。強い力がかかっているプレート内部の岩盤が壊れるタイプの地震とみられる。岩盤がずれた方向もプレート境界型の地震とは異なっていた。 平田さんは「しばらくは強い地震が想定される。耐震化されていない建物や固定されていない家具に十分注意してほしい。また、強い揺れで地盤がゆるんでいる可能性があるので、雨が降った場合の土砂災害にも注意が必要」と話した。 京大・山下助教「別の地震の引き金になる可能性」 日向灘で起きる地震に詳しい… この記事は有料会員記事です。残り487文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル