佐藤純2022年1月22日 11時37分 埼玉県宮代町の東武動物公園のシロフクロウ「ロク」の「笑顔」が、SNSなどで話題を呼んでいる。 担当飼育係の光山小夜子さん(57)によると、4日に別の担当者が園内の猛禽(もうきん)舎のケージの中でスマートフォンで撮影した。まぶたを閉じて口を開けた様子が、人が目を細めて笑っているように見える。声は出していなかったという。翌日、SNSに画像をアップすると、多くの「いいね」がつき、「癒やされますな」「良い顔をしていますね」などのコメントが寄せられた。 光山さんによると、ロクは笑っているわけではなく、光をまぶしく感じている時やリラックスしている時に見せる表情だという。 雄のロクだけでなく、同じケージにいる雌のワッフルも「笑顔」を見せることがある。 ロクは2017年6月6日に神戸市立王子動物園で生まれ、19年11月に東武動物公園にやってきた。最初は環境に慣れず、飼育係がケージの中に入ると、警戒して近づかなかった。半年ほどして慣れてきたころから、「笑顔」を見せるようになった。 光山さんは3日に1回ほどこうした表情を見かけるが、今回ほどしっかりした「笑顔」を撮影できるのは珍しいという。 光山さんは「ロクの写真を見て心を和ませてほしい」と話している。(佐藤純) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
賞味期限切れ10カ月の食材でケーキの調理実習「加熱すれば大丈夫」
斎藤徹2022年1月22日 8時35分 福島県教育委員会は20日、県立光南高校(矢吹町)であった家庭科の調理実習で、担当教員が賞味期限切れから最長10カ月たった食材を使い生徒に調理・試食させていたと発表した。 高校教育課によると、同校は19日午後、3年生24人の家庭科授業で、ケーキを作る調理実習を行った。その際、教員は、賞味期限が10カ月過ぎた冷凍サクランボ、5カ月過ぎた冷凍パイ生地、1カ月過ぎたバターを生徒に使わせた。 調理の途中で、これらの食材の賞味期限が切れていることに一部の生徒が気づき、教員に指摘したが、教員は「加熱すれば大丈夫」と話し、そのまま生徒に調理させた。作ったケーキは生徒に食べさせた。 授業終了後、一部生徒が別の教員に知らせて発覚した。同校は同日中に生徒や保護者に説明して謝罪。教員も「申し訳なかった」と謝罪した。20日時点で体調不良を訴える生徒はいないという。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
真っ白な嵐山、まるで山水画 14センチの積雪、1月では5年ぶり
小西良昭、小松万希子、権敬淑2022年1月22日 8時42分 冬型の気圧配置の影響で、京都府内や近畿北部は21日午前、雪に見舞われた。京都市と亀岡市には大雪警報が出され、京都市内は午前10時時点で積雪14センチを記録。京都地方気象台によると、同市内では1月として2017年以来の積雪量で、1953年以降、歴代5番目に多かったという。 まだ人の少ない早朝の嵐山・渡月橋(京都市右京区)周辺では、雪の白さが際立つ山水画のような風景が広がった。世界遺産・平等院(宇治市)では、国宝の鳳凰(ほうおう)堂と屋根にある鳳凰も雪をかぶった。参拝者は幻想的な光景にカメラや携帯電話を向けていた。寺によると、本格的な積雪は年に一度あるかないかの珍しい光景という。 降雪が通勤・通学の時間帯に重なった京都市内では、雪で足を滑らせる人や、街路の植え込みに積もった雪をすくって投げ合いながら登校する子どもたちの姿が見られた。 京都市災害対策本部によれば21日午後3時までに、歩行中やバイクを運転中に滑って転び、4人が軽傷を負ったという。また、京都市東山区で停車中の市バスに転倒したバイクが接触する事故があったほか、左京区で延べ約1470軒が一時的に停電した。(小西良昭、小松万希子、権敬淑) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パリ・オートクチュール 「モードの実験場」で老舗が競い合い
会員記事 編集委員・高橋牧子2022年1月22日 9時00分 世界でも最もぜいたくで、かつ先進的なファッションを競う場と言われるパリ・オートクチュールコレクション。世界中のごくひと握りの富裕層に向けた超高級注文服で、フランスなどの伝統的な仕立てや細工の技が服のあちこちに込められる。その最新作を発表する2022年春夏コレクションが、1月24日から27日までパリで開催される。朝日新聞は主催者の「ブロードキャスティングパートナー」として、特設サイトで全ブランドの公式発表を配信する。 今回の参加は約30ブランド。新型コロナウイルスの感染が続くなかでも、約半数がパリ市内の各所で観客を招いたショーを行う予定で、その模様を配信する。ただ、開催日直前まで有観客で行うかどうかは未定とするブランドもある。他は事前に制作した映像を流す。 パリ・オートクチュールは近年、新素材や技術の開発、革新的な協業などを背景に、これからのファッションの新しい方向性を模索する「モードの実験場」としての存在感を年々増している。今回はそんな流れがさらに加速するのかどうかがポイントになりそうだ。 なかでもシャネルやクリスチャン・ディオール、ヴァレンティノやフェンディといった老舗ブランドの新たな表現への挑戦や、凝った手仕事が見どころだ。 シャネルの会場は、いつものようにパリ中心部にある歴史的建造物グランパレの予定。デザインは19年からヴィルジニー・ヴィアールが担っている。それまでの約35年間、デザイナーを務めていた故カール・ラガーフェルドのように前衛的ではないが、自然体でかつ繊細な作風で人気上昇中だ。シャネルは、傘下に収めるフランスの伝統的な工芸技を持つ工房を集めた新施設を、このほどパリ19区に開設したばかり。まさにオートクチュールで用いるような手仕事の技にフォーカスしようとする企業姿勢からも、今後はさらに凝った工芸性が期待される。 ブランドの伝統的なデザインを元にした現代的な作風を得意としながら、フェミニズムも柔らかく主張しているクリスチャン・ディオール、メンズのストリートスタイルで人気のデザイナー、キム・ジョーンズが手掛けて3シーズン目となるフェンディも注目される。ここ数シーズン、超ミニ丈などを発表してぐっと若返ったヴァレンティノはそうした路線を続けるのかどうか。それぞれ老舗の底力が試されそうだ。 また、「オートクチュールの新たな展望を発信する」として前回から、ゲストデザイナーを迎えて協業で新作を発表しているジャンポール・ゴルチエ。今回は、ストリートスタイルで知られるブランド、ワイ・プロジェクトのデザイナーと組む。このシリーズのお披露目となった前シーズンは、サカイの阿部千登勢とコラボした。ゴルチエの前衛性やクラシシズム(古典主義)と、阿部の東京ブランドらしいスポーツとフェミニンのミックススタイルがうまくマッチして、話題を呼んだ。パリ・オートクチュールのベテランと今回の協業相手のカジュアルな感覚が、一体どんな化学反応を引き起こすのかが興味深い。 他にもオートクチュールの進… この記事は会員記事です。残り756文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日向灘震源の地震、南海トラフ想定域内 気象庁「注意深く監視する」
吉沢英将2022年1月22日 4時39分 22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、大分市や大分県佐伯市、竹田市、宮崎県延岡市と高千穂町で最大震度5強を観測した。気象庁によると、震源の深さは45キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・6。震度5弱を高知県宿毛市、熊本県阿蘇市などで観測するなど、中部から九州の広い範囲で揺れが観測された。津波はなかったという。 同庁によると、日向灘は、30年以内に70~80%の確率で起こるとされる南海トラフ地震の想定震源域内。しかし、同庁は今回、南海トラフ地震で想定される陸側と海側のプレート(岩板)の境界での地震ではなく、それよりも深いプレート内部で発生したものとみている。 同庁は同日未明に緊急の記者会見を開き、束田(つかだ)進也・地震津波監視課長は「地震活動を注意深く監視する」と述べた。 南海トラフ地震の想定震源域は、東海から九州の太平洋沖とされる。同庁では、想定震源域周辺でM6・8以上の地震が発生した場合、専門家らで構成される検討会を開いて南海トラフ地震との関連を調べるとともに、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表する。今回の地震はそれよりも小さかったため、該当しなかった。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
商品券10万円で辞職の前市長聴取、否定か 官製談合事件で高知県警
高知県香南(こうなん)市発注工事を巡る官製談合事件で、起訴された建設業者から商品券を受け取って辞職した清藤(きよとう)真司・前市長(56)について、同県警は昨年末の辞職以降、事件について複数回にわたり任意で事情を聴いた。捜査関係者への取材でわかった。前市長は聴取に関与を否定した模様だ。 事件では、入札情報を聞き出したとして起訴された元市議の志磨村公夫被告(61)が昨年12月の自身の初公判で、情報を聞いた相手について「市長です」と供述した。建設会社元社長の北代(きただい)達也被告(53)に頼まれ、2020年12月に市役所で清藤前市長と面会。1週間後に電話で「(最低制限価格は)2900万円」と伝えられたとした。 県警は志磨村被告の公判での供述を踏まえ、清藤前市長に事情を聴いた。前市長は辞職後の朝日新聞の取材に、情報を漏らしたことを否定している。 2被告と会食、商品券10万円分を受ける 清藤前市長は20年8月に志磨村、北代の両被告と会食し、北代被告から10万円分の商品券を受け取っていたことを、21年12月の記者会見で明かした。その後、20年12月にも北代被告から知人を介して商品券10万円分を受けたことも認めた。 21日には、公契約関係競売… この記事は会員記事です。残り374文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
統計不正、事務次官ら処分で狙った幕引き 食い違う検証委と首相答弁
国土交通省による統計不正は、大臣が給与を返納し、事務方トップの事務次官らが処分される事態に発展した。昨年末の臨時国会の首相答弁と食い違うような実態も明らかになっており、24日に審議入りする予算委員会では整合性が厳しく問われそうだ。 「国民の皆様に深くおわび申し上げる」 斉藤鉄夫国交相は21日の閣議後の記者会見で陳謝し、関係者の処分について説明した。なかでも「言語道断」と強調したのが、二重計上を把握後の対応だ。問題を調査した検証委員会から「問題が表沙汰にならない形で収束させようとした」「事なかれ主義の現れ」と指摘された点で、深く関わった幹部らに重い処分を下した。 「隠蔽工作」とも言える対応、重い処分 最も重い「減給3カ月」とし… この記事は有料会員記事です。残り1207文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で4万9857人感染、4日連続で最多更新 重症者は404人に
新型コロナウイルスの国内感染者は21日、4万9857人に上り、4日続けて過去最多を更新した。同じ金曜日で見ると、1月7日6203人、14日2万2040人と加速度的に感染者が増えている。重症者(20日時点)は前日から117人増えて404人となった。死者は9人だった。 1日あたりの新規感染者数は25都道府県で過去最多を更新した。東京都9699人、大阪府6254人、神奈川県3412人、愛知県3187人、兵庫県2944人、福岡県2668人の順に多かった。千葉県では過去最多だった第5波の昨年8月20日(1777人)を上回る2215人で初めて2千人を超えた。 東京都では21日、自宅療養者が2万3270人となり、2万人を超えた。都が50%で「緊急事態宣言」の要請を検討するとしている病床使用率は同日時点で31・5%となっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
濃厚接触者の調査、民間企業は行わず 福岡県が通知
福岡県は21日、新型コロナウイルスの新規感染者が2668人だったと発表した。過去最多を4日連続で更新した。 県は、感染拡大を受け、濃厚接触者の調査を医療機関や高齢者施設、学校などに限定し、民間企業は行わない運用を県内の保健所などに17日付で通知した。保健所からの自宅療養者の健康観察も5日間に限っている。感染拡大が長期化すれば保健所の業務が逼迫(ひっぱく)しかねないことから、負担軽減を図る目的という。 福岡県内の新規クラスター(感染者集団)は計7件発生。久留米市の陸上自衛隊久留米駐屯地では、21日までに隊員計39人の感染が判明した。北九州市や直方市、篠栗町の高齢者施設や病院などでもクラスターが相次いだ。 また、20日時点の病床使用率は15・2%で、「第6波」で初めてコロナ警報発動の目安と定めた15%を超え、自宅療養者も過去最多の9556人に上った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎・大分で震度5強 震源は日向灘、津波の心配なし
2022年1月22日 2時45分 気象庁によると、22日午前1時8分ごろ、大分県中部・西部・南部や宮崎県北部で震度5強の地震を観測した。震源地は日向灘で、震源の深さは約40キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6・4と推計される。地震による津波の心配はないという。 震度5強を観測したのは、大分県内では大分市や佐伯市、竹田市。宮崎県内では延岡市や高千穂町。その他、熊本県阿蘇地方や高知県西部でも震度5弱を観測した。震度5強を観測した大分県は22日午前1時10分に災害対策本部を設置。宮崎県も災害警戒本部を立ち上げた。 震度5強を観測した大分県警によると、22日午前1時50分現在、人的被害や火災などの情報は入っていないが、大分市内で水道管が破裂しているという。大分市消防局によると、市内では各地で自動警報器の鳴動があったが、火災は起きていない。テレビでは大分市内で赤い炎のようなものが映ったが、これは日本製鉄の工場の炎で火災ではないという。 宮崎県日向市消防本部によると、市内の40代男性が自宅で転倒し、顔をけがしたとして救急搬送された。また、県警日向署によれば、市内の道路で落石が起きた模様。延岡署の管内では、地震の揺れで老朽化した外灯が倒れたという。同県高千穂町によると、地震直後に役場のエレベーターが自動停止した。 九州電力によると、佐賀県の玄海原発、鹿児島県の川内原発とも異常はないという。 一方、九州電力送配電のホームページによると、大分県中部の佐伯市周辺で計約2万8千戸が一時停電した。 大分県別府市の志高湖キャンプ場で友人とテント泊をしていた高専3年の堀永遠さん(18)は、スマホから鳴り響いた緊急地震速報で跳び起きた。大きな横揺れが10秒ほど続き、揺れが収まってからも、雷鳴のような「ゴゴゴ」という音がしばらく続いたという。 別府市内の家族に電話して無事を確認し、その後、津波の心配もないとインターネット上の情報で知って安心したという。ただ、「大きな揺れだったし、周辺の道が崩れていないか心配。熊本地震など過去の地震を考えると余震がないかも気になる」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル