山本裕之2022年1月20日 17時00分 亀戸天神(東京都江東区)で、1月23~25日にコロナ感染対策をして行われる「鷽替(うそかえ)神事」に向けて、「鷽(うそ)」作りが佳境を迎えている。神職がヒノキを木彫りし、着色して完成させている。 「鷽(うそ)」は全国に生息している小型の鳥。この神事は「凶をうそにし、吉にとり替わる」との願いが込められている。木彫りの「鷽」を1年で交換することにより、幸運を招くと言われている。高さ4センチ(500円)から21センチ(7千円)までの11種類の大きさがあり、約3万体が3日間限定で、参拝者に販売される。 神職の橋元淳さん(49)は、「コロナ禍などをうそにして、今年は良い年を迎えてほしいと願いを込めて、作りました」と話した。(山本裕之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スタルヒン球場の銘板、輝き再び 旭川工の生徒が磨き上げ
巨人などプロ野球で投手として活躍したビクトル・スタルヒン(1916~57)の名を冠した「スタルヒン球場」(北海道旭川市)。正面玄関から37年間、球児たちを見守ってきた銘板がこの冬、旭川工業高校の生徒たちによってピカピカに磨きあげられた。 銘板には「スタルヒン球場」の7文字が、30センチ角の銅板1枚に1文字ずつ、刻まれている。正面玄関上の外壁に取り付けられているが、くすんで、文字が見えにくくなっていた。高校野球の出場チームは正面玄関前で記念撮影するのが恒例だが、写真に写った銘板から球場名を判読するのは難しかった。 昨年10月、球場を管理する旭川市公園緑地協会に北海道高校野球連盟旭川支部の旭川工側から、「生徒たちの技術を生かし、何か貢献できることがないか」と相談があった。協会が銘板磨きを持ちかけ、電子機械科の生徒が担当することになった。 野球部員1人を含む3年生5人が11月から約1カ月間、作業にあたった。週1日3時間ある課題研究の時間のほか、放課後も使い、取り外した銘板をぬるま湯で根気よく洗浄した。さらに研磨剤で光沢を出し、文字以外の部分は塗装し直した。 銘板は19日、球場の元の位… この記事は会員記事です。残り269文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
科学都市「つくば」に息づく歴史 ガマの油売りからロボット実験まで
改札を多くの人が行き交う。昨年末の朝、つくばエクスプレス(TX)のつくば駅周辺を歩いた。2005年開業のTXは、東京都心の秋葉原と茨城県つくば市の約60キロを最速45分で結ぶ。 ホームでは秋葉原行きの電車にスーツ姿の人波が吸い込まれていく。駅からエスカレーターを上がって地上に出ると、50メートルほどで、どきっとする看板に出くわした。 「この歩道は、ロボット実験区域です。ロボットが通ることがありますのでご注意ください」 調べると、つくば市は11年に移動用のロボットの「実験特区」となり、日本で初めて立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」などが公道を走ることが認められていた。 コロナ禍前までは、定期的に観光ツアーも開催されていたらしい。 宇宙航空研究開発機構、産業技術総合研究所……。つくば市内に集まる国の研究機関は約30カ所、民間の研究機関も多い。約24万人の人口で研究者は1万3千人以上を数え、うち8千人ほどが博士号を持つ。つくばでは「石を投げれば博士に当たる」と言う人もいる。 だが、駅前は40~50年ほど前まで水田や麦畑、林が広がる農村「桜村」だった。鉄道もなく「陸の孤島」とも揶揄(やゆ)された。 変貌(へんぼう)のきっかけ… この記事は会員記事です。残り1146文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「大寒」にでっかい氷、切り出し 夏への備え 神戸・六甲山
新井義顕2022年1月20日 13時01分 20日は、一年の中で最も寒いとされる二十四節気の大寒。六甲山上にある展望台「六甲枝垂れ」(神戸市灘区)では、氷棚にできた天然の氷を切り出し、氷室に運び込む作業が行われた。 作業員らは標高888メートルにある人工池で、厚さ13センチの氷を、チェーンソーで切り出した。今年は例年より冷え込みが強く、氷がしっかり張ったという。氷室の氷は、夏場に風を通し、自然の力で涼を楽しめる「冷風体験」に使われる。 作業時の六甲山上の気温は零下3度。強い風と雪が舞う中、白い息を吐きながら氷室と氷棚を何度も往復していた。作業は今日一日続く見込み。(新井義顕) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
有罪判決に「全く反省していない」 N党党首の立花被告、控訴の方針
新屋絵理、村上友里2022年1月20日 13時28分 脅迫や威力業務妨害などの罪に問われた「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(N党)の党首で前参院議員の立花孝志被告(54)に対し、東京地裁は20日、懲役2年6カ月執行猶予4年(求刑・懲役2年6カ月罰金30万円)の有罪判決を言い渡した。立花被告は「政治活動であり正当だ」と無罪を主張したが、佐伯恒治裁判長は「政治活動の許容範囲を超えている」と述べた。 判決は、離党した地方議員らに立花被告が「人生つぶしに行く」と繰り返し脅した行為について、「恐怖を感じさせる」と指摘。NHK受信の契約者情報を入手して「拡散する」としたことには、「NHKに対応を余儀なくさせ業務妨害にあたる」と判断した。 立花被告は判決後の会見で「全く反省していない」と述べ、控訴する方針を示した。(新屋絵理、村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンション建設現場から電線430キロ盗んだ疑い 背景に価格高騰か
新築マンションの建設現場から大量の電線を盗んだとして、警視庁は塗装工の男2人を窃盗容疑で逮捕し、20日発表した。リサイクル業者に売って換金した可能性が高いという。同庁は、コロナ禍などによる銅の価格高騰が背景にあるとみて警戒を強めている。 捜査3課によると、逮捕されたのは東京都杉並区高円寺南3丁目の小山克彦(30)と埼玉県朝霞市根岸台7丁目の崎村直喜(38)の両容疑者。「身に覚えがない」「記憶がない」などと容疑を否認しているという。 2人は昨年11月13日午後10時ごろから14日午前0時ごろの間、共謀して東京都品川区西五反田7丁目のマンション建設現場で、電線約430キロ(時価計12万円相当)を盗んだ疑いがある。同課は、2人が柵を乗り越えて敷地内に忍び込み、ワンボックスカーに積み込んで持ち去ったとみている。 都内では昨年7月以降、同種… この記事は会員記事です。残り226文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
真っ赤なラベルの「燗猿」誕生、動物園と老舗酒蔵をつないだ手ぬぐい
新型コロナで入場者が減った猿専門の動物園・日本モンキーセンター(愛知県犬山市)が、オリジナルデザインの日本酒「燗猿(かんざる)」を発売中だ。火災で作業場を焼失した澤田酒造(同県常滑市)とのコラボ商品で、売り上げは順調。それぞれ苦境に立っていた両者をつなげたのは、「手ぬぐい」だった。 「燗猿」は、300ミリリットルで税込み800円。猿のお尻を思わせる真っ赤なラベルにはニホンザルのイラストと「燗猿」の文字が印刷されており、目をひく。センター内に1カ所ある売店でのみ購入できる。 昨年末に販売を始め、直後からSNSや電話で問い合わせが来るなど反響は大きい。味わい深い辛口で香りも濃厚と、好評だ。 2019年度に10万人以上いたセンターの来場者は、コロナの影響で20年度は約6万7千人に減った。厳しい状況は続くが、担当者は「日本酒めあてのお客さんもいて、入園者が徐々に戻りつつある。燗猿が復活の起爆剤になってほしい」と手応えを口にする。 麹を全て失った酒蔵 酒を造った澤田酒造は、1848(嘉永元)年から続く老舗の酒蔵だ。2020年11月、創業以来最大の危機に襲われた。作業場で火災が発生。蔵が燃え、日本酒造りに不可欠な麴(こうじ)を全て失った。6代目の澤田薫社長(40)は「廃業も考えた」という。 しかし、麴の生産を引き受けるなど同業の酒蔵が救いの手を差し伸べ、火災から約半年後の昨春、日本酒「白老」を造った。新酒完成までの過程にテレビ局が密着し、その様子はテレビで放送された。 「あれ? この色と模様、ウチのグッズじゃん」 21年1月26日夕方、澤田… この記事は有料会員記事です。残り900文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
数百メートル沖まで氷塊の白い帯 北海道・宗谷岬で流氷が接岸
奈良山雅俊2022年1月20日 10時20分 「日本最北端」の宗谷岬(北海道稚内市)周辺でも19日朝、流氷の接岸が見られた。数百メートル沖まで白く覆われた所もあった。 流氷は前日から枝幸町や猿払村などオホーツク海北部で接岸。19日は稚内市の東浦漁港が流氷で埋まり、宗谷岬から宗谷湾にも流れ込んでいた。宗谷岬灯台近くで接岸、弁天島との間では白い帯のように氷塊が横たわり、遠くにサハリンの雪山を望む真冬らしい光景が広がっていた。 流氷砕氷船が人気の網走市と紋別市では、観測場所から肉眼で沖の流氷が確認できる「流氷初日」はまだで、もう少しかかりそうだ。(奈良山雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自衛隊がトンガ支援の輸送機・輸送艦 オーストラリアに飲料水運ぶ
2022年1月20日 10時33分 海底火山の大規模な噴火が起き、津波などの被害を受けた南太平洋のトンガ諸島支援のため、岸信夫防衛相は20日、自衛隊の輸送機と輸送艦を派遣すると発表した。20日にも航空自衛隊のC130輸送機2機が飲料水を積み、トンガに近いオーストラリアに向けて出発する。 日本政府は国際協力機構(JICA)を通じ、飲料水や火山灰の撤去用具を提供することにしている。高圧洗浄機などの火山灰の撤去用具などを運ぶため、海上自衛隊の輸送艦おおすみ1隻も派遣することにした。陸上自衛隊のヘリCH47も搭載する。派遣規模は全体で約300人になる。 岸田文雄首相は20日の参院代表質問で、トンガへの支援について「オーストラリアやニュージーランドといった関係国と緊密に連携して対応していく」と述べた。日本政府は19日、トンガ政府に対し、100万ドル(約1億1500万円)以上の緊急無償資金援助などを行うことを発表している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歌舞伎町で男児突き落とし容疑の母、昨夏にも殺害図った疑い
独自 2022年1月20日 5時00分 東京・歌舞伎町で昨年末、ホテル23階から男児(9)が転落死する事件があった。男児を突き落としたとして殺人容疑で逮捕した母親(47)=川崎市=について、警視庁は18日、昨年8月に男児と妹(7)に睡眠薬を飲ませるなどして殺そうとしたとする殺人未遂の疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。調べに黙秘しているという。 母親は昨年12月28日、ホテルに子ども2人とともにチェックインした。翌29日に殺人容疑で逮捕され、「突き落とした。順番に飛び降りて無理心中を図ろうとした」と話した。同庁は母親が8月にも無理心中しようとしたとみている。 捜査関係者によると、再逮捕容疑は昨年8月5日午後3時ごろ、川崎市の駐車場で軽乗用車に乗せた子ども2人に睡眠薬を飲ませ、熱中症にさせて殺害しようとしたというもの。当時気温は33度を超え、車の窓は閉め切られていた。車内は高温になっていたとみられる。 車外に脱出した男児が駐車場でぐったりして座り込んでいるのを駐車場の管理者が発見し、119番通報して発覚した。母親も運転席で倒れていた。防犯カメラの映像などから、同庁は3人が2時間ほど車内にいたとみている。 搬送先の病院で子どもたちの尿から睡眠薬の成分が検出され、病院が児童相談所に通報し児相は2人を一時保護。児相から連絡を受けた神奈川県警が任意で捜査をしていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル