黒田陸離、小寺陽一郎2022年1月31日 11時33分 31日午前9時25分ごろ、神奈川県逗子市逗子1丁目のJR逗子駅前のロータリーで、乗用車が歩行者をはねたと110番通報があった。逗子市消防本部によると、80代とみられる男性運転の乗用車が、ロータリーの路面から高低差があるバス停に乗り上げ、60代とみられる男性をはねたという。 同消防本部によると、はねられた男性は全身打撲で病院に搬送されたが、その際に意識はあったという。 県警は乗用車を運転していた男性が、アクセルとブレーキを踏み間違えるなどした可能性もあるとみて、原因を調べる。(黒田陸離、小寺陽一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水風呂のかわりに鍾乳洞でととのう 野外サウナが九州で熱い
体温を上げたり下げたりするだけなのに、なぜこんなに気持ちいいのか――。九州各地でサウナブームだ。川や鍾乳洞を水風呂として使う野外サウナも登場。自治体ぐるみの取り組みもある。 サウナー記者が訪ねると 記者は週に1回程度、長崎市内のサウナに通う。ジョギングもヨガも三日坊主だったが、サウナだけはやみつきになった。 住まいのある長崎市の中心部から車で約40分の山中に、通年営業の屋外サウナがあると聞いて行ってみた。ミカン栽培が盛んな琴海地区の農業体験施設「清流と棚田の里」だ。地域おこし協力隊の斉藤秀男さん(30)が案内してくれた。 薪ストーブの上で加熱したストーンに水をかけると蒸気がテント内に充満し、約90度まで上がる。「サウナ室で横になる」のは多くの施設でご法度だが、テントサウナなら自由だ。 水着を着て10分ほど汗を流した後、真冬の川へ。 あまりの冷たさに「ひっっ」… この記事は有料会員記事です。残り1155文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アパート火災で2人死亡、2人重傷 北九州市小倉北区
山崎毅朗、吉田啓2022年1月31日 11時47分 31日午前2時50分ごろ、北九州市小倉北区上到津4丁目の木造2階建てアパートから出火し、焼け跡から2人の遺体が見つかった。他に男女3人が救急搬送され、うち男女2人はやけどを負って重傷という。 県警によると、午前2時50分ごろに近隣住民から「アパートの1階から火が出ている」と119番通報があった。火は約4時間半後に消し止められたが、性別不明の2人の遺体がそれぞれ建物の1階と2階で見つかった。1階に住んでいた80代女性と、2階に住んでいた60代男性と連絡が取れておらず、遺体の身元を調べている。 重傷で搬送された男女2人は搬送時に意識があったという。もう1人搬送されたのは近くに住む女性で、避難時に体調不良を訴えたという。 アパートはJR南小倉駅から西に2キロほど離れた住宅街にあり、1階に1世帯3人、2階に1世帯1人がそれぞれ住んでいたという。 このアパートの大家で近くに住む女性(84)によると、8部屋のうち2部屋に計4人が住んでいた。1階の男性が2階に住む一人暮らしの男性の世話をし、4人で食事するなど家族のように生活していたという。 アパートは1963年ごろに女性の父が建てたものだという。アパートの隣に住む妹から携帯で火事の連絡を受け、着の身着のままで急いで様子を見に行ったが、すでに炎が高く上がっていた。妹も病院に搬送されたという。(山崎毅朗、吉田啓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元官僚と記者が語る統計不正の舞台裏 なぜ自浄作用が働かなかった?
建設業の受注実態を表す国の基幹統計を国土交通省が書き換えていた問題。この不正はなぜ起きたのか。元厚生労働省官僚で、朝日新聞デジタル「コメントプラス」のコメンテーターを務める千正康裕さんは「霞が関の組織構造を改めないと、同じようなことはこれからも続くだろう」と問いかけます。役人の心理を熟知する元官僚と、取材班の伊藤嘉孝記者が問題の舞台裏を語り合いました。 ――書き換え問題を報じた記事に、千正さんが寄せたコメントへの反応が大きかったんです。コメンテーターをされていかがですか? 千正:最初はね、僕も試行錯誤だった。コメントプラスに投稿したコメントがたくさん読まれ、さらにツイッターで一般の方から寄せられるフィードバックを非常に楽しんでいます。 ――それもメディアの新しい展開ですね。今回は国交省の書き換えについて。そもそもこの問題、どうやってつかんだのですか? 伊藤:取材の端緒は、残念ながら秘密です。時期も明確には言いにくいですが、昨年の夏ごろから社会部の調査報道班が取材をしていました。 ――取材のこぼれ話は? 伊藤:非常に複雑な話で、我々も正直よく分からないというところからスタートしました。都道府県に書き換えをさせていたということで、自治体に手当たり次第聞きました。業者から出てきた生データは、鉛筆で書かれたものなんですけども、これを消しゴムで消す。消したら生のデータがどこにも無くなってしまう。それを聞いた我々は、あぜんとしました。 ――やっている人の反応は? 伊藤:都道府県は、国が集計する統計のお手伝いをする立場。このように書き換えてくださいと指示を与えられていたので、「我々は国に言われた通りにしかやるしかない」と回答する方もいました。 ――消しゴムで消すとか、今時そんなことをしているのと思うのですが、千正さんは想像できますか。 千正:いかにも起こるよな、と思いました。僕は20年ぐらい前に霞が関に入った。統計に限らず、過去から綿々と続いている役所の仕事はおかしいことがいっぱいある。昭和の時代だったら世の中全体がゆるかったから、このくらいでいいんじゃないか、という処理をしていることは結構ある。(そうした問題を)ずっと直してくる歴史を僕は役人として生きてきました。 ――昭和の遺物、バグを直す作業ですね。 千正:統計法が改正されて、統計の重要性は上がりました。いい加減な取り扱いが世の中的に許されなくなってきています。それをどこかで直すべきだった。なぜ直せなかったのか、役所の構造を知っている人間としては、いろいろと思うことがあります。 ――国交省は組織として自浄作用が働かなかったのですか。 千正:「いい加減なことをしていた」「指摘されても直さなかった」。その通りだが、それだけ聞くと「悪い人たち」だと思うじゃないですか。でも、「いい人」であったとしても、これ悩むなあと思う。2018年末に発覚した厚労省の「毎月勤労統計」の不適切調査をめぐる問題でも、国会やメディアで取り上げられ、普段淡々と統計をやっていた部署の業務量が跳ね上がった。国会答弁の作成など、チーム全員が毎日徹夜。それでは組織が崩壊します。(聞き手=編集委員・秋山訓子) なぜこのような問題が起きるのか。今後、起こさないようにするには―。対談の続きは「朝日新聞ポッドキャスト」でお聞きください! Apple Podcasts や Spotify ではポッドキャストを毎日配信中。音声プレーヤー右上にある「i」の右のボタン(購読)でリンクが表示されます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
牛肉でコクをプラス 冬にうれしい大根たっぷりのかす汁
大根と牛肉の粕汁=合田昌弘撮影 記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます 京都の台所からお届けしている「大根・カブ」シリーズ3回目は、かす汁。酒どころの関西では、町の食堂や家庭の食卓にもよくのぼる冬の味です。体が芯から温まり、根菜と肉や魚を組み合わせた具だくさんの汁は、それだけでおかずに。旬の大根をたっぷり使います。 大根は、短冊切りにすると箸でもつかみやすく、見た目も美しく仕上がります。薄くしすぎず、厚さは5mm程度に。口の中に入れると、やさしくほろりと崩れる厚みです。 滋味深い根菜類に、料理研究家の杉本節子さんは、牛肉でコクとうまみをプラスします。牛肉は、お好みで豚や油揚げに変えても。土台のだしは、酒かすの個性に負けない力強い煮干しがおすすめです。 アレンジは、余りがちな酒かすをマヨネーズと合わせてディップに。みずみずしく、甘い冬大根にのせて食べると、すがすがしい食感に、華やかな香りとうまみが加わり、あとひくおいしさです。(才本淳子) 牛肉と大根のかす汁 材料・4人前 料理監修:料理研究家・杉本節子さん □ 大根 250g □ 牛こま切れ肉 100g □ ニンジン 40g □ ゴボウ 40g □ 酒かす 150g □ 昆布 8cm角1枚 □ 煮干し 15g □ 薄口しょうゆ 大さじ1 □ みりん 大さじ1 □ 塩 小さじ3/4 □ 細ネギ 適宜 【作り方】 ①大根は皮を洗い、皮ごと長さ3cm、厚さ5mm、幅1cmの短冊切りに、ニンジンは皮をむき、長さ3cm、厚さ3mm、幅1cmの短冊切りにする。ゴボウは皮をよく洗い、厚さ2、3mmの斜め薄切りにし、酢水にさらしてアクを抜き、水でさっと洗う。 大根やニンジンは形をそろえることで、火の通りが均一になる。甘く軟らかい冬大根は皮ごと使う ②煮干しは頭と内臓を除き、お… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救助活動中断の3人もヘリで救出、けがなし 福井のスキー場で遭難
2022年1月31日 8時49分 福井県勝山市のスキー場「スキージャム勝山」の利用客男女4人がコースを外れた遭難事故で、福井県警勝山署は31日、前日に救助できていなかった3人もヘリコプターで救助したと発表した。いずれもけがはなかったという。 県警によると、この日は午前7時から救助活動を開始。富山県の防災ヘリも加わって、午前8時ごろまでに、全員の救助を完了した。 4人は30日に遭難。スキー場からの通報で県警がヘリで捜索したところ、スキー場近くの法恩寺山の山頂(1357メートル)近くで見つかった。だが、女性1人を救出した後、日没のため残り3人の救助活動を中断していた。4人はいずれも、福井市に住む20代という。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉県内で最多の5315人感染、初の5千人超え 2人死亡
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部屋を自走するソファ、名づけて「ロボ家具」 家具のまちが試作
棚橋咲月2022年1月30日 19時00分 一見ただのソファが、かすかな機械音とともにひとりでに動き出す――。「日本一の家具のまち」をうたう福岡県大川市が、不思議な動画を公開中だ。 物流倉庫で使う搬送ロボットをベースにしたソファ型の「ロボ家具」。コロナ禍で注目される「おうち時間」を充実させたいと、市がメーカーと試作した。 左右に自走し、回転もする。一般販売の予定はないが、「ぜひほしい」「収納に便利そう」などネットの反響は上々で、時代が追いつけば現実になるかも。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
次の予約、入れたのに…地域に愛された医師の死「信じたくなかった」
会員記事 仙道洸、丸山ひかり2022年1月30日 19時30分 埼玉県ふじみ野市で起きた立てこもり事件。亡くなった医師の鈴木純一さん(44)の富士見市内の在宅療養支援診療所には30日、多くの人が訪れた。花を手向け、突然の死を悼んだ。 埼玉県所沢市の60代の女性は昨年8月、新型コロナウイルスに感染して肺炎を起こした志木市に住む30代の息子を診てもらった。入院先が見つからず、自宅で闘病していたとき、深夜に鈴木さんが駆けつけてくれたという。 「コロナに負けないで。絶対に死ぬなよ」と声をかけ、薬を投与。その後も数日にわたり様子を見に来てくれた。入院先が決まったときには回復状態にあったといい、入院先の先生は「的確な治療で命が救われた」と話していた。 女性は「先生がいなければ息子は助からなかった。感謝してもしきれない。本当に悔しいです」と声を震わせた。 昨年11月ごろまで母親が鈴… この記事は会員記事です。残り518文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発処理水「話しにくい雰囲気」 安全強調の政府と地元の温度差
昨年4月、政府は東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を決めた。増え続ける汚染水は事故直後からの課題だったが、政府も東電も先送りを続け、タンクの容量が限界に近づいた末の決着だった。政府や東電は海洋放出の安全性を強調するが、風評被害などに対する地元の不安は高まったまだ。 多核種除去設備(ALPS<アルプス>) 増え続ける汚染水から放射性物質を取り除き、その濃度を下げるため、2013年に導入された。セシウムやストロンチウムなど放射性物質62種類を除去できるが、水の状態で存在するトリチウムは取り除けない。 放出始まってもなお難しい見通し 東電は処理水の海洋放出に向け、今年6月から本格的な設備工事を始める予定だ。海底トンネルについては、地下鉄工事などに使う大型掘削機で、原発沖の海底地盤を掘り進める。東電は「数カ月でできる」とするが、硬い岩盤があれば、その分時間はかかる。 また、政府と東電は放出開始1年前となる今春ごろから、放出開始後のデータと比較するため、海域の放射性物質のモニタリングを強化する。 国際原子力機関(IAEA)は現地調査を経て、今年中に放出の安全性や人体や環境への影響などを評価する報告書をまとめる予定だ。IAEAは23年春からの放出中、放出完了後も報告書を策定するという。 ただ、放出が始まっても、敷地内のタンクをすぐに減らせるわけではなさそうだ。東電によると、目標とする「30~40年後の廃炉完了」に合わせて、この先30年ほど放出を続けていく。具体的な放出計画は、汚染水の発生状況などを踏まえて策定し、毎年見直していくという。 一方で、雨水や地下水の建屋への流入は続く。昨年の汚染水発生量は1日平均150トン、年間では5万トン超だ。政府と東電は発生量を25年までに1日平均100トン以下に減らすとしているが、その先の目標は示せていない。(川村剛志) タンク容量限界迫った末の決断 福島第一原発で増え続ける汚染水は、事故直後から大きな課題だった。 政府は13年、「東電任せにせず前面に立つ」と力を入れ始めたが、燃料デブリが残る原子炉建屋に地下水を近づけないため、手前でくみ上げたり、建屋周囲の土壌を凍らせる「凍土壁」を設置したりした。ただ、処分方法は「さまざまな選択肢を検討」「地元の理解を得ながら方針決定へ取り組む」などと先送りを続けた。東電も「国が大きな方針を示す」と向き合ってこなかった。 事態が動き始めたのは、事故から10年目を迎える直前だ。経済産業省の小委員会は20年2月、海洋放出や大気中への放出などの5案を比較し、海洋放出を「現実的な選択肢」「確実に実施できる」などと結論。政府は同年10月までの意見聴取会を経て、「主な関係者から意見を聴き終えた」として方針決定に傾きかけた。 この時は、全国漁業協同組合連合会(全漁連)などの反発が根強く、「時期尚早」(政府関係者)と見送られた。しかし、限界が迫るタンク容量と、約2年を見込む放出の準備期間を踏まえれば、早期の決定は避けられない。結局、半年後の昨年4月、政府は海洋放出の方針を表明した。 政府関係者は「もうちょっと早く決断しても良かった気がする」と指摘。「タンクに余裕があるうちは、時間をかけられると判断してきた結果だろう」と説明する。 分厚い資料で一方的に説明、漁師の指摘には黙った政府担当者 決定から9カ月余りが過ぎたが、地元では政府・東電への批判が収まらない。 「海洋放出しても安全という… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル